旅の記憶風景とツーリング写真

「想い出はモノクローム」なんて大瀧詠一の歌がありますが、最近になってカバーされてテレビCMになっていますよね。人の記憶に存在する風景とはモノクローム写真のように明瞭さがなくぼんやりとしたものです。

旅の記憶は古いほど詳細は薄れゆき、印象深く刻まれた部分だけが残されていきます。そこまで辿り着いた経緯や交わした言葉などは消え、脳内に風景のカケラが散らばっているような感じ…それが記憶風景というものと考えます。

興味深いのはその旅のメインとなる風景は忘れてしまっても、フェリー乗り場で見たたくさんのウミネコや雨宿りに使った東屋の様子など、何気ない瞬間の風景が深く記憶に残ったりすること。これには共感してもらえる人も多いと思います。




記憶風景、または心象風景。

あの時は楽しかった、自分は輝いていた…そんな風に過去は美しいものに少しづつ変化するものだと思います。

尊い部分だけを抽出するように記憶回路に保存し、時間の経過とともにそれを美しく磨いている。意識しなくても多くの人は過去の記憶風景を何度も回想し、美しい状態で保存しているのではないでしょうか。

そんな無意識に美化して保存された旅風景の断片とは、その旅で最もプライベート感を感じた瞬間なのだと思います。プライベート感…簡単に言ってしまえば一人旅で自分の内面と向き合っているような時間。その時に見た風景が深く記憶に刻まれるのかもしれません。

そんな美しくも尊い、それでいてどこか儚い記憶風景を写真で表現するにはどうしたら良いでしょう?写真は今、目の前にある現実を撮るのですがいつか遠い未来に「あの時こうだった」と想いを馳せる一枚の写真を撮るには…




想い出は明瞭な風景ではなくモノクロームのようにぼんやりしているのですから高画質にこだわる必要はありません。最新のカメラや高級なレンズを用意する必要もなさそうです。

難しいのは【今その瞬間を切り取る瞬間アート】である写真が、遠い将来に尊いと思える心象風景として魅せるという矛盾点。きっとこの部分だけが記憶に保存されて磨かれていく…と予測を立てて目の前の風景からソレを抽出するように撮るのがポイントでしょうか。その時のキーワードは「旅のプライベート感」です。

よく人から「写真ばかりを撮っていてツーリングを楽しんでいないのでは?」といったことを言われます。直接そのように言われなくても遠回しにそういった意味と受け取れるコメントですね。もちろんツーリングは楽しんでいます。何より大切にしたいのはいつか旅のことを回想する時に記憶から消えてしまわないよう残しておくこと。

「あの時、こうだったな」と一枚の写真で思い出せる。それがARTと呼べる美しいもの(美しくなくても良いですが)で、他の誰かに良い影響を与えるものであれば尚素敵ではありませんか。

あの日、あの時、あの場所で情熱を破裂させるように写真を撮った。だからこそ記憶に焼かれたツーリングのワンシーン。そんな写真スタイルをこれからは確固たるものとして築いていきたいです。




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カメラ初心者にとっても優しいツーリング写真7つの撮り方

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は本ブログで定期的に書いている「7つの…」シリーズをいってみたいと思います。ところで7という数字は不思議な力を持つそうで、7つのキーワードとか7つのヒントとか言われると、つい興味が向いてしまうのが人の心理なのだそうです。

7に限らず多くの場合で奇数には不思議な力があって、写真で言うと3分割構図や1:1.5の比率などがそうですね。それと露出も1段に対して1/3単位で表記されます。逆に言ってしまうと2とか4といった偶数には人の心理に響かないもの…と言えなくもないですね。

今回はツーリング写真7つの撮り方シリーズで過去最強に初心者レベルに合わせた優しい内容で書いてみたいと思います。

1.逆光で撮ってみよう

旅行先で家族の記念写真を撮るときに逆光だと顔が暗くなってしまいますよね。よく「逆光だから駄目だー」と聞きますが、正しくは逆光で撮るとカメラの自動測光(AE)が正しく機能しないだけで【逆光は駄目】ではありません。

いちどカメラの説明書を開いて露出補正のやり方を確認してみましょう。逆光で撮るときに被写体が暗くなってしまうカメラの自動測光機能。おいおい、もうちょっとオイラのR1200GSがカッコよく写る明るさにしておくれ!とプラスに補正してみてください。

そうすると空や背景などが明るくなりすぎて彩度(色)が失われます。しかし被写体を大きく構図するならそれでOK。明るい部分(空)と暗い部分(被写体)の両方を良く撮ろうと欲張らないのがポイント。背景の彩度は捨てて被写体であるバイクを優先して露出を合わせるのです。すると車体のエッジが輝き背景は抽象的な舞台に変貌します。もちろんその逆で空に露出を合わせてバイクは黒く潰し、シルエットにしても素敵なツーリング写真になります。

逆光はコントラスト(明るい部分と暗い部分の差)があり印象的な雰囲気の写真が撮れる最高のシーンです。




2.時間帯を選んでみよう

EOS6D Mark2

先ほどの逆光で撮ろう、と内容がやや重複しますが傾いた太陽の向きを意識して早朝、夕方に撮ってみましょう。ツーリング写真の基本構造は風景写真です。風景写真は一般的に日中の太陽が高い時間帯には撮るものではありません。

みんながツーリングを楽しんでいるような時間帯は写真のことはいちど忘れてみましょう。美味しいランチ、立ち寄り湯でも楽しんで他のライダーが帰路に向かう頃、傾いた夕陽を使ってツーリング写真を撮ってみましょう。夕陽に向かってドラマチックな風景を撮っても良いし、傾いた太陽に照らされた被写体を撮っても良いと思います。

早起きが得意な人は日の出前に出発して東の空を望める海岸にでも行ってみましょう。朝焼けは夕焼けとはまた違った美しさがあります。こういったみんなが行動しないような時間帯に写真を撮れば、それは無条件にいい写真となるのです

3.シンプルな背景を探そう

EOS6D mark2 + SHIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

写真の構図にあれやこれやと悩むなら、いっそ何もないシンプルな場所で撮ってしまえば苦しむ要因は一気に減るものです。上の作品のように雲ひとつない快晴の空を背景に、バイク点景構図でローアングルで撮ってみましょう。ハイライト(この写真の場合では太陽)と重ねるなどちょっとした一工夫で写真は変わります。

