ツーリング写真は天候、季節、時間帯…が命☆

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、如何な年の始まりをお過ごしでしょうか?最近思うのですが写真にしろお仕