ワークマン バイカーズBR002 3レイヤー透湿レインスーツ 新旧比較してみた

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、改めまして・・・本ブログは「ツーリング写真」という写真ジャンルを写真界に確立し、それを世に発信し認知されることを目指して活動しております。やがてツーリング写真はオートバイで旅をする素晴らしさを人々に伝える<役割をもったART>として機能するでしょう。いつの日かそうなるためにバイク写真にかかわるあらゆるノウハウ、話題を提供するバイク写真の専門ブログです。

たまに私の愛車であるBMW R1200GSの話題や北海道ツーリングの事も書いています。そして私のバイク歴30年の拙いキャリア、元バイク用品メーカー開発の経験から、たまにですがバイクギアのご紹介もしております。

バイク用品の紹介はだいぶ久しぶりですが今回は話題のワークマンのバイカーズ レインウェアーBR002 驚異のコスパ5800円!!について書いてみたいと思います。

防水に関わる製品についてはバイク用品メーカー時代に苦労した想い出がたくさんあります。完璧な防水を達成しても内部の空間が外部との温度差で結露し、結果ユーザーにとっては「中が濡れた」と言われたり、インカムの筐体などは強固なパッキンで万全を期してもケーブル内部の撚線から毛細管現象のように水が伝わり基盤が浸水したり、どんなにケミカルを研究して強力なシールド曇り止めを作っても休憩中に髪の毛をずぶ濡れにした人が使えば全く効果ないと分かったり…僅かな穴でも入り込んでくる「水」にはそれはそれは腐心したものでした。ちなみにシールド曇り止めは食器用の中性洗剤でも十分な効果があります。




防水と一言でいっても色々な解釈があり小雨を浴びる程度、水没、高水圧をかけるなどレベルがあります。正しくはIPx4だのIP65だのあるのですがバイク用品業界では「防水」や「撥水」といった大雑把なすみ分けしかないようです。

レインウェアーや防水ツーリングバッグなど、ネット通販サイトの「口こみ」は本当に信用できません。なぜならその人の使い方によって<浸水した>と<浸水しなかった>に分かれてしまうからです。

降水量0.5mmの雨を片道1時間の通勤で使った場合と降水量3mmの雨の中を高速道路で8時間走行した…では製品に求められる防水力のレベルが全く違います。しかしどちらの場合であっても「雨の中をバイクで走った」というくくりで評価されてしまうものです。

それと製品の劣化や何かに引っ掛けてしまったピンホールなども浸水に大きく関係します。レインウェアーの場合は生地本来の撥水能力が低下したり縫い目に処理されたテープシームやウェルダー加工などが剥離してきた…といった劣化が考えられます。レインウェアーは消耗品で長く使えるものではないのですね。

さて、そんなレインウェアー。長年、業界ではレインウェアーといえばゴールドウィン!という感じでしたが良い物は価格も立派です。一方、最近ライダーの間で大人気のワークマンであればゴールドウィンさんとは比較にならないほど低予算で購入できます。レインウェアーは消耗品・・・と割り切ってしまえば、ワークマンバイカーズのようなお安い品を早めに買い替える方が賢いかもしれませんね。

しかし肝心の性能は果たしてどうでしょうか?今回はワークマンのレインウェアー バイカーズのBR001から去年にモデルチェンジを果たしたBR002を実際に使って比較検証してみました。

ワークマンバイカーズがBR001からBR002となり進化した部分は主に2つ。1つは耐水圧が15000mmH2oから20000mmH2oへ強化。2つめは透湿性能2000g/m/24hとなり裏生地にあったメッシュがなくなったこと。この2点です。

その他、BR001の時にあったユニークな装備 防水ネックウォーマーは不評だったのか無くなり、裏生地のメッシュが無くなった分か収納サイズが少しコンパクトになったようです。

後は細かいですがメインファスナーの最下部に面ファスナーが剥がれないようスナップボタンが追加されたこと。リフレクターの位置や細部の意匠に変更があったことくらいでしょうか。

カラバリは変更がなくブラックとブルーとカワサキライムグリーンを意識したような緑の3色。そして今年の春ごろにBR002の追加品番でデニム生地のようなBR002Aというのも追加されたようです。BR002Aの実物はかなり魅力的でしたが生地の厚みによる重量と収納サイズの大きさから選択肢から外しました。

