ツーリング写真と天の川の撮影方法 その2

前回より天の川とバイクを撮る撮影方法を解説しております。前回では天の川の写真を撮るための必要な機材、季節や時間帯、月齢、そして夏の天の川を撮るには千葉が意外なスポットですよ!というお話を書きました。今回はその続きで露出や構図について解説いたします。

前回の投稿 天の川の写真を撮るなら千葉だ☆バイク写真と天の川

では続きでございます・・・

・天の川の写真を撮る気象状況

EOS6D mark + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG  F5 30SEC ISO3200

満天の大空に流れる天の川という写真にするなら14mmあたりのワイドレンズを装着して完全な快晴を狙いたいところです。しかし35mmや50mmのレンズで天の川銀河を大きく切り取るのであれば晴天であれば快晴にこだわる必要はありません。雲は風で流れてゆくのでタイミングをみて撮ればOKです。流れる薄雲がスローシャッターによって演出として機能する場合もあります。

むしろ悩ましいのは温度と湿度、海岸から撮る場合は海水温などによる霞みです。天気補予報で「沿岸部は濃霧に注意」といった予報の時は期待できません。




あとは実際に行ってみないと分からない部分も多くチャレンジ精神が要求されるものです。私の経験上、今日はイケるか!?と期待しても行ってみたら霞んでいてダメだった…なんて残念なことは何度もありました。標高の高い山の上から狙うなら霞の心配はそれほどありませんが、今回私がご紹介しているのは「千葉の海から撮れますよ!」という事なのでこの問題は海から狙う場合ならではかもしれません。

そもそも天の川の景色なんて特別なものですからいつも完璧に見れるわけではないのですけどね。

・天の川を撮影するときの露出設定

星景写真の経験がある方でしたら天の川だからと言って特別なスキルは要求されません。薄雲などで天の川の位置がよく確認できない場合はスマホを空にかざしてアプリで位置を確認してみましょう。そしてカメラを三脚にセットし大まかにアングルを決めたらフォーカスはマニュアル、撮影モードもマニュアルに、手ブレ補正のあるレンズは忘れずにOFFにしておきます。

星空の写真を撮るときの露出設定は夜空の明るさに合わせるのが基本です。例えば新月で14mmで撮る場合、F2.8であれば30秒のISO2000あたりで天の川は鮮明に確認できると思います。ここでポイントとなるのは選択した画角によって許容されるシャッター速度が変わってくることです。地球は自転しているのですから暗いからといって長時間シャッターを開ければ星は点ではなく軌跡を描いてしまいます。14mmのようなワイドレンズであれば30秒開けていても軌跡はさほど気になりません。しかし35mmや50mmで大きく天の川を切り取る場合は10秒程度に抑える必要があります。

これは50mmレンズで30秒シャッターを開けてしまった写真の拡大です。軌跡を描いてしまったことで全体がボヤけたような星空となり失敗写真となりました。星々が丸く円を描いている星景写真を皆さま一度は見たことがあると思います。あれは意図的に軌跡を描かせるため30分や1時間といったバルブ撮影をしたものです。

天の川や星景写真の場合、小さな星の1つ1つの集合なので、軌跡の影響だけでなく風などによるブレ、ピントの甘さ、遠くに飛んでいる航空機などがないか拡大表示して現場でしっかりチェックしましょう。

・天の川とバイクを撮るときのライティング

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L

天の川の撮影といえば夜空に露出を合わせる訳ですからバイクのある地上サイドは何も光源が無ければ真っ黒に潰れます。上の作品は海へ続くS字カーブが美しかったので画面の割合として地上を多めに入れた天の川の作品です。ツーリング写真における天の川の作品なので空だけの写真ではありません。道やバイクなどの地上物をどう写すかが良作へのカギとなります。この写真ではカメラ背後のナトリウム灯が光源になっていて、バイクにはLEDライトを車体の向こう側から照らしてみました。

バイクを照らす用のLEDは強烈なものではなく100lm程度のダイソーのLEDでも問題ありません。カメラ側から照らすのが基本ですが上の写真のように逆側から照らしてしまうのも技アリだと思います。このようにただ撮るのではなく何かユニークなひと捻りを考えてみましょう。天の川の写真だからといってただ天の川とバイクを撮るのではなく、いつものツーリング写真と同様にユニークな表現やエキサイティングな設定ができないか?思考を凝らして個性を発揮しましょうね。




・天の川とバイクを合わせた構図の作り方

EOS6D Mark2 + EF50mmF1.8STM  F1.8 8SEC ISO3200

天の川は虹と同じように特別なシーンです。特別なシーンの怖いのはそれを写真に収めたこと自体に満足してしまうことです。バイクを置いてライトをセットし天の川が写っていればそれでOK!という写真では他の誰かが撮っているような写真と同じような写真かもしれません。

相手は真っ暗闇の世界なので難しいかもしれませんが、自分なりに表現したい部分を明確化して構図を作ってみましょう。上の写真の場合では大胆にも50mmレンズで天の川銀河を大きく引き寄せF1.8でピントピークを遠景に合わせバイクはボカしてみました。これはほんの一例にすぎませんが道を主題に写したり、モデルのポージングで天の川に対する感情を表現したりと工夫を凝らしてみましょう。

・天の川を撮影する際の注意事項

一つ目の注意点としてレンズの結露、夜露があります。結露がひどい場合は数分に一度の頻度でレンズをクリーナーで拭き取ることもあります。星景写真の専門の人はレンズヒーターを用意している人もいます。レンズの結露に気が付かず撮影に没頭していると明瞭さのないボヤけた写真が出来上がります。

もう一つの注意点は暗がりでモニターを確認することで正しく露出を判断できないことです。暗がりで目が慣れてしまうと真っ暗な画像もモニターのバックライトで明るく感じるものです。ヒストグラムを表示して確認するか念のため明るすぎると思うほどのカットも撮影しておきましょう。案外それが本来欲しかった露出という場合もあります。

飛行機を流れ星に見立てて撮った(撮れた…) 夏の猛暑日で下の方は霞んでいる

ビクセンポラリエなどの赤道儀は必要ないの?という疑問をお持ちの方も多いと思います。ネットで天の川の撮影方法を検索すると赤道儀が紹介されている場合が多いですよね。赤道儀は自転に合わせて空を追従してくれる物ですが、星座や星雲など空にあるものだけを撮るときに使う物です。地上物であるバイク等と一緒に天の川を撮るときにはメリットが出しにくいです。(1分くらいのシャッターであればバイクもさほどブレませんが、その程度であれば高価な赤道儀を用意するメリットがあまりない)

ポイントはバイク写真、ツーリング写真としての天の川風景ですので、地上物とどう撮るか?が重要になってきます。なので私は赤道儀は使っておりません(持ってもいませんが)。

・天の川のRAWデータをLightroomでレタッチする

天の川の写真をイメージ通りに美しく仕上げたい、という事であればAdobe PhotoshopやLightroomなどのソフトはマストであると言っていいと思います。撮影時はRAW+JPEGで記録しRAWデータを取り込んで作業を開始します。ここでは詳細には触れませんが天の川を美しく出すためにテクスチャ、明瞭度、かすみの除去などの機能を使ってレタッチします。暗くなってしまったバイクの露出を上げたり天の川銀河にハイライトを局所的に入れたりもします。

このようなレタッチについては実際の様子と異なる写真ではないか、として否定的な意見も散見されます。私の個人的な考えとしてはカメラは写しているのだから、それを美しく分かりやすく調整することには何の躊躇いも無用だと思います。なのでこれから天の川の撮影を本格的にやってみたい、という方にはLightroomを導入してイメージ通りに仕上げるレタッチに是非挑戦してみてください。

Lightroomを使って天の川の写真を仕上げる解説は別の機会に詳しく書いてみたいと思います。




 ~天の川とツーリング写真 まとめ~

・九十九里や南房総の海岸から天の川の写真が撮れる!

・ツーリング写真としての天の川作品は地上サイドをどう撮るかが重要

・春から夏に南東の空、新月や三日月のときを狙おう

・光害のない開けたロケーションで撮ろう

ちなみに天の川とは英語でmilky wayといいますが由来はギリシャ神話に登場する女神ヘレの母乳なのだそうです。

ツーリング写真における天の川の撮影方法でした!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

天の川を撮るなら実は千葉だ!天の川とバイク写真の撮り方

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は星景写真・・・それも天の川の撮影ノウハウを解説してみたいと思います。すごくハードルの高いイメージですが恐らく皆さまが今お使いになってるカメラで天の川はキレイに撮影できるはずです。

ネットで検索すると天の川の撮り方はけっこう情報が出てきますが、今回はバイク写真&ツーリング写真としての天の川の写真の撮り方として私なりのノウハウを公開してみたいと思います。

天の川の撮影って天体の専門的な知識がないと難しいんじゃ…、カメラのベテランでないと写真にならないでしょ…?いいえ大丈夫ですよ。

EOS6D MARK2 + EF35mmF2 IS 千葉県南房総市




・天の川の撮影で準備するもの

まず天の川の撮影において必要な物からご紹介します。1.マニュアル露出できるカメラ(できれば高感度でも低ノイズなモデル)2.三脚(3型くらいのしっかりした物)3.一眼レフの場合は広角レンズ 4.LEDライト(キャンプ用のヘッドランプ 周囲の確認用に強力なライト バイクを照らす用に小さな物を1~2個) 5.レンズの結露を拭き取るレンズクリーナー 6.Sky ViewやStarwalkなどの星座観測用のアプリをスマホに入れておく 7.できればadobe Lightroomもしくはphotoshopのソフトorアプリ。などです。

天の川とバイクを撮るなら35mmがおススメ!

レンズは星景写真では14㎜などの超広角レンズから24mmくらいを使用するのが一般的ですが私が個人的にお勧めしたいのは35mmです。星空に流れる天の川を表現するなら14mmですが天の川銀河自体に絶対的な存在感を持たせるなら35mmです。(APS-Cカメラの場合は24mmくらいに相当します)

解放値はF2.8くらいは欲しいですがカメラが低ノイズであればF5.6くらいでも何とか許容できると思います。私も以前はキャノン純正EF14mmF2.8Lを使っていましたが今はSIGMA12-24mmF4.5-5.6DGにしましたが感度を上げても問題ありません。

それから天の川を撮るためにバイクで出かけるのですから夜間走行用の装備(クリアシールドなど)もお忘れなく。

・天の川の撮影ポイント

天の川の撮影で最も大事なポイントは撮影地選びです。天の川が目視でしっかり確認できるポイントでないと高感度が優秀なカメラでも解放の明るいレンズでも難しいです。

天の川がキレイに見える場所?と聞くと長野県や北海道などの山間部をイメージしますが、意外や意外なことに千葉県の房総半島もキレイに天の川が観測できます。と言うのも今の時期、天の川銀河が見えるのは南東の空です。房総半島の太平洋側、外房のエリアであれば南東の方向は海しかありません。

こんな感じで南東に遮るものがなく海!というロケーションであれば天の川の観測に向いています。伊豆半島は大島があるので微妙ですが下田よりも南なら良さそうですね。

外房の場合は険しい断崖や九十九里平野のような海岸が多いのですが、照明の無い広い駐車場や公園のような場所、高台の空き地などを探してみましょう。

これは南房総市千倉町の漁港で撮った1枚ですが街明かりや近くの街灯、灯台などの光があるとこのように影響を受けてしまいます。夜空の中心に天の川があるのですが殆ど確認できません。この写真は光害の影響を受けたけど、これはこれで不思議な写真になったと思い仕上げてみましたが…。イメージと違う物が偶発的に撮れてもそれは魚釣りで言う外道のようなものですね(ごく稀に傑作になりえますが)。

自分の目では真っ暗闇でも広角レンズをセットすると近くの街明かりなどが影響してしまうものです。カメラのすぐ背後にある道路の街灯なども影響しますが、これは場合によっては地上にあるバイク+ライダーなどを程よく照らす照明として機能する事もあります。




・天の川の撮影時期、時間帯

EOS6D mark2 + EF35mmF2 IS  F2 15SEC ISO1250

今回ご紹介する作品は春から初夏にかけての天の川です。8月、9月となると垂直になって再び斜めになっていくので主に縦構図での写真になると思います。ちなみに天の川は冬よりも夏の方が明るく美しく見えるそうです。

天の川の撮影で注意したいもう1つのポイントは月です。月明かりは肉眼で感じるよりも実際はとても強烈で星空の観測や撮影に大きく影響するものと考えましょう。簡単に覚えるのであれば満月やそれに近い月齢は避けて、新月や三日月くらいのタイミングが狙い目ということになります。

半月程度の月例の場合は月の入り時間をチェックしてみましょう。季節によって変動しますが夜明け前の時間に月没することも結構あります。




F2 15SEC ISO1250

この写真は先ほどのカットと近い場所で撮りましたが先ほどは新月、こちらは月齢9の半月(月齢14が満月)です。半月をカメラの背後に撮っています。露出設定は先ほどと全く同じでF2 15秒 ISO1250 です。ぜんぜん明るいのがお分かり頂けると思います。ちなみに方角的には目の前に天の川ですが、当然ですがこの設定ではほとんど天の川は写りません。

しかしこのような状況でも月没の時間が近いのであれば月没後の30分から1時間くらいでかなり夜空は暗くなるのでチャンスがあります。タイムリミットは日の出で空が明るんでくる直前です。解放の明るい広角レンズを持っていないしカメラも高感度に弱い…という方は肉眼では分からない程度に空が明るんでいる3時や4時に撮るといいと思います(徹夜の撮影になっちゃいますが…もうそうなったら朝焼けの景色も撮って帰るしかありませんね)。

それと天の川は南へ向かって移動するので長時間にわたり待機する場合はバイクとの構図がずれてくるのでご注意を。

長くなったので次回に続きます

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

 

目に見えないものを写真にする技術☆被写体と空間

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、不可解なタイトルをつけてしまいましたが今回はいつもと少しアプローチを変えて写真解説を書いてみたいと思います。題して「目に見えないものを写真にする技術☆被写体と空間について」でございます。

ビギナーだったころ一歩前に出て被写体に寄って撮ること、と教わりましたよね。きっと多くの方が知っている写真の基礎的な技術ですが皆さまはいつも意識されていますか?被写体に寄ることは特徴を強調したり主題をより明確にすることが目的ですが必ず寄らなくてはいけないのでしょうか?被写体に寄るは重要なのは理解できますが逆に引くことはダメなのでしょうか?

「被写体に寄る」に限らず例えば三分割構図とか写真の基礎と言われること、これらは「使うテクニック」と「使わないテクニック」の両者を身に付けるよう心がけてみましょう。この場合は三分割構図ではない、ここでイメージ通りに表現するのは敢えて被写体に寄らない、といった具合に【使わない方】も覚えるのです。




RICOH GR APS-C

さて今回は「目に見えないものを写真に・・・」と題しましたので、理論的なお話ではなく少々オカルト…ロマンチックな観点でご説明します。上の作品は東京の日常にあったバイク風景を写真にしたスナップです。少し前に風景主体のバイク写真はライダーの姿が無いと風景の中でバイクがお留守番しているみたいで不自然である…と書きました。しかしこの写真はツーリング写真ではなく本当にバイクが主人の帰りを待つお留守番状態なのでライダー無しでも成立するバイク写真だと思います。

私がここで写真を撮ろうと思ったのは都会特有のビル間から差す美しい光、ガラス張りの建物から透過している光の様子、苔むしたアスファルトなどが気に入ったからです。バイクという特定の被写体が存在しているので本来であれば寄って撮るのがセオリーです。しかしこの場合はその空間において被写体が放っている存在感を写真にしています。

「そこに在る」という事実を表現するために目には見えないオーラのような存在感をとらえるのです。




「そこに在る」をとらえるために被写体に寄らない。あえて空間を多めにとるという表現手法です。この引いて撮るやり方は被写体の小ささや可憐さを表現するのにも使われますが、ここでは存在感を放っている範囲をフレーミングし空間自体を撮るのでそれとは少し意味合いが異なるものです。

そう、存在感を放っている範囲です。目には見えないですよね。それは上の写真のように一輪の花がまるでその場に明かりを灯してるような空間のことです。明かりが灯されている部分とその周囲までが対象範囲です。「そこに在る」を撮るとはこうゆう事です。

EOS6D Mark2 + SIGMA50mmF1.4ART

被写体が放つ存在感が目の前の風景の中でどこまで及んでいるか?これは「ものを撮ろう」と凝り固まっていては捉えることができません。被写体がその空間に放っている存在感はまずは作者が被写体に心動されたことに向き合い、その場所に対してどう存在してるのかを感じ取ってみましょう。

この作品では廃屋が放つ崇高さだけでなく、かつて不毛の地を開拓したが自然の力には及ばなかったというStory性なども含め、場所に対して存在している事実を考えてみましょう。




このように目の前にある事実に対して心が動かされること、感じ取ること、想いを馳せることは「いい写真を撮ってやろう」という「やろう精神」では実現できません。以前も書きましたが「私の場合はこうです」という個人的な美的表現と「どうだうまいだろう」というやろう精神は似て非なるもので、間違っても後者にならないよう注意が必要です。被写体と素直に向き合って出会いに感謝する心を持ってみましょうね。

えっ?そんな善人じみたことは難しい?では上の作例でご紹介したような被写体を見つけたらまず最初に「こんにちは」、撮り終わったら「ありがとう、また会いましょう」と呟いてその場所を立ち去りましょう。これでOKですよ。

今回はこの辺で!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

私が空冷R1200GSに乗り続ける理由

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、この投稿を書いている2020年5月中旬現在、なかなかコロナ渦の収束が見えない状況ですが如何お過ごしでしょうか?私はこのGWは佐渡へ旅にでる予定でしたが当然ですが断念いたしました。きっと皆さまもロングツーリングに行かれるご予定をキャンセルされたかと思います。

残念ですが仕方がないですよね。いつかこの闇の出口に立つ時を想像して今できることをしていきましょう。ちなみに私は旅写真における美しさを再考し次の旅でどのように反映させるか模索中でございます。

さて今回はツーリング写真の話題はお休みして空冷R1200GSの話題をさらっと書いてみたいと思います。というのもこの5月でちょうど私がR1200GSを購入して12年になるからです。

2008 中期型 R1200GS




いままで究極のツーリング写真ではBMW R1200GSの魅力について何度も書いてきましたが今回は私が乗り換えずに12年間ずっと乗っている理由について書いてみたいと思います。いつもR1200GSのインプレッションとなると内容テンコ盛りで長文になってしまうので「なぜR1200GSはそんなにイイの?」という疑問に対してシンプルに書いてみたいと思います(自信ありませんが)。

私が最初にGSに出会ったのはもう四半世紀ほど前のことで確か1994年。当時の私はVFR400Rを手放し【峠のバイク小僧】を卒業してセロー225を所有していました。しかしセローはたまの暇つぶしに乗る程度で、当時夢中になっていたのは4輪でのサーキット走行会やサンデーレースでした。そこで車高調のセッティングやらロールバーの取り付けやらでお世話になっていたラリーショップの社長がしきりに欲しがっていたのがR1100GSだったのです。

そこで社長があまりに欲しがっている様子をみて他の常連がある日、R1100GSを新車購入してショップに乗り付けてきたのです。それまでBMWのバイクなんて真横に張り出たボクサーエンジンを積んだオジサンのバイク…という印象しかなく、知識も興味もありませんでした。しかしR1100GSの実物を目前に、その圧倒的な存在感と見れば見るほどヘンテコな立ち姿に私の心の奥に潜んだ変態センサーが反応し始めました。

R1100GSは現在のR1200GSよりさらにクチバシも長く全体にアクの強いデザインでした。ましてやアドベンチャーバイクなる呼称が浸透するずっと以前の時代、見慣れない乗り物に異質なものを目撃しているという印象を受けました。なんでフロントフェンダーが二重になっているんだ…、このストラット構造みたいなフロントサスは何なんだ…と。

2013 後期型 R1200GSアドベンチャー

そんな1994年の出来事が記憶の片隅にあり、BMWのGSというバイクはあの社長が惚れこんだいいバイクなのだな、という認識でした。そして2003年にF650GSダカールを購入しロングツーリングの楽しさを知り、バイク旅の世界にどっぷり浸かってしまいました。

空冷R1200GSのデビューは2004年ですが、その当時からもう私はR1200GSが欲しくて仕方なかったのですが、まだF650GSダカールを買って間もなかったので買い替えは控えていました。しかし2008年の中期型へのマイナーチェンジでタンク周りの意匠の変更と細部の改良を受け「これは欲しい!いま絶対に買わねば」と強い衝動にかられてローンを組んで買ったものです。それが1台目のR1200GSハイライン クロススポーク仕様のチタニウムシルバーでした。




R1200GSを最初に乗った印象はとにかく乗りやすいの一言、教習車にしたいほど乗りやすいと思ったほどです。こんなに簡単に曲がってしまうバイク、果たして飽きないだろうか?という心配も出てきました。バイクは乗りやすいことが正義ですが趣味の乗り物なので乗りやすいだけではダメ…何か惹きつける魅力がないといけませんからね。

納車から3000㎞ほど慣らし走行を済ませた頃。当時は仕事の休みも限られていたので、簡単にはロングツーリングには出られませんでした。そこで1日だけの休日を使って草津温泉から志賀高原を走り榛名湖周辺を楽しんで千葉へ帰る1000㎞オーバーの弾丸日帰りツーリングを敢行しました。それで驚いたのは長時間乗車していたのに全く痛くならない尻や膝。体のどの部分にも疲労感が少なく「まだまだ走り足りない」とばかりにスタミナも残っている状態でした。

