南房総【この道30年】がおススメする南房総ツーリングルート

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回はツーリング写真の撮り方の解説はお休みして私のホームコースである南房総のツーリング情報を書いてみたいと思います。

もうバイクキャリアも30年を数えますが免許を取得してからはずっと千葉県民ですので、房総半島のツーリングはこの道30年のベテランであります。近年は高速道路の開通や国道の整備もあり県外からのライダーも気軽に来れるようになったと思います。海岸線の渋滞もこれら道路の整備でたいぶ改善されました。バイクで気持ちよく走るには房総半島は最高ですよ。

間もなく梅雨入りしてしまいますが…コロナ自粛もひと段落?これを読んで千葉県、房総半島へのツーリングにいらして下さい。

EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART F8 1/160 ISO100 小湊鉄道




改めて…千葉ってどんなところ?

三方を海に囲まれた房総半島。西側は東京湾で対岸に神奈川を望む内房エリア。東側は太平洋沿いに広がる広大な九十九里平野と南東は険しい断崖の外房エリア。そして全体に高い山がなく日本一高低差の無い県が千葉県です。

明治時代の廃藩置県以前は北側から順に下総(しもうさ)、真ん中が上総(かずさ)、南が安房(あわ)と3つのエリアに分かれていました。その名残りで現在でも多くの地名に上総〇〇や安房〇〇といった場所が残っています。

日蓮上人の縁の地であり、お生まれになった誕生寺、日蓮宗を開宗した清澄寺などがあります。源頼朝が平家との戦いに敗れ真鶴から小舟で鋸南町に上陸し再起を図ったことでも知られています。

名産は落花生、しょうゆ、梨、房州枇杷、メロン(あまり知られていませんがタカミメロン、アムスメロンなどが美味!)、イワシ、キンメダイ、イセエビ、アワビ、サザエ、多古米や長狭米などのブランド米、地酒は寿萬亀、東魁盛、腰古井など。

寺社仏閣は色々ありますがツーリングルート上でお勧めなのは房総屈指のパワースポットである館山の安房神社、日蓮上人のお生まれになった地である小湊の誕生時、鋸南町(きょなんまち)の鋸山にある日本寺の大仏様などです。

今回、バイクツーリングとしての房総のご紹介ですので九十九里浜の海岸線を除いて、千葉県の上半分の情報は割愛いたします。というのも田舎とはいえ一都三県の一つですので千葉市より北はそこそこ都会ですからツーリングするような場所は少ないので…。

白浜のストック畑 3月

ちなみに南房総とは主に太東(たいとう)岬から富津岬を結んだ線より南側をいうそうです。内房は富津岬から洲崎(すのさき)までの浦賀水道に面した地域、外房は太東岬から洲崎までの太平洋に面した地域です。半島の最南端は白浜の野島崎灯台です。

浦賀水道とは三浦半島との間にある海峡で洲崎と剣崎を結ぶ線より北側、富津岬と観音崎を結ぶ線より南側の範囲なのだそうです。地図で見ると東京湾の門のようになっていて、この浦賀水道で大型船が渋滞している様子をよく見かけます。

気候は温暖で比較的多湿多雨です。南房総市や館山市などの南端地域は真冬でも無霜地域で菜の花やストックが見事に咲き乱れます。真冬でも降雪や路面凍結は少なくウインターツーリングのメッカと言われています。

~外房の魅力~

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F5 1/2500 ISO100  白里海岸

東側の太平洋側に面した外房は九十九里平野の平野エリア、いすみ市、御宿町あたりにあるダイナミックな景観の断崖エリア、白浜、千倉の南国ムードエリアの3つに分けられます。通称「波乗り道路」と呼ばれる九十九里有料道路から海岸線を銚子へ北上するルートは犬吠埼灯台あたりでピストンする走り方がおススメです。銚子エリアの有名なスポットは東洋のドーバーと呼ばれる屏風ヶ浦と刑部岬(ぎょうぶみさき)です。

早起きが得意な人は外房をスタート地点に設定して水平線から登る朝日を拝んで走り始めましょう。しかし最近は多くのビーチで津波対策の工事が始まっており、上の写真のような場所が減ってきてしまいました。

いすみ市はいすみ鉄道で有名で近年は観光化に注力しています。素朴な田舎風景が広がるところです。菜の花の季節にいすみ鉄道とバイクを合わせて写真を撮ってみましょう。

御宿町の辺りは海水浴やサーフィンで人気のエリアです。夏場は混雑するので月の砂漠の周辺は避けましょう。国道128号の鴨川市内と鴨川シーワールド付近も渋滞するので県道などを使って回避しましょう。お勧めのスポットはメキシコ記念塔、大波月海岸から望むローソク岩の景色です。勝浦市の官軍塚の周辺や勝浦朝一などもお勧め。勝浦タンタンメンを食べるなら「江ざわ」か「欅」がお勧めです。

美しい海岸といえば日本の渚100選に選ばれている守谷海水浴場です。道路から望遠レンズでバイクを撮れば南国のような鮮やかなブルーの海を背景にいい写真が撮れると思います。穴場の海岸風景は鴨川松島と呼ばれている八岡海岸で魚見塚展望台と合わせて楽しみたい絶景地です。