お花畑、青い海、道、船、鉄道、何かのオブジェ…被写体が色々あるほど構図を整理するのは上級者のスキルが要求されるもの。なぜならそれらキャストの中から絶対的な主役を決めて、その他は良き脇役として機能するよう的確に指示する監督業務が発生するからです。多くの場合でそれは写真ビギナーにはハードルの高いことです。

まずはシンプルな背景を探してキャスト(被写体)は一つとした作品を撮ってみましょう。構図に悩まずに済んだ分、露出やホワイトバランスをいつも以上に意識できるかもしれません。




4.どちらが主役かハッキリさせよう

ツーリングに行くと「おぉ!あれは良い感じ、写真を撮ろう」と何かを見つければソレと愛車を一緒に撮りたくなるものです。ローカル鉄道、満開の桜、風車、〇〇岬に到達した記念碑など。しかし何かの被写体と愛車を合わせて撮るときに、その両者の存在感が等分されていると陳腐な写真に陥ります。

少々大げさなくらいに一方が主役でもう一方が脇役となる写真を撮りましょう。存在感の調整方法は被写体の大きさでも良いですしピント位置でもOKです。上の作品は鉄道の車両が主役でR1200GSは脇役。もし、どちらを主役とするのかその場で決められない…という場合は両方を撮って後でじっくり吟味しましょう。

10人の人に写真を見せて10人の人が「この写真の主題は列車ですね」と同じ答えが返ってくるように明確にするのです。

5.季節感を意識して撮ってみよう

ツーリング写真の基本構造は風景写真であると先ほど書きましたが、風景写真とは季節感、時間帯、気象現象などが重要な要素となります。桜や紅葉は言わずもながですが緑の青さや空の表情などから季節感を意識して撮ってみましょう。

6.足を使って構図を作ろう

写真ビギナーの人がつい撮ってしまう平凡な写真とは枠内に被写体を横一線に並べただけの「お子様構図」が多い物です。複数ある被写体が奥行方向には配置されず、それぞれは悪い意味で枠内にバッチリ収まっているのです。

そんな写真をつい撮ってしまう最大の原因は足が動いていないことです。手前の被写体、真ん中にメイン被写体、そして背景と最低3レイヤーの構図を作って足を使ってベストな配置関係を探してみましょう。僅かな位置の違いで構図が変化するのを感覚で覚えるのです。

被写体もフレームで切り落とすというテクニックをぜひ覚えてください。上の作品では手前の船は全容を写さずに枠で切り落としています。これはベテランのテクニックでも何でもなく誰でもきるはずの簡単なやり方なのです。




7.望遠レンズを使ってみよう

望遠レンズは飛んでいる小さな鳥を撮る場合やサーキットで客席から走りゆくレースカーを撮るものだ…という先入観をいちど捨ててみましょう。もちろんそれは間違いではありませんが望遠レンズには別の使い方もあるのです。

望遠レンズは遠くの物を大きく写すだけでなく、その画角の狭さや空間を詰める圧縮効果を利用することでツーリング写真にも応用できるのです。写真ビギナーの方は目の前にある風景にカメラを向けてパチリと惰性的に撮ってしまうので、電線やら看板やら余計なものが画面内に入ってしまうもの。本来であればアングルを調整して余計なものは画面から除外すべきですが、なかなかそこまで配慮が及ばないのが写真ビギナーです。そこで望遠の画角を選ぶことで、おのずと周囲にある余計なものは画面内には入ってこないという事です。

注意点は2点ほど、まずは後ろに十分に下がれるほどの撮影スペースがあるか確認をすること。もう一つは望遠は手ブレしやすいのでなるべく三脚を使用することです。

いかがでしたか?ツーリング写真 写真ビギナーのための7つの撮り方。大切なことは撮影現場で意識して持っている知識をその場で使えるのか?よく思考することです。たとえうまくいかなくても考えて試したことは必ず上達へ結び付きます。

ぜひ次回のツーリングからやってみてくださいね。

今回はこの辺で!!

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カメラ初心者向け☆これ読めばもう手ブレ写真は撮らない

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、コロナ渦と梅雨でストレスをかかえていませんか?私は最近、休日はバイクの整備と撮影機材の点検をして気分を紛らわせています。休日に何もしないでいると余計にストレスになりますからね。点検をしていて驚いたのですが三脚の雲台やロック部分に砂埃などが混入し動作が悪くなっていました。いざという時に困らないために日々の点検は重要ですね。

ところであのハーレーからついにパンアメリカが発売されたようですね。ハーレー初のアドベンチャーバイクとして話題ですが、アドベンチャーバイクの先駆者R1200GSをこよなく愛する私も気になる一台であります。近所のハーレーディーラーに展示車両があるかもしれないので近々に実物を見てみたいと思います。しかしあのハーレーもアドベンチャーカテゴリーに参入とは…かなりメーカーの挑戦意欲が感じられますね。停止時に車高が下がる電子制御サス(パンアメリカ1250スペシャル)や新設計の1250CCエンジンなど魅力はたくさんありますが何よりデザインがいいですね。

やはりバイクの選定基準は第一にカッコいいこと!ですよね。

さて前置きが長かったですが今回はツーリング写真におけるビギナー向けの内容を書いてみたいと思います。写真ビギナーがつい撮ってしまう失敗写真の一つとして手ブレがありますよね。今回は手ブレについて詳しく解説してみます。




新潟県佐渡市

・手ブレ写真が撮れてしまう仕組み

手ブレは誰でも知っている失敗写真の代表選手。なぜ手ブレ写真は起きてしまうのでしょうか?写真はシャッターを切った瞬間、目の前の様子から光を取り込んで2次元の静止画とするものです。シャッターは通常であれば「パシャッ」と一瞬だけ開くのですが、その瞬間に何かしらの動きがあればそれはブレになります。

被写体が素早く動いていれば被写体がブレるし、流し撮りのように背景が動いていれば背景がブレる。当然、手に持っているカメラが動いてしまえばカメラブレとして写真全体がブレてしまうのです。

ブレ写真は明瞭さがなく全体がぼやけたような印象になります。ブレ写真の主な原因を順に挙げてみましょう。

1.カメラホールドが悪い

両手でしっかりカメラを持ち、脇をしめて呼吸を整える。シャッターボタンはグッと押すのではなく指の腹で優しく押し込む。こういった技術的な面に原因がある場合が大半です。そして見落としがちなのは体全体の姿勢です。体の軸を意識して腰を少し低めにし地面に対してドシっと安定して立つことを意識します。

