写真ビギナーとベテランの違い☆平凡写真やマンネリの脱し方

Pocket

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、関東圏以南ではそろそろ春の景色が期待できるようになりましたね。ツーリング先ではもちろん、近所の公園や日常風景でも小さな春を見つけることが出来ると思います。

小さな春…そう、うっかりすると見過ごしてしまうような小さな発見に心が反応できるようにしたいものですね。趣味で写真をやるとなると話題の絶景スポットや満開の桜を撮るものと思われがちですが、日常風景にある小さな存在に心が反応をしめしたとき、それを表現できれば個性ある素敵な写真ができると思います。

よく気が付く目と豊かな感受性を大切に写真活動をしてみましょう。




さて、今回は少し初心に戻って写真ビギナーとベテランの違いと題して、写真を撮るにあたり撮影地でまず何をするのか?ということをハートサイドからアプローチして解説してみます。

よく見かける平凡なツーリング写真

ツーリングに行って写真を撮って帰るけど、いつもこんなフツーの写真ばかりを撮ってしまう。景色がきれいな場所を背景にして愛車をパチリ。その時は「うまくいった」と思えるけど帰って見返すと何か平凡でものたりない。気が付くと自分が撮る写真はいつもこんな感じ…そんなお悩みはありませんか?

写真ビギナー、または何年もやっているのに上達しない人と写真のベテランが撮る写真は一体何が違うのでしょうか?一言で言ってしまえば何もかも違うのですが、それでは薄情なのでヒントのようなものを書いてみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS F11 1/125

この写真は1枚目にご紹介した陳腐な作例のすぐ近くで同じ日に撮影しました。北海道の美瑛の丘です。違いは山ほどあるのですが時間帯を選んで逆光を利用している、1つの被写体(この場合はポプラ)を明確に主題にした、比率や配置などを考慮して構図を組み立てた、ライダーを登場させてツーリングシーンを演出した、ホワイトバランスや露出をイメージに合わせて慎重に選択した・・・まだまだありますが、とにかく撮影者の意図のもと、画面内のすべてに配慮が行きわたっています。

写真ビギナーの方や一般カメラユーザーは景色を前にして、まず目に見える様子をそのまま撮ろうとするものです。




「綺麗な景色なんだからいい写真になるに決まっているではないか」…それ、本当でしょうか???まずこれを考え直してみましょう。

綺麗な景色にカメラを向ければいい写真になるはず、だからカメラに要求するのは「見た通りに撮りたい」とビギナーの方は思うものです。目の前の現実をカメラで記録することで良い写真が生まれる…これ間違いではありませんが、これでは表現ではなく記録です。多くの場合で現実の様子というのはさして美しくはないものなのです。

目に見えるものだけを信じるのをやめて想像の世界で本当に撮りたい写真をイメージしてみましょう。よく写真イメージと言いますがベテランや写真家というのはシャッターを切る前に脳内で作品の完成予想図といえる想像の写真「イメージ写真」をつくるものです。人間が想像する世界は本当に美しいものです。

撮影者がそこで写真を撮ろうと思った理由をひもとき、数ある表現の引き出しから「いまはこれ」とchoiceをし、きっとこんな風に撮れるだろう、こんな風に撮るぞ、という空想の写真です。写真ビギナーの方の多くはこのイメージを作らずに惰性的にシャッターを切っているのが最大の敗因です。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

この作品は空き地に咲いていた花を主題にしたツーリング写真です。場所は北海道ですが話題の撮影スポットでもなければ有名な景勝地でもありません。誰も気にも留めないような雑草の花が咲いている空き地です。

実際にはこのように沢山の花が一面に咲いていた訳ではなく局所的でした。そこで「花がたくさん咲いている場所」というイメージを作ります。実際に咲いているのは局所的なのですから咲いていない場所は画面内に入れたくありません。なおかつ「たくさんの」を表現したいので花同士の密度を上げたいです。となれば画角は望遠を使おう!となりEOS6D Mark2のボディにセットしたレンズはEF70-200mmF2.8という望遠レンズとなりました。

そしてライダー+R1200GSを浮き立たせるように魅せる演出をイメージし、絞りをコントロールして深度をR1200GSの位置とその少し手前にMFでかけてみました。

花の密度を上げたいから望遠レンズを選んだ、主題を浮き立たせるように演出したいから被写界深度をコントロールした、といった具合に「〇〇だから△△した」というイメージからの根拠によって選択する表現手法。そこで景色や被写体の特徴から受けた感情の動きが全ての始まりです。感動せず、イメージを作らず、現実の様子に向けてシャッターを惰性的に切ってしまわないことです。

順をおっていくと1.おっここは良い、ここで撮ろう 2.景色や被写体、その周囲をよく見よう 3.その特徴から貴方はどう感動した?自分の心に聞いてみよう 4.感動したら何がどう感動したのか考えよう 5.それがよく伝わる写真をイメージしよう 6.そのイメージを再現するにはどうしたら良いか考えよう 7.何をしたら良いか分かったら撮影を開始しよう といった具合ですね。写真ビギナーの方が平凡な写真を撮ってしまう時とは1の次にイキナリ7…しかも何をして良いのか分からないのにとりあえず撮ってみる、といった具合だと思います。




EOS6D Mark2

最近は見かけなくなりましたが「見た通りに撮るのが正義である!」と主張されるカメラマンさんもおられます。そういった方にイメージをもとに表現した写真を否定される場合があるかもしれません。これは完全に無視で大丈夫です。写真は見た通りに…を妄信されている方に付ける薬はありませんので、お気の毒ですが寛容に見守ってあげる以外にありません。上の写真は実際の様子よりも、うんと露出をアンダー(暗く)に撮る事で光のある部分を表現しています。撮るときにこういったイメージを脳内に描いて撮るのですね。

不思議なもので人間の想像の世界って美しいのだと思います。むかし好きだった人は記憶の中でも尊く美しい存在ですが、ある時どこかでばったり再会すると、その記憶の中のあの人とあまりにかけ離れた現実にがっかりした経験はありませんか?それは経過した年月で年老いたから…という事実よりももっと大きな原因があって記憶というイメージの中で勝手に自分がその人を美化していたからなのですね。マスクをしていると美人だと思ってしまうのもマスクの下の様子はどうであるか?勝手に美しいものを想像するからだと思います。想像の世界は美しい、だからこそ写真を撮る前のイメージは大切なのですね。

少々ややこしいお話でしたが次回の撮影から少し意識してみてくださいね。

今回はこの辺で!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング