ツーリング写真☆私が帰ったらやっていること

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回まで3回に分けた投稿で【ツーリング写真 私が撮影現場でやっていること】と題して、私がいつも写真を撮るときにやっていることをご紹介してきました。

私が撮影現場でやっていること その1

私が撮影現場でやっていること その2

私が撮影現場でやっていること その3

写真は撮影現場でシャッターを切れば全てが完結する訳ではなく、その先もまだまだ道は続きます。今回は【ツーリング写真 私が帰ったらやっていること】と題して撮った後に何をしているかを書いてみたいと思います。カメラを防湿庫に仕舞うとか三脚を拭いておくとかじゃありませんよ。

EOS6D mark2 + SHIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

夕陽の撮影を終えて帰りの高速道路なんかを淡々と走らせている時です。写真を撮る前に写真イメージを空想するように、撮った後も「さっきの風景はこんなだった」「きっとこんな写真が撮れているはずだ」という完成作品のイメージを想像してみます。事前に描く写真イメージが空想ならこちらは回想です。

これが仕上がり写真をイメージする行為なのですが、大切にしたいのは風景の感動を受けて自分の感情は実際にどう動いたか?とどのように記憶風景として焼き付いたか?の2者です。沈みゆく美しい夕陽をみて哀愁を感じたとか自然の力を感じたとか、またはバイクツーリングのハイライトはやっぱり夕陽が似合うなとか、そんなざっくりした感じです。




そんな「きっとこんな風に撮れているはずだ」というイメージを脳内に回想&想像しておきます。写真イメージという単語がやたらクドいですが、本当にこれは大事で撮る直前に作る写真イメージ、帰り道に回想&想像する写真イメージの両者。これはこの後に続く写真選別と仕上げに必ず役立ちます。

帰宅してカメラからSDカードを取り出し、PCに差してLightroomを立ち上げます。まずはライブラリーモジュールでSDカードから撮影したデータの読み込みですね。ライブラリーモジュールでは明らかな不要カットを見定めて、HDDに読み込む画像データだけを選別します。

さらに読み込むデータの選別ができたらレーティングを付ける作業です。あくまで今、自分の写真スキルや感性で良いなと思った判断基準でいいので星の数を1つから5つ星までで採点してあげましょう。「あくまで今」と書いたのは数年後、あるいは10年後などに保存したこのデータから星1個のものや星さえつけなかった画像から傑作を発掘する可能性もあるからです。

よく聞く話ですが「写真は2度シャッターを切る」というのがあります。1度目は実際の撮影現場で、2度目は帰宅してからの写真選別のことです。その撮影シーンで自分が納得できるベスト1枚のselectはとても重要な作業です。撮影現場と違って時間的制約もないのでじっくりやります。

上の写真の場合、インターバルタイマー1秒間隔で撮影した作例ですが、いすみ鉄道の気動車がどの位置で撮れた写真がベストであるのか?を写真イメージと照らし合わせて熟考します。この場合は右上でしょうか。去りゆく列車を見送るstory性は右下の方が好感ですが右上は列車の「顔」に光が当たっているのが決め手ですね。

ビギナーの方はその撮影シーンでのベスト1枚を選ぶのも苦手だという方が多いと思います。よくSNSのグループなどで微妙にアングルが違うだけの同じような写真を何枚も一緒に発表している人を見かけます。最初は分からなくても良いので人に見せる場合は必ず1枚を選びましょうね。




例えばこの場合は左上は地面の割合が少し多すぎ、右上はカメラポジションを下げ過ぎて海の割合が減ってしまいました。そしてよく見ると分かるのですが空に流れる雲の影響で地面が日陰になったり日向になったりを繰り返すシチュエーションです。空の表情なども含めてトータルでベストだと思える1枚を選ぶのです。

写真とは見る媒体によって印象が変わる物です。米粒のようにバイクを小さく写してしまった写真でも4つWサイズで額装して飾ればバイクの存在は誰でも明確に分かります。しかし同じ写真をインスタにアップしてスマホで見られたらバイクがある事すら気が付いてもらえないかもしれません。この投稿の1枚目にある海岸の作品は良く見るとR1200GSと富士山の間に鳶が飛んでいます。きっとスマホ画面では気が付いてもゴミだと思うでしょう。しかし大きく引き伸ばせば鳶がポイントとなる作品だと多くの方が分かるはずです。

このためプリント用、インスタ用、ブログ用といった具合に写真selectや仕上げを行うのもよくやります。言うまでもありませんがメインはプリント用です。

失敗カットの排除、それ以外の読み込み、レーティング、ベスト1枚のセレクトが済んだら現像作業です。ここではLightroomレタッチについて詳しくは触れませんが、当初に想像した写真イメージに近づけるための最後の作業です。




いまだにレタッチはインチキ…と誤解している人も多いようですが、全てのデジタルカメラはカメラ内で一度、コンピューターが勝手にレタッチをしています。それが撮影者のイメージと必ず合致していれば苦労ないですが、99.9%合致していません。そこを少しでもイメージに近づける作業がレタッチです。

レタッチはインチキでカメラが出した画像(別名、撮って出し)こそが正義だ。と主張する方は撮る前に写真イメージを描いていないのだと思います。

写真のセレクト、レタッチは撮影後に一定の冷却期間を置いて行う事で、理由の再発見、撮影当初とは違った被写体の解釈ができるので、とても奥深いものです。私の場合は撮影直後、一か月後、数年後といったスパンでストレージに保存したRAWから再仕上げを行うようにしています。

EOS6 mark2

理由の後付け、当初とは異なる被写体の解釈と書きましたが、これが実に面白いです。既にカメラでは撮り終わった1枚の写真を何度も眺め「あっそういう事だったのか」「被写体そのものより光や空間が主題なのだな」といった具合に、撮影時には気が付かなかったこと、意識できなかったことを発見するのです。

あたかも偶然撮れた良作に理由を後付けするような感覚に襲われるものです。しかし私が思うに理由の後付けと言うよりも撮影時に無意識下にやっていたことを後になって本人が認識しただけだと思うのです…。

いつも直感とか偶然を大切にしましょう…と書いていますが裏を返すと直感や偶然は後でヒマな時に分析しておけばOKという事でもあります。後になって自分が直感でどう撮ったのか?をレタッチやselectで反映できればいいと思います。まるで自分の中のもう1人の自分に問いながら作業する感じですね。よく分かりませんが…

せっかく撮って完成させた作品はぜひプリントして額装してみましょう。上の写真はダイソーの200円の額ですがA3サイズまで対応した大きなフレームです。この額に4つWサイズプリント入れてお部屋に飾れば、ご自宅がツーリング写真のミニギャラリーになります。素敵でしょう?

自分が過去に撮った作品はかけがえのない宝だと思います。何度も見返すことで旅の記憶風景がよみがえるのはもちろんのこと、芸術を創作する生き方に幸福をも感じます。大袈裟に聞こえるかもしれませんがいい写真を撮るって本当にそうだと思います。よく自己満足な写真ではだめ、みたいなことを書いてきましたが究極を言ってしまえば人に美しいものを伝えたい、誰かの役に立てれば嬉しい、という願望を満たすという意味では自己満足なのですね。

ツーリング写真、私が帰ってからやっていること…でした!

今回はこの辺で!!

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