もう一つはカメラが小さすぎたり軽すぎたりして持ちにくい、というのも知られていない原因の一つです。小型軽量が何かと正義であると言われる昨今ですが、カメラは小さいほど持ちにくくてホールド性が落ちます。ある程度の大きさと重量のある一眼レフはホールド性が良好で、且つしっかり掴めるグリップもあるので手ブレしにくいものです。

2.シャッター速度が遅い

写真の露出、つまり外の光をどれだけ真っ暗なカメラ内部に取り込むか?という光の量を決めることは1.シャッターが開いていた時間2.レンズ絞り羽の穴の大きさで決まります。写真ビギナーの方の多くは露出はカメラに決めてもらう評価測光(AE)を使っていると思います。例えば撮影モードをA(絞り優先)にした場合、風景写真の基本がF11だからと言ってF11まで絞って日陰や薄暗い場所で撮れば、必要な明るさはシャッターが遅くなることで補う訳です。シャッターが遅くなれば手ブレになる可能性が高まります。




3.そもそも被写体が動いている

相手が人物や風に揺れる草花など、動いているのであれば手ブレとは別の要因である被写体ブレが発生します。日中の明るい場所であればさして意識する必要はありませんが太陽が沈んだ後の薄昏時や日陰で絞り込んで撮りたい時などは注意しましょう。被写体ブレはカメラを三脚に固定しても問題は解決されません。

目の前の景色から動きのあるもの、そうでないものを良く見極めて出来上がる写真のイメージを脳内に作りましょう。そよ風になびく草の様子を表現したいなら三脚に固定してスローシャッター、全体的に明瞭な風景写真としたいなら風のおさまった瞬間にシャッターを切る、このように知識と結び付けてどうするのか【選択】をするのは写真の基本です。

EOS6D Mark2 + EF135mmF2L 木々の葉、一枚一枚に当たる光のハイライトを意識して明瞭に撮った例

・手ブレ写真と焦点距離の関係

焦点距離、画角とも言いますが広角やら望遠といったお話ですね。原則、望遠になるほど手ブレしやすいと覚えましょう。一般的に手持ち撮影に耐えられるシャッター速度の下限値は焦点距離の数値と言われます。例えば200mmの望遠レンズなら1/200が限度という意味です。逆に28mmといった広角レンズであれば1/30程度のスローシャッターでも手持ちでいけてしまうということです。

もちろんこれはカメラホールド力と関係しているのであくまで目安です。出来上がる写真に求めるクオリティにも関係しています。例えばW4切りサイズでプリントしたいとなれば微細な手ブレも許容できませんが、SNS等でサムネイルに使うだけであれば少々の手ブレは気にならないものです。

私の場合、望遠レンズを手持ちで撮影する時でも1/100くらいは大丈夫だと思っています。もちろん普段以上にカメラホールドは強く意識はしますが。いま装着しているレンズに対してシャッター速度の下限値を意識できれば失敗写真を生んでしまうリスクは低減されます。

EOS6D Mark2 + EF135mmF2L 動く被写体があるときは止めるのかブラすのか最初に決める

・手ブレ写真を防ぐには?

まず一つ目に三脚の使用です。三脚以外にも地面や台のような場所にカメラを置いてみたり、カメラを固定することで手ブレの問題は解決されます。

しかし多くの場合でカメラを手持ちで撮らなくてはいけない場面はあるものです。三脚を使えない場所、そもそも三脚を持ってきていない、どこに被写体が登場するか予測できないようなシーンなどにおいては別の手段で手ブレを防ぎます。

三脚が使えないと前提して対策の2つ目は絞りを開くことです。露出はシャッター速度と絞り値の両者によって、限られた光の量をシェアし合う仲です。手ブレに困るほどシャッター速度が低下してしまう時、絞りを開いてもらうことでシャッター速度を回復させることが可能です。

3つ目はISO感度を上げること。絞りとシャッター速度は限られた光の量をシェアし合う仲と書きましたが、両者の折り合いがつなかい場合もあるものです。それは被写体に動きがあって一定のシャッター速度を確保したい、しかし被写界深度も欲しいから絞りを開くことも出来ない…といったとき。そんな時は妥協案の一つとしてISO感度を上げることで不足していた光量を補うことができます。

ISO感度はデジタルカメラの心臓部と言えるセンサーへの電源を上げること、即ちその名の通り光に対しての感度を敏感にすることです。しかし上げ過ぎると画像にノイズがのってしまうので原則はISO100で上げる場合はなるべく低い数値で撮影するよう心がけましょう。またご自身がお使いのカメラで許容しがたいほどのノイズが出るのがISO幾つなのかを事前に把握しておくと良いと思います。

多くのカメラではシャッターボタンを半押ししたときに露出値(絞り値とシャッター速度)が表示されます。その時にシャッター速度の値を読み上げて、例えば1/250ならとりあえず手ブレの心配はあまりない、1/80となったら手ブレに気を付けてしっかりホールドしないと、といった具合に都度、露出の数値で意識してみましょう。




・手ブレ写真の確認方法

撮った写真を表示させて問題がないかチェックするとき、誰が見てもブレッブレッの写真は論外として、微細なブレも見逃さない厳密な確認方法の一つが拡大表示です。

これはカメラではなくソフトウェアーで表示させた画像ですがR1200GSの前部を拡大表示させました。これを見て「何か問題なの?」と不思議に思った方、本当にこれで問題ないと思いますか??

はい、手ブレのない写真はこちら。先ほどの写真は拡大してはじめて良く分かる微細な手ブレ写真です。被写体が明瞭でこちらの方がクオリティが高いのがお分かり頂けると思います。

多くのカメラには撮った画像を表示する際に虫メガネのようなマークのボタンを押すことで画像を拡大できます。ブレやピントの甘さなどが確認しやすい部分を選択して拡大表示で厳密にチェックしてみましょう。私の場合はR1200GSのタンクにあるBMWのエンブレムをよく使います。

またせっかく三脚を使用しても手でシャッターボタンを押していたら意味がありません。微細なブレも許容しない高品質な写真を目指すのですから三脚にカメラをセットしたら必ずタイマーを使用しましょう。

・手ブレ補正機能

テクノロジーの進化とは素晴らしいもので現代では多くのカメラまたはレンズで手ブレを補正してくれる機能がついています。キヤノンの場合はレンズ側にその機能があってIS(image stabilizer)と呼びます。メーカーによってはカメラ側に手ブレ補正機能があるものもあります。露出で言うと4段分もの守備範囲があるので手持ち撮影の強い味方です。

ただし三脚を使用する際や流し撮りをする時は忘れずに機能をOFFにすること。

SIGMAの150-600mm望遠ズームレンズ こちらもレンズ内に手ブレ補正機能を有する

・ブレ写真で魅せる表現

ブレちゃった写真は言うまでもなく失敗写真ですがブレは必ずしも悪ではなく、時として演出で役立つ場合もあります。それはブレちゃったではなくブラした写真で前者とは似て非なるもの。代表的なのは流し撮りでスピード感を表現するのに役立ちます。その他にも緊張感を表現したり抽象的な表現のアート作品に仕上げたりと使い方は撮影者のアイデア次第です。

意図的に大きくブラして抽象的な表現とする→風が写ったような写真の完成
・山でよく見かけるベテランのカメラマンはなぜ大きな三脚を持っているのか???

