バイクを缶スプレーで全塗装する方法☆R1200GSオールペイント

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回、前々回と缶スプレーを使ってバイクの外装を全塗装する方法について解説をしております。今回はその続きでクリアーコートと最終仕上げについて書いてみたいと思います。

・前々回の投稿 缶スプレーで全塗装する際の準備、下地処理など

塗装はとにかく手間と時間をかけること。準備するものや耐水ペーパーでの足付け作業、プラサフの吹き付けなどを解説しました。

 

・前回の投稿 缶スプレーで本塗する工程

缶スプレーにより本塗のポイント。缶スプレーをお風呂くらいの温度にお湯で温める。スプレーする距離とスピード。重ね塗りのポイントなどを書きました。

では続きです・・・

本塗を終えたら1~2日程度乾燥させて耐水ペーパーで水研ぎをします。手で触ってみてザラザラが粗い部分を重点的に1500番で優しくペーパーかけします。ゴシゴシやり過ぎると角になっている部分が下地が見えてきてしまうので気を付けましょう。




水研ぎが終わったら本塗前と同様に中性洗剤で脱脂洗浄します。綺麗になったら清潔な場所で十分に乾燥させます。

本塗の時と同様に缶スプレーを40℃のお湯に入れて温めておきます。今回、ウレタンクリアコートは2本使用しました。

2液タイプのスプレー缶ですので最初に青いキャップを外して突起を地面に押し付けて押し込んでやります。これで内部の2種類の液が混ざり始めるのですね。

よく缶を振ってから逆さまにして放置。この辺の使用法は缶に取り扱い説明が書いてあるので詳細は割愛します。

スプレー方法は本塗の時と同様です。最初にモノに埃などが付着していないか目を皿のようにしてチェックしましょう。吹き付ける直前に軽くフロンダスターで表面を吹き飛ばしておきます。

缶スプレーを30回程度よく振って新聞紙などに試し吹きしてから1回目の吹き付け。1回目は薄く軽くです。25~30cmの一定距離を保ち、タンクであれば端から端まで1.5~2秒程度のスピードで缶を振ります。モノの上で缶を折り返したり止めたりしないこと。




クリアーは今回は3回の重ね塗りとしました。間隔は本塗と同様に10分程度で大丈夫です。缶スプレーが冷えてきたらお湯に入れて置いたもう一本とローテーションで使っていきます。こまめに缶スプレーを振って軽快なカラカラ音を維持させたまま使用します。

1回目、2回目は「ゆず肌」と呼ばれる少し凸凹した感じになってしまうのは仕方ありません。焦って最初から厚塗りしないよう落ち着いていきましょう。ウレタンクリアーの場合、厚塗りでミスってしまうと垂れるだけでなく泡になってしまう場合もあるそうです。

本塗の時も書きましたがウレタンクリアコートの場合でも缶を全て使い切るのではなく10%程度は残すように使います。どうしても最後の方はガスが減って噴射力が不安定になりますので。

10分放置して最後の3回目。スプレーする距離を20cm程度まで近づけて、振るスピードも先ほどが1.5~2秒程度だったのに対して2~2.5秒程度と少し遅くします。怖いですが3回目はそう簡単に垂れないので大胆に厚さを意識して吹いてみましょう。この工程でテカテカの艶が作れるかが決まるのです。

この写真では右のほうは十分な厚さで塗れて凸凹も最小限ですが左の方はザラザラした感じです。こういった部分を残さないよう良く見て最後の吹き付けを行います。

ウレタンクリアコートが終わったら塗装作業は完了です。この状態で数日は乾燥させましょう。本塗と違ってウレタンクリアコートは少々硬化が遅いようです。

充分に乾燥させたら再び水研ぎです。手で触ってみてザラザラした部分は1500番、その他の部分と最終仕上げは2000番で優しくペーパー掛けします。

ゴシゴシやり過ぎないように気を付けてくださいね…。前回も書きましたが特に角になっている部分が削れやすいので面に意識して優しくかけてあげます。写真のようにペーパーを小さく切ると作業しやすいのですが、ペーパーの角で逆に傷を付けてしまいました…。耐水ペーパーを小さく切るのはお勧めしません。




水研ぎが終わったら細目コンパウンド、極細コンパウンドの順で磨き上げます。不要なTシャツなど軟らかい布を用意しましょう。

マスキングテープを使ってステッカーの位置決めをします。この切り文字ステッカー、純正ではありませんがタンクに貼るには丁度良い大きさでした。メルカリで1200円で入手しました。

ステッカーを貼った上からウレタンクリアコートを吹くべきか悩みましたが、もしステッカーがクリアーコートの成分で縮んでしまったら…と考えると恐ろしかったので、念のためステッカーはクリアーを吹いた後にしました。

最後にワックスをかけて完成です。気になる完成度ですが…自家塗装として考えれば私としては十分に合格点だと思います。もちろんプロに依頼した場合と比較してしまえば劣りますが材料代だけで1.5万円くらい(特注色でなければ1万円くらいで済むと思います)で経済的ですし、自分で作業したことで愛着もひとしおですしね。

3回にわたって詳細に解説してみました。興味のある方はぜひバイクのカウル、外装の缶スプレー自家塗装にチャレンジしてみてくださいね。

~今回使ったもの全て~

・中古外装部品 クチバシ、タンクカバーの2点

・ホルツ MINIMIX タンタシオンヴィオレ缶スプレー 4本

・ホルツ グレー プラサフスプレー 2本

・ホルツ ウレタンクリアコート 2本

・ホルツ 細目コンパウンド、極細コンパウンド 各1本

・耐水ペーパー 320番、600番、1000番、1500番、2000番 各1枚

・タンク用のR1200GSのステッカー 2枚

・その他、フロンダスター、中性洗剤、ワックス、段ボール、ウエス等

実際にR1200GS-ADVENTUREに装着する様子はまた後日にご紹介いたします。

今回はこの辺で。

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バイクを缶スプレーで上手にオールペイントする方法☆バイクを全塗装

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回まででバイクのカウル、外装を缶スプレーで自家塗装する方法について下地処理などを解説してきました。今回はその続きでいよいよ本塗りでございます。

前回の投稿 バイクのカウルを缶スプレーで塗装する方法 下地処理編

自家塗装する場合に最も悩ましいのは作業場所かもしれませんね。プラサフの時と違って本塗りは塗料の粒子が広範囲に舞うので室内だと部屋中が汚れます。かといって屋外だと風で埃が飛んできたり湿度や温度が一定でなかったりと条件が悪いです。それにそもそも家の近所で塗装作業して良さそうな場所なんて無いですよね。

今回は職場の使用していない古い倉庫を間借りしてコンパネ板やブルーシートで覆って簡易的な塗装ブースを作ってみました。これは前日くらいに作っておきます。塗装する直前にこのような作業をすると空間に埃が舞ってしまいますので。




まずはプラサフの時と同様に約40℃のお湯をバケツに入れてスプレー缶を温めます。作業後半にぬるくなってしまうので追加用のお湯もポットに用意しておきましょう。キャップに油性ペンで番号を書いたのはスプレー缶をローテーションで使用するからです。スプレー缶はある程度、連続して使用すると内部のガスが気化することで冷えてしまいます。冷える前に次の暖かい缶へバトンタッチさせてローテーションで使うのです。

せっかく中性洗剤で洗って脱脂したので手でベタベタ触らないように丁寧に扱います。表面のホコリなどはフロンダスターなどでシューっと軽く吹いて飛ばします。あまり激しくシューシューやると周辺の埃が舞ってしまうのでご注意を。

では塗装開始。缶スプレーを30回程度振ってカラカラ音が軽快に聞こえてきたらOKです。まず一発目はいきなりモノに吹くのではなく、新聞紙の上などに試し吹きして安定してシューっと出ることを確認します。