そして志賀草津道路や榛名山周辺のワインディングでの走り、旋回中でも自由にライン変更できる自在さと、加減速によるライダー上体のピッチングモーションの少なさ、よく効くブレーキに感銘しました。木島平をぬける奥志賀林道のように路面の荒れた舗装林道などは正に水を得た魚の如し。その素晴らしい走りに惚れ込んでしまいました。

走りの良さとツーリング性能が高い次元で両立していること。その秘密がどこにあるのか今でもよく分かりません。テレレバーサスや低重心なボクサーツインエンジンなどBMWの独創的な機構がもたらすもの…と言われますがそれだけでは説明がつかない部分があります。

大きくて軽い。そして走り始めると小さくなって速い。旅をスポーツ感覚で楽しむことで新しい世界を体験できます。スポーツバイクでもツアラーでもオフローダーでもない、得体のしれないブランニュージャンルを築いたバイクだと思います。

キャンプ道具まで積載して長期間、長距離のツーリング。それでも走りをスポーツ感覚で楽しめる喜び。無駄にライダーのスタミナを消費させない快適性能。そして故障などしないタフさと信頼性の高さ。それがR1200GSの魅力だと思います。

特にこの2008年~の中期型、2010年~の後期型と呼ばれる空冷(空油冷)モデルはハイテクの介入もそこそこで留め、ライダーの感覚とメカが絶妙に調和するポイントであると感じます。




もちろん欠点もあります。道を選ばず走破する究極のアドベンチャーバイクとは言え、日本の林道ではスピードがのらず巨体を持て余します。大きな石がゴロゴロしているような林道や深い溝などギャップが大きい場所も苦手です。うっかり行き止まりや土砂崩れなどでUターンを余儀なくされれば、たかが方向転換でも狭い悪路では難儀するでしょう…。オフロード走行を楽しむのであれば、ある程度下調べした林道へ行くか、2~3台といった複数台でチャレンジしてフォローし合って走るしかありません。

バイクらしい不良っぽさやアウトローな雰囲気などは全く持ち合わせていません。キャラクターとしては学級委員長のようで何となく鼻に付く優等生という感じです。冒険がキーワードのくせに都会も似合うデザインなど、暴走族上がりのバイク乗りにはいっぺんシメとくか!という感じでしょう。個性を出すために自分仕様としてカスタムする楽しみもほとんど有りません。

それと大柄な車体が体型に合わず購入を断念する方も多いと思います。おそらくR1200GSはドイツ人男性の平均的な体格 身長180㎝の体重85㎏くらいに合わせて車格を設計していると思われます。ローシートやローダウンサスで足つき性を改善させる手もありますが、改善されるのは足つきの問題だけで車体の設計に対するアンバランスはスキルでカバーするしかありません。

バイク選びなんて自分が欲しいと感じたバイク、自分の使い方に合ったバイクであれば自由に選ぶのが一番だと思います。バイクで走ることとツーリングを愛する私にとってこれ以上にいいバイクは他にないのですね。

とにかくツーリングやバイクに乗ること自体が大好きな人、道を選ばず走りたい人、機械が好きなエンジニア(車はスバルが好きみたいな)、峠を攻める訳ではないけどコーナーは楽しみたい人、アウトドアや自然を愛する人・・・そんな人にR1200GSというバイクが似合うと思います。

R1200GSを12年、そしてもう1台のR1200GSアドベンチャーを増車して6年。R1200GSを2台体制でツーリングを楽しんでいる一ユーザーのインプレッションでした。なかなか両方持っているユーザーはいないので貴重なインプレかもしれませんよ!

今回はこの辺で!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

令和時代のツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、当ブログでは今までバイク写真、ツーリング写真に関わる様々なことを綴ってきました。ツーリング写真の魅力、人に見せて喜んでもらえる旅写真、そしてビギナーや壁に当たっている方へのヒントなど。

今回は久しぶりにギャラリーの更新も兼ねてツーリング写真とはいったい何だろう?令和時代におけるこれからのツーリング写真とは何か、バイク旅という文化と写真について、私なりに稚拙な語彙力で【ツーリング写真】を定義してみたいと思います。

EOS6D mark2

大好きな愛車をドーンと大きく撮った写真を愛車写真とするとツーリング写真は風景の中のバイクです。風景の中のバイク+ライダーを写せばそれはツーリングのワンシーンであり「旅」というStory性のある作品が成立します。

ロケーションは美しい自然はもちろんのこと、寂れた山村、無機質な高速のジャンクション、寺社仏閣など歴史ある建造物、最果て感のある海岸、荒涼とした火山地帯などライダーであれば「ツーリングが好きな理由」として数え切れないほど列挙できると思います。

カメラを使って写真を撮るとは現代となっては当たり前すぎることで、それゆえに不思議なあることを見失いがちです。それは写真になった瞬間から時間が止まっていることです。その写真を5年後に見れば5年前にタイムスリップできる不思議です。当たり前すぎますがチョット冷静に考えるとスゴいと思いませんか?




EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

写真はひとつひとつのロケーションを走り紡いだ記録。それが後に断片的な旅の記憶風景と重なります。いつか記憶になるであろう風景を今撮ること。それがツーリング写真だと私は考えます。

EOS6D mark2 + EF70-200mmF2.8L

私のツーリング写真のギャラリーは全て私自身がツーリングで走り紡いできた記録であり、それと同時に儚い記憶風景の断片集であります。

そう、儚い記憶風景の断片。その時間はもう二度と帰ってこない儚い風景なのです。いつか年老いて自分の記憶を回想するとき、記憶の風景はかつて生み出した写真作品によって確かなものと存在し続け、そして尊いものになると信じています。




もちろん風景の美しさや道の魅力、オートバイのカッコよさも忘れずに撮っているつもりです。しかしそれらがツーリング写真の全てではありません。もっとライダーの内面にある本能的な旅精神であったり、独特のバランス感覚で空間を駆け抜ける喜びであったり、地域の人々や文化に触れた時の感動であったり・・・そういった写真にするのは難しいことも表現したいと思っています。

EOS6D Mark2

ツーリングと写真を撮ること。この両者は極めて親和性が高くその事に気が付いているのは私とごく一部の人だと思います。もちろんツーリングでは必ず写真を撮ってくるよ、という方は既に多くいらっしゃるのは承知しています。ここで言う【ツーリング】とは自由意志を持ってバイク旅に出る人たちのことです。

そう、自由意志を持っていること。好きなところへ好きなように旅してくることがツーリング。好きなことを好きなように表現できるのが写真。すべて自分が決める自由さが両者の最大の共通点かもしれません。

はじまりは誰かの影響であったり、ネットで偶然見かけた1枚の写真でも良いと思います。しかしどこかのポイントで自由意志をしっかりもって「私の場合はこうだ」という個の魅力を自信をもって発信してみましょう。




EOS6 mark2 + EF35mmF2 IS

写真への想い、ツーリングへの想いを皆さんがそれぞれ個人的な発表として作品にしてもらえれば、きっとツーリング写真という文化もいつか花開くと思います。

もしそんな日がきたらどんな素敵な世界が待っているかな?それに自分が少しでも貢献できたのなら幸せだな…と想像を馳せてみましょう。

ツーリング写真に関わるノウハウのようなものは当ブログ  究極のツーリング写真で発信していきます。私もやりたい!という方はご一緒しましょう。知識よりも知恵、腕よりも心、見栄より情熱です。