これは少々話が脱線しますが紅葉の季節などに志賀高原や日光などに行くと、ご高齢のベテランカメラマンと思わしい紳士を見かけますね。彼らは決まって大きな三脚を立てて風景の写真を撮っていますね。何十人とグループになって皆で三脚を立てているので、その様子がやたらと目立つものです。薄暗い時間帯なら分からないでもないですが、明るい日中なのになぜ彼らは三脚を使っているのでしょうか?

実は私もご本人達に聞いた訳ではないの詳しくは分からないのですが、おそらく相当に絞り込んでパンフォーカス(全てにピントが合っている)写真を狙っている、その結果としてシャッター速度が遅い…という事だと推察します。またはカメラ+レンズが重く手持ちが体力的にキツい。一度決めたアングルを何かの理由で固定して待機したい(例えば鳥類とかの動物の登場)…という事だと思います。あの様子を見ると自分も風景を撮るのだから重量級の三脚を用意しないといけないのか…と不安になりますが畑違いの人々なので気にしなくて大丈夫です。

あっ!手ブレの話だけで4700字も書いてしまった…

今回はこの辺で!!

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意図的に作ったスペースで魅せる☆ツーリング写真点景構図

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いい写真を撮って写真ライフを楽しまれていますか。コロナ自粛や雨で出かける機会が減ってしまうとツーリング先で撮る写真も減ってしまい、何となく写真へのモチベーションが下がってしまう…そんなことありますよね。

何事もそうですが楽しさや遣り甲斐を見失ってしまうとモチベーションが下がってしまい、気が付くとやめてしまった…とならないよう、出かけられない時でも身近な被写体でいい写真が撮れないかスナップを楽しんでみましょう。意外な発見があるかもしれませんよ。




さて今回はちょっと変わった構図での魅せ方について書いてみたいと思います。

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mm f4.5-5.6 EX DG

バイクやライダーの姿をドーンと大きく写したバイク写真と違い、風景の中のバイクやツーリングの様子を切り取ったのがツーリング写真。そこで悩むのが構図におけるバイクの大きさですよね。バイクを大きく撮って存在感が強いと魅せたかった風景を邪魔してしまい、結局バイクが主役なのが風景が主役なのか曖昧になってしまった…そんな写真をよく見かけます。




確かにツーリング写真におけるバイクの大きさは難しい面があります。存在感の調整方法は単純に大きさだけでなく一眼レフの人はボケ具合で調整したり、一部を切り落としてフレーミングで調整したりとやり方はいくつかあります。

上の作品は【バイク点景構図】と当ブログで呼んでいる意図的にバイクを極小した構図でございます。あえて極小に構図することで空間が強調され印象を狙う意図があります。また上の作品のように海岸の監視台、サーファーといった他の被写体とも組み合わせしやすくしています。

ポイントはシンプルな背景を作ることです。ゴチャゴチャと色々なものがある場所で点景構図を作るとバイクを容易に見つけることが出来ずウォーリーを探せ!みたいになってしまいます。ローアングルで背景の大半を空にしてしまうか、海岸のような場所で挑戦してみましょう。

また超広角レンズを使う場合にバイクの歪みが気になる…という問題もバイク点景構図であればバイクの歪みはほぼ気にしなくて大丈夫です。上の作品は画角12mmですがR1200GSの歪みはほとんで発生していません。

え~バイク写真ならやっぱり自分の愛車を大きく撮りたいよ…という方は愛車メインの写真は別カットで撮っておきましょうね。

今回はこの辺で!!




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ツーリング写真☆画角の違いによる魅せ方

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、蒸し暑い日々が続き週末も雨だったりでバイク乗りには我慢の季節になりましたね。こんな時はバイクの整備や写真の知識をつけるためのお勉強でもしましょう。

最近、車の運転手さんがマスクをしているので顔がよく見えないですね。以前にも書きましたが我々バイク乗りはドライバーのその表情をよく見て危険な動きをされないか予測することが大切です。車を見るのではなくドライバーの顔を見るのですね。ドライバーと目が合えばコチラを認識しているか確認できるのでひとまず安心です。中には注意力散漫な人、スマホを見ている人、そして高齢ドライバー・・・思わず「大丈夫かなこの人」と感じてしまうドライバーは決して少なくありません。

マスクをされているとそれが見えないですよね。そうなると車の挙動や雰囲気で危険な車を見極めるしかありません。皆様もくれぐれもご注意くださいませ。

さて今回はツーリング写真における画角のお話を簡単に解説してみたいと思います。ものすごく大雑把に広角レンズを使う場合と望遠レンズを使う場合について同じ撮影場所で説明いたします。




私のホームコースである養老渓谷、房総半島エリアのローカル鉄道「小港鉄道」の風景で解説します。この写真は駅舎に列車が着いたシーンをツーリング写真とした作品です。

画角24mmでR1200GSとのカメラディスタンスは約5m程度。爽やかな青空と緑も入れて景色全体として駅舎風景を撮ってみました。少々背景を多めに作ることで駅舎の小ささを表現しています。

このように広角レンズを選択して背景をつくり、その場所の自然の様子なども写すことでその場所に存在している被写体という表現になります。そこにあった、という場所に対する表現なので旅先で出会った、発見したという雰囲気を持った写真になります。

EOS6D Mark2 + EF135mmF2L

一方、こちらは135mmの中望遠レンズを使用した作品です。撮影日は違いますが場所は全く同じで小港鉄道の月崎駅です。R1200GSとのカメラディスタンスは25mくらい。画面の多くの割合を駅舎とし、空は曇天だったので画面内に入れませんでした。この比較写真でぜひ注目していただきたいポイントはR1200GSの大きさはどちらもほぼ同じであることです。