今回、4本の缶スプレーを全て使って4度塗りしたのですが、最初の1回目の吹き付けは超薄く、さらっとで大丈夫です。プラサフの時も書きましたがモノと缶スプレーの距離を約25cmに一定に保ち、タンクくらいの大きさであれば端から端まで1.5秒~2秒くらいのスピードで吹きます。モノの上でスプレー缶を折り返すのではなく、外側で折り返します。モノの上でスプレー缶を折り返したり止めたりしない。

一回目はこんなものです。本当に薄くさらっと吹くだけ。これによって次の塗装の食いつきを良くさせるのです。10分程度、乾かしたら2回目の吹き付けを行います。

2回目を塗ったらまた10分乾燥。3回目以降は少しずつ缶スプレーを動かす速さを遅くしていきます。先ほどのタンクであれば1.5~2秒くらい…を2~2.5秒くらいのスピードまで落とし、缶スプレーとモノの距離も25cmだったのを20cmまで近づけてみましょう。

缶スプレーは冷えたらお湯に戻して暖かいスプレーに交換、このローテーションを忘れず、缶スプレー内の残量も気にしながらよく振って作業してください。

タレを恐れて慎重にやりすぎるといつまでもザラザラで光沢が出てきません。本塗りは光沢が出ていなくても最終的にクリアーを吹くので良いのですが、この写真のような感じだとザラザラ過ぎです。

4度目のスプレーの時は思い切って厚塗りしたところ、ご覧のように綺麗な光沢が出てきました。4度目くらいになったら塗り残し、塗りが甘い部分(特に下側などの目立たない場所など)がないかよくチェックしましょう。




缶スプレーで塗装する時の注意点はとにかくスプレーの噴射を一定に保つよう細心の注意を払うことです。安定してプシューーーーーーーーーーとした状態で吹き付ける。缶スプレーが冷えてきたり、ガスの残量が減ってきたりするとプシュッ…シュシュシューープシュップシュッーーと不安定になります。そうなると美しく塗れません。

少々勿体ないのですが缶スプレーがカラになるまで使用せず残量が10~20%残すような感じで使いましょう。一度使用してから時間を置いてしまったスプレー缶はノズル先に塗料の塊があったりするので、必ず使用直前に新聞などに試し吹きをしましょう。

   ~缶スプレー塗装のポイント~

・40℃のお湯でよく温める、冷える前にローテーションで缶スプレーを交換。

・缶スプレーをよく振ってモノと一定の距離を保ち、一定のスピードで塗る

・3~5回(色による)重ね塗りする。重ね塗りの間隔は約10分。

・1回目は薄く、徐々に厚塗りする。

・あせらない

また長くなってしまったのでクリアーと最終仕上げはまた次回に解説します!

つづく!

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バイクのカウルを缶スプレーで綺麗に塗装する方法☆バイクを缶スプレーでペイント

究極のツーリング写真 touring-photography.cpm 読者の皆さま、コロナ渦の中、蒸し暑い毎日ですがご体調は崩されていませんでしょうか?最近、バイクに乗っていると暑いのにマスクをして走っているライダーを見かけます。何か理由があってしているのなら良いですが、バイクを運転中はマスクをしなくても良いと思いますよ。それより熱中症が心配です。

さて、前回の投稿でBMW R1200GSは塗装されている外装点数が少なく、全塗装は意外と手軽ですよ、というお話をしました。私の2008’R1200GSはスズキイグニスのブルーに塗装してあります。今回、R1200GS-ADVENTUREの方を純正のアルピンホワイトからイメチェンして色替えすることにしました。

現在の私のR1200GS-ADVENTURE 車体色はアルピンホワイト×サンドローバー

しかし板金屋さんや塗装専門店にお願いすると良い費用が発生します。そこで思い切ってR1200GS-ADVENTUREを缶スプレーで全塗装することにしました。今回はバイクのカウル、外装を綺麗に缶スプレーで塗装する手順について書いてみたいと思います。

まず最初に入手した外装パーツです。いま車体に装着されている外装は純正色なので中古車で売る時などを考えて塗装せずに保管しておきましょう。今回はヤフオクで小キズの入っている中古外装を入手してみました。クチバシとタンクカバー、両方合わせても2万円くらいで入手できました。

まずは純正ステッカーを剥がし、金具類なども外してしまいます。




バイク外装を缶スプレーで全塗装するのに大事なモノその1。ウレタンクリアコートです。艶を出すための塗装後のクリアーですが2液ウレタンのクリアーをかけてあげることで、ガソリンをこぼしてしまっても簡単には塗装にダメージを与えません。缶スプレーで塗装する場合、これを必ず使うのがポイントです。1本で2500~3000円と高いですがここは妥協できません。今回、R1200GSの外装2点でホルツのウレタンコートを2本使用しました。

次に下地を作る耐水ペーパー。320番、600番、1000番、1500番、2000番。大型ホームセンターで1枚で100円もしません。それと耐水ペーパーをかける時に使う硬質スポンジブロック。

塗装したい色の缶スプレー。今回はホルツの260ml缶を4本購入しました。本当はR1200GSアドベンチャーの外装2点だけあれば2本くらいで足りるのかもしれませんが、缶スプレーは残量が減ってくると噴射力が不安定になり、それが塗装ムラなどの失敗の原因になります。少々勿体ない気もしますが残量20%くらい残すような使い方をしますので多めに用意しました。画像の物は特注色の価格なので通常の物より高いです。

ちなみに色はルノーカングーのタンタシオンヴィオレという紫のソリッドをチョイスしました。私の愛車(クルマ)ルノーカングー アクティフペイザージュはヴェールメールという限定の緑なのですが、この車と同時に発売されていた紫色なのです。バイクを缶スプレーで紫に塗っちゃうなんて田舎の暴走族みたいですね。

ルノーの限定車の色はオシャレなのでチェックしてみてください

板金塗装屋さんに塗装をお願いすると塗料の配合だけでかなりの手間なので、ここにコストがかかるのですがホルツのMINIMIXなら9500色以上の配合が容易に可能だそうです。欲しい色はカラー番号(今回の色ならB74)で指定すれば簡単に入手できるのですね。

その他、下地に使うプラサフを2本、細目コンパウント、極細コンパウンド、マスキングテープ、作業に必要な新聞紙、段ボール、お湯を入れるバケツなどを用意します。

まずは今回用意した耐水ペーパーの中で最も目の粗い320番を使って足付けと呼ばれる作業です。古い塗装の表面やワックスなどを削り、ザラザラを作ることで塗装の食いつきを良くします。このペーパーかけは空研ぎ(水を使わない)で良いと思います。じっくり手間をかけて作業してください。




R1200GSの場合、ローアングルで写真を撮りたい時などにクチバシの裏側が見えてしまいます。元色が残っているとカッコ悪いので今回は艶消しブラックを軽くかけておきました。

軽く水で洗って乾かした後、手で触ってツルツルな場所が残っていないかよくチェックしましょう。ペーパーかけの甘い場所があったらやり直してください。くどいようですがとにかく手間をかけるのが大事です。

足付けのペーパーかけは完璧だな!と思ったら中性洗剤で洗って脱脂し乾燥させます。

カウルはABS樹脂なので写真の物ではなくバンパー用プラサフがお勧め

次にプラサフを吹き付けますがここでワンポイント!缶スプレーを吹くときは噴射力を安定させる目的で約40℃(お風呂くらい)のお湯に入れて缶スプレーを温めておきます。

プラサフは塗装したい色が薄い色の場合は特に重要です。塗料の隠蔽力というのですが薄い色は下地が透けて見えてしまうのですね。隠蔽力の弱い色は白、黄色、赤などです。この場合、プラサフはグレーではなくホワイトを選んで元色が見えなくなるまでしっかり吹き付けてください。

