ツーリング写真の魅せ方シリーズ第9回<ホワイトバランスで魅せる>

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、もう季節は秋…ですね。この新型コロナウイルス騒動でもキャンプ場は相変わらず盛況のようですね。もうゆる△キャンがブレイクしてから2年くらい経つのでしょうか。それでも衰えることなく第三次キャンプブーム健在といった感じです。ちなみにゆる△キャンのseason2は2021年の1月から放送開始だそうですよ。

そのキャンプブームの下支えとなっているのがソロキャンプ、つまりお一人様文化の定着もあるかもしれませんね。むかしはキャンプといえばファミリーかグループで楽しむものでした。ソロキャンパーと言うのは私のような一人旅をしている者の宿泊手段という感じで、うっかりファミリーやグループで賑やかなキャンプ場に入ってしまうと浮いた存在になったものでした。

今でこそ賑わっているキャンプ場の中でファミリーもソロも良い感じで均衡していますけどね。そういえば15年くらい前に私があるキャンプ場でソロキャンプしていたとき、近くのグループから「あのバイクの人、一人でキャンプしているのかしら?一緒に来てくれる友達いないのかしらね」という声が聞こえてきて笑われた記憶があります。隣のテントの声なんて筒抜けですからね。あの時、私を笑った人たちも今頃はソロキャンプしているかもしれませんね。




さてツーリング写真の魅せ方シリーズ、今回は第9回目で<ホワイトバランスで魅せる>をいってみたいと思います。

ホワイトバランス 4000K

ホワイトバランス(色温度)とは写真ビギナーの方にとっては少々聞きなれない言葉かもしれませんが、カメラの取扱説明書にも書いてある基本的なことになります。身近なものではお部屋の照明に使われる蛍光灯や電球、最近はLEDになっていますが電球色とか昼白色とか書いてあるのを見たことないでしょうか?あれがホワイトバランス(色温度)です。

バイクや車のヘッドライトバルブもクリア、ホワイト、ブルー系などありますよね。ホワイトバランスは単位がK(ケルビン)で表記される絶対数で5000Kあたりが中立付近、4000K、3000Kと数値が少なくなれば黄色みをおびた暖色方向に、6000K、7000Kと数値が大きくなれば青っぽい冷調な色味になります。

PIAAのバルブに表記されている色温度の説明 これが本来の考え方でカメラとは真逆なんです

カメラにとってのホワイトバランスとは白い物を正しく白として写しましょうという補正の観点での機能です。よって上のPIAAの製品パッケージの説明とは逆の考え方になります。白を白として写すための補正…例えば青かぶりしていればK数値の少ない方に補正しましょうね!という意味です。ややこしいですが数値の小さい方が「青い時に使おう」ということです。

撮影環境では曇天だと青っぽくなったり電球の光でやたら黄色っぽくなったりと白を白として写せないシーンが多々あるものです。人間の目は露出と同様に優秀な自動調整機能が備わっていますけどね。そういった影響を受けないように調整しましょうね、というのがカメラの説明書に書いてあると思います。

ここで重要なポイント!!白を白として正しく調整することに縛られない事!!!カタログ写真や証明写真ではないのですから事実を忠実に再現することに固執しないように。露出の時も同様のお話を書きましたがホワイトバランスも撮影者の表現手段の一つとして自由に設定してみましょう。

上の作品は湖畔のキャンプ場で撮った1枚ですがシダ類の植物を前景に置いたこの雰囲気には冷調なホワイトバランスの方がよく似合うと思ってこのようにしました。




EOS6D Mark2+ EF35mmF2IS  ホワイトバランス 6000K

この作品は夕刻の海岸で強烈な逆光を受けるシーンです。しかし時間帯としては15~16時くらいで陽が傾いているとはいえ夕方っぽい風景ではありませんでした。そこをイメージに近づけるためホワイトバランスを6000K程度に調整しています。

写真ビギナーの方にとってホワイトバランスをケルビン単位で調整するのは少々難しいかもしれません。その場合、お勧めの簡単なやり方はプリセットを使うことです。プリセットとはカメラに予め入っている幾つかのシーンに分けたホワイトバランスのパターンです。主に曇りモード、日陰モード、太陽光モード、蛍光灯モード、電球モードなどが入っているものです。

それなら知っている!という方も多いと思いますが一点だけ注意が。先ほども書きましたがカメラにとってのホワイトバランスは白を正しく白に写すための補正という考え方です。例えば曇りモードといったら青っぽくカブるのをアンバー方向に補正するという意味です。だから上の作例のように夕方っぽくしたい場合に曇りモード、もっとアンバーにしたければ日陰モードを選びます。

夕焼けの風景写真をよりイメージに近づけて撮りたいのであれば曇りモード、日陰モードを試してみてくださいね。ただし実際の夕景の様子がすでに燃えるように焼けているときは、それ以上はホワイトバランスを弄らないように。破壊行為になってしまいますので。




こちらは工場夜景のシーンです。私はあまり撮らないジャンルですがコロナ騒動でツーリングできない時期に近所で撮った写真です。露出も実際の様子よりは明るく仕上げていますがホワイトバランスは少し奇をてらってアンバー方向に設定してみました。無機質な工場夜景は冷調な設定をする写真が多いと思いますが、逆に暖色で仕上げることで異空間を演出しています。

カメラの記録方式をRAWとすることでホワイトバランスは撮影後の画像を後から変更することもできます。JPEGで記録する場合は撮影時にしっかり設定するか、いくつかのバリエーションで撮っておくと良いと思います。

実際の様子を再現するのではなく自由に演出の手段として使う・・・、とはこのような事なのですね。もちろん賛否あるとは思いますが「私の場合はこうです」という個人的な発表こそが写真芸術なのですから、そこを楽しみましょう。

さあ、ツーリング写真の魅せ方シリーズも終盤になってきました。次回はカメラの画角のお話として<望遠レンズで魅せる>をいってみます。

お楽しみに。

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