先ほどの広角レンズとの違いを一つ一つ確認してみましょう。そもそも広角や望遠といった画角を選択することは目の前の空間に変化を加えること。圧縮したり遠近感をつけたりして肉眼の様子とは違う雰囲気の写真を作ることです。広角レンズの写真は広がり感が表現され出来上がった写真は作品の世界に吸い込まれる、あるいは誘い込まれるような雰囲気を持っています。一方で望遠の方は被写体が突き出てくるような雰囲気があり、その被写体の存在感に強い印象を受けるものです。

望遠は空間を圧縮したことで奥行き方向に存在している各々の被写体がぐっと接近します。構図としては駅舎を画面いっぱいに撮りましたが、最も違いが出たのは列車の大きさです。実はこちらの作品、列車内に乗客が何人か乗っていることを予測して、このような構図を作ったのですが…実際は誰も乗っていませんでした。ちょっと空振りに終わってしまった残念なケースですね。

本来であれば列車内の乗客の様子なども写して人の営みを感じる作品にしたかったのです。そのイメージを再現するため車窓の様子を引っ張るため望遠を選んだのです。




そのほか、駅舎やR1200GSのような人工物のゆがみ具合に注目してみましょう。広角レンズで撮った方は下方へ間延びしたようなゆがみが発生しています。この程度であれば何とか許容レベルといえますが、これ以上のワイドは選択しがたいものがありますね。一方で135mmで撮った方は歪みは全く気になりません。

EOS6D Mark2 + EF135mmF2L

究極のツーリング写真では何度も同じことを書いてきましたが、やはり大切なことは「こんなふうに撮りたい」と最初に脳内でイメージを描くことです。これをやらないと画角の選択ができないのです。素朴な田舎風景に小さな駅舎が可愛らしいと感じたらそう写るよう広角を選択すれば良いし、列車内の乗客の様子が分かるような写真にしようと思えば望遠を選択すればOK。○○したいから△△にした。被写体の特徴を受けて動いた感情、それをもとに想像したイメージの写真を完成予想図にして撮影開始です。

撮影のほとんどは何らかの選択を繰り返すことです。今回の解説のように画角(レンズ)の選択であったり、露出値の選択、ホワイトバランスの選択…これらはすべてイメージの写真に近づけるためのWorkとなる訳ですね。




どんな時に広角や望遠にするのか?使い分けが皆目分からないよ…という写真ビギナーの方はズームレンズの使い方を間違えていないか確認しましょう。ファインダーをのぞきながらズームリングをぐるぐる回し、被写体の大きさや写る範囲を調整してパシャリ…こうやって撮っている方はいませんか?

これってイメージを想像せずに「試しにどんな風に写るのかな」といきなり撮っているのだと思います。これ、ズームレンズの悪いところで上達の妨げになっているのです。このやり方だといつまでも画角の感覚が身に付かず足で構図を作ることをしなくなります。

ズーム機能は一本のレンズで複数の選択肢を持てるのが本来のメリットです。例えば24-70mmというズームレンズであれば、まずは24、35、50、70くらいの4ポイントを作ってイメージの中から最適な画角をこの4ポイントから選ぶのです。ズームリングを微調整するのは撮影スペースが奪われたときに仕方なくやるものと覚えましょう。

ええ~~ズームリングをぐるぐる…やっていたよぉ、という方は次回のツーリングからぜひ意識してみてくださいね。

今回はこの辺で!!

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キャンプツーリング積載方法☆ついにみつけた理想のパッキング術

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、つい先日のことですが走りなれた南房総を走っていた時に、お弁当を買おうと思って館山駅に寄ったのですが、ガルパンの大洗と同様に館山もアニメの聖地になっていたのですね。

ゆる△キャン、スーパーカブ、ガルパン、ばくおん・・・今やアニメはおじさん達もターゲットにして世界中を席巻していますね。しかし私の愛する館山市もついにアニメの聖地とは!館山といえばXとサカナ君だったのですけどね。

さて今回はたまにはブログらしく、キャンプツーリングのお役立ち情報を書いてみたいと思います。

R1200GS ADVENTUREは左右のアルミケースだけでも相当な容量があるので、それだでも優秀な積載能力ですが、さらにケースの上に防水バッグなどを装着することで長旅にも対応した荷物を無理なく積載できます。上の写真の場合は左ケースにシールライン製の防水バッグを乗せています。

テント、ペグ、焚火台、チェアなど主要なるギアはアルミケース内へ、防水バッグはシュラフ、着替えなど重さのないものが入っていて荷物の低重心化を目指しています。

そしてツーリングメインではなくキャンプメインで旅するときに重要なポイントなのですが、買い出しをした食材やビールなどをどう積むか?です。キャンプ場の近所にスーパーがあると事前に分かっていれば、テントを設営した後に空荷のバイクで再び買い出しに行けばOKです。しかし必ずしもキャンプ場の近くにスーパーがあるとは限りませんからね。途中で買っていくしかない場合は珍しくありません。




しかしバイクの積載状態が既に主要なるキャンプギアだけで一杯になっていると、買い出しした物をどう積むか悩むものです。それ用にソフトクーラーバッグを用意するのが一般的かもしれませんが、それでも質量が限られてしまいます。そこでクーラーボックスはどうかな?と以前より模索していたのですが、クーラーボックスはバイクに積んでしまうとデザインの関係か見た目がイマイチでした。

しかし!バイクに積んでもカッコいいデザイン、しかも大きさや形状が理想的といえるものを見つけました。

これです。クーラーボックスとしては有名なアメリカのブランド IGLOOのプレイメイトエリート THE BOSS です。ダイヤモンドスチールプレートのようなエンボスがかっこいい!実はIGLOOのプレイメイトはアメリカでは定番商品のようで、この他にもポップなカラーや花柄などもあるようです。

唯一残念なのは日本国内では品薄のようで、売っているところを見つけると少々割高のプライスが付いています。いま確認したところ8000~1万円くらいが実売価格でしょうか。

蓋の開閉はサイドのボタンを押すことでカチッとロックが解除されて開きます。保冷力はコールマンのパーティースタッカーなどと同等かそれ以上だと思います。ボックス自体は見た目の印象以上に軽量です。

容量13L サイズは横37cm 奥行27cm 高さ34.6cm 350缶が26缶も入る容量です。これなら保冷剤や氷を入れても2泊分くらいの食材をまとめて入れておけそうです。




