教習所では教えてくれない☆バイク安全運転ノウハウ集17~19

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究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、ニュースで知った方も多いと思いますが最近になってバイクの事故が急増しているそうですね。9月14日のニュースですが北海道の場合はバイク事故の死者数が例年平均の3倍だそうです。

一方、東京の場合は警視庁発表のデータによるとオートバイ死亡事故は例年平均の2倍以上と北海道ほどではありませんが同様に急増しているそうです。

記憶に新しいニュースでは免許を取得してバイクを買ったばかりの女子高生がグループのツーリングに参加して山道で事故を起こして亡くなったということもありました。

今年に入って死亡事故が急増している原因については様々な憶測があるようです。コロナで道が空いてるからスピードを出し過ぎてしまう、自粛ストレスのうっぷん晴らしでスピードを出す…どれも憶測だと思いますが。そして感染リスクの少ない趣味としてバイクを乗り始める人が増えた、給付金を使って免許を取得しバイクデビューした、といった具合にコロナをきっかけにバイクに乗るようになった人が増えたという分析もあるそうです。

バイクに限らずあらゆる事に共通して言えますがブームになると問題も増えるものです…。例えばキャンプブームが起こるとテント内で火災、酸欠とか、ゴミや焚火跡の不始末とか色々な問題が顕著になります。

そう考えると事故が増えたことはバイクブームの兆しなのかもしれません。もしそうだとすると80年代末以来のバイクブーム、第三次(?)バイクブームの到来となるのですが、ここでまたバイクの事故が社会問題になってはいけませんよね。

最近は乗用車のドライバーも高齢化がすすんで、以前とは違った要因で事故が増えているので心配です。




人間は失敗からしか学べないと偉い学者さんが言っていましたが、バイクの運転だけは失敗から学ぶ前提で走ってはいけません。失敗から学んでも良いのは立ちごけ程度です。昔から「いちばんうまいヤツとはちゃんと家に帰るヤツ」とバイク乗りの間で言われてきました。事故を起こしてからでは遅いのです。いざ当事者になると「今朝、朝食を食べた時に時間を戻したい」と願うものですが現実は無情です。

今回は長いこと更新していませんでしたが「教習所では教えてくれない☆バイク安全運転ノウハウ」のカテゴリーを更新してみたいと思います。

・教習所では教えてくれないバイク安全運転ノウハウ集 1~8 

・教習所では教えてくれないバイク安全運転ノウハウ集9~16

17.まずは一人で走ってみよう

バイクデビューしたばかりのビギナーの方は一人で走るのは心細いと思います。何かあったときにフォローしてくれる仲間がいないのですからね。しかし自分のペースを把握するために一人で走っておくことは重要です。自分のペースとはスピードだけではなく休憩のスパン、1日に走る距離などもそうです。大事なことは怖くない、不安がない自分のペースを知っておくことです。

ここで言うペースとは人それぞれ個人差があるものです。だからグループで走ると必ず誰かが「速すぎる、遅すぎる、また休憩か!」といった具合にストレスが発生します。それは事故やトラブルを起こす小さな火種になるものです。

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もし仲間と一緒に走るのであればビギナーをフォローするのに相応しい先輩達であるかよく考えてみましょう。ちゃんと遅い人にペースを合わせて走れるか?グループ内だけでなく周囲の状況もよく把握しているか?コーナーの進入でかっこいいところを見せつけるだけの先輩であれば、今後は一緒に走る仲間とするのかよく考え直したほうがいいです。




18.最悪の状況を想像してみよう

人間は失敗からしか学べない・・・。一度でも大きな事故を経験したり、身近な仲間が不幸な目にあった、という人であればその恐ろしさを体験したので事故の怖さを知っています。しかし前述したようにバイク乗りは失敗から学ぶことを前提に走るわけにはいきません。

そこで重要なのは想像力です。当ブログの写真解説にも度々出てくる想像力のお話。こんな事をしていたら最悪はどうなるだろう?と、起こりえるとは信じがたいが起こるかもしれない悪夢をイメージするのです。

事故に関わるあらゆることはネットにも色々と書いてありますが、事故を起こすと何が待っているのか?をリアルに書いているのを見かけません。私の見てきた経験談だけ書いてみます。

・1991年 高校の後輩 緩やかなコーナーで浮き砂利にのってスリップダウン、路面を滑走してガードレールに激突。全身に4か所骨折。最も酷いのは左脚の大腿骨の骨折。病室の天井に滑車がついていてロープで強く足を引きながら身動きがとれない入院生活。度重なる手術と長いリハビリ。激痛と苦しみにひたすら耐える地獄のような半年間だったと後に本人が言っていました。

・1992年 走り屋の集まっていた峠のS字コーナー。センターラインを大きく超えてきた対向車に驚きブレーキの握りゴケ。そのまま路面を滑走して道路脇の植栽に突っ込む。自力で戻ってきたが植栽の添え木が首に突き刺さっておびただしい出血。その後、亡くなった。

・1995年 会社の同僚 交差点で右折待ちの対向車が強引に右折してきて衝突。よくある右直事故の典型。かなりスピードを出していたので左脚の膝を粉砕骨折。はっと目が覚めると道路の上で寝そべっている自分。顔の上にブーツが載っていて手でどかしたらブーツだけではなく自分の足だった…。バイクはフレームが歪んで全損。

・2004年 夏の北海道 Tシャツ1枚でワイルドに走るライダー。彼は私のバイクを抜いてかなりのスピードで消えていった。しばらくすると直線ともコーナーとも呼べない緩いカーブの先で転倒していた。全身にひどい擦過傷。Tシャツ1枚で100キロ相当で転倒すれば皮膚も肉も激しく削れて骨が丸見え。その目も当てられない傷(というか進撃の巨人みたい)にはアスファルトの小石や砂が大量に入っていた。救急車が来るまで20分、そこから病院まで1時間以上かかった。バイクはフォークがくの字に折れて全損だった。

・2010年 地元の房総半島の山道にて私の後ろを走っていた友人。 踏切をしっかり一時停止し、そこから普通に加速。対向車の軽自動車が強引に右折して接触。上半身から地面に叩きつけられ首の骨を折る重傷。この事故の怖いのはバイクの方は時速20km程度だったことが警察の検証で分かったこと。たった20kmでも首を骨折する大怪我です。

そんなグロいこと書くなよ!!!と怒られそうですが、これが現実です。怖いでしょう?でも明日はあなたがそうなっているかもしれません。もちろん私もです。行ってきますと出かけても「ただいま」を元気に言えるか分からないのです。これが最悪の事態を想像することです。

19.パトロールするように走る

隠さずにカミングアウトしますが私もその昔はバイクに乗るときは飛ばしていました。本当に反省すべきことで今命があるのは奇跡だと思います。その当時、警察の取り締まりに捕まらないために白バイやネズミ捕りを探すように走っていたものです。その時のパトロールのような走り方でリスクファクターをいち早く察知するよう走るのが私のお勧めの安全運転。

リスクファクターとは例えばコーナーの出口に砂利が浮いていないか、前のトラックの積み荷が落ちてこないか、後ろのドライバーは居眠り運転ではないか、脇道から急に車が出てこないか、とったものです。

目の前の状況から想像を働かせて危険を察知する。工場や建設現場で働いている人ならよく知った言葉ですがKYTというのがあります。危険を予知するトレーニングです。それとよく似ているので「危険を予知するパトロール走り」で私は「KYP走り」と呼んでいます。




今回は少々ネガな内容が入りましたが、コロナ後の世界にバイクブームがもし来るのであれば、事故が増えて悲しむ人が出ないよう今の段階で何かできることはないか…そんな想いで書いてみました。バイクビギナーの方、久しぶりにリターンした方、ご参考にしていただけると幸いです。

スピードは控え目に、ヘルメット、プロテクター入りウェアーを正しく着用、小まめに休憩。周囲の車を信用しない。安全運転と交通マナーの意識が高いライダーがいちばんスマートです!

今回はこの辺で!!

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