スプレーする時はこのように箱などで台を用意して、モノを浮かせると塗りやすいです。埃の立たない室内が理想的ですが換気をお忘れなく。

プラサフは少々垂れても問題ありません。後でその部分をペーパーで削ればOKです。しかし本塗りの練習も兼ねて丁寧に塗ってみましょう。スプレー缶は例えばタンクくらいの大きさだったら端から端まで1.5~2秒くらいで通過させるよう缶を振ります。スプレー缶を折り返しさせる時はモノの外側で折り返すこと。スプレーをモノの上で止めないこと。

重要なポイントはスプレー缶とモノの距離で約25cmの一定距離を保って吹き付けます。近すぎるとタレてしまいますし遠すぎるとザラザラになって光沢が出ません。距離が一定でないとムラになります。

プラサフの場合は3度塗りくらいで良いと思います。1度目は超薄く、2度目、3度目と回を重ねるごとに少しづつ厚く塗っていきます。3度目くらいは先ほどの1.5~2秒くらいで通過させていたスピードを2~2.5秒くらいへと遅くしてみましょう。




プラサフをよく乾かしたら垂れてしまった場所やザラザラしている部分を800番、それ以外の部分は1000番でゴシゴシやらず軽くかけます。仕上げに1500番の耐水ペーパーをかけます。角になっている部分は強く削れやすいので気を付けてください。

プラサフ後のペーパーかけが終わったら中性洗剤で脱脂洗浄します。塗装面に油分が残っているとはじいて綺麗に塗装できません。

よく乾燥させます。今回、クチバシの方は作業性を良くするために付け根の方を木材で固定しました。こういった細かい配慮、手間が成功の秘訣と言えるかもしれませんね。

すいません…長くなったので次回の投稿に続きます。次回は缶スプレーで外装を本塗りしていきます。

つづく!

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R1200GSは手軽にオールペイントできるバイク

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は久しぶりにツーリング写真の話題ではなくR1200GSのことについて書いてみたいと思います。

以前も当ブログで少し触れたことがありますが私の愛車2008’R1200GSは新車時はチタニウムシルバーメタリックという銀でしたがオールペイントで色変えをしております。

EOS6D Mark2

現在ではこんな感じで少し薄いブルーメタリックにしております。これはスズキのイグニスに使われている色ですが、自分で外装を外してペイント専門店でお願いしたものです。




オールペイントといってもR1200GSの場合、色が塗られている部分はこれで全てです。クチバシと呼ばれるハイフェンダー、タンクカバー中央、タンクカバーの左右で全4ピースです。もしR1200GS-ADVENTUREであればタンクカバーの左右は塗装ではなくアルミ地なのでたった2ピースとなります。

フルカウルのオートバイを塗装することを考えれば結構お手軽と言えそうですね。

問題は2つ。ペイントしてしまうとオリジナル状態を失うので中古車として売却したいときにマイナス査定になること。かといって別途、ディーラーで純正部品を取り寄せるとバカ高いこと。この2点です。

しかし中古部品に注目してヤフオクやフリマアプリをチェックすれば、稀に格安の中古品が出てきます。色はどうせ塗るので何色でも良いですし、削れや割れが無ければ少々のキズは問題ありません。気長にチェックして揃えてみましょう。

塗りたい色の決め方ですが、バイクに使われている純正色には多くの場合でカラーナンバーが存在しません。なので4輪のカラーナンバーで塗装屋さんに指定してあげましょう。そうすれば「イメージと違った」という間違いはありませんし、後で補修したい場合でもタッチアップペンが入手できるので楽です。街中で行き交う車や新車情報などをチェックして、どんな色にしたいかじっくり検討してみましょう。

これはペイント専門店でお願いしたときに、お店から送られてきた塗装の様子です。塗装ブース内で綺麗にエアガンで塗ってもらっています。

やはりプロの仕事は美しいですね。実はこのショップ、愛知県にある某オールペイント専門店なのですが、通常は板金屋さんに依頼するとR1200GSの場合は7~8万円の費用がかかりますが、このショップだと4万円でやってくれました。




R1200GSの場合、外装の着脱は比較的簡単です。必要な工具もトルクスT25だけあればOKです。トルクスT25は車載工具にも入っていますよ。

ちなみに上の写真にあるオリーブグリーンの外装ですが、これもかつてペイントしてもらった色です。この時はダイハツの初代ネイキッドの色にしてもらいました。

私がR1200GSをオリーブグリーンに塗装した後、数年くらいしてBMWからF800GSでほぼ同じような色が発売されました。そしてイグニスのブルーに塗装したら、その半年後くらいに現行R1200GSに、やはりほぼ同じ色が登場。どうやらBMWは私の塗装する色を真似しているのかもしれません…

ここ1年くらいかけてR1200GS-ADVENTUREの中古外装も入手してみました。私の後期型R1200GS-ADVENTUREはアルピンホワイト×サンドローバーというサファリルックな色です。とても気に入っていたのですが、もう購入して6年経ちますのでそろそろイメチェンです。

ちなみにR1200GSとR1200GS-ADVENTUREではタンクカバーの外装は全く別のものです。クチバシは同じですがアンダースクリーンを固定するボルト穴がR1200GS用には開いていません。

タンクカバーは中期型のマグネシウムメタリックマット、クチバシはチタニウムメタリックです。どちらも小傷があるので格安で入手できました。

しかし、今回入手したクチバシはR1200GS用でアンダースクリーンの穴が開いていません。まずはこの穴あけ作業からですが、今車両に装着しているアルピンホワイトのクチバシから穴の位置を確認します。

クチバシ自体に固定されているのではなく、その下のフレームに留まっているようですね。正確に位置を把握するため型紙作戦でいきましょう。

アルピンホワイトの方から取った型紙を貼り付けて位置合わせをします。

ポンチをライターで熱して穴のセンターを決めドリルで貫通させます。




さあ、準備ができましたので愛知のショップに連絡して発送です…と、ここで問題発生。いつもお世話になっていた塗装ショップが何と廃業されていました。

4万円でプロの塗装クオリティが手に入るのであれば喜んでまたお願いしたかったのですが、通常の板金塗装店にお願いしたら恐らく7~8万円。困りました…

悩んだ挙句、今回は思い切って缶スプレーを使った自家塗装に挑戦することにしました。

えぇ~BMWを缶スプレーで全塗装するのか?!!

いや、たぶん大丈夫です。塗装は手間と時間をかけて慎重にやればプロにはかないませんが綺麗に塗る事は可能です。プロにお願いした場合の費用内訳は主に下地処理などの手間、塗料配合の手間、塗装ブースやエアブラシなどの設備、技術料などです。下地処理はサンドペーパーでこするだけ、配合は缶スプレーならそもそも不要、エアブラシの吹き付け力は缶スプレーの比ではありませんが、これについては裏技があります。

という事で、次回は空冷R1200GS-ADVENTUREを缶スプレーで全塗装する行程をご紹介したいと思います。

今回はこの辺で!!

 

ライダーの選ぶべきカメラ☆タイプ別 厳選7種

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は久しぶりにバイク写真、ツーリング写真に適したカメラの選び方について書いてみたいと思います。

よく写真界の権威のような方が「カメラなんて何でもよい」といったことを書かれているのを見かけます。確かにいい写真を撮るのは「人」であり、最新のカメラや高級なレンズなどは必ずしも必要とは言えません。にも拘わらず多くの人の関心の対象は最新のカメラやレンズなのは今も昔もあまり変わりませんね。

「カメラなんて何でもよい」はカメラにこだわり過ぎている「カメラユーザー」に関心の対象を写真という芸術に導くのに分かりやす言葉だと思います。しかし私は「何でもよい」はちょっと言い過ぎではないかな…と感じます。

例えば15~20年前に売れに売れたデジカメ黎明期の普及モデルを今でも愛用している、という方はそろそろ買い替えた方が良いと思います。

今回はこの投稿を何年後に見ても良いようになるべく具体的な機種は書かずに大まかにカメラの特徴、機能でご紹介してみたいと思います。

1.ツーリングの記録、愛車写真がメインの人

ツーリングに行ったらここだ!と思った場所でスナップ的にパチリと撮る。あるいはお気に入りの愛車と記念写真。こんな感じでライトに使う人には気軽に使えるコンデジも良いですが、最近では何といってもスマホのカメラ機能が良くなっているのでスマホがお勧めです。

