ツーリング写真☆構図とデザインを理解する

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究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いい写真、素敵なツーリング写真を撮っていますか?いい写真って人それぞれ違うものですが私が考えるいい写真とは「常に見る側が主観的に決めるものであり撮る側としては永遠のテーマ」と考えます。そしてそれを生み出す時点で「自分がいい写真だと思える一枚であること」といった感じですね。

写真ってよく考えると不思議なものでカメラを使って写真を撮る文化には幾つかの種類があります。大きく3つに分類すると1つ目は一般需要、これは普通の人が記念写真や趣味で撮る写真。2つ目は業務需要、こちらはプロカメラマンが撮る職業写真で雑誌、写真集、カレンダー、ポスター、ブライダル、製品カタログ、広告などなど。そして意外と知られていない3つ目はARTを目指す個人的な表現としての写真。日本ではあまり写真が芸術として認知されていませんが、ARTな写真というのは素晴らしいものです。私はツーリング写真をART写真の領域にもっていくのが夢です。

1つ目の一般需要はほとんどスマホで済んでしまう昨今、カメラが売れない時代になってしまいましたね。ですが「写真が趣味です」というカメラユーザーは決して少ない訳ではなく、多くの方が高級なアマチュア機を購入して写真を楽しまれています。しかし私が個人的に思うのはこうしたユーザーの多くは「一般需要」の枠から出ることができず、普通に写真を撮る人々の枠内で「上手」「綺麗」「すごい」という画一化されたお手本写真を追いかけていると思います。




なかなか普通の人は写真を通してARTを意識するのは難しい、というのもあるかもしれません。フランスやイタリアのように芸術大国な訳ではありませんしね。しかしちょっとしたきっかけでARTに目覚めるのは決して珍しいことではありません。ARTは秩序ある社会システムの中での小さな自治区のような存在です。普段は公園や道路標識にART作品を書いたり、街中の人をスナップ写真で撮ったりすれば、たちまち社会から叩かれますが、いざ世の中がコロナ渦のように窮地に追い込まれると逆に強くなるのがART。ルネサンスでも分かるように最後はARTが強いのです。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2 IS

さて今回は写真の構図、デザインについて簡単なお話を書いてみたいと思います。いい写真を撮るにあたって一番大切なことは何でしょうね?イキナリ深い話ですけど例えば作者が伝えたかった意図がシンプルに伝わるもの、作者なりの美が確かに存在しているもの、あるいは作者の生き様、追いかけているテーマ、社会問題提起など写真活動自体に意味があるドキュメンタリータッチなもの、いろいろあって一概にこれとは言い切れないですね。




よく聞くのが「構図が大事」とか「ピントが完璧」といったものは写真の構造や撮影技術などによる写真クオリティに関わることで、いい写真を実現するための核心ではないと私は感じます。構図、ピント、露出、フレーミング…こういったものはあくまで基礎工事のようなもの。写真を見る人がパっと見た瞬間の印象や安定に関係することですね。確かに大事だけど最重要ではない。極端なことを言ってしまえばクオリティが低くても「いい写真」は成立するのです。

構図とは作品の主題に導くための案内図のような役割で被写体の大きさや位置関係、またはボケ具合や露出なども構図として使われることがあります。デザインとは主に色、線、図形、連続するリズム、立体感、質感、規則的なパターンといった具合に主にデザインの観点となります。とりわけ色と線は写真の観賞者の目を楽しませ印象が強いものとなります。

さて、そんな写真の構造である【構図】と【デザイン】ですが作例をもとに解説してみましょう。上の作品は小湊鉄道の駅で撮影したツーリング写真ですが、桜の木の幹に注目して構図を作りました。この木はうねるような曲線を描いて三方向に枝が分かれています。これを長方形の画面の中心にどっしりと配置させました。デザイン要素では枝の曲線、木の皮にある質感、などがありこれらを意識して撮影しています。

では構図は何?と聞かれるとR1200GS-ADVENTURE+ライダーの位置を三分割構図の右上交点の位置にぴったり配置させたこと、小湊鉄道の車両は小さく構成したこと、絞り込んで深い深度を確保していること、などです。

デザインも構図も魅せるための手段です。魅せるって何を?それが写真の核心であり、作者が表現したい一つのことという事になります。この作品の場合、桜の木にはいい仕事をしてもらいましたが主題はあくまでローカル鉄道の走る郷愁感ある風景です。美しさはどこにあるか?といえば逆光の光で演出した【輝き感】であり、これらは全て後々のレタッチも含めて撮影時に作ったイメージとなります。




EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

今回は少々ややこしい解説でしたが、ご理解いただきたかったのは構図とデザインの違い、これらは写真の構造に過ぎず大切な核心ではないこと、ということです。

大切なことは撮影者である貴方がその場所で感動したことの表現ですからね。…いつも偉そうにすいません。

今回はこの辺で!!

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