私が空冷R1200GSに乗り続ける理由

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、この投稿を書いている2020年5月中旬現在、なかなかコロナ渦の収束が見えない状況ですが如何お過ごしでしょうか?私はこのGWは佐渡へ旅にでる予定でしたが当然ですが断念いたしました。きっと皆さまもロングツーリングに行かれるご予定をキャンセルされたかと思います。

残念ですが仕方がないですよね。いつかこの闇の出口に立つ時を想像して今できることをしていきましょう。ちなみに私は旅写真における美しさを再考し次の旅でどのように反映させるか模索中でございます。

さて今回はツーリング写真の話題はお休みして空冷R1200GSの話題をさらっと書いてみたいと思います。というのもこの5月でちょうど私がR1200GSを購入して12年になるからです。

2008 中期型 R1200GS




いままで究極のツーリング写真ではBMW R1200GSの魅力について何度も書いてきましたが今回は私が乗り換えずに12年間ずっと乗っている理由について書いてみたいと思います。いつもR1200GSのインプレッションとなると内容テンコ盛りで長文になってしまうので「なぜR1200GSはそんなにイイの?」という疑問に対してシンプルに書いてみたいと思います(自信ありませんが)。

私が最初にGSに出会ったのはもう四半世紀ほど前のことで確か1994年。当時の私はVFR400Rを手放し【峠のバイク小僧】を卒業してセロー225を所有していました。しかしセローはたまの暇つぶしに乗る程度で、当時夢中になっていたのは4輪でのサーキット走行会やサンデーレースでした。そこで車高調のセッティングやらロールバーの取り付けやらでお世話になっていたラリーショップの社長がしきりに欲しがっていたのがR1100GSだったのです。

そこで社長があまりに欲しがっている様子をみて他の常連がある日、R1100GSを新車購入してショップに乗り付けてきたのです。それまでBMWのバイクなんて真横に張り出たボクサーエンジンを積んだオジサンのバイク…という印象しかなく、知識も興味もありませんでした。しかしR1100GSの実物を目前に、その圧倒的な存在感と見れば見るほどヘンテコな立ち姿に私の心の奥に潜んだ変態センサーが反応し始めました。

R1100GSは現在のR1200GSよりさらにクチバシも長く全体にアクの強いデザインでした。ましてやアドベンチャーバイクなる呼称が浸透するずっと以前の時代、見慣れない乗り物に異質なものを目撃しているという印象を受けました。なんでフロントフェンダーが二重になっているんだ…、このストラット構造みたいなフロントサスは何なんだ…と。

2013 後期型 R1200GSアドベンチャー

そんな1994年の出来事が記憶の片隅にあり、BMWのGSというバイクはあの社長が惚れこんだいいバイクなのだな、という認識でした。そして2003年にF650GSダカールを購入しロングツーリングの楽しさを知り、バイク旅の世界にどっぷり浸かってしまいました。

空冷R1200GSのデビューは2004年ですが、その当時からもう私はR1200GSが欲しくて仕方なかったのですが、まだF650GSダカールを買って間もなかったので買い替えは控えていました。しかし2008年の中期型へのマイナーチェンジでタンク周りの意匠の変更と細部の改良を受け「これは欲しい!いま絶対に買わねば」と強い衝動にかられてローンを組んで買ったものです。それが1台目のR1200GSハイライン クロススポーク仕様のチタニウムシルバーでした。




R1200GSを最初に乗った印象はとにかく乗りやすいの一言、教習車にしたいほど乗りやすいと思ったほどです。こんなに簡単に曲がってしまうバイク、果たして飽きないだろうか?という心配も出てきました。バイクは乗りやすいことが正義ですが趣味の乗り物なので乗りやすいだけではダメ…何か惹きつける魅力がないといけませんからね。