このハードなデザインのおかげで積載してもパッと見てクーラーボックスに見えません。R1200GSのリアシートを外したスペースにキレイに置けました。

どうでしょう?生活感ある積載にはなっていないと思います。自分的にはかっこよく積載できたな…と思っております。

底面には保冷剤、またはスーパーでもらってきた氷袋を平たく敷いて、冷やしたい優先度の順で入れていきます。一人分の容量として考えればかなり余裕の大きさです。

これからの時期は特に暑さで食材が傷まないかも心配ですよね。生ものを買えるのは冬のキャンプの時だけ…としている人も多いと思います。しかしクーラーボックスがあれば安心です。

はい、横長のプレイメイトを使うメリットはこれです!横にしたくないトレーの食材を水平にして入れることができます。キャンプツーリングといえお昼ご飯くらいはお店で食べたいですが、コロナ渦の昨今、なかなかそうもいきませんね。そんな時はキャンプの買い出しと一緒にお昼ご飯も一緒に買ってしまい、早めにチェックインしてキャンプ場で昼食としましょう。

そこでスーパーの総菜コーナーで「あぁ!お寿司が美味しそうだ!」となったとき、従来の積載方法ではお寿司を積載するのは難しく諦めるしかありませんでした。他にも総菜コーナーには美味しそうなものがトレーにパックされて売っていますが、どれも水平を保って持ち運ばないといけないものばかり。

クーラーボックスの話から脱線しますが海に近い地域でのスーパーでは驚くほど美味しいお寿司が総菜コーナーにあるものです。私の住む千葉県ですとODOYA館山海岸店、フードプラザハヤシ勝浦店などがお勧めです。スーパーなので運が良ければ割引されている時もありますよ。




就寝時に食材をテントの外に置かない…というのはキャンプツーリングを愛する人の間では常識ですが、クーラーボックスであればテントの前室に置いても問題ないと思います。深夜の珍客(主に猫)でもボックスを開けることはできません。便利です。

ちなみにIGLOOとは雪で作るあの「かまくら」のことだそうです。クーラーボックスとして実にシャレの効いたネーミングですね。ピクニックという文化が古くからあるアメリカならではの可愛らしいクーラーボックス プレイメイトでした!

今回はこの辺で!!

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写真のクオリティを高める最も効果的な意識改革法

究極のツーリング写真 touring-photographu.com 読者の皆さま、梅雨入り前のシーズンを楽しまれていますか?2021年5月現在、日本はオリンピック開催をひかえてコロナ対策に翻弄されています。そんな中、私たちの楽しみであるバイクツーリングは、いま自粛をするべきなのでしょうか???

ツーリングといっても様々なスタイルがありますがソロツーリングで県境を越えず、山や海岸線などを走り、食事はお弁当というスタイルでしたら感染防止策としては問題ないと考えます。あとは高齢者ドライバーとの接触事故に気を付けて普段以上に安全運転を心がけていきましょう。

さて、今回は写真クオリティに関わることを解説してみたいと思います。写真クオリティ、それは文字通り写真の品質。何らかの失敗要因で質が落ちてしまった写真を未然に防ぐにはどうしたら良いでしょうか。

例えば撮影者が意図していない手ブレ、ピンボケ、ISO感度戻し忘れによるノイズ、露出の失敗などが代表例です。その他にも被写体の中央に柱のような物が貫通した串刺し構図、意図せず電線や地面のゴミ等が写ってしまったもの、過度なレタッチで色が飽和したり階調が失わた【レタッチ画像破壊】もそうですね。




写真クオリティは最重要なことではありませんが重要なことです。クオリティが低いけどいい写真というのは有り得ますが、だからといってクオリティ面に無頓着でも良いということはありません。例えば2000万画素のカメラをお使いでしたら、ただの1画素さえも不良要素を見逃さない2000万すべてをチェックする厳格な検査機関となりましょう。

大衆的な写真とARTな写真の線引きは日本の写真文化においては曖昧な部分があり難しいのが実情です。ただ目安として分かりやすい例が1つあります。それはレンズやセンサーの汚れを気が付かず放置している写真。写真をライフスタイルとしている表現者、プロとしての職業カメラマンであればゴミの付いた写真を人に見せることは決してしません。

多くの一般カメラユーザーは写真クオリティに無頓着なものです。ゴミが写っているのに気が付かなかった、という事であれば百歩譲って分からなくもないですが気が付いているのに見ないふり…は明日からやめましょう。

もちろんレンズやセンサーの汚れは事前にメンテナンスを万全にしておくのが本来ですが、バイク旅におけるツーリング写真では途中でセンサーに汚れが付いてしまうのは仕方のないことです。外でセンサーの清掃をする訳にいきませんしね。その場合は仕方ないので帰宅後にソフトウェアーでコピースタンプツールなどを起動して、付着してしまったゴミを1つ1つ丁寧に消していきましょう。

 

今回の解説ではAdobeのLightroomを使用していますが、多くの無料ソフトウェアーでもこのような機能はついているものです。特に空や白背景となる場面では目立つので拡大表示させてシラミ潰しに消去していきましょう。




EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

今回の解説で言いたかったのはセンサーやレンズのゴミが写ってしまった場合、それを放置せずきちんと消去しましょう…という話がしたかった訳ではありません。写真に写ってしまったゴミを1つ1つ消去する行為は写真クオリティに対する意識向上にとても効果的ですよ!というお話が今回のメインです。

細かなところまで目を光らせて画像を拡大表示して精密に検査をするのです。レンズのゴミに限らず、許容しがたいノイズ、彩度の上げ過ぎで失われた解像度、小さな虫、拡大してはじめて分かる微細な手ブレやピント位置の甘さ、これら写真クオリティに関わることを「よく確認する」という意識の向上を目指しましょう。

それにおいてまずはセンサー、レンズのゴミのチェックです。これを最初にやることで写真クオリティの意識が一気に高まります。

逆にいってしまうと大衆的な写真において、いかにも素人っぽい写真とはこの辺のケアが全くできていない写真です。もちろん写真ビギナーの方がそういった写真を撮ってしまうのは仕方のないことですが、「まあこれくらいいいや」と放置してしまう意識の低さ…これを良くしていきましょう!というお話ですね。

小さな失敗に気が付いていれば手間を惜しまず撮りなおしましょう。急ぐように写真を撮っている人、ついメンドクサイと思ってしまう人、悪い言い方ですがそれでは永久にいい写真は撮れません。

クオリティ面に限らずアングルや構図なども手間をかけるほどいい写真になります。




ところで今回の写真、1ポイントしか合いませんでしたが1:1.618黄金比にもとづくフィボナッチスパイラル構図を採用してみました。この位置に被写体を置くと不思議としっくりくるものですね。

今回はこの辺で!!!