最近の機種は深度のコントロール(光学的ではないようですが)や夜景の撮影なんかも耐えられる性能で進化しています。新しいモデルであるほどカメラ機能は充実しているようですので冒頭の話と少々矛盾しますがスマホ一本でいく人はなるべく新しい機種が良いと思います。

スマホで写真をやる最大の強みは何といってもいつでも必ず持ち歩いていること。これに尽きます!何十年も前から写真界で有名なコダック社 【よい写真を撮るための10のヒント】というのがあるのですが、その1番目に「いつでもカメラを持ち歩く」とうのがあります。いつも持ち歩いているという意味でスマホは最強です。

逆にスマホでは出来ない事、苦手なことは太陽が画面内に入るような逆光、夜景や星空などの暗いシーン、望遠の画角、ピント位置や被写界深度を精度よくコントロールすること…などが挙げられます。

ツーリング先で気軽に愛車とパチリと撮りたい人は荷物にもならない、その場でSNSにアップできるスマホがいいですね。




2.ツーリング風景をSNSでカッコよくアップしたい人

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

ツーリング先で出会った風景、感動した被写体と愛車を合わせて撮りたい人。ツーリング写真を撮りたい人はマニュアル露出機能のあるコンデジ中級機がお勧めです。価格5万円前後のニコンならCOOL PIXシリーズ、キャノンPowerShot、SONY RX100シリーズなどです。

ミニ三脚と一緒にボディーバッグに入れてツーリングに行ってみましょう。バイクはローアングルで撮るとカッコいいので、ファインダーが覗けないほど低くするときに重宝するバリアングルモニター(またはチルトモニター)搭載モデルがお勧めです。

絞り優先モードで積極的に露出補正を使いこなしてカッコいい写真を撮りましょう。

3.バイク写真だけでなく他の様々な用途にも使いたい人

ツーリング先でブログ用の記念写真や美しいツーリング写真を撮るだけに限らず、お子さんやペットの写真、お花や鉄道など様々な写真を1台のカメラで撮りたい人はデジタル一眼レフカメラがお勧めです。

一眼レフはレンズを交換することで様々なシーンに対応します。コンデジに比べてAF追従性能や連写性能も優れているので運動会やスポーツシーンでもシャッターチャンスをものにできます。

揃えるべきレンズは広角側はズームレンズ、標準の50mmは解放の明るい単焦点レンズ、望遠レンズは予算に応じてズームレンズをチョイスすると良いと思います。

SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

4.画質優先、納得の「いい写真」をツーリングで撮りたい人

車種がSSの人や林道走行をする人は持っていける荷物に限りがあると思います。そんな方はコンデジの上位機種(APS-Cセンサー搭載など)がお勧めです。定価10万円前後くらいで大型センサーを搭載したコンデジが各社から売られていると思います。

ある程度の荷物が持っていける人はレンズが交換できる一眼レフまたはミラーレス一眼がお勧めです。標準ズームレンズに加えてもう1本、お気に入りの画角用に開放の明るいレンズを加えてみましょう。

三脚はアルミ製かカーボン製のトラベラー三脚がお勧めです。

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG




5.荷物が増えてでも「作品」と呼べる1枚を撮りたい人

この辺から本格的に写真をやる人の領域です。例えば蛍が飛び交う夜の森でバイク写真を撮りたい、燃えるような夕陽を背景にツーリングのワンシーンを切り取る、夜空に輝く天の川銀河とバイク、といった具合に普通の人では技術面でも労力面でも届かないような写真を撮る人、またはそれを目指したい人は35mmフルサイズセンサーを搭載した一眼レフがお勧めです。

EOS6D mark + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG  F5 30SEC ISO3200

一眼レフは現在では従来の光学ファインダー搭載からミラーレスEVFファインダーへと切り替わりつつあります。これから揃える人はミラーレスを選ばれる人が多いかもしれませんが、バイク写真をやる上では両者に大きな違いはでません。むしろキャンプツーリングで旅をされる方にとって、バッテリーの持続が悪いミラーレスは不便と言えます(キャンプでの長旅では充電の問題は悩ましいですからね)。

三脚はカメラボディ+レンズの重量に対応したものを用意する必要があります。その大きな三脚をバイクにどう積載するかは悩ましい問題です。私の場合は こちら でご紹介しております。

6.ツーリング写真で写真をレベルアップしたい人

レベルアップしたい人に強くお勧めしたいのは画角が単焦点であることです。ズーム機能を使わないで写真をやっていると画角の感覚が養えますし、構図を作るための足もよく動くようになります。

一眼レフであれば24mm、35mm、50mm、85mm、135mm、200mmあたりからお好み(または得意な)画角から2、3本選んでみましょう。ちなみに私の場合は35mmが大好きです。

EOS6D mark2 + EF35mmF2 IS

単焦点レンズは描写が優れているだけでなく、構造が単純なので内部にチリが混入しにくく、レンズ構成もシンプルなので軽量なものが多いです

得意な画角はどんどん磨いて個性的な写真が撮れるよう進化しましょう。

7.荷物は最小限、でもスマホでは不満な人

一眼レフカメラに交換用レンズを何本も…または重い望遠ズームレンズとか…いい写真が撮れるのは分かるけど、そんな荷物はとても持って行けない。そんな人はミラーレス一眼レフにレンズ一本でいってみましょう。FUJIのXシリーズや予算のある人はSONY α7シリーズ、キャノンEOS5DやEOS6Dなどに好きな(得意な)画角をカバーしたレンズ一本です。選ぶ一本は当然ですが軽量コンパクトなものを選びます。お勧めは通称パンケーキレンズと呼ばれる薄型の単焦点レンズです。

またはAPS-Cやフルサイズセンサーを搭載した高級コンデジもお勧めです。やはり高価なモデルは光学系も優秀なので逆光時に不自然なフレアやゴーストも抑えられていますし、収差と呼ばれる現象も少ないです。

この場合もミニ三脚や軽量なトラベラー三脚で対応できるのが大きなメリットですね。

いかがでしたか?あまり具体的な機種名を書かずに解説してみましたが、カメラ選びはバイク選びと同じで、自分が欲しい!と直観的に感じたものを買うのが正解というのもあります。気に入って買ったカメラであれば少々荷物でも臆せず持っていける意欲が沸いてくると思います。




あまりネットの情報などに振り回されず、シンプルに自分が気に入ったカメラや持ってみて手にしっくりくるカメラが正解だったりします。

大型の量販店に行くと実機を手に取って見ることができます。重量やサイズ感を確認できるのでぜひ一度、実物に触れて検討してみてください。シャープなラインがカッコイイと思たけど触れてみたら肌触りが痛いとか、写真ではイマイチだったけど実物はカッコよかった!なんてこともあります。

それと走行シーンを撮りたい人は一眼レフに200mmくらいの望遠レンズが良いと思います。シャッター速度優先モードで流し撮りを決めましょう!

ちなみに私は20年ちかくキャノンの一眼レフユーザーでして、現在ではEOS6D Mark2とRICOH GRを愛用しています。EOS6D Mark2を選んでいる理由は光学ファインダーを搭載した一眼レフが好きなこと、ハイ&ローアングルが多いのでバリアングルモニターが欲しいこと、の2つが理由です。フルサイズセンサーの光学ファインダー一眼レフでバリアングルモニターっていうのはEOS6D Mark2くらいなんです。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

では、今回はこの辺で!!