そんな風に令和時代のツーリング文化に写真芸術の表現者として私は寄り添っていきたいです。

令和二年 五月 立澤 重良

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

バイク写真☆工場夜景とホワイトバランス

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、なかなか世界の夜明けが見えてきませんが希望を失わず強くいきましょう。明けない夜はありません。

さて今回は究極のツーリング写真で初登場?となる工場夜景をご紹介してみたいと思います。この写真は私の自宅から深夜であれば30分程度で着いてしまう場所です。

実際の様子は真っ暗闇の中に工場だけが光っているような場所ですが、露出の設定で空も明るくなるよう表現しました。巨大なクレーンを後部に配した船を構図内に大胆に配置し、工場夜景は遠景としました。海面にリフレクションとして入った工場のハイライトとR1200GSが重なるようにカメラポジション(カメラの高さ)を調整しています。

この写真のポイントは空の雰囲気にあります。無機質な工業地帯から出ている蒸気や煙が不気味さと冷たさを感じさせる風景の中にも空がある訳ですね。この空をどう表現するか?という事で今回は工場夜景におけるホワイトバランスについて触れてみたいと思います。




まずはアンバーに調整した例です。究極のツーリング写真の読者の皆さまでしたら説明するまでもありませんが、念のため書いておきますとこの場合でホワイトバランスはこう設定しましょう…という正解などはありません。

撮影者がどう感じたかの根拠さえあれば何ケルビンに設定しようと自由です。このような写真に実際がどうであったかは大して重要ではないと考えます。どのように感じたかを頭の中で整理してピッタリの設定を探してみましょう。

上の設定の場合はこの場所に漂っていたタールやコークス(?)のような甘ったるい異臭が漂っていたので、それと関連付けてアンバーに調整してみました。




この場合、私が最終的に選んだ設定はこちらです。インダストリアルな光景に不気味さや崇高さを感じた理由は、もし自分とR1200GSが何らかのアクシデントで巨大なプラントに吸い込まれたとしたら…粉々に砕かれるかドロドロに溶かされて集合煙突から出る煙にされてしまうでしょう。そんな恐ろしい妄想の結果、最も気味の悪い色合いであるマゼンタを風景にブレンドしてみたのです。

もちろんこれらの考え方は個人の好きずきです。あくまで私の場合はこうだ!という主張に何か理由のようなものが見えていればOKだと思います。ただし自由だからといって滅茶苦茶をやっていい訳ではありません。滅茶苦茶という言葉を辞書で調べると酷く混乱した様子、筋道の立たないこととあります。工場の無機質さから感じる恐怖を表現するのに最も最適と感じたのがマゼンタだ…といった筋道が大事なのですね。




しかしこういった雰囲気の写真、なんとなく今の世界を象徴しているとも感じました。早く爽やかな光をあびる自然の中をバイクで駆け抜ける日が来ないかと願うばかりです。湖のほとりや満天の星空の元でキャンプもしたいですね。

今回はこの辺で。

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

空冷R1200GS☆買ったらすぐやるプチカスタム

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は空冷R1200GSに関わるお役立ち情報をいってみたいと思います。少し前に空冷R1200GSを中古車で購入する際のチェックポイントについて書いてみました。今回はその続きで空冷R1200GSを買ったら最初にやりたいプチカスタムについて書いてみたいと思います。

・空冷R1200GS中古車の選び方とチェックポイントはこちら

 

・空冷R1200GSいまがお買い得だ!の記事はこちら

BMW R1200GSは言うまでもなくドイツのオートバイです。日本とは道路事情や使われ方など環境が異なるので、それに合わせたカスタムというか工夫は必要になってくるものです。昔、メルセデスのW460型という古いゲレンデヴァーゲンに乗っていたのですがその時にこんな事がありました。渋滞に長時間はまるとブレーキランプの電球の熱でテールレンズが溶けてしまったのです。ドイツ本国では長時間の渋滞などないかもしれません。しかし国が変わり道路事情や使われ方が変わると不都合が出るものなのですね。

1.サイドスタンドエンド(下駄)

R1200GSに限らずBMW全車種、ドカティなどの輸入車に共通して言えることですがサイドスタンドで立たせている角度がとにかく寝過ぎているのです。傾きが大きいほど右に倒れてしまうリスクは少ないですが国土の限られた日本では駐輪場でやたら横幅をとる訳にいきません。それに左下がりに傾斜した地面や窪みがあった時に停められない不都合も生じます。

そこでサイドスタンドの先端に下駄のように高さをかせぐサイドスタンドエンドなる物が売っています。多くのR1200GSユーザーが当たり前のように付けているアイテムですね。ワンダーリッヒやDOKENなどから製品化されています。




2.L字のエアバルブ

空気圧の点検はライダーであれば最低でも月に一度はやりたいですよね。しかしR1200GSのエアバルブはガソリンスタンドによくある棒状のチャックでは入らないことが多いのです。

近所のスタンドがホースタイプだから大丈夫…と高を括ってはいけません。トラブルは旅先で起こるものです。

タイヤ交換のタイミングで良いので写真のように横に出るL字型のものに交換しておきましょう。これならどこのスタンドに行っても殆どの場合で問題なく空気圧チェックができるはずです。

3.グリップの保護にチューブをかぶせる

R1200GSはハイライン、プレミアムライン共にグリップヒーターが標準装備されています。つまり日本で流通している殆どのR1200GSにグリップヒーターが付いている訳ですね。ベテランのライダーであれば走行中にハンドルを握りしめてしまう事はありませんが、巨体のR1200GSを取り回す際には手に力が入ってしまうものです。

グリップの摩耗が進行するとやがて交換が必要となりますがラバーだけの交換ができないのでグリップごと交換となります。こうなるとヒーター部分も交換となるため部品代が高額になります。

そうなる前にグリップを保護しておきましょう。

これ、釣り具店で売っているので釣り竿のグリップに使うのが本来だと思います。ミリオン熱収縮のラバーグリップ・スーパー 40mm×0.5mm(厚)500mm入り。これがバッチリ使えます。写真の物を1つ買えばR1200GS2台分に使えます。

グリップの幅にハサミで切ったらバーエンドを外してグリップにかぶせます。ヘアドライヤーくらいの熱だと十分に収縮しないのでヒートガンが有ると良いのですが、無い場合はキャンプ用のガストーチでも収縮させることができます。




4.後方の荷掛けフック

BMW R1200GSが究極のツーリングバイクであることは誰も疑う余地がないと思いますが、思わず本当にツーリングバイクなのか?と疑ってしまうポイントが1つだけあります。それは荷掛けフック、または同様に機能するような箇所が車体の後部のどこにも無いのです。

せっかくの広大な積載スペースもショックコードやツーリングネットのフックを引っ掛ける場所がなくては意味がありません。そこで写真の製品であるmotoFizzのプレートフックという製品がおススメです。R1200GSはナンバーを固定しているリアマッドガードに十分な剛性があるので少々の荷重をかけても問題ありません。