その他、景勝地は鵜原理想郷、ルートは白浜までの海岸線、グルメは和田町のクジラ料理(高いですがクジラベーコンがお勧め)、イセエビやキンメも有名です。休憩スポットは道の駅「潮風王国」「ローズマリー公園」です。

~内房の魅力~

保田中央海岸 対岸の富士山と東京湾を頻繁に行き交う大型貨物船やタンカー

東京湾沿いの海岸線を走る内房のエリア。むかしは海岸線の渋滞がひどかったですが館山自動車道が開通して以降は渋滞は減りました。都心や神奈川方面から東京湾アクアラインで来られる方、神奈川の久里浜から東京湾フェリーで来られる方は内房がスタート地点になります。京葉道路、湾岸線→東関東自動車道、と高速道路で来られる場合、南下すると館山自動車道になりますがお勧めの降りるICは富津中央ICです。と言うのも国道357、16号は市原市や袖ケ浦市までは工業地帯でトラックの交通量が多く信号ばかり。君津市をすぎても街中のため車も信号も多いです。ツーリングとして走りやすくなるポイントが富津中央ICを降りた辺りなのです。




内房の景観は海岸に見られる地層がユニークですが外房のようにダイナミックな断崖や広域に渡る平野はありません。その代わり冬に見える美しい富士山の景色と東京湾に沈みゆく夕焼けの景色があります。もうこの2つだけでご飯三杯はいけそうなくらい魅力的です。千葉の海岸線は真冬でもツーリングできるのが嬉しいですね。個人的に千葉県から見る富士山という意味で最も美しく見えるスポットは岩井海岸の北側にある寂れた別荘地「アルカディア地区」の高台です。奇岩、大ボッケ&小ボッケの間から遠景に富士山。内緒のスポットなんですけど興味のある方は行ってみてください。

岩井袋の漁村の北にあるアルカディア地区の高台

有名なスポットは東京湾観音、鋸山(鋸山登山自動車道は二輪通行禁止)、館山の沖ノ島、洲崎灯台など。グルメは房州びわ、竹岡式ラーメン、黄金アジ、はかり目(アナゴ)丼など。郷土料理はアジのなめろう&サンガ焼き、太巻き寿司などが有名です。

休憩ポイントは道の駅「保田小学校」「富楽里とみやま(館山自動車道のSAと兼業)」「三芳村 鄙の里」などです。また鋸南町保田漁協にある「ばんや」はリーズナブルで新鮮な魚介がある人気の食事処です。いつも賑わっていますが座席数が多く回転も良いので意外と待ち時間がありません。別館で温泉にも入れたり漁船に乗って定置網漁を見学できるのが面白いです。

里山風景とローカル鉄道

EOS6 mark2 + EF70-200mmF2.8L IS いすみ鉄道

最初にも書きましたが千葉県は日本で一番高低差のない県で高い山がありません。最高峰で愛宕山(408m)です。有名な山は日本寺のある鋸山とマザー牧場がある鹿野山。景勝地といえば主に海に関わる景色と素朴な田舎風景となります。とくに里山については房総を語る上で欠かせないワードで壮観ではないけど素朴な景色。どこか懐かしくホッとするような田舎風景の中をバイクで走るのです。

そんな里山風景にひときわ魅力的な存在がローカル鉄道です。主に市原市を縦断し養老渓谷まで続く小湊鉄道と、夷隅郡大多喜町を走るいすみ鉄道ですがキハ200の気動車が田舎風景を走りゆく風景は画になるものです。列車の本数は少ないですがダイヤをチェックして撮り鉄してみましょう。ローカル鉄道を味わうツーリングルートは後述いたします。




素掘り隧道と林道

房総のトンネル

近年、房総ツーリングで何かと話題になるのが林道にぽつねんと存在している素掘りの隧道(つまりトンネル)です。房総半島には高い山がないので峠道を作るよりはトンネルを掘った方が早いので、房総のいたる場所に印象的な表情をもった素掘りの隧道が存在します。多くは明治時代くらいから存在している古いもので、その岩肌や地層がむき出しの表情は冒険心を刺激される人もいれば不気味と感じる人もいるでしょう…。林道といっても250㏄オフローダーでなければアクセス不可能…という事は少なく、多くのものは舗装林道内にあったりします。

写真は林道月崎線にある隧道でこのすぐ近くにも将棋の駒のような杭口の永昌寺隧道などがあります。いちはらクオードの森(旧市民の森)の近くには中間が崩落して空の見える隧道、養老渓谷には穴が縦に2つある2階建て隧道などユニークなものも多いので隧道巡りも楽しいと思います。

オフロード走行を楽しむ林道は残念ながら多くは舗装化されてしまい、現在ではかなり限られてしまいます。メジャーどころでは金谷元名線、竹岡林道などですが2019年の台風の影響がまだ残っているので事前に情報収集してから行った方が良いと思います。

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長くなったのお勧めの房総ツーリングルートなどは次回へ!