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バイク写真☆ドラマチックな夕陽の撮り方と作例集

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今年の梅雨はよく雨が降りましたね。地域によっては記録的な大雨により甚大な被害が出てしまいましたが被災された方々におかれましては1日も早い復興を願っております。

それにしてもコロナ渦、経済悪化、大雨に加え地震や火山の噴火などもささやかれる昨今、いったい世界はどうなってしまうのでしょうね。バイクに乗って旅に出たいですが今はじっと平常な時が戻ってくるのを待つしかありません。

さて今回は過去の写真を使ってツーリング写真解説を書いてみたいと思います。題して「ドラマチックな夕陽のツーリング写真の撮り方」でございます。

 

EOS40D 2008年 北海道

ツーリング先で夕陽の風景を撮る!となれば、それはもうツーリング写真の王道であり最も印象的な良作を狙える最高のシーンであるのは疑う余地がありません。多くのライダーは旅のハイライトで美しい夕陽を拝むことに憧れを抱いているはずです。

しかし美しい夕陽のシーンを目の前に、それをバイクと合わせて写真にしたい!となったとき写真ビギナーの方にとっていくつかの壁があります。スマホやデジカメに撮影の設定をお任せしてしまえばイメージとはかけ離れた露出になるし、頑張って露出補正をしても地上にあるバイクが真っ黒に潰れたりと上手くいきません。

ポイントは夕空がメインかバイクの在る地上サイドがメインかをハッキリさせることです。それによって空とバイクのどちらに露出を合わせれば良いかを決められます。上の写真のような構図にしてしまうと地上サイドと夕空サイドで露出の折り合いがつかず、バイクが写るように撮ると空は真っ白、空に合わせればバイクが真っ黒になります。この写真では後からLightroomというソフトで明るすぎる空の露出を下げたのですが、これはあまり関心できる手法ではありません。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

2つ目のポイントはホワイトバランスです。ホワイトバランスは白い物を正しく白として写すための調整…というのが教本に載っている事です。しかしツーリング先で貴方が感動した風景を作品にしたい!という要望があるとき、必ずしもホワイトバランスは白を正しく白に調整すべきとは限らないのです。

夕陽のシーンでホワイトバランスを意識することは大切です。自分が思い描いたイメージの通りに調整をしてみましょう。K(ケルビン)単位で調整するのが難しいと感じるビギナーの方は簡単なプリセット・曇りモード ・日陰モードの2つを試すことをお勧めします。この両者は日陰や曇りの場合は青味をおびた写真になってしまうのでそれを戻すモード…つまり暖色(アンバー)に調整できるホワイトバランスです。

しかし注意したいポイントは実際の夕陽が本当に真っ赤に焼けているとき、さらにアンバーにホワイトバランスをふるのは絶対にやめましょう。真っ赤に焼けているときはオートや太陽光モードを試してドギツい写真にならないよう慎重にホワイトバランスを選びましょう。




ここから先は夕陽のシーンにおける逆光の特性を生かした作例や夕陽写真のバリエーションについてご紹介してみます。

・逆光を利用して地上を輝かせる手法

宗谷丘陵 白い貝殻の道

夕陽の風景を写真にする…すなわち太陽に向かって写真を撮るのですから逆光で撮ることになります。写真ビギナーの方は逆光で撮ってはいけない…と誤解されている方が多いようですが、それは間違いですので正してください。逆光はドラマチックな演出や郷愁感、旅情などを表現するのに最高のシチュエーションです。

逆光の特徴として1つ目はカメラの評価測光が正しく機能しないこと・・・というより撮影者のイメージ通りの露出にはならない!と言った方が適切ですが、とにかく撮影者に露出コントロールする技術が要求されるものです。多くの場合、評価測光ではイメージに対して露出オーバーとなるので、露出補正機能を使ってマイナスに調整してみましょう。

逆光の2つ目の特徴は被写体のエッジや地面を輝かせることです。上の作品は北海道の宗谷岬の近くある「白い貝殻のみち」ですが、貝殻のみちにある1つ1つの貝殻をキラキラと夕陽に輝くように撮ってみました。この撮影地では「まるで宝石を散りばめたように道が輝いている」といちど言語化し動いた感情を具体化させてセッションをはじめました。

・悪天候前後の爆焼けシーン

EOS30D + SIGMA14mmF2.5EXDG

数週間というロングツーリングをしていると出会うことのある爆焼けの夕空です。この写真は2005年に撮影した四万十川キャンプ場ですが翌日は大雨の天気になりました。北海道や沖縄でよく見かける現象ですが関東でも年に数度くらいは見れるように思えます。

美しさというよりは崇高さ、不気味さが勝っているように感じますが印象的であるのは間違いありませんね。この写真もバイクとテントの在る地上サイドはLightroomで露出を調整しています。

・海面のハイライトを利用したツーリング写真

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

冒頭で夕陽のツーリング写真では空に露出を合わせると地上のバイクが黒くつぶれる・・・と書きましたが、海岸のシーンではこの問題を解決する良い方法があるのでご紹介します。上の作品のように海面に入った夕陽のハイライトとバイクを重ねてローアングルで撮ってしまうのです。こうすることで地上サイドが真っ黒につぶれても、それがオートバイであることが分かりやすくシルエットで表現できます。

ポイントは地面と海の境界線となる部分がバイクを貫いてしまわないよう超ローアングルで挑むこと(もしくは一段高くなっている場所でギリギリの場所にバイクを停める)。そしてハイライトと重ねるにはどうしたら良いか??・・・そうです自分が左右に動けば良いのですね。




・露出で海面の表情をとらえる

この写真を撮った時、海を直視するのが眩しいと思うほど、まだ太陽の位置は高く強烈な明るさでした。しかしそんな実際の様子とはかけ離れた露出を選択することで、肉眼では見えなかった風景が見えてきます。

反射がまぶしくて海面の様子が良く見えない…、それをローキーに表現することで海面を銅板のように表現してみました。海面以外の部分は完全に黒つぶれを起こすので、そうなっても変にならないよう三分割構図で上下の二辺をブラックで締めました。

・日没直後のマジックアワー

マジックアワーとは日没直後に起こる現象です。雲があるときしか発生しませんが沈んだ太陽が低い位置の雲をマゼンタに染める現象です。私はこれを「夕陽の焼け残り」と呼んでいます。

マジックアワーは本当に手品のようで一瞬でそのショータイムは終わります。この写真を撮った時も、空がこのようになった時間は3~4分程度でピークだけで言えば30秒くらいの短い時間でした。

海の青、焼け残りの部分、高い位置にある夕焼け、この3パートを三分割構図で構成するカメラポジションをセッティングし、さらに焼け残りは局所的だったので望遠レンズで下がれるだけ下がって切り取りました。これだけの作業を瞬間的に判断して動かなければいけないので実際はスポーツに近い忙しさです。

・逆光を使った【ふんわり暖色系】で魅せる

東京湾の夕景

画面内にもろ太陽を入れてしまう大胆な撮り方です。当然ですがAE(露出をカメラ任せ)ではイメージ通りにいきませんのでマニュアルで撮るか露出補正を行います。望遠レンズを使って夕陽を画面内にとらえると、盛大にハレーション、フレア、ゴーストが発生します。本来であればそれらは画質低下の要素として歓迎されるものではありませんが、ここでは逆手にとって演出に使ってしまおうという事です。

この写真の場合、露出はR1200GS-ADVENTUREに合わせてみました。ADVENTUREの大型スクリーンが夕陽の光をうまいことキャッチして車体にハイライトが入りました。私の勝手な持論なのですが逆光を望遠レンズでとらえると前述のハレーション等の他にも空気中の水分や粒子なども輝いて、このような幻想を思わせる雰囲気になるのだと思います。

 ~夕陽のツーリング写真 まとめ~

・夕空と地上サイド どちらに露出を合わせるのか先に決めて構図を作ろう

・AEはイメージ通りに機能しないので露出補正を積極的に使おう

・曇りモードなどのホワイトバランス使ってアンバーに調整してみよう

・太陽が沈んだ後の表情も見逃さないで




いかがでしたか?バイク写真、ツーリング写真における、最高のシチュエーションである夕陽の撮影を解説してみました。夕陽の写真を撮るぞ!となると、当然ですがそれを撮影してから帰るのでは帰路は夜になってしまいます。通常では日帰りツーリングでは暗くなる前に帰るものですが、絶景とはみんながいない時間帯に出会えるものです。早朝の朝焼け、スコールの後の虹、満天の星の天の川…これらはみんながツーリングしていない時間に見れるものばかりです。

これからの季節、夕立が過ぎた後の夕陽など綺麗に焼ける時がありますので、不安定な天気の日こそ果敢に挑戦してみてくださいね。

今回はこの辺で!!