ちなみにバイク用品店に行くとナンバー固定ボルトと共締めするリング状のフックなどが製品化されていますが、平成28年(2016年)の道路運送車両法と関連省令等の改正で125ccを超える車両はこれがNGとなりました。プレートフックは大丈夫なのですが詳しくはTANAXのホームページをご参照ください。

ちなみに前側はリアフレームがパイプ状なので幾つか引っ掛けるポイントがあります。傷が気になる人は写真のようなフックベルトを使うと良いと思います。これもmotoFizzです。

5.ナポレオンGSミラー

以前も何度か究極のツーリング写真に書いてきましたがナポレオンGSミラー、お勧めです!!R1200GSをはじめとするBMWの純正ミラーは後方視界がせまく視認性が悪いです。街中や高速道路の走行では日本の場合はミラーの見やすさは重要ですよね。ナポレオンGSミラーは鏡面積が大きいだけでなく曲率もワイドなので視野が広く見やすいです。純正ミラーから交換した直後は軽く衝撃を受けるくらい違います。

また走行時の振動による影響も極力抑えられているのもポイントです。・・・がしかし!メーカーでは現在は生産終了商品となってしまいました。ヤフオクやメルカリで探してみてください。BMW用はAFG-104-BMという品番で左右共通です。

もしオフロードバイクらしい円形デザインにこだわらず、長方形のミラーでも良ければナポレオンクロス2ミラーがおススメとなります。こちらは現在でも売られております。ナポレオンGSミラーもクロス2ミラーもBMW純正ミラーのお値段に比べるととてもリーズナブルです。




6.アドベンチャー用ワイドステップのラバー

R1200GS-ADVENTUREまたはR1200GSでもADVENTURE用のオフロード走行向けのワイドペグ型ステップを装着している方は、このステップのラバー製のカバーがおススメです。

実はこのパーツ、BMWのオプションというよりは普通にパーツ設定されている物のようです。品番は4671-7696748.00でG650X用の純正部品ですね。G650X用の部品がたまたまR1200GS-ADVENTUREに付いてしまった…という事のようです。価格はちょっと調べてみたのですがよく分からず…私はメルカリで4000円で入手できました。

ラバーを装着していない状態はこのようにペグがダイレクトにブーツの底に当たるので、エンジンの微振動が足裏に伝わってきます。高速道路なんかを長時間走行していると疲労につながるものです。

装着は簡単で8mmのナット2個で固定するだけです。これでステップから伝わる微振動が激的に改善されます。脚を置く場所が快適になることで、こんなにも楽になるとは!と軽く感動してしまいました。

もちろんR1200GSアドベンチャーはオフロード走破性能を重視した仕様なので、ステップもワイドペグタイプが採用されているのですが、このラバーカバーを装着したからといってオフロード走行時のステップホールドが悪くなるということはなく、しっかりとグリップしてくれます。

ロングツーリングで重宝するアイテムですね。

関連記事

空冷R1200GSにお勧めの意外なタンクバッグ

 

R1200GSオフロード用ブロックタイヤインプレッション

 

空冷R1200GS最初の取り扱い方法

 

以上、空冷R1200GSを中古車で買ったらこれをやろう!というプチカスタムのご紹介でした!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

バイク写真☆ビギナーを脱するカンタン7つの撮り方

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、当ブログは【バイク写真】という生まれたばかりの写真ジャンルを成熟させて世に広め、そしてバイクツーリングの魅力を芸術写真で発信していくサイトでございます。

そのためにはまずは記念写真や記録写真を卒業し写真芸術の理解を深め、表現手法を身に着け、写真のすばらしさを体験していくことを始めましょう。そのために何をすれば良いのか?ノウハウやヒントのような物を惜しまず発信していきます(記念写真や記録写真も芸術と昇華する場合もあり得ますが)。

今回ははじめて究極のツーリング写真を見つけた、という方向けに平凡な写真を卒業する簡単な7つの撮り方をご紹介したいと思います。いい写真が撮りたくていつもカメラを持ってツーリングに出かけるけど平凡な写真ばかり撮ってしまう…、一年前に撮った写真と変わり映えしない…といったお悩みをお持ちの方にお役に立てれば幸いです。

1.前景を作って奥行をつくろう

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

ビギナーの方が平凡な写真を量産してしまう原因は幾つかありますが、その一つとして奥行き感のない平面的な写真があります。平面的な写真がダメなわけではありませんが「平面的に撮った」と「奥行きが出せなかった」とは違うものです。どちらも撮れるようになりましょう。

方法は簡単で撮影地で前景として使えそうな被写体を探し、バイクとカメラの間に入れてやるのです。上の作品の場合は木やボートです。EF70-200㎜という望遠ズームレンズを使用したのですが望遠の場合は空間が圧縮されてしまうので遠近感が失われ、さらに平面的になりやすい傾向があります。前景を作って構図することで奥行きを補いメイン(R1200GSアドベンチャーとキャンプサイト)を引き立たせているのです。




2.バイクか風景かどちらが主体かハッキリさせよう

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

この写真は1の作品と同じ場所、同じ日に撮影したものです。愛車R1200GSアドベンチャーを撮った写真です。SNSなどでよく見かけるバイク写真は風景とバイクの割合を中途半端に等分してしまい主題がぼやけたものが多いです。風景の中にバイクがあるツーリングシーン、バイクが主役で風景はただの背景にする、この2者をはっきりさせましょうね。

愛車写真かツーリング写真か??この違いが10人に見せて10人とも同じ解答が返ってくるよう意識して撮りましょう。

3.ライダーの登場でツーリングシーンを演出しよう

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

SNSなどでバイク写真のトレンドをチェックすると良くみかける写真があります。それは上手に撮れているのに風景の中でバイクがお留守番している写真、ライダーの存在を感じない風景の中のオブジェ化されたバイク・・・そんな写真です。

バイクをメインに大きく撮った愛車写真であればライダーが居なくても違和感はないかもしれません。しかし風景主体で撮ったのにライダーが居ないと寂しい写真と感じるのは私だけでしょうか?

バイクは車と違ってライダーがいて美しさが成立すると言う方もいます。サラブレットだけを撮った写真とサラブレットに騎手が乗った写真、どちらが魅力的な写真でしょうか。ツーリングの魅力を伝えるならぜひライダーと一緒に旅のワンシーンを演出しましょう。

4.フレーミングで被写体を切り落とす

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

フレーミングとは目の前の景色に対してどの範囲までを写真にするか?という事はご存知だと思います。もう少し掘り下げて説明すると画面と言う長方形の四辺を意識して撮ろうという事です。

ビギナーの方がよく撮ってしまう平凡な写真とはバイクなどの被写体を枠の中に収めて並べただけの構図です。枠の中に収めて撮るのが悪い訳ではありませんが、そう撮ることしか出来ないのは卒業しましょう。

上の作品ではR1200GSの後部の約1/3をフレームで切り落として存在感を調整しました。被写体の各々の存在感の調整はベテランであればあらゆる手法を駆使して行いますがビギナーにはそれができません。しかしフレームで切り落として調整するのは最も簡単なやり方です。四辺のフレームが鋭い刃物とイメージして時に被写体をカットしてみましょう。




5.シンプルな背景を探してみよう

EOS6D mark2 + SHIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

「私はどうも構図が苦手だ」という方は多いと思います。バイク、ライダー、ヘルメット、花、岩、空、飛行機や船…いろんな物を欲張って画面内に入れれば、整理しなくてはいけない作業は増し、どんどん難しくなります。あれもこれもと欲張り構図が許されるのは各々の存在感をあらゆる手法で巧みにコントロールするベテランの世界です。

