ツーリング写真☆構図の整理のやり方

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究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、春のツーリングシーズンを安全運転で楽しまれていますか?先日、走りなれた房総のツーリングルートでまたバイク事故を目撃しました。恐らく前の車を追い越すため反対車線を加速していたとき、右手の脇道から出てきた車と衝突したと思われます。

車の運転手は優先道路へ出る時、一時停止して車が来ないか確認をしますが左折の場合は右しか見ない人がいます。まさか左の行く手に加速中のオートバイが来ているなんて思わないのでしょう。こういったドライバーを確認不足と責めるのは簡単ですが、現実としてこのような運転を「つい」やっている人は一定数存在します。我々ライダーは身を守るために他者の安全運転に期待するのではなく、道路にはヤバいやつがいっぱいいる!と肝に銘じて想像力を働かせましょうね。

幸い、この時のライダーさんは大事には至らなかったようですが、楽しいはずの一日は台無しに。コロナ渦で医療機関のお世話になることに…と考えると良くないですよね。

さて今回のツーリング写真解説は色々な要素が存在していて構図の整理が難しい風景写真について書いてみたいと思います。長くなりそうなので2回に分けて解説いたします。

上の写真は南房総から望む冬の港の景色です。遠景に美しい富士山、紺碧の海、コンクリの堤防、漁船、赤い灯台などがあります。バイクやライダーなどを置かずに風景だけを撮るのであれば、ベテランであれば難しいことではありません。

しかし漁港の場合は海岸と違って色々な要素が複数あってゴチャゴチャした構図に陥りやすいです。もしこのままバイクを置いたら構図は散漫になり何が主題かボヤけた写真となってしまいます。

写真の観賞者がぱっと見た瞬間に「見やすい」と思えるかどうか?これは作品の主題へ導く以前の写真構造の問題です。核心的なことではありませんが見にくいより見やすい方が良いに決まっていますよね。




まずはイメージを作って試し撮りです。東京湾に浮かぶ冬の富士山。それを遠景に漁港の様子を爽やかなツーリング写真として撮ってみたいです。写真を見た人が冬の内房をバイクで走ってみたくなるような、旅情感あるツーリング写真ですね。

で、試し撮りとして縦構図を作っていたとことろ、タイミングよく沖に大型タンカーが通過したのでパチリと撮った写真が上の写真です。しかし被写界深度やピント位置などを練る前にイキナリ撮ってしまったので、R1200GSがゴチャゴチャした背景に重なってイマイチです。

ここで構図のお話の前にデザインについて少し触れておきます。写真におけるデザイン要素とは色、線、図形、規則的なパターン、質感、立体感、連続するリズムなどがあります。とりわけ効果が大きいのが色と線です。この場合、海、空、船、私のGSなど青色が多く、そして刺し色として灯台の赤があります。堤防はZ字型を描いていて観賞者の視線誘導にも効果がありそうです。富士山は二等辺三角形でどっしりと安定が出る図形。

そして撮影時に悩んだのは何本もある垂直線です。特に一番左にある電柱が厄介で何とか画面の外に除外できないか腐心しました。

別のカットで解説します。例えばこんな感じで左に入ってしまった電柱は明らかに不要なものです。「入れた」のではなく「入っちゃった」という感じが否めず、構図がスッキリしません。こういった細かな部分のケアが及ばないだけで写真はたやすく陳腐化するものです。

はい、こんな感じです。少しだけ位置を変えるだけで邪魔だった電柱は画面の外になりました。たったこれだけで先ほどの一枚とは全然違うのがお分かり頂けると思います。




しかしこの写真の場合は色々と試みてみましたが電柱を排除すると富士山が中央にこなかったり、赤い灯台の位置が悪くなったりとうまくいきません。悩んだ結果、この邪魔な電柱も仲間に入れてやる以外ないと思いました。

「電柱君よ、君のような3流役者が我が劇団究極のツーリング写真のオーディションに来るとは!?しかし私も人の子だ。今回は特別にキャスティングしてやろうぞ」

そうと決まればどう撮るか?です。他にも似たような役者は何人かいて、船のマスト、堤防のポール、そして赤い灯台です。彼らとリズミカルに間隔を作って「垂直な棒の仲間たち」にしてやりました。しかし、それでも醜いものは醜いので、その位置にライダーを置いて薄めてみようかと試しましたが、これも妙案とは言えませんでした。灯台がライダーに串刺しになってしまったのです。

長くなったので次回に続きます・・・




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