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ライラックで駆け抜けた丘

自宅はマンションであるがバイクを洗車するためのスペースは一応ある。

水道代分の数百円を管理室で払えば1時間も洗車作業できるのだ。

本当は庭付き一戸建てにガレージというのが憧れだけど仕方ない。

我が家のマンションは管理人と警備員が常駐、日中は数人の清掃員もいて管理体制は手厚い。

大型バイクを2台も維持するのは費用だけでなく洗車やメンテナンスの手間も2倍だ。

それでも2台並べて洗車する時間はちっとも苦ではない。2台同時には乗れないけど洗車なら同時にできる、このひとときが幸せだ。

「こんにちは 今日は洗車日和ですね」

このマンションの管理人さんでもっともベテランの田中慧さんがやってきた。

他の管理人さんや警備員さんに「田中さん」が何人かいるため、下の名前で呼ばれている。最初に会った時に「慧眼のケイと書いてアキラですよ」と言われ、はて?慧眼のケイってどんな字だ?と自分の未熟さを痛感したものだ。

慧さんは10年以上はこのマンションの管理人をしているけど、もう嘱託なのだろうか?年齢は70後半はいってそうだ。元気だけど笑った顔のシワは深い。

ええ、今日はいい天気ですね。

前回の雨天走行から手入れをしていなかったR1200GS-ADVENTUREの下回りを入念に洗っていた。バイクの洗車は拭き掃除が一番良いのは知っているけど、こうしてたまに水洗いしないとハードなツーリングの汚れは落ちなくなってしまう。

おしゃべりが好きな慧さんに付き合ってしまうと、洗車が全くはかどらなくなるのを知っていたので軽くあしらってしまった。

「このオートバイは何ccですかね?」

ほらきた!この質問。高齢紳士がバイク乗りに投げかける定番の質問が排気量だ。バイク乗りなら誰でも一度は聞かれたことがあるだろう。

慧さんはかれこれ、ここ10年間の間でその質問を私に軽く100回はしただろう。会うたびに必ず「このオートバイは何ccですかね?」と聞いてくるのだ。もちろん都度1200ccですよ、と丁寧に対応しているのだが何度教えてもこの質問は終わることがない。

・・・これは1200ccですね。

この日も一応は質問にこたえた。私の苦笑いを察してか、冷たい言い方が過ぎたか、慧さんはそれ以上話さず「ごゆっくりどうぞ」と言い残して行ってしまった。

それから数か月後。

駐輪場でR1200GSのバッテリーの着脱やら、エンジンオイルの補充やらをしていたとき。慧さんがやってきた。

「あぁ、どうもこんにちは やっぱりBMWはいいですね」

いつものように何度か他愛のない会話をした後に

「このオートバイは何ccですかの?」

安定の質問がきた。

前回、洗車場で会った時は少し冷たい言い方をして悪かったな…という思いもあったので、この日は少し慧さんのおしゃべりに付き合うことにした。

「むかしは陸王やメグロを仲間達でノーヘルで乗り回してねぇー」

陸王とは1937年頃にハーレーの輸入を行っていた三共(製薬会社の)が自社ブランドとしてハーレーダビッドソンにライセンスを得て作った日本版のハーレーだ。しかし陸王は相当古い。慧さんの年代の人が若かりし頃から20年くらい前のバイクだ。そう多くは存在していないはずなのに、この年代の紳士は口をそろえて「昔は陸王をころがしていた」と言う。本当なのだろうか?

しかし慧さんの話はその先から急に信憑性をおびてきた。

「私は仲間が陸王だったけどアメリカンは好みではなかった。ドイツ軍のバイクが好きでBMWのようなシャフト機構が好きだったんだ。そこでライラックを父に土下座して金を借りて買ったんだ」

ライラックは1950年代に存在した丸正自動車が生産したオートバイだ。ドイツ軍のBMW R69Sを参考にしたシャフトドライブ機構と水平対向エンジンをもつ当時としては先進的なブランドである。本田宗一郎の弟子と言われる創業者、伊藤正の「藤」の字から藤の花を意味するライラックと名が付けられた名車である。

これはシャフトドライブ、水平対向エンジンのBMW R1200GSに乗っている私にとって聞き流せない情報であった。慧さんが本物のバイク乗りであったとは知らなかった…

「ライラックもこのBMWみたいに水平対向エンジンにシャフトドライブでねー。今は技術の進歩でこんなに凄くなったけど、その2点は昔と変わらないのが良いね。しかしこんなに大きかったかな?それとも私の体が小さくなったのか・・・?」

バイクが大きくなったのですよ、慧さん。

「むかしは舗装路なんて少なかったからさ、仲間と砂煙あげてそこらじゅうを走り回ったもんだ。アクセルを開けるとケツがはねて、エンジンは左右にゆれてね。でも速かったよ。警察になんて絶対捕まらなかった。むかし、バイク乗りは警察に追われたら逃げるのが当たり前だったね」

慧さんは少年のような笑顔で熱心に語ってくれた。

「ある日、仲間と一緒に北海道の最北端を目指して旅に出たんだ。仲間はドリームE型、陸王RQ750、私がライラックドラゴンTW。途中で何度も故障したり仲間が転倒して骨折したり、色々トラブルがあってね。でも楽しかったな。どこか場所は失念したけど、大きな丘に登って仲間たちと雄大な空の下を走り回った。結局、いろいろあって最北端にはたどり着けなかったけど、あの丘を走った記憶は色あせない。懐かしいなぁ」

また乗ればいいじゃないですか。バイクに。

「いやぁ~さすがに80になろうかという老いぼれに… また乗りたいけど昔の風景や風の感触を思い出して、輝いていた過去に想いを馳せるのが老人なのですよ!」

「・・・それに、もう体がうまくなくてね」

そう寂しそうに言って慧さんは巡回に行ってしまった。

それからしばらくの月日がすぎて慧さんの姿を見かけなくなった。管理会社の所長に慧さん見かけないけどどうしました?と尋ねると。

「それが慧さん1年前からガンだったみたいでね、ここ数か月で悪化しているみたいで。先月付けで退職されたのですよ」

ええっ?