逆に言うとシンプルな背景の中に一つの被写体だけであれば、上の作品のように構図にはそれほど悩まず美しい写真が撮れます。実際に私もビギナーの頃はこんな写真からはじめました。海岸や標高の高い山など景色の開けた場所でシンプルな背景を探してみましょう。

6.露出補正を使ってみよう

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

露出とは簡単に言ってしまえば写真の明るさを決めるものです。現代の全てのカメラはAEといって目の前の明るさを測って「こんなもんでしょ」と露出値を自動で決めてくれます。しかしそのカメラが決めた露出に「そうじゃないよ」と撮影者である貴方が補正を入れるのが露出補正です。

ベテランであれば目の前の情景を前に脳内で「こんな風に撮るぞ」とイメージを描き「露出はF5.6の1/200でいくぞ」といった具合に数値が出てきます。そんなベテランはカメラのマニュアル露出モードを使用するものです。しかしその領域は数年くらいのキャリアでは身に付くものではありません。

まずは絞り優先モードを使ってカメラが決めてくれた露出値に対して「自分だったらこうだ」という意思で露出に補正を入れてみましょう。上の作品の場合は実際の景色よりもずっと明るく撮っています。コスモスの魅力を表現するにはふんわり明るく撮りたいと思ったからです。

7.道をテーマに撮ってみよう

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

ツーリングであるからには当然、ライダーは道を走ってきたわけです。道は旅を感じさせる最も魅力的な被写体と言えるかもしれません。SNSのバイク写真を見ているとそんな道に魅力を感じて撮っている人も多く見受けます。

しかしそんな道の写真も何も考えずに普通に撮ってしまえば平凡なツーリング記念写真に陥ります。道は景色全体に対して細長く続く被写体です。絶対的に存在感を与えるのであれば上の作品のように望遠レンズを使ってみましょう。ポイントは道の先を大切に意識することです。せっかく素晴らしい道なのに道の先を物で隠してしまっているエサヌカ線やオロロンラインの写真をよく見かけます。

ちなみにこの写真、風景主体のツーリング写真なのにライダーが写っていません。望遠レンズで道の真ん中から撮るのに、まさかそこに三脚を立てる訳にはいきませんからね…。このように何らかの事情でライダーを登場させるのが難しい場合、ヘルメットを分かりやすい位置に置くなどしてライダーの存在を予感させるよう工夫します。




いかがでしたか?ネットで写真の撮り方を検索すれば溢れるほど情報が存在する昨今。自分にとってどれが必要な情報なのかを選別するのも大変ですよね。検索上位に出たものが必ず自分の欲しかった情報とは限りません。

バイク写真の解説も本当にたくさん存在していますが、どれを信用していいのかを決めるお勧めの方法があります。それは解説を書いている人がどんな写真を撮っているか見てみることです。わぁ~こんな写真好きだ、と感じるようであればその方の解説を参考にすると良いと思います。今回、7つの項目でご紹介した7枚の作品はすべて私、立澤重良がツーリングで撮ったものですが、こういった感じがお好きでしたら解説もご参考にして頂ければと思います。

ツーリング写真「ビギナーを脱するカンタン7つの撮り方」でした!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

 

SNSやプリントなど発表媒体に合わせてselectすべき写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、外出できない日々が続いておりますが自宅でいかがお過ごしでしょうか?いま自宅でできること…キャンプ道具やカメラ、レンズの手入れ、読書なんかもいいですね。それとオススメなのは過去の写真を見返してみることです。昔撮った写真の中に何か発見があるかもしれませんよ。




さて今回はSNSやプリントなど発表媒体に合わせた作品selectと題して簡単な内容を解説してみたいと思います。

EOS6D mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG 画角12mm

こちらの作品をご覧ください。超広角ズームレンズSIGMA12-24mmF4.5-5.6DGで撮った星景写真です。主題は踏切ですが超ローアングルで狙い宮沢賢治の銀河鉄道の夜のような世界をイメージしてみました。

この場所で私が特にユニークだなと感じて気に入ったのは踏切にある「とまれみよ」の文字です。これがきちんと写るように撮ったつもりですがこの写真をスマホの画面で見ると「とまれみよ」は確認しにくいと思います。




EOS6D mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG 画角24mm

こちらは先ほどの12mmに対してこのレンズのテレ端である24mmで撮った写真です。踏切やR1200GSの存在感は一気に強まりました。ついでに言うと12mmの時は画面の右側にあった大多喜市街地の光害もフレーム外に除外することに成功しました。この大きさであればインスタなどをスマホで見ても「とまれみよ」を確認しやすいと思います。

例えば星空にあるグラデーションや降るような流れ星を狙いたい、といった場合は12mmの方が良いかもしれませんが、上の作品の場合は踏切が主題で星空は背景という構成なので無理に超ワイドに拘る理由もありませんね。

1枚目は6Wサイズ以上のプリント向け、2枚目はSNS向けといった具合に発表の場に応じて使い分けるのも良いと思います。

このように撮影現場で「これSNSで見せて分かるだろうか」「大きくプリントするならこうだな」といった具合に写真の最終的なカタチをイメージで撮ってみましょう。




以前、こういった星景写真を撮るときはキャノンの純正レンズEF14mmF2.8Lを愛用していました。それを1年ほど前にSIGMAの超広角ズームレンズ12-24mmF4.5-5.6DGにしてみました。買い替えの理由は超ワイドに加えて24mmの画角が欲しかったからですが、トレードオフとして解放値F2.8の明るさが奪われてしまいました。星景写真の場合、僅かな光を少しでも効率よく取り入れたいので解放が基本ですがF2.8がF5.6となるとISO800で済んでいたのがISO1600となります。そうなると心配なのは高感度によるノイズですがEOS6D mark2であればISO2000くらいまで何とか許容できるので良しとしています。

今回はこの辺で!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング

↓↓↓撮影地↓↓↓

いすみ鉄道 第二五の町踏切 季節と時間帯を選べば天の川も撮影できますよ。

 

人気ジェットヘルメット☆OGK EXCEEDとSHOEI J-Cruiseを比べてみた

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回はお役立ち情報として人気ジェットヘルメットのインプレをしてみたいと思います。私は拙い30年のバイクキャリアで愛用してきた数々のヘルメットをなぜか詳細に記憶しています。

最初はAraiのアストロRG、そしてラパイドμ、初代RX7R、SZ-RAM、PROFILE、GP-5X、初代ツアークロスが2個、ツアークロス3が2個、BMW純正のエンデューロが3個、シューベルトJ1、BellのSC-X、momoのファイター、OGKのFF-MRというカーボンヘルメット、SHOEI ホーネットADV、J-Cruiseが2個、HJCのDS-X1などなど。2年くらいのスパンで買い替えるので、なかなかの数です。

SHOEIホーネットADVとHJC DS-X1を比較した投稿はこちら

今回、OGK kabutoの人気ジェットヘルメット、EXCEEDを購入してみましたのでインプレッションとSHOEI J-Cruiseとの比較を書いてみたいと思います。両者はラインナップ内でツーリング向けジェットヘルメットの旗艦であり、インナーサンシェードを有したモデルと言う意味でもライバル関係であります。

