画像ドロボーがあなたの写真を狙っている…

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、新型コロナウイルスによる影響を受け「新たな日常」としてのツーリングライフを楽しまれていますか?バイクツーリングは以前より感染リスクの少ない趣味として話題でしたが油断しないようお気をつけください。

さて少し前の話ですがツーリング中に写真を撮っていたときにこんな出来事がありました。海岸でR1200GSを停めて夕景の撮影をしていた時です。GITZOの三脚にEOS6D mark2をセットし刻一刻と表情を変えゆく夕空を見つめシャッターチャンスを待機していました。

どんな風に空が焼けるのか。どんな雲の表情を見せてくれるだろう。期待と想像を馳せてその時を待つのは夕景撮影の最大の楽しみです。そんな時、私のすぐ近くを一台の高級SUV車が通り過ぎて行きました。その車は15mほど先で急ブレーキ気味で停止し、バックで私の方までやってきました。少しこちらの様子を見たのか?と思うと路肩に車を寄せて運転手が降りてきました。

中高年の立派な感じの男性でした。手に持った最新のミラーレス一眼には高級そうな大口径のレンズが装着されています。私とは目を合わせようともせずカメラの電源を入れました。

「ああ・・・またこのパターンか」

これ、よくあるのですけど私が写真を撮っている様子を見かけて、その場所が写真を撮るベストポイントとみて自分も撮りたくなる人…

私がカメラを向けている方角へ2、3ショットほどシャッターを切って早々に去っていきました。ものの30秒くらいの出来事でした。もちろん景色は誰のものでもありませんので「横取りされた」と不満を言うつもりはありません。しかしそのような感じでは作者の感動も何も入っていないので良い写真が撮れたか確認するまでもありません。何だか残念な日本の写真文化を垣間見てしまう瞬間です。




権利を主張する透かしを右下に入れた

さて前置きが長かったですが今回は写真に入れる透かし(ウォーターマーク、署名などとも言います)について書いてみたいと思います。

透かしは写真の端っこにいれる撮影者の権利を主張するためのサインです。最初に書いておきますが本来でしたらこのような落書きを作品に入れるべきではないと思います。入れたくもありません。しかし現状として写真を画像の状態でSNSやブログに公表するのであれば「写真ドロボー」から守るための最低限の防御策を講じておく必要があるのです。

バイクやツーリングの写真を盗んで悪用するヤツなんかいるの?という疑問があるかもしれませんが、犯罪者は我々の想像もおよばない悪事を思いつくものです。今の時点で何に使うか決めていなくても無作為に他人の撮った写真をコレクションしている輩もいるそうです。

もちろん透かしなど入れなくても他人の画像を盗んで何かに利用するのは撮影者の著作権を侵害する行為になります。どうしても自分では撮れないような写真を何かの用で必要になったときは著作権をフリーにしている無料素材のサイトから使うのが本来ですよね。

写真ドロボーが他人の写真を勝手に盗むことと「この写真、素敵だな」と思った誰かの写真をまた見たいと思った時に保存するのとは違います。誰かが撮った写真を良いと思い保存するのは私もやりますが、これは個人で見るだけの範疇なので何も問題ありません。むしろ良いことですしそのことを撮った人も知ればきっと嬉しいはずです。

写真に透かしを入れておけば悪意ある第三者へ「盗むなよ!」という意思を表示できるのです。Photoshopなどを使えば透かしなどは簡単に消されてしまいますが、そのような行為は透かし無しの写真を盗んだ場合に比較してより悪質になるので、盗む側もわざわざ透かしの入った写真に手出しはしないはずです。

これはLightroomの透かしの作成画面です。透かしを作る場合の注意点は極力作品の邪魔にならないよう入れる事です。

フォントの大きさだけでなく透過率を調整して薄く入れたり作品毎に位置を調整したり気を配ってみましょう。上の写真では中央ではバイク+ライダーに近すぎるので右下のシャドウ部に入れるようにしました。

私が撮りました!ドーン!と偉そうに透かしが入らないよう控え目に入れるのですね。

イラストを作ってオシャレな透かしを入れている人もいますが、ご自身の写真家としてのブランディングを考えている人には良いと思います。私は本来なら透かし無しで写真を見てほしいという考えなのでやりませんが…この辺は個人の考えのもとで決めましょう。




作品を仕上げ終わったら最後にJPEGへ書き出しするときに、プリント用とSNS用に分けて書き出しをしましょう。プリント用は透かしは無し、SNS用は透かしを入れる。特別な事情がない限りプリントに透かしを入れるのはやめましょう。

プロのカメラマンや偉大な写真家の先生は「写真に透かしなど入れるべきではない!」とおっしゃる方も多いように感じます。しかしプロや有名な写真家の作品は逆に盗まれることは稀であり、むしろアマチュアの作品の方が悪意ある第三者に狙われるものです。そう、アマチュアの写真の方が気軽に盗みやすいのです。

だからFacebook、Instagramなどにアップする画像はできれば透かしを入れて作者の権利を主張することをお勧めいたします。またサイズや解像度を落として転用しにくくするのも手です。

デジタル時代の写真文化とはフィルム時代に比べて便利なことが圧倒的に多いのですが、一方で【右クリックで画像を保存】【スクリーンショット】などで簡単に複製が作れてしまうのも権利の盗用という意味で厄介な問題です。

「別に盗まれてもさほど気にしないけど…」という方。もしあなたの写真を使って偽アカウントを作った輩が詐欺を働き、多くの人が損害を受けたり傷ついたら…どんな気持ちですか?あなたから盗んだ写真を集めて何らかの手段で収益を上げていたらどうですか?・・・想像してみてください。




少し似た話で街中のスナップ写真で「肖像権の侵害」という問題があります。むかしは見ず知らずの人を撮ってもさして問題はなかったのですが、最近は他人の「顔」を盗んで悪用する輩が増えたのを受けて人々が自分の顔に過度な警戒心を抱くようになりました。そのせいでストリートスナップ写真は事前承諾を強いられるような風潮となりスナップ写真氷河期と言われる時代になってしまいました。

画像ドロボーも肖像権に対する過度な警戒も、そもそも写真を詐欺などの犯罪に使う輩さえいなければ問題にはならなかったはずです。そういった意味では写真文化はデジタル化の波を受け世知辛い時代になったと言えなくもないですね。

今回はこの辺で!!

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