ツーリング写真 理由の後付けと写真セレクト

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、気が付くと3月も中旬となり桜の開花が気になる季節になりましたね。

つい先日、知人から「立澤さんは写真が撮れるのだから写真を売って稼げば良いじゃないですか」と冗談半分で言われました。今は便利な時代ですので風景や花など撮った写真を商材写真として個人で販売できる時代です。

販売できるサイトやアプリはいくつもあって、プロのカメラマンでなくとも凄い人は相当に稼いでいると聞きます。特に珍しい気象現象や海外の風景などは人気のようですね。多くの企業がWEBサイトやカタログなどの紙媒体で使う商材写真を求めているのです。需要と供給が合致して素晴らしいですが従来のカメラマンのお仕事が減ってしまうのは気の毒ですね。

デジタル写真が一般に普及しておよそ20年。個人のカメラマンでもひと昔前のプロに匹敵する写真が撮れる時代です。企業には自前カメラマンがいて外部のスタジオに依頼することは減り、雑誌関係は出版不況が長引き、ウエディングフォトや学校行事の写真は少ないパイを奪い合うレッドオーシャン。プロのカメラマンは生き残るのに厳しい時代です。

…で私は写真販売サイトで写真を売らないのか?という話ですが私は絶対に写真を売りません。せっかく残りの人生を「写真をライフワークとして生きる」と決めたのに、写真の販売をしたら大衆写真の仲間入りに逆戻りですからね。




さて、また前置きが長かったですが今回は写真のセレクトと理由の後付けについて書いてみたいと思います。

よく写真は2度シャッターを切る!と言われます。1度目は撮影現場で被写体や情景を前にカメラで撮るとき。2度目は本当のシャッターではなく帰宅してから複数あるカットから採用カットとする1枚を選ぶときです。

このとき要求されるのが一枚を選ぶ力、セレクト力です。これ、地味に重要です。せっかく良い写真が撮れているのに選ぶ能力がイマイチだと、傑作は陽の目を見ずに埋もれてしまうのですからね。

上の写真は明らかな失敗写真以外は全てLightroomで仕上げてフォルダーに保存したところです。同じようなカットがいくつもありますが、この中からベスト一枚はこれだ!と納得できる写真を探すのです。写真とは不思議なもので撮影現場では見えなかったことが写真として出来上がったときに見える場合が多々あるものです。

そういった撮影時には意識できなかった(あるいは見えていたが無意下であった)ものやこと、を一枚の写真から洗い出し「この写真は〇〇がよい」「こちらは△△が残念だ」といった具合に、後から理由付けをして自分の撮った写真の中で優越をつけます。

場合によっては1枚をセレクトではなく用途に合わせて複数を選んでも良いと思います。例えばInstagram用と4つ切Wサイズプリント用といった具合に。




EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L IS

今回はこの1枚を選んだ理由として、空に流れる雲が手前からバイクの方へ向かっていく様子を表現するにあたり、もっとも理想的な割合で日陰が入ったのがこのカットだからです。静かなる風景の写真に「雲が流れゆく」という時間を与えた一枚になったことが作品の主題を演出しています。

ところで最近は少数かもしれませんが撮影地で写真を1枚しか撮らない人がおられます。フィルム時代はフィルムの残数、フィルム代や現像代などのお金の問題もあったので、むやみやたらにシャッターを切るのは勿体ないというのがありました。しかしデジタル写真が主流の現代では1枚しか撮らないのは時代遅れです。

写真界の権威はデジタル時代の写真家は無駄にシャッターを切る、一枚に入魂せずけしからん!と嘆いておられるかもしれませんが、私はこの考えには賛同できません。シャッターを切りながら被写体との距離を詰めていく感覚や、切りながら理想を模索するような撮り方は、時として奇跡の一瞬をとらえるものです。

今回ご紹介したような写真セレクトの観点でも、選択肢は多いほど良いと思います。ですからカメラのメモリーカードはできるだけ容量の大きいものを用意し、無駄切りを気にせず撮り【理由の後付け】【ベスト一枚の写真セレクト】をやってみてくださいね。

せっかくのデジタルなのですから。

今回はこの辺で!!




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