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写真にSTORY性を加える方法

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、少し前に大賀蓮というお花の写真で写真解説をしましたが、今回も大賀蓮を使って解説を書いてみたいと思います。当ブログはバイク写真、ツーリング写真がメインですが最近はコロナ自粛と悪天候の関係で全くバイクに乗れていませんので、解説に使うツーリング写真も在庫不足なもので…。

さて今回は「写真にSTORY性を加える方法」と題して、1枚の写真の中に被写体や情景から感じ取れるSTORY性を表現するにはどうしたら良いか?を書いてみたいと思います。

と、その前にまずはこちらをご覧ください。

二輪の大賀蓮の様子を撮ったものですが手前側は蕾が開き始めたところ、奥側は満開です。この構図は蕾から間もない花と満開の花の両者を写すことで「時間」を表現した作品として構図しています。よって両者の大きさを等しく対角に配置しました。しかし両者に意味を持たせたのでピントは両者共にしっかり合焦させたいですよね。左側では手前の大賀蓮にしかピントが合っていません。被写界深度が浅いのです。




この時、前回の早朝の池と違って晴れていたので十分に明るい状況でした。「明るいから絞れる」ビギナーの方はこれを是非覚えてください。

二輪の大賀蓮の距離は80cmくらい離れていました。焦点距離は350㎜の望遠、カメラディスタンス(カメラから被写体までの距離)は約3mです。ところでこのコロナ騒動のお陰で「ディスタンス」という言葉がすっかり浸透しましたね。これを機に写真ビギナーの方もカメラディスタンスという言葉を覚えてくださいね。

この場合、二輪の花の両者にピントを合わせたい場合の絞り値はF22になります。しかし曇っていたり光量が足りないとF22まで絞ればシャッター速度が落ちます。いくらカメラを三脚にしっかり固定しても、蓮は水に浮いているので無風でも微妙に揺れています。もちろんISO感度を上げればシャッター速度を落とさずに済みますが、この雰囲気の写真で感度を上げるのは躊躇われます。明るいからこそ絞れるという好機だったのですね。

さて本題ですがこういった静かなる被写体にSTORY性を加えるにはどうしたら良いでしょうか?ここからは作者の想像力の領域です。目の前にある情景から様々な情報を視覚し、それを認識して動いた感情に見合う表現手法をsearchします。

花は花びらの図形要素と蕊によってフィボナッチスパイラル(黄金螺旋構図)が使いやすいです。このように撮れば最強の黄金比を使った訳ですから誰の目にも「しっくり」くる写真が出来上がります。しかし悪くはないですが自分なりに大賀蓮の魅力を伝えきった作品が成立したか?と聞かれれば微妙です。私としてはこれでは釈然としません。

1:1.618の比率に基づいた黄金螺旋構図(フォボナッチスパイラル)




もっと想像力を働かせて比率やデザインなどのセオリーに縛られないイメージを作ってみましょう。池を見渡して別の花を探してみます。いちど「完璧な写真」を忘れて感動の受け皿を自分のお気に入りのお皿に交換してみる感じです(よく分かりませんが)。一つも傷んでいない完璧なお花にこだわる必要はありませんよ・・・という意味です。

そこで終わりを予感させるこんな一輪を見つけてみました。半分以上の花びらが散っていますが、それでも残っている花びらの美しさ、そこに咲き続けようとする生命力に勇気をもらえるような花でした。面白いと思ったのは下の葉が風で裏返っている様子です。この部分をうまく重ね合わせて乱れている中に秩序とユニークさを加えてみました。

ここまで変化させれば、きっと多くの人に図鑑写真とART写真の違いが理解できると思います(たぶん…)。




最終的にSTORY性を表現という意味で納得のいく1枚(その撮影現場で)にしたのがこちらです。落ちた花びらが緑の葉の中心に落ちている様子に儚くも美しい感動がありました。花の様子は先ほどの1枚と違って少し悲しげにも見えますが、終わりは必ず訪れること、誰も止めることの出来ない時間の流れ…その儚さを一枚に収めてみました。

ところで今回撮影したこの大賀蓮の咲く池ですが、池の前は道路になっていて撮影時間は朝の通勤ラッシュで渋滞していました。多くのドライバーは写真を撮っている私の様子を不思議そうに見ていたと思います。カメラマンがわざわざ撮りに来るほど価値のある花なのか…と興味を示す人、装着しているレンズに「あの望遠レンズは幾らするのだ?」と機材に興味を持つ人、スマホに夢中の人。

中には私が写真を撮っている様子を見て、車を停めて私の近くにやってきて蓮をスマホで撮っていく人もいました。私以外に望遠レンズを持ったカメラマンは数名いましたが、彼らに話を聞くと「蓮自体はどうでもいいんだよ、蓮にとまるカワセミ狙いなんだ!」とのこと。私も600mmの望遠を持っていたので「あなたもカワセミを狙ったほうがいいよ!」と言われました。私は「狙う」ではなく「受け皿」タイプなのでご遠慮させていただきましたが。

多くの人々の日常空間の中に咲いていた大賀蓮。時間の流れと幸福と美の関係について再考させられる撮影時間でした。それとともに写真をやっていて自分は本当に良かったなと感じた1日でしたね。

今回はこの辺で!!

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ツーリング小説 幽玄なる雨の森

2003年 10月

出羽三山を見に行こう…そんな単純な動機で購入したばかりのBMW F650GSダカールにキャンプ道具を積載して千葉市を出発した。今になって振り返ると私にとって旅らしい旅と呼べる記念すべきファーストアドベンチャーだ。

当時はバイク用ETCなど無くライダーはハイウェイカードを購入し料金所で通行券と一緒におじさんに渡して払っていたものだ。山形自動車道の山形蔵王IC料金所。

「今日は寒いし夜は天気が崩れるから気を付けてね」

暖かい言葉をもらう。

ぱっとしない天気だけど仕事が忙しい合間にせっかく捻出した連休。買ったばかりのBMWに真新しいキャンプ道具。どうしても出かけたかったのだ。それに何よりストレスが溜まってもう限界だ。毎週のように大阪や名古屋に出張。得意先で説明会、支店で会議、帰りの新幹線で同僚と愚痴話。翌日は会社で報告書つくってまた会議。会議、会議…出張、そしてクレーム。もう1人にしてくれ。誰とも口を利かず誰の顔も見ずに2、3日過ごしたい。そんな気分だった。

当時は今ほど天気予報を正確に把握できなかった。出かける直前にチェックした「曇りのち雨」という大雑把な情報だけでバイク旅に出るとは現代の感覚ではいささか抵抗があるものだ。

月山湖の景色を楽しみ湯殿山神社を参拝。当時は旅慣れていなかったので退屈な3ケタ国道を走りつなぐだけのツーリングだった。それでも自分の住む千葉にはない山深い景色に心を躍らせていた。

「そろそろ食材とビールの買い出しをしないと…」国道とはいえ山の中をひたすら走る道。どこに集落があるのか、どこが観光地なのかも知らないで走っているのでスーパーやコンビニを見つけることが出来ない。今でこそコンビニはどんな僻地にも存在するけど当時はスキー場が近くにない限り、山間部には滅多にコンビニはない。

ようやく見つけた商店に入るとビールは売っていたもののキャンプで食べれそうな物は魚肉ソーセージ、貝の缶詰、カップラーメンは2種類しか置いていないときた。しかしこの先に店があるとは限らないので、それらを買ってF650GSダカールのリアに積載した。

