空冷R1200GSの中古車のチェックポイント

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回の投稿より空冷R1200GSの中古車の選び方について書いております。

前回の投稿では空冷R1200GSの中古車選びの知識として年式別モデルの違い、ハイラインとプレミアムラインの違いなどを書いてみました。

前回の投稿はこちら

今回は中古車店で実車を選ぶ際に状態を把握するための具体的なチェックポイントについて書いてみたいと思います。

RICOH GR

空冷R1200GSは先代モデルと同様に堅牢で耐久性の高いバイクですが、定番トラブル箇所や泣き所といえる部分もあります。また輸入車特有の考え方で消耗品のサイクルなども国産とは少し違います。例えばリアブレーキパッドは約4万kmほど持続しますが2回目の交換サイクルを迎える頃にはディスクローターも摩耗して交換が必要です。リアディスクローターは部品だけで3万円もします。




1.リコール対策シールでディーラー管理下か把握しよう

私の2008’R1200GSの場合で国土交通省届出によるメーカーリコールは4件もあります。対策済みであるかの判別方法はこの写真のようにフレームにシールが貼り付けられています。場所はシートを外してすぐ見える所です。車両がディーラー管理下であれば、このようにリコールも正しく対策されていると判断できます。

空冷R1200GSの場合、有名なリコールだと燃料タンクのホース取り付け部分(外-2051)、テールランプの不具合(外-1476)、ブレーキラインの不具合(外-1694)などで重要度の高いものが多いです。

リコールは製造後期であれば元々対策済みで出荷されている場合もあるので、必ずしもシールで確認するべきものではありません。しかしシールがあれば管理状態が悪くはなかったと判断できます。私の2008’R1200GSは4枚もありますが、これは中期型の生産ロットの中で初期ロットだからだと推測します。

というのも私がこのR1200GSを購入する当初、ハイラインでチタンシルバーのスポークホイール仕様を切望したのですがディーラーさんの注文リストや在庫には無く、イレギュラーな方法としてBMWジャパンに置いてあった車両を融通したという経緯があったからです。たぶん発売日より前にBMWジャパンに置いてあったとなると中期型の初期ロットなので、このようにリコール対象も多くなるのは当然だと思います。

2009年式以降であればリコールもだいぶ少ないと思います。

2.EWSエラー対策アンテナの確認

EWSはBMWバイクに備わっているイモビライザー盗難防止システムです。キーに埋め込まれたチップをキーシリンダー内のアンテナで認識しONになる仕組みですが、このアンテナに不具合があり10年くらい前に大騒ぎになりました。何しろツーリング先でキーを回してもONならず、盗難警報システムDWA(オプション)を装着している車両はけたたましくアラームまで共鳴するのですから堪りません。

BMW側の釈明としては全てのアンテナが不良ではなく一部の物が感度が低いとのことでした。一度でも不具合が出ればディーラーで対策済みのアンテナと無償交換でしたが、不具合が出ないものはそのままで大丈夫…と言われ、多くのユーザーから不満の声が漏れたものです。

かく言う私のR1200GSも10年前に発症しました。牛丼屋で食事を済ませて「さて帰るか」とキーを回してもONならず、オンボード表示にはEWS!というエラー表示が出るだけ。その時はBMWの無償ロードサービスに電話したのですが、レッカー車を待機中にもう一度試したところエンジンが始動したので、レッカーをキャンセルして自走して帰りました。

私のように現象が出れば対策品に無償交換なのでマシです。現象が出なかったユーザーはそのままで…はあまりに不評の対応だったので、ディーラーのキャンペーンで無償交換を実施していたと記憶しています。しかしリコールではないので中古車で出回っている車両が全て安心ではありません。

キーシリンダー内のEWS受信用のリングアンテナが対策済であるかの判別方法は写真のように「IGNITION」とあるのが対策済み、これがなくツルツルのは未対策です。




3.最大の泣き所~リアファイナルドライブのチェック!

シャフトドライブ機構とその悪癖を帳消しにするパラレバーサスペンションですが、ドライブシャフトとファイナルギア部分の関節部分を下からのぞき込んでみましょう。写真のようにしたたるようにオイルが漏れていないか?ファイナルギア部分のオイル漏れはリング部分周辺であればシール交換で簡単に直ります。しかし別の部分だと重大な不具合の可能性もあります。

ギア、シール、クラウンベアリングなどにガタつき、異常摩耗、発錆による不具合など重大なトラブルをかかえているようだと、この部分はファイナルギアユニットAssy(つまり丸ごと)交換となるため30万円コースの修理費用が発生します。

前オーナーがこの修理を諦めて不具合を隠蔽して中古車店に売却した可能性もゼロではありません。

ひとつの判別方法としてはブーツの劣化具合を見ることです。どういう訳かR1200GSはこのゴムブーツが劣化しやすく、穴があくほど劣化したブーツを放置して雨天走行されていれば、当然内部に浸水して発錆し不具合を誘発します。

その他にも確認しやすい方法はバイクをセンタースタンドで立てて手でタイヤを回してみることです。ゴリゴリ、ジャリジャリ、キュウキュウ(ゴムが擦れるような音)といった異音がしないか、スムーズに回転することを確認しましょう。

4.ABSユニットの不具合対策

これはR1200GSに限らずこの世代のBMWバイク全般に言えることですが、ABSコントロールユニットの不具合により、ブレーキ故障のワーニングランプが点灯してABSも動作しなくなる不具合があります。私はなったことがありませんがネットで検索するとR1200GSやR1200RTのオーナーでけっこう多く情報が出てきます。

このABSコントロールユニット、もし交換となった場合にそのお値段は約37万円。日本市場に限って多い故障らしく湿度が原因なのでは?という嘘のような説が飛び交っております。私の2008’R1200GSはディーラーさんのキャンペーンで故障していなくても無償交換となりました。対策品(が存在するのかも不明ですが)との判別方法は調べてみましたが分かりませんでした。

もし中古車で点検記録簿があれば過去にユニットを交換済みであるかチェックしてみましょう。ただこの問題は現在ではヤフオクなどに中古品が手ごろな値段でポツポツと出品されていますし、ユニットを割と安価で修理してくれる業者も存在するようです。なのでそれほど深刻に悩む必要もないかもしれません。人によってはABSが作動しないまま乗り続けるという人もいます。




5.シリンダーからのオイル滲みをチェックしよう

R1200GSに限った話ではありませんが中古車を買う場合の基本的なチェックポイントであるオイル漏れ、オイルにじみです。この世代のRシリーズでオイル漏れのトラブルはあまり聞きませんが、エンジンを下方からのぞき込んで矢印の部分を指で触れてチェックしてみましょう。あまり聞かない事象ゆえに尚のこと漏れている個体は避けた方が無難です。

長くなったので続きは次回に!

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