ツーリング写真の魅せ方シリーズ第11回<広角レンズで魅せる>

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、少しづつですが涼しくなって季節は芸術の秋ですね。私たち写真道をこころざす人は少々大げさな聞こえですが芸術家です。人それぞれが想いを抱く「いい写真」。写真家の数だけある美への考え。それらは芸術を意味するものです。

なにを写真くらいで大げさな…とお思いになるかもしれません。しかし写真は個人の表現であるからには紛れもなく芸術だと思います。もちろんカメラの用途には記録、記念、カメラコレクションなど芸術と関係ない用途もありますが、いい写真が撮りたいと願う人の先は芸術なのだと思います。

さてツーリング写真の魅せ方シリーズもいよいよ第11回目です。前回の<望遠レンズで魅せる>に続いて今回も画角のシリーズ。<広角レンズで魅せる>でございます。

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF5.6-6.3DG

標準レンズや望遠レンズはよいけど広角レンズは苦手だ・・・という方も多いかもしれませんね。寄せる望遠、寄る広角なんて言いますが「寄る」からには足がよく動かないといけません。

広角レンズの特徴は望遠の反対なのですが、見える景色をより広範囲に、同時に空間としては遠くへ広がるようにワイドな世界になります。被写体は実際の様子よりも小さく、出来上がった写真は広がり感、または吸い込まれるような印象になります。




広角レンズはワイドになるほど画面の四隅に樽型(またはレンズによっては糸巻き型)の歪みが発生するので建物やバイクなどの人工物を歪みの強い部分に配置すると不自然な写真になります。歪みの強い部分に人物を置いた場合は縦構図であれば足が長く痩せて見え横構図だと足が短く太って見えます。

と、なかなかクセの強い広角レンズですが風景主体のツーリング写真であれば景色の雄大さや雰囲気を伝えるのには最適な画角とも言えます。上の作品はつい先月にツーリングしたビーナスライン、美ヶ原高原での白樺林の道ですが多くの白樺の木々を広角レンズでとらえ、その空間の緑の光が中心から放射状に輝くような表現としました。

空の表情や雄大さを表現しよう

空に表情があるとき(つまり雲が空の表情となるとき)やその場所の雄大さを表現したいシーンで広角レンズを使ってみましょう。あまりバイクや人物を大きく撮らないこと。広い景色の中にバイクとライダーは小さく構成して存在感を調整するのです。

これからの季節は秋らしいウロコ雲、イワシ雲などをツーリング先で見かけたらお持ちのレンズの最もワイドな画角で撮ってみましょう。

広角レンズはバイク米粒構図で

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L

景色の雄大さを強調する手段としてバイク+ライダーを意図的に小さく構図する手法があります。ぱっと見、どこにバイクがあるか分からないほど小さく構図しても大丈夫です。何らかの手法で小さな主役に存在感を持たせるよう工夫してみましょう。

上の作品の場合は海に出た堤防の図形要素を視線誘導線として利用しバイク+ライダーへ導いています。この他にも日の当たっている部分を使う、太陽や海面の反射などのハイライトとバイクを重ねるなど手法はいろいろあります。




28~35mmあたりはスナップ感覚で

RICOH GR

いままでの作例は全て超ワイドレンズでしたが、こちらの写真はRICOH GRで撮ったので画角は28mmです。GRはスナップシューターと呼ばれているカメラなのでツーリングの何気ない瞬間を切り取るのに向いています。

広角レンズは少しでもカメラを下に向けてしまうと、自分の影が画面内に入ってしまうものですが、逆に意図的に影を撮っても面白い写真になるものです。

星景写真も広角レンズです

星景写真はビギナーの方が撮る写真ではありませんが、これもまた沢山の星を収めるという意味で広角レンズを使用するものです。この写真は画角12mmです。超ワイドレンズはメーカー純正だと非常に高価ですがChinaブランドであれば2万円程度で入手できます。このようなレンズは光学系の完成度が落ちますが逆光で撮る訳ではないので影響は少ないですし、MFしかできないというデメリットもありますがこれもまた星空の写真なら関係ありません。星専用ということでChina製の超ワイドレンズを使っている人はだいぶ多いと思います。




ツーリングで出会った感動の景色。その大きさに自分という存在の小ささを実感したことはないでしょうか?いつもいつも愛する我が愛機の記念写真ばかり撮っていて物足りなさを感じませんか?景色主体のツーリング写真は表現手法をしっかり身に着けて作者の心を表現すれば感動の一枚になります。

そんな素敵な写真を撮れれば誰かに見せた時に喜んでもらえるし、撮った自分もツーリングで写真を撮ってきて良かったな、また次行ったら撮ろう!と思えるようになると思います。

広角レンズはそんなツーリングの魅力、ライダーが見ている景色を伝えるのにぴったりの表現手段だと思います。

まだ続きます、ツーリング写真の魅せ方シリーズ!

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