朝日スーパー林道。その名前の響きに惹かれてこの旅のハイライトに選んでいた全長52㎞の大規模林道。三面川から猿田川に沿って走るブナの原生林。F650GSダカールを購入する以前はジェベル250、セロー225、スーパーシェルパなどで関東圏の林道をよく走っていたので、オフロード走行は今よりずっと長けていたと思う。この日に選んだ朝日スーパー林道も景色よりもオフロードをたっぷり走りたいという欲望の方が強かった。F650GSダカールも朝日スーパー林道のためにタイヤをミシュランT63に交換しておいたくらいだ。

朝日スーパーライン県境展望台で小休止したころで小雨がパラついてきた。予報よりも少し早く雨が降り始めるのか…と思ったが山の天気は変わりやすいものだ。臆せず新潟県村上市方面を目指した。

「この林道を制覇すれば麓にあるキャンプ場にチェックインできる。そこでゆっくりビールを飲もう」

路面状況は前半は安定の砂利ダートであったが後半は水たまりも多く、加えて雨脚も本降りとなった。県境の展望台から5㎞ほど走った地点で工事中の箇所が出てきた。重機が何台も入って大規模に工事している様子だ。ガードマンに通行止めだと告げられて一瞬焦ったが、もう1人のガードマンに「バイクなら何とか通れるので良いですよ」と言われヌタヌタの泥の中を慎重に通過させてもらった。なぜこのような水を含んだ泥が多いのか…きっと近くでブナを伐採しているのが原因だろう。

「あと1時間もするとバイクも通れないほど削りますが戻っては来ないですよね?」そう言われて戻る予定などなかったので快諾して通った。後にこのことが後悔を招くとは全く予知しなかった。




その後、雨の降りしきる林道を淡々と走りつないだ。暫くすると予想よりもダートが荒れてくるのに違和感を覚える。道はやがて狭くなり生い茂る草木も深みを増す一方だ。

「これはミスルートか?」

四方が山で目印になるものが何もない。完全に現在地をロストしている。コンパスに目をやると南西に移動するはずが北東に進んいるようだ。どこかの分岐を間違えたか?分岐などあった記憶がないけど水たまりだらけの路面に目線を集中させていたので見落としたかも・・・。どう考えてもスーパー林道とは呼び難いフキが一面に生い茂った獣道のような雰囲気になってしまった。

今ではGPSがあるのでダムや川の位置表示で容易に現在位置を確認できるけど、当時は紙の地図とコンパスしか持ち歩いていなかった。進むか?戻るか?決断を迫られたが北上しているこの道は明らかにナシだろう…。そう思って引き返した。雨脚はさらに強まり周辺が黒っぽい景色に変貌した。

30~40分ほどダートを走ると何と先ほどの工事現場に戻ってしまった。街中と違って景色が変わらないので先ほど自分が走ってきた道なのかどうか、180度向きが変わってしまうことで分からなくなるのだ。

「しまった…」

絶望的だったのは工事の人は全て撤収していて道はバリゲートで完全封鎖されて通れない状況だった。再び先ほどの道を戻ってミスルートしないように走るしかない。1時間半くらい頑張って走ればキャンプ場に着くはずだ。しかし時間をだいぶロスってしまった。もう日没が近いが本当に大丈夫だろうか…

ブナの原生林の中を暫く走ると、雨は小降りになってきたがヘッドライトが照らす部分が認識できるほど周囲は暗くなってしまった。ほどなく峠を下ったと思われる場所で何かの管理棟らしき建物があった。林野庁か土木関連の施設だろうか。その駐車場で野宿してしまおうか迷ったが白いバンが一台停まっていて何だかマズそうだったのでもう少し下ってみることにした。

峠を下っていくにつれて砂利ダートはどんどんフラットになっていき走りやすくなったが時計に目をやると19時近くになってしまった。

「もう時間切れだな」

ちょうど工事車両か何かの転回スペースだろうか?広くなっている場所を見つけたので止む得ずここでテントを張って明日の朝までやり過ごすことにした。設営の頃はちょうど雨も止んで気分は悪くなかった。

消耗した体は水分を欲していたようで缶ビールは一気に開けてしまった。僅かな食料はまだ20代だった自分の胃袋を満たすには少なかったが「すぐ寝ちゃおう」と思っていたので良しとした。




20時過ぎには寝落ちしたと思う…そして深夜にゴォォォォーーーーという強烈な音で目が覚めた。テントをたたく大粒の雨の音だった。時計は23時を差している。

雨はやがてバケツをひっくり返したように激しくなり、そして小降りになりを何度も繰り返した。テントの四隅から水が浸入してきたので、雑巾で拭き取って前室で絞ってを繰り返した。しかしその作業も追いつかなくなり寝袋や着替えなど濡らして困る物はマットの上に避難させ、自分は横にもなれなくなったので座ってじっと雨の轟音を聞くだけの時間になった。

起きていると足りなかった夕食のせいで激しい空腹感に襲われる。ビールももう無い。あの時、工事現場で引き返して月山の近くのキャンプ場へ行けばよかった…と深く後悔した。深夜、山奥で独りぼっちで大雨をテントで凌ぐ虚しさ。普段、単独行動派を誇りに思う自分も、この時ばかりは誰か話し相手が欲しいと寂しく感じた。

「あのー、大丈夫ですか?」

外から突然に声がしたので激しく焦った。野宿していて怖いのは動物や幽霊よりも人だ。しかし冷静さを取り戻すとどうやら恐れる者ではないらしい。テントのファスナーを開けて外の様子を見ると作業服を着た高年の男性が心配そうにこちらを見ていた。

その背後には夕方に見た管理棟のような場所に停めてあった白いバンがあった。雨の音が激しすぎて車が来た音は聞こえなかったようだ。どうもこの場所で野宿している自分に何か緊急性を感じたのか、心配して声をかけてくださったようだ。人の優しさがやたらしみる。

「ありがとうございます。大丈夫ですから…夜が明けたらすぐ出ますので」

そういって林野庁か土木関係の人らしき方々にお礼を告げた。白いバンの中には5人くらい乗っていたが皆心配そうにこちらを見ていた。時間は深夜0時半だった。

ちょうどその頃、雨はぱったり止んでF650GSダカールとテントのある場所はシーンと無音の空間に変わった。人と話したことでホッとしたのか、その後は朝まで熟睡してしまった。

翌朝、昨夜の大雨が嘘のように晴れた。もし今なら日向にテントを干して乾燥させてから撤収だが、当時はキャンプのノウハウも浅かったのでグショ濡れのテントを無理やり収納してズッシリ重いバッグをF650GSダカールに積載して出発した。

濡れた森が朝日に輝いて息をのむほど美しい。その空間をバイクで駆け抜ける爽快感は昨夜の憂鬱を忘れさせてくれた。スタンディングポジションでF650GSダカールのステップに立ち、全身にフィトンチッドを浴びてアクセルを開けた。茶色い水たまりも粘土のような泥も、不思議と気持ちよく通過できた。

間もなく麓の集落か、という地点でアンテナ設備のような所が見えてきた。そこで昨夜の白いバンと作業員のような人が2人見えた。バイクの音でこちらに気が付いたようで笑いながら手を振ってくれた。




あとがき

今回はノンフィクションで書いてみました。独りぼっちになりたくて旅に出たが、結局最後は人の優しさに救われたという旅のエピソードです。しかしこの経験が朝日スーパー林道だったか他の林道だったのか?の記憶が曖昧で場所だけが微妙です。とりあえずたぶん朝日スーパー林道という事で…。この時、食料が足りなくて深夜に虚しい思いをした経験から、以降の私の旅では食料を多めに買いすぎてしまう傾向になりました。それは現在でも変わらず、結局食べきれなくて家に持ち帰ることになります。

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レンズフィルターは必要なのか?