青はロイヤルブルー!ダサかっこいい名前を付けるセンスが好きです。

サイズチャートも以前とは変わりないようです。ワークマンのウェアー全般に言えることですが小柄な体格の人も守備範囲に入れたサイズ展開です。

私の場合、レインウェアーの使い方は少し人と違っています。通勤やちょい乗りでの雨天走行は全くなく、主にロングツーリング時の長時間雨天走行でも耐えられる装備の1つとして考えています。どういう事かと言うと元々、防水機能をもったBMW純正ウェアー(ストリートガードスーツ)の上にさらに着るレインウェアーとして使います。




ストリートガードなどのBMW純正ウェアーはかなりしっかりしたプロテクターが入っているので、その上に着用するとなるとワンサイズ大き目をチョイスとなります。今回は3Lを選んでみました。

左の黒がBR002、右のグリーンが旧型のBR001です。写真で外してしまいましたがBR002の方もフードは付属しております。

表面の生地はBR001よりもしっかりした感じで厚みを感じます。高級なスキーウェアーなどによく使われる3レイヤー構造で表側からナイロンオックス、ポリウレタン、トリコットという構造。ひと昔前で言うGORE-Tex-XCRと似た構成です。

この構造とすることで防水だけでなく透湿性能も備えたのがバイカーズBR002の最大の進化です。透湿性とは汗からの水分を外部へ逃がす、つまり蒸れないための機能です。真冬でしたら気になりませんが夏の使用や動いたときの快適性に関わる重要な機能ですね。

この通り、中のトリコット生地が登山やスキー用の高級なGORE-TEXを連想させます。

メインファスナーは折り返してフラップで隠すタイプで雨の進入を防いでいます。

背中側。バイカーズのロゴと三角のは反射材です。ウエストはベルクロでアジャストできます。




パンツはそのまま履くと3Lは少々大きいですね。ライディングパンツの上に履いて丁度良くなると思います。ちなみに私は身長179cmです。

ブーツの形状に合わせて裾が絞れます。まあこの辺は普通ですね。ちなみにワークマンバイカーズはどの色を選択してもパンツはブラックのみ。パンツ単体での販売はないそうです。

実際に使ってみた感想です。写真ではすっかり晴れてしまっていますが、中央自動車道の大月から甲府あたりまで、本降りの中を1時間近く走行してみました。当然、この程度で浸水することはありませんでしたが蒸し暑い8月の日中、レインウェアーの内側は激しく蒸れることなく快適に走ることができました。

レインウェアーにおいて「蒸れない」というのは非常に重要ではないかと感じます。ライダーなら誰でもレインウェアーはできれば着たくない、いよいよ本降りであると判明した時点で渋々着るという人が大半だと思います。しかしその「仕方ない着るか」というタイミングが必ずしも停止できる場所とは限らず、タイミングを逃してしまうとレインウェアーは持ってきているのに着る前にずぶ濡れ・・・なんいう経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

今回のワークマン バイカーズBR002は前作のBR001と比較使用してみて体感できるほど透湿性が良くなったのは私にとって大歓迎の進化でした。しかしかつてスノーボードにはまっていた頃、BURTONやアークテリクスなどの3レイヤーゴアテックスのシェルを愛用していた経験から比較してしまうと「こんな程度か…」という気持ちも少々ありますが、それらは6~8万円くらいする高級ウェアーです。ワークマンバイカーズと比較するにはあまりも酷ですよね。なんといっても5800円なのですから!

しかしこれで来年の夏の北海道ツーリングでも安心です。先ほども書きましたが私の場合はBMWストリートガードの上からさらにバイカーズを着る作戦で雨天走行対策に万全を期します。

一昨年の夏、北海道ツーリングでデビューさせた某RST社の防水パンツ「ドライマスターカーゴパンツ」。天塩から苫小牧FTまでの区間、雨の中を6時間くらい走行したのですが防水は全くダメでした。本降りになって30分もしないうちに下着へ浸水… もちろんファスナーやウエスト周りはきちんと閉めた状態で。ネット上の口こみでは「防水は完璧」と好評だったのに残念な思いをしたものです。それに比べて上に着ていたBMWストリートガードスーツは10年も使っているのに全く浸水しませんでしたね。やっぱりBMWの「スーツ」と名の付くウェアは本当にすごいです。

おっと、話が脱線してきたので、今回はこの辺で。

ワークマン バイカーズBR002 レインウェアーの使用インプレッションでした!!

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