ビギナーを簡単に脱する一つの手段<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、ここのところR1200GSの中古車の買い方だけで4連続で投稿してしまいましたので、今回は久しぶりのツーリング写真解説をいってみたいと思います。

久しぶりなので単発で即効性のあるネタを…と思い初級者向けにこんなタイトルにしてみました。いつもツーリングで写真を撮ってくるけど、毎度同じような写真ばかりで上達を実感できない…そんな方向けに「おおっこれならできるかも」と思える具体的な一つの手段です。




ツーリング先で「ここはイイ景色だ~」と思ったところでバイクを停めて一枚パチリ。そして上のような写真になっていないでしょうか?風景の中にバイクがあるだけで工夫も何もない写真です。こういった景色の中に被写体を並べただけの平面的な構図をお子様構図といいます。幼い子供が書く絵のようだからこのように呼ばれます。

芸術的な観点での写真とは正解のないものなので、このお子様構図がダメな訳ではありません。ただビギナーの方は撮り方の引き出しが少なく、写真家眼も写真家脚も出来あがっていないのでお子様構図しか撮れない状況を脱することが出来ないのですね。

EOS6D mark2 + EF135mmF2L F4.5 1/400 ISO100

はい、今回ご紹介するのはこんな写真の撮り方です。最初の写真では被写体(バイク)に対して背景があるだけの写真でした。こちらはバイクとカメラの間にもう1つの被写体、菜の花を入れて前景を作った構図です。

これで前景、被写体、背景で写真の中に3レイヤー作れるので写真に奥行き感が出てきます。これだけでビギナーさんが撮ってしまう平凡な写真とは一線を画す写真の出来あがりです。

「こんなの難しいんじゃないの?」

いいえ、これは簡単です。この時は千葉県市原市にある高滝湖で撮ったのですが、湖岸沿いに桜が咲いている様子と早朝の淡い光が気に入ってここで撮影しました。しかし平凡な構図に何か加えられないか?と腐心した結果、すぐ近くに菜の花が咲いているのを見つけました。この菜の花を前景に挟んで撮っただけなのです。




ポイントはただバイクとカメラの間に何か前景になるものを挟めばいい…という訳ではなく2つの大切なことに挑戦してみてください。

1つめは上下左右に動いて構図を調整すること。前景を作るとバイクとの位置関係が発生します。少しでもカメラの位置を変えるだけで構図が大きく変化するのが分かると思います。前景、バイク、背景の位置関係にしっくりくる美的バランスを探ってみましょう。

2つめは絞りの調整です。ここではじめて一眼レフやマニュアル露出機能のあるカメラをお持ちの方は絞りを調整する意味を知ると思います。前景として作った被写体にピントを合わせるのか?またはボカすのか?ボカすのであればどの程度ボカすか?絞りの設定を解放、F5.6、F11、最小絞りと数パターン試してみましょう。どれがいいかはビギナーの方は撮影現場では分からないので、帰って熟考の末にベスト1枚を選別するのです。

この2つはお子様構図ではあまり関係のなかったことですが、前景をつくることで僅かな違いで写真が変化することが学べると思います。それは誰にでも出来るちょっとしたデザイン感覚でもあります。画面という長方形の四角の中に被写体Aを左下に配置したら被写体Bは右上にすれば美しいバランスになるかな…といった感じです。




直ぐ近くや足元に花でも地面でもいいので前景として使えるものが無いか探してみましょう。何も見当たらなければブーツを履いた自分の脚やヘルメットを持った手でも大丈夫です。

ぜひ次回のツーリングから意識してやってみてくださいね。

今回はこの辺で!!

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