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、夏休みのツーリングの計画は立てられましたか?今の状況ですとツーリングに出かけるときもお店や宿に入ったとき用にマスクを持って行った方がいいですね。コロナ時代の新しいバイク旅のスタイル…?といってもバイクに乗ること自体は密ではないので、立ち寄りスポットや宿泊をどうするかが変わってくる所でしょうか。

私の場合は以前よりソロツーリング派。宿泊はキャンプ、人の多い観光スポットは避けていたので、ほとんど変わりないと思いますが…。

さて今回はカメラ、レンズの話題に触れてみたいと思います。つい先日、知人から「フィルターは色々と揃えるものですか?」という質問をいただきました。レンズに装着するフィルターは様々な種類が存在しますが私の場合は2種類しか使っておりません。




かつて数多くの種類があったフィルター。デジタル写真が主流である現在、その多くは無用の長物となってしまい、今生き残っているフィルターはC-PL、ND、プロテクトの3種類くらいでしょうか。夕景をマゼンタにするトワイライトフィルターや色を調整するエンハンサーなどはカメラの設定やカメラを買った時に付属しいてるソフトで調整できてしまうので今はもう使っている人は少ないと思います。

夜景の光を線状にして交差させるクロスフィルターなんて物もありましたが最近はめっきり見かけなくなりました。かつての流行だったのでしょうね。

NDフィルターとはサングラスのように減光させるフィルターですが明るい場所でスローシャッターが欲しい時、絞り込みだけでは不十分な時に役立つものです。ツーリング写真ではあまり出番がないと思います。

私の使っているフィルターの1つはC-PLフィルター。偏光フィルターとも呼びますがガラス面を写す時に反射を押さえたり晴天時のギラつきを軽減したりします。釣りをする人が使う偏光サングラスと同じです。C-PLのCとは回転することを意味していて回転させると偏光の度合いが調整できるのです。空や海をより鮮やかな青にできるので風景写真家がよく使うフィルターでもあります。

C-PLフィルターは私の場合はほとんど出番がないのですが虹が鮮やかに写るという意味でいつも持ち歩いてはいます。しかし実際に虹のシーンで試した経験はないです。露出も2段程度は暗くなってしまうため風景の場合であっても通常は使用しておりません。

もう1つはプロテクトフィルターといってレンズの前玉を万一の衝撃から保護するものです。出来上がる写真とは直接関係なくバイクに例えるとスライダーやクラッシュバーのような役割を持ったものです。

プロテクトフィルター、付けていて本当に良かったです

実はかつてプロテクトフィルターが見事に役に立ったことがありました。氷点下の撮影現場で長時間にわたり撮っていたときです。レンズを交換しようとバッグからEF-24-70mmF2.8L(高い!)を取り出したとき、かじかんだ手が言う事をきかず手からレンズが滑り落ちてガチャン!となりました。非常に嫌な音がしましたが音の正体はプロテクトフィルターのガラス面が割れた音であり、肝心なレンズはほぼノーダメージだったのです。




衝撃は壊れることで吸収されるのものですがフィルターが割れることでエネルギーは吸収されて大切な物は守られるのですね。

よく似た話ですがレンズフードでも同じようなことがありました。これは割と最近の出来事なのですが望遠ズームレンズEF70-200mmF2.8L(これも高い!)を装着して三脚に固定していた時です。風の強い状況だったのであまりカメラポジションを高くしたくなかったのですが、地面に咲く花を逆光でとらえたいシーンだったので強風を加味しつつ可能な範囲でハイポジションにセットしました。

しかし予想しない突風が吹いてしまいあえなく「ガチャン」と、やはり嫌な音を立てて倒れてしまいました。しかしダメージはレンズフードが割れただけで、先ほどの話と同様にレンズ本体はほぼノーダメージで済みました。

フードならいくらもしませんし純正ではない物であれば通販で激安で売っています。レンズが割れたときの修理代を考えたら安いものです。

レンズフードは着脱が面倒ですが原則として必ず装着しています。フレアやゴーストの軽減だけでなく、このような不測の事態に大切なレンズを守ってくれる役割があるからです。




 まとめ

・デジタル写真が主流の現在ではフィルターの役割は減った

・プロテクトフィルターは万一に備えて装着しましょう

・C-PLフィルターは露出で2段程度暗くなるが空や海を鮮やかに撮りたい場合に有効

・NDフィルターは明るい場所でスローシャッターが欲しい時に使う

・色を変えるためのフィルターはデジタル写真には不必要と言える

今回はこの辺で!!

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ちょっと技アリな?スマホで撮るツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、最近のスマホってカメラ機能がすごく優秀ですよね。最新のiphoneでは一眼レフで撮った写真のように背景をボカしたり、暗部がつぶれないよう自動で調整してくれたりで本当に良くできています。

スマホのカメラ機能って光学的な部分がどうこうではなくアプリケーションのAIが気が利いているのだと思います。きっと撮影者はこう撮りたいのだろうな、という予測がすごく的確なのですね。これって普通のカメラにはなぜか搭載されていませんよね。カメラメーカーの考え方って露出でもフォーカスでも平均的な値を出すことに縛られているように感じます…。

しかしいくら最近のスマホのカメラ機能が優秀だからと言ってどんな写真も実現できる訳ではありません。強烈な逆光、超望遠、深度やピント位置を微妙にコントロールしたい…他にもありますがカメラではないと出来ない事はまだまだ沢山あります。

今回は一眼レフカメラとスマホがコラボしたような、少々の遊び心で作ったユニークな写真をご紹介したいと思います。

iphone???

先日、自分の体調不良と、とある所用が重なり休日であるにも関わらず家から一歩も外に出れない日がありました。




都の将軍様は言いました「一休よ、今日はこの家から一歩も出ずに最高のツーリング写真を撮ってこい」。

さあ、困りました。一休さんはオートバイに乗るどころか家から一歩も出ずにツーリング写真を撮るよう将軍様から命ぜられてしまいました。ここで一休さんは得意の「とんち」をきかせます。

 ポクポクポクポクポクポク…

 チ~ン ひらめいた!

まずはスマートフォンのカメラアプリを起動させ、画像は何でも良いのでスクリーンショットで保存します。ここではカメラアプリの枠だけが欲しいのです。そして保存したファイルを一度パソコンに転送します。




次に過去に撮った画像の中から良さそうな写真を1枚選びます。今回は海岸での朝日のシーンで撮ったR1200GSアドベンチャーの写真をセレクト。そして先ほど保存したカメラアプリの画像とペイントツール(ウインドウズに元々入っているソフト)で合成します。

別の画像と切った貼ったという合成はPhotoshopの仕事ですが、ここでは誰でもできるようペイントツールを使ってみました。

こんな画像ファイルを作ります。あたかもiphoneで撮ったみたいですね。そして、これを再びスマートフォンに送ってカメラロール等に保存しましょう。

あとはスマートフォンでこの画像を表示させた状態で、家の窓を開けて夕陽に向かってかざし、一眼レフで撮るのです。両手でスマートフォンを持つので一眼レフは三脚に固定してセルフタイマーを使いましょうね。

指の形は写真デザインの観点から、最も画面内で美しいと感じられるポーズを検討します。背景となる部分とスマートフォンの画面内の風景に、なるべく矛盾が発生しないよう絞りは開放を選択します。

これで晴れて家から一歩も外にでないで撮った、ツーリング写真の完成です!どうですか?将軍様!えっ?ずるいではないかって??それを言ったら一休さんだって結構ずるいですよ!




合成した写真はコンテストには応募しないでくださいね。それとSNSで発表する場合も、合成であることを事前に開示した方が良いかもしれませんね。あくまで遊びですので!

しかし、こういった写真は例えばあと10~20年後に見ると、また違った印象になるものです。だってiphone7なんて思いっきり時代性を写しちゃってるではありませんか。10年後に見たら「うわ~懐かしいiphone7だ!」、20年後に見たら「うわ~懐かしい、スマートフォンだ!」みたいなね。

今回はこの辺で!

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