左:SHOEI J-Cruise 右:OGK EXCEED

古くから日本、いや世界において信頼できるヘルメットと言えばAraiかSHOEIが通説でした。もう20年以上も前の話ですが最初に就職した会社でイギリスからお客さんが来た時のことです。たった3日の滞在だったのですが少しの空いた時間で上野バイク街を案内してほしいと切望されました。私は英語が話せないので先輩と一緒に買いに行ったのですがAraiのRX-7RRを買って帰られました。「イギリスで買うと20万円くらいなんだよ」と言っていたのが印象的でした。

私も過去にBellやシューベルトなど海外ブランドのヘルメットを使ったことがありますが「やっぱりヘルメットはAraiかSHOEIに限るな」という考えを長らく持っていました。このイギリスのお客さんが日本出張の合間に是が非でも手に入れたかったAraiヘルメットへの想いも納得できます。

しかし忘れてはいけない存在は我らが誇る日本ブランドのもう一つの雄、OGK kabutoです。昔、バイク用品メーカーに転職してすぐの頃、展示会場でOGK kabutoの方と話す機会があったのですが「どうしてOGKさんのヘルメットは品質も機能も良いのにAraiやSHOEIよりも価格がお安いのですか?」と疑問を投げかけてみました。あまりにストレート過ぎる私の質問に苦笑しながら答えてくださった方によると・ヘルメット後部に設けられたエアロブレードフィンなどの特許料で儲けているから・自転車のカゴやチャイルドシートなどの利益が大きくバイク用ヘルメットだけでビジネスをしている訳ではないから・・・との回答でした。

このお話の信憑性は定かではありませんが、もしそうだとしたら我々ユーザーにとっては「お買い得」なヘルメットであることは疑う余地がありませんね。

しかしよく調べてみるとArai&SHOEIに比べてOGK kabutoの大きな違いが一つありました。そればシェルつまり帽体の材質です。Arai&SHOEIのヘルメットはガラス繊維で強化されたFRP等を複数の層で形成した構造です。一方OGKの場合はTPS(サーモプラスチック)という熱可塑性プラスチックを採用しています。以前にご紹介したHJCのDS-X1も帽体の材質がポリカーボネイトという樹脂製だったのと同様に、OGKのシェルはFRPではなく樹脂製なのです。(RT-33やIBUKIなどハイスペックモデルはFRP製)

FRP製シェルと樹脂製シェルで安全性能にどのような違いがあるか分かりませんが、重量や見た目では大きな違いはないのは確かです。おそらく製造コストでは樹脂製の方が安いと推測されるので、その辺が価格差になっているかもしれませんね。

SHOEI J-Cruiseの定価は44000円でOGK kabuto EXCEEDの定価は26500円。どちらも単色での定価ですがずいぶん違いますよね。果たしてこの価格差を納得できるほどの違いがあるのでしょうか?ステイタスのような気持ちの問題は抜きにして細部を検証してみたいと思います。

帽体のフォルムは真上から見るとどちらも若干のオーバルです。サイズは両者ともにXLサイズで比較していますが、軽量コンパクトを売りにしているEXCEEDですが大きさはほぼ同じです。写真ではJ-Cruiseの方はアンスラサイトというグレー、つまり縮小色なので小さく見えますが実際は写真の印象ではなく同じ位の大きさと感じました。




EXCEEDのベンチレーション、つまり換気システム。大型シャッターのベンチレーションは左右に設けられたオーソドックスなタイプです。

J-Cruiseはセンターにヘキサゴン型のベンチレーションが鎮座しています。J-Cruiseのアイコニックな存在として機能していますね。個人的にはこちらの方がユニークで好きです。

高速道路で使用した印象ではどちらもベンチレーション機能に大きな差は感じられませんでした。

EXCEEDのインナーサンシェードを下した状態。

J-Cruiseのインナーサンシェード(SHOEIの呼称はインナーサンバイザー)を下したところ。どちらも減光効果や形状に大きな差はないと感じました。

EXCEEDのインナーサンシェードの操作部分。ストロークが長いですね。この部分がカーボン調なのがカッコイイです。

J-Cruiseのインナーサンバイザーの操作部分。EXCEEDよりもストロークが短く一瞬でシャッと出る感じです。




EXCEEDには帽体の両サイドから後方にかけてウェイクスタビライザーという溝があります。かなり整流効果があるようで負担を軽減するとか。一方、J-Cruiseも全体に流線型のフォルムを持っていて、インナーサンシェードを格納している部分がシェルの形状でも分かるのが面白いです。

内装はSHOEI J-Cruiseはなかなかの高級感で起毛のような生地がとても肌触りが良いです。被った感じのフィット感も申し分ありません。OGK EXCEEDはCOOLMAXなので高級感というよりは夏場の快適性を重視している感じです。そして内装が全体に柔らかめで被る時、脱ぐ時がスムーズです。

サイズ感は私の場合はAraiもSHOEIもどちらもXLサイズでOKな頭なのですが、OGKの場合でもXLで問題ありませんでした。

J-Cruiseの内装。さすがの高級感ですね。アゴ紐はラチェット式でヘルメットロックをかけるリングも装備。

EXCEEDの内装。全体がブラックで統一されてCOOLMAXが採用されています。こちらもアゴ紐はラチェット式でアゴ紐が少々長めです。

どちらのヘルメットもインカムに対応したスピーカーホールを有しています。

ツーリングで使ってみた感想ですがOGK kabuto EXCEEDは全くArai、SHOEIと遜色ない機能、快適性を持っていると言えそうです。まずEXCEEDを被った感じですが第一印象は軽い!の一言につきます。実際の重量はXLサイズで約1530g程度。一方でSHOEI J-Cruiseは1540g程度。実際には殆ど同じ重さですが被った印象では軽く感じます。




被り心地やフィット感はJ-Cruiseの方が好印象ですが夏場になるとCOOLMAXのEXCEEDの方が快適に感じると思います。

高速道路を走行してみましたが両者ともジェットヘルメットとしては風切り音の少ないモデルだと思います。比較するとJ-CruiseよりもEXCEEDの方が若干走行風が大きく感じました。しかしバタつき感はEXCEEDの方が安定していて不思議なことに速度が乗るほどEXCEEDはヘルメットが軽く感じました。

この差が長時間使用したときの疲労感に現れるようで、走り終わって首や肩こりのような疲労が少ないと感じました。

参考までにOGKのオーソドックスなジェットヘルメットと言えるAVANDと比較してみました。現行のAVAND2ではなく古い製品ですがたまたま家にあった物です。両者の価格差は3500円程度ですが内容を考えるとAVANDは普通のジェットヘルメット、EXCEEDは高級感もあるインナーサンバイザー付きヘルメットです。コストパフォーマンスを考えると同社のラインナップ内であっても抜群に良いと言えそうです。

ちなみに先日ご紹介したHappiax曇り止めシートを早速装着してみました。純正のピンロックシートでも良かったのですが、やはり1400円は安いですからね。

実際に高速道路や峠道などツーリングで使用してArai&SHOEIと比較してしまうと「ここが違うな」と感じる部分は出てくると思います。しかし約2万円の価格差を考えると小さな違いと言えると思います。

OGK kabuto EXCEEDのインプレでした!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング