ツーリング写真に適正露出なんてものはない

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、突然ですが芸術はお好きでしょうか?いい写真、いいツーリング写真を実現するにあたり”芸術”というワードは決して無視はできないと思います。

私は今後の写真活動で今まで以上に美や芸術について見識を深めて、人々の心に響く写真芸術としての美を学んでみたいと思っております。

そもそも美しいものはそこら辺に存在していてもすぐに気が付くものではなく、作者の繊細な感受性、豊かな感性によって発見されるものだと思います。心惹かれる何かを見つけたら想像と創造、技法、知識、そして苦しみの末に生み出されるのが作品なのだと思います。

芸術作品を観賞する側も作者の苦しみや想像の領域に想いを及ばせて、作品の意図やメッセージ、被写体のもつ美の核心を心の目で感じ取るのが大切なのかな…最近はそんな風に思うようになりました。そう考えるとSNSのタイムライン上でチラッと見られるだけの発表の場に、どのような反応があったところで、ある意味どうでも良いのかも、と思ってしまいます。




さて今回は写真をやる人なら誰もが聞いたことがある「適正露出」のお話をいってみたいと思います。

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

こちらの作品をご覧ください。千葉県館山市の海岸で撮ったツーリングシーンですが強烈な逆光下の日中にも関わらず、昼間なのか夜なのか良く分からない露出で撮ってみました。これは奇をてらってこのような露出にしたのではなく、太陽周辺に発生したレンズゴーストが魅力的に見えるような露出を選んだ結果です。

当然ですが一般に言われる適正露出とはほど遠いほどアンダーです。適正露出のお話の前に少々ややこしい話なのですが標準露出の話に触れてみたいと思います。




適正露出と標準露出の違いって何じゃい?

標準露出とは反射率18%のグレー色が正しく18%として写真にできれば標準露出で撮れましたよ、という意味です。世の中にある多くの被写体となりえる物は反射率18%前後であり、人間の肌も18%と言われます。つまり見た通りの明るさとして写真にする基準、それが標準露出です。

例えば製品のカタログとして説明的に撮る写真や、図鑑や研究などに使われる記録写真として撮る場合は18%反射板などを使って標準露出を正確に出して撮影します。

一方で適正露出というのは作者のイメージの明るさのことです。目で見ている明るさの再現ではありません。つまり「好きなように設定してくれ!それがアンタの適正露出じゃよ」という表現の自由が与えられた明るさです。

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L

そうと決まれば昼間を夜のように撮ろうが、夜を昼間のように撮ろうが撮影地であなたが描いた写真イメージがそうであれば、それが適正露出ということです。他の誰かに「この写真は適正露出ではないですぞ」と言われる筋合いはない訳です。




露出設定も表現の手段の1つです。必ずしも標準露出として撮らねば、と縛られてしまうと表現の幅は一気に限定されてしまいます。せっかくカメラは自由にマニュアル露出できるのですからね。カメラの評価測光は画面全体に対して平均的な明るさを得るために露出を設定しますので(平均以外にもスポットやマルチなどありますが)、作者のイメージ写真がどのような露出を希望しているのか?などと知る由もないのです。

見たままの明るさの再現に縛られず、ひとつ上のギアを使うように露出の魅せ方をシフトしてみてくださいね。

今回はこの辺で!!

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この写真は水銀灯に照らされる夜の桜ですが、実際の様子よりも明るくなるよう高感度で撮ってみました。