「先週から後任の管理人が本部からきましたので、こんどご紹介しますよ」

そうでしたか…それは知らなかった 長いことお世話になったのに挨拶もできずにお別れになってしまった。つい最近になって慧さんのことが少し好きになった私は軽くショックだった。

「ところでこのオートバイは何ccですか?」

あっ えっと1200ccですね。

突然知った慧さんの病気と退職のこと。事前に知っていればもっと話をしたかったのにな。100回以上も排気量を聞かれてうんざりしていた自分に急に嫌気がさしてきた。寂しい…とにかく寂しい。うっとうしいけど居なくなると途端に寂しくなる、そんな人ってたまにいるけど慧さんも正にそんなタイプの人だ。

それから数週間後…いつものように洗車場にR1200GSを置いてメンテをしていたある日。真新しい制服を着た見慣れない管理人さんがやってきた。

「こんにちは 大きいバイクですねー」

慧さんの後任で来られた管理人だそうだ。年は慧さんより10は若いだろうか。恰幅がよくおしゃべりが好きそうな感じだ。

あ、どうも、よろしくお願いします。

何となく嫌な予感がしたので忙しいフリをして手短に挨拶だけした…

と、次の瞬間

「このオートバイは何ccですか?」

・・・end

 

ところで「いい写真」ってどんな写真???

EOS6D Mark2 + EF135mmF2L

「いい写真を撮りたい」これはカメラを手にする全ての人の共通の願いですね。

でもいい写真って誰がどう決めるの??いい写真の定義ってあるの?

一枚のプリントがオークションで高額で取引されるようなART写真界であれば、キュレーターやコレクターがその価値を決めてくれます。しかしARTといえど資本主義社会なので「いい写真」を絶対値で評価するのはやはり金額です。

一般写真界にはそのような絶対値で評価できる基準は何もありません。いつも撮る人、見る人が主観的にいい写真を決めているのが現状です。

一般写真界における「いい写真」とは何だろう?

ある人は「撮った自分が【いい】と思った写真がいい写真である…」と言いました。

なるほど、これは確かにいい写真における絶対条件と言えそうです。

自分がいいと思わない写真を撮って、それが好評を博したとしても

それは偽りの表現となります。誰だって自分に嘘はつきたくないですからね。

撮った自分がいいと思った写真であること…でもコレって当たり前過ぎると思いませんか。

こういった意見が存在している…ということは自分でいい写真だと思わない写真を撮っている人が多いことを意味しているのでしょうか。何だか寂しいですね…

それ以外に何かないでしょうか?

見る人の趣味趣向に合致していること。

これも少なからずあると思います。例えば風景写真であれば風景写真の愛好家に見てもらう、といった具合にジャンル別に発表する場を選べば「いい写真」は成立しやすいです。

夕陽に焼ける富士山、美瑛の丘にかかる虹、美しい女性、可愛い子猫…これら多くの人に受け入れやすい被写体であれば、誰に見せても評価される写真になります。一方でオートバイが写った写真をオートバイに対して良いイメージを持っていない人に見せれば良くは思わないでしょう…

写真に対する見識の深さについても作者と観賞者のレベルが合致していれば「いい写真ですね」という評価を得やすいものです。高度なARTとしての抽象的な作品を写真の見識の浅い人に見せても理解不能なものです。

「いい写真」であるか否かは見せる相手によって変わるものと言えそうですね。




世の中には実に多くの人が多種多様な解釈のもとで写真文化に触れています。

流行のものを追いかけたりカメラというテクノロジーの進化に関心を寄せたり。収入を得るための商用写真。ドキュメンタリーとして社会問題を提起するもの。記憶にとどめる目的で人生の大切な瞬間を記録するもの。本当にいろいろあります。

一枚の写真を自身の表現であると信念をもって挑むのであれば、これら一般に普及している写真文化の全てを対象に発表するのは如何なモノでしょうか?

RICOH GR

分かる人にだけ見てもらえればいい…発表の場を慎重に選ぶこと。

私の場合は最近それでもいいと思うようになりました。むしろSNSで「いいね」をもらうような薄っぺらい評価を何百何千ともらうより、一人の人に心から共感してもらえた方が嬉しいです。

多くの人から「いい写真ですね」と評価されれば誰だって悪い気はしないですし、できればいつもそうでありたいと思うものです。しかしその欲望は宗教的に言うと煩悩のようなものかもしれません。

万人ウケはもうやめよう…という少しの勇気があれば簡単。そろそろ目覚めよう。

みんなと一緒の写真、大衆的な写真文化、カメラというテクノロジー・・・これらに塗れるのは退屈だよ…ほんとうにみんなが目指したいのはソコじゃないでしょ??

まずは試しに好奇心だけを頼りに奇妙な一枚を撮ってみようではないか。

案外それが「いい写真」なのかもしれませんね・・・




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ストアカ「いつか写真家になるための写真教室」空席ございます

令和3年5月15日(土曜日)に東京都中央区勝どきで開催する「いつか写真家になるための写真教室【写真基礎編】」。ご予約いただいた方、ありがとうございます。本教室ですがまだ空席がございますので、お早目のご検討お願い致します。

改めてもう一度ご案内です・・・

この度、究極のツーリング写真の運営者である私、立澤重良がストアカで先生デビューすることになりました。といってもまだ自分の教室を開講したところなので実績もレビューもゼロですが5月15日(土)に第一弾として東京都中央区勝どきで「いつか写真家になるための写真教室 写真基礎編」を開催いたします。

いつか写真家になるための写真教室【写真基礎編】

 

 

感染症対策の意味も含めて当面はマンツーマンで開催します。講義で90分、実技で30分程度のワークを予定しています。実技はご愛用のカメラを持参していただき、月島もんじゃストリートから佃島あたりまでスナップを撮りながらのワークとなります。

カメラの扱い、被写体を見る視点、光の読み方と露出の感覚、ベストアングルを探る体の使い方、そして感動と楽しさをART的写真を通して体験しましょう。

バイク写真はもちろん、風景、スナップ、ポートレート、初歩的な内容やお困りごと・・・写真に関わる様々な疑問にもお答えします。「私は本当に素人だから…」という方も大丈夫ですよ。

究極のツーリング写真を見た!という方は内容をバイク写真向けにカスタマイズも可能でございます。マンツーマンなので臨機応変に対応可能でございます。

よろしくお願い致します!

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS F11 1/125




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