写真ビギナーはまずはグッと被写体に寄って…

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、本ブログは開設から4年目になりましたが今回の投稿で投稿数が900記事となりました。我ながらツーリング写真、バイク写真の話題を中心によくも900記事も書いたものだな…と感心しております。

本来、写真に関わるノウハウは秘密にするのが通常かもしれません。私もその昔はあまり人に教えたくないタチでした。真似をされたりノウハウを取られるのは誰だって良い気分はしないですものね。

その昔、最初に就職した会社で顧客向けの講習会の先生を依頼されたことがありました。その講習会は光ファイバーの扱いなど専門的なものであり、従来は研究部門の管理職が先生役をしていたのですが「話がアカデミック過ぎて理解できない」と不評でした。そこで学歴などない私のような人間が先生をした方がむしろ顧客も理解しやすいのでは?ということで白羽の矢が立ったのです。

当時は私が先生なんて…と戸惑いましたが、自分で教科書やスライドを一から作り直して講習生の理解力に合わせて講習会を実施したところ、効果測定も良好となり不合格者の数も減って好評を博しました。その時の経験が何となく今でも生きている気がします。教えることで自身も学ぶ。究極のツーリング写真とはオートバイで旅をする魅力を広めること、写真界にバイクツーリング写真という新たなムーブメントを起こすこと、という目的がありますが、一方で書いている私自身の「自分用教科書」でもあります。

物事は人に上手に説明できるようでなければ本当の意味で理解していない。そんな風にも感じます。今でも究極のツーリング写真を書いていて自分が学んでいるような感覚は以前と変わりません。なのでこれからも書いていきたいと思います。




さて、前置きが長かったので今回は写真ビギナーを対象にツーリング写真の基本的な撮り方について簡単に書いてみたいと思います。

古くから写真は「一歩前に寄って撮る」というのがあります。目の前の景色、被写体にレンズを向けて、いざシャッターを切るぞというとき、人の視界は景色全体を見渡すような画角となっており、特定の一つを良く観察するような視点ではないものです。風景写真がベースであるツーリング写真であっても、その風景の中に魅力的な一つが存在するからこそ、そこで写真を撮ろうと思った訳ですから、その一つに一歩「グッ」と寄って撮りましょうね、ということですね。

上の写真の左側は赤いヨットが画面内に収まるように構図して、その場所の様子が分かるように撮った写真。こちらは目で見ている風景の様子に近いです。一方で右側は一歩、ぐっと寄って撮ってみました。赤いヨットは右側が見切れてしまいましたが、こちらの方が主題が明確になったのがお分かり頂けると思います。




EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

先ほどの作例では太陽が薄雲に隠れていたのでコントラスに欠けていましたが、空の様子を見ながらタイミングを見て本カットとしたのがこちらです。太陽が出てきたので風景写真として十分なコントラストを得ることができました。このツーリングシーンはヨットが置いてある港で休憩する様子ですが主役は赤いヨットであることが明確だと思います。

写真デザインの色要素でとりわけ効果が大きいのが赤色…というお話は以前にも何度かしましたが、赤い色の主役を見つけたらより印象的になるように一歩寄って撮ってみましょう。フレームから切れちゃうから…という考えは捨てて下さい。

フレームで被写体を切り落とす時の注意点は1/3単位で切ることです。特別な理由なく1/2で等分にしないよう気を付けましょう。

ところで足で一歩寄るのと自分は動かずズームレンズで寄せるのでは何が違うの?という疑問があると思います。単焦点レンズであれば寄るしかありませんがズームならリングを回してやれば同じような事ができますよね。ズームで寄せるとは実は被写体だけを寄せているのではなく目の前の空間を全て圧縮しているのです。つまりズームで寄せると何もかもを大きくしちゃいますが足で寄る場合は被写体だけを大きくできるのですね。

少々ややこしい話でしたが今回はこの辺で!!




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