空冷R1200GSの魅力とオートバイの未来・・・

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究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、関東圏でもだいぶ朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたね。冬ツーリングの準備は完璧でしょうか?毎度同じことを書きますがバイク、車のタイヤ空気圧の点検をお忘れなく。

さて今回は私の愛車BMW R1200GSとオートバイの未来について独り言風に綴ってみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L




この投稿を書いている2020年12月現在。菅総理が2050年までに二酸化炭素ネット排出量ゼロとするカーボンニュートラル宣言をされたのは皆さまご存じですよね。つい先日のニュースではイギリス政府は2030年までにガソリン車の新車販売を禁止、ハイブリッド車については2035年までに禁止すると発表がありました。

菅総理のカーボンニュートラルはあと30年あるのですが、イギリス政府の新車販売の方はたったあと10年です。燃料をぶち込んで煙を吐いてブルンブルンいわす内燃機の終末はすぐそこですね。時代は石油を由来とする燃料車から電気自動車へと切り替わる時なのです。

もちろん2030年がきてもガソリン車がすぐに消滅する訳ではなく、それ以前の時代の車は街を走っているでしょうし、中古車だって流通するでしょう…。しかし推測ですがガソリン車に対する社会的な風当たりは強まるはずです。例えば自動車税の増税やガソリン税の増税、場合によってはマフラーに装着する高価なキャタライザーを購入させられる…なんて事も考えられます。

少々脱線しますがガソリンを購入するとき、その単価には1Lあたり53.8円のガソリン税、2.8円の石油税が課税されています。そして見逃せないのがこれら税金を合わせた合計に対して消費税が加算されていること。我々消費者は給油するときに二重に税金を払っているのですね。お上の言い分としてはガソリン税、石油税は石油会社が納税するもの、消費税は消費者が購入したときに納税するもので別だから…だそうです。

BMWの電動スクーター Cエボリューション

プリウスやインサイトのようなハイブリッド車が日本に登場してからもう20年以上が経過しました。車の燃費や環境性能が進化しガソリンの需要量は減少しています。その結果、私たちツーリングを愛するライダーは地方へ行った時にスタンドの少なさに悩まされるようになりました。

スタンドが減った理由には消防法にも原因があります。燃料を貯蔵する地下タンクが老朽化で流出事故を起こしてしまうのを防ぐため、一定期間を経過したものは大規模な修繕か更新が必要となってくるのです。そして修繕に必要なその費用を事業主では負担できず止む得ず廃業となるようです。




このまま自動車が電気自動車へと切り替わり、私たちの愛する趣味のオートバイ、趣味のクルマの未来はどうなるのでしょう?

趣味の…と書きましたが実用としてのオートバイや車は電気で動く様子が想像できるから良いです。郵便やピザなど配達用のバイクは電動でおかしくありません。しかし夏でも革ジャンを着た髭面のアウトローが電動バイクに乗っていたらどうでしょう?

ハーレーの電動バイク Livewire

バイクを作っている多くのメーカーはバイク専門で事業を成立させている訳ではありません。ホンダ、スズキ、BMWは4輪も手掛ける大企業ですしヤマハも自動車メーカーに主要なる部分を供給し、船舶や楽器なども手掛けています。カワサキはバイク専門のイメージかもしれませんが川崎重工はその社名の通り「重工業」がメインで大型船舶や巨大な重機を製造する製鉄業由来の大企業です。事業形態はIHIや三菱重工に近いものがあり、むしろバイクを作っているのが謎なくらいです。

そう考えるとカーボンニュートラルやガソリン車販売禁止といった時代の変化を受け、危機感を最大限に募らせているのは本当に【趣味のバイク専門】と言えるハーレーやドカティではないでしょうか。

彼らが最大に危惧しているのは趣味としてのオートバイ文化の衰退であり、もし世界中からバイクファンがいなくなったらハーレーやドカティは何を生業にやっていけば良いのか路頭に迷うのです。もちろんバイクファンが世界から消滅するのは有り得ないかもしれませんが「ガソリンを燃す内燃機でないなら俺はバイクを降りるぜ」というライダーはきっと多いはずです。

そのような事態にならないため、ハーレーはかねてからコンセプトとして発信していたハイパーマッスルな電動バイク「Livewire」をついに市販化しました。最初に写真を上げたBMW Cエボリューションはスクーターなので実用的なアーバンコミューターですが、ハーレーのこちらは完全に趣味としてのオートバイを踏襲する次世代のバイク像に感じます。ちなみにCエボリューションは既に日本で売っていますしハーレーLivewireは2021年の春に発売予定だそうです。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

現代を生きる我々ライダーにとって決断を迫られる「その時」はそう遠くはないようです。決断とは内燃機を積んだバイクをやめて電動バイクに乗ってライダーとして生き続けるか??はたまた内燃機のオートバイの終末と共にバイクを降りるか??です。どちらもごめんだ…という方、いま乗っているガソリンのバイクをずっと乗り続けるのは想像よりずっと厳しいと思います。

そう考えると今から向こう10年は内燃機オートバイを満喫する最後のスイート10ではないでしょうか?私も男の子ですのでブルブル震わせて煙吹いて動くメカに強烈なロマンを感じます。今はそれが当たり前ですが30年後のティーンにハーレーのVツインやBMWボクサーツインの始動を見せてあげれば狂乱するでしょう。それほどエンジンとは魅力に満ちていると思うのです。

そう…人間は本能的に母親の胎内で聞いていたような鼓動音、パルス感、振動が好きなのです。ガソリンは好きだけど電池は嫌、エンジンは好きだけどモーターはダメ。SLが走っている姿を見れば大興奮!熱を発してレシプロモーションで動いてほしい!と本能的に乗り物に求めているのです。この壁をメーカーがどう克服するかがバイク文化の将来を握っていると感じます。




今、まさにオートバイを楽しむ時代なのです。それはコロナ時代の数少ない許された楽しみでもあり、内燃機関の末期を楽しむことでもあります。

空冷R1200GS、現代のハーレー、国産のバイクも含めガソリンエンジンを現代の技術で制御している【今のバイク】達をツーリングやスポーツ走行で味わい尽くすべき時代です。特に私の愛車である空冷R1200GSのようなバイクは空冷ボクサーツインという古典的な内燃機を絶妙なハイテクで制御し、その素晴らしい走りと過酷な旅に耐える信頼感がいいですね。オートバイという乗り物の100年を数える歴史の中で最もバランスの良い時代のバイクとも感じます。

BMW R18

ところで先日、BMWから発売されたヘリテイジモデル 1800㏄のモンスター級クルーザー R18(アール エイティーン)が話題になっていますね。伝統的なボクサーツインエンジンを巨大化し1930年代のR5をオマージュした車体デザイン。その存在感あるシリンダーヘッドと美しいフォルムのマフラー。まさに内燃機関の魅力を最大限に引き出したオートバイと言えます。一方でそのあまりに「内燃機の魅力」を誇張したような雰囲気は、あたかもBMWから「もうエンジンの時代はこれで最後だからね」とでも言っているように感じなくもないです…。

何だか寂しいような気もしますが、とにもかくにも現代のオートバイとツーリングを今こそ楽しもうぜ!という事だけ言いたかったのです。

今回はこの辺で!

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