納車から3000㎞ほど慣らし走行を済ませた頃。当時は仕事の休みも限られていたので、簡単にはロングツーリングには出られませんでした。そこで1日だけの休日を使って草津温泉から志賀高原を走り榛名湖周辺を楽しんで千葉へ帰る1000㎞オーバーの弾丸日帰りツーリングを敢行しました。それで驚いたのは長時間乗車していたのに全く痛くならない尻や膝。体のどの部分にも疲労感が少なく「まだまだ走り足りない」とばかりにスタミナも残っている状態でした。

そして志賀草津道路や榛名山周辺のワインディングでの走り、旋回中でも自由にライン変更できる自在さと、加減速によるライダー上体のピッチングモーションの少なさ、よく効くブレーキに感銘しました。木島平をぬける奥志賀林道のように路面の荒れた舗装林道などは正に水を得た魚の如し。その素晴らしい走りに惚れ込んでしまいました。

走りの良さとツーリング性能が高い次元で両立していること。その秘密がどこにあるのか今でもよく分かりません。テレレバーサスや低重心なボクサーツインエンジンなどBMWの独創的な機構がもたらすもの…と言われますがそれだけでは説明がつかない部分があります。

大きくて軽い。そして走り始めると小さくなって速い。旅をスポーツ感覚で楽しむことで新しい世界を体験できます。スポーツバイクでもツアラーでもオフローダーでもない、得体のしれないブランニュージャンルを築いたバイクだと思います。

キャンプ道具まで積載して長期間、長距離のツーリング。それでも走りをスポーツ感覚で楽しめる喜び。無駄にライダーのスタミナを消費させない快適性能。そして故障などしないタフさと信頼性の高さ。それがR1200GSの魅力だと思います。

特にこの2008年~の中期型、2010年~の後期型と呼ばれる空冷(空油冷)モデルはハイテクの介入もそこそこで留め、ライダーの感覚とメカが絶妙に調和するポイントであると感じます。




もちろん欠点もあります。道を選ばず走破する究極のアドベンチャーバイクとは言え、日本の林道ではスピードがのらず巨体を持て余します。大きな石がゴロゴロしているような林道や深い溝などギャップが大きい場所も苦手です。うっかり行き止まりや土砂崩れなどでUターンを余儀なくされれば、たかが方向転換でも狭い悪路では難儀するでしょう…。オフロード走行を楽しむのであれば、ある程度下調べした林道へ行くか、2~3台といった複数台でチャレンジしてフォローし合って走るしかありません。

バイクらしい不良っぽさやアウトローな雰囲気などは全く持ち合わせていません。キャラクターとしては学級委員長のようで何となく鼻に付く優等生という感じです。冒険がキーワードのくせに都会も似合うデザインなど、暴走族上がりのバイク乗りにはいっぺんシメとくか!という感じでしょう。個性を出すために自分仕様としてカスタムする楽しみもほとんど有りません。

それと大柄な車体が体型に合わず購入を断念する方も多いと思います。おそらくR1200GSはドイツ人男性の平均的な体格 身長180㎝の体重85㎏くらいに合わせて車格を設計していると思われます。ローシートやローダウンサスで足つき性を改善させる手もありますが、改善されるのは足つきの問題だけで車体の設計に対するアンバランスはスキルでカバーするしかありません。

バイク選びなんて自分が欲しいと感じたバイク、自分の使い方に合ったバイクであれば自由に選ぶのが一番だと思います。バイクで走ることとツーリングを愛する私にとってこれ以上にいいバイクは他にないのですね。

とにかくツーリングやバイクに乗ること自体が大好きな人、道を選ばず走りたい人、機械が好きなエンジニア(車はスバルが好きみたいな)、峠を攻める訳ではないけどコーナーは楽しみたい人、アウトドアや自然を愛する人・・・そんな人にR1200GSというバイクが似合うと思います。

R1200GSを12年、そしてもう1台のR1200GSアドベンチャーを増車して6年。R1200GSを2台体制でツーリングを楽しんでいる一ユーザーのインプレッションでした。なかなか両方持っているユーザーはいないので貴重なインプレかもしれませんよ!

今回はこの辺で!!

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