どのような時に広角レンズを使うのか?バイク写真とワイドレンズ

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究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、コロナ渦ではありますが年末商戦の時期でもありますね。今は世がこんな状況なので経済的にも苦しい…冬のボーナスで何かを買おうという気持ちにはなれない…という方も多いかもしれません。

経済的に苦しいときはヤフオクやメルカリなどで不要なものを売却し現金化できるのですから今は便利ですよね。コロナ渦を受けて今は多くの人がカメラや時計、キャンプ用品やらブランド品やらを売却しています。したがって売り市場が拡大していて相場が下がっていますので、欲しかった物を安く購入できるチャンスとも言えます。

さて今回はツーリング写真、バイク写真において広角レンズはどのように使うのか?広角レンズの特徴や注意点、こんな時は広角レンズを使ってみよう、というお話を作例を元に書いてみたいと思います。

なお解説には焦点距離 mmを使いますが、今回は35mmフルサイズカメラで換算した場合で解説いたします。APS-Cカメラをお使いの方は1.5倍、マイクロフォーサーズの場合は2倍相当で計算してください。




広角レンズ、またはズーム機能のあるカメラの場合はワイド端。目の前の風景を広範囲に写真にできる画角で焦点距離で言うと35mmくらいから広角と呼び、20mm以下を超広角と呼びます。

風景の範囲を広範囲に写せる他にも重要な特徴があります。それはあらゆる被写体を小さくして遠景はより遠くに、そして遠近感を表現できることです。

以前に究極のツーリング写真では写真ビギナーの方は画面内に余計なものを入れないよう配慮しましょう、と書いたことがありますが広角レンズを使うと電線や看板など画面外に排除したいものがいちいち画面内に入ってしまいます。加えて太陽を背にして撮れば自分の影が写ってしまうなど、何かと取り扱いに気を遣う広角レンズ。

写真でうったえたい1つの主題を明確にするのに望遠レンズなら簡単に寄せることができますが、広角レンズでは寄る必要があるためその辺も難しいですよね。

どのようなシーンで広角レンズを使うのか?

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L

表現の自由が許されている写真の世界ですからコレという決まりはありません。広角レンズをどう使おうと作者の自由なのですが、それではビギナーの方に対する説明として薄情過ぎますので作例を元にお勧めのシーンをご紹介いたします。

まずは上の写真をご覧ください。空一面に雲が存在していて表情の豊かな空のとき。地上の割合を少し減らして大胆なローアングルで撮ってみましょう。この場合、画角は14mmで超広角ですが周囲に余計なものが入らない理想的な撮影スペースを探します。写真のように海岸のシーンでは割と簡単に見つけることが出来るでしょう。

バイク+ライダーが米粒のように小さいですが、これを点景バイク構図といいます。意図的に小さく構成することで印象効果を狙います。被写体に寄れない超広角レンズでの常套手段ですね。

EOS5D Mark2 + EF14mmF2.8L F2.8 10SEC ISO400

風景が全周囲にわたって絶景のとき、魅力的な要素がたくさん存在していたら超広角のフレーミングを生かしてみましょう。上の作品は落葉樹の森にあるキャンプサイトですが、14mm超広角レンズで撮ることでたくさんの木々を表現することができました。

これも先ほどと同様に点景バイク構図です。バイク、ライダー、テントといった複数の被写体は一か所にまとめてセットにする感じで構図を作りましょう。てんでんバラバラにならないように。




EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART F9 1/200 ISO100

こちらはSIGMAの35mm、ARTレンズで撮った作品です。28から35mmくらいになると特定の被写体にグッと寄って適度な遠近感で表現するのに向いています。この場合は海に浮かぶ不気味な廃船がメインの被写体ですが、注目していただきたいのは空の表情です。筋のような雲が横にのびてユニークな表情だったので、それを撮るのに35mmがとても都合が良かったのです。例えば85mmを使って廃船を同じような大きさで撮ったら、空はほとんど写らないのです。

旅先で出会った被写体をメインに構成しツーリングのワンシーンを表現するなら35mmはお勧めです。

RICOH GR (28mm)

この作品はお気に入りのコンデジ RICOH GRで撮った1枚です。房総半島の山でよく見かける素掘りの隧道です。RICOH GRは28mm単焦点のスナップシューターですが、ローパスフィルターレスで独特の写真が撮れるので風景に使っても悪くありません。

GRやiphoneなどスナップ写真を意識したものは28mmである事が多いように感じます。スナップ写真とは人物や街中などが被写体となるカジュアルな写真のことで「あっと思った瞬間にぱっと撮る」のがスナップだ・・・と私は理解しています。

ツーリング写真で使う場合の28mmは風景主体の広角としてベンチマークな画角ですね。

広角レンズの注意点

広角レンズの歪み

広角レンズは主に樽型と糸巻き型の2種類の歪みが発生します。このことを意識せずバイクや建物といった人工物を撮ると被写体の直線や本来のディティールは溶けるように歪み、不自然かつ違和感の写真となってしまいます。

歪みはワイドになるほど顕著で35mmならさほど意識せずとも大失敗にはなりませんが、14mmといった超ワイドだと上の写真のようになります。

ただ一概に弱点と決めることは出来ないもので逆手にとって利用すればユニークな表現にも使えます。子供やペットの写真でしたら可愛らしさを表現できる場合もありますし、海や空といった自然の風景であれば、そもそも歪みは気になりません。

歪みの回避方法

最も歪みが強く出る部分は樽型の四隅で、逆に画面のど真ん中は歪みが少ないです。もしバイクを撮るのであれば点景バイク構図とし、三分割を避けて日の丸にしてあげると歪みは気になりません。

横構図でライダーを撮るとき、樽型の四隅にライダーを置くと太って短足に見えます。逆に縦構図で同じように配置するとスリムで足が長く見えるものです。これは知っておいて損はない知識でしょう…。




EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

いかがでしたか?ツーリング写真とは主に風景が主体のバイク写真です。愛車の写真をアップで写したバイク写真と違い、風景の魅力を伝えるのが大切ですが、そんな時に役に立つのが広角レンズなのですね。

~ツーリング写真での広角レンズの使い方 まとめ~

・空に表情があるとき、全周にわたって絶景のとき、雄大さを表現したいときに使う

・画面に余計なものが入りやすい、自分の影も入りやすいので注意

・地面などを利用して遠近感を生かした構図をつくろう

・歪みが強い部分にバイクや人工物を入れない

・歪みの回避として日の丸構図、点景バイク構図を使う

・35mmは特定の被写体にグッと寄るべし

ここで書いたことは勿論絶対ではありません。超広角レンズでバイクを大きく撮っても良いですし、あえて自分の影を写したって面白い写真になると思います。写真ビギナーの方にとって扱いが難しいと感じる広角レンズの使い方としてシンプルな解説を作ってみました。

少しでもお役に立てれば嬉しいです。

今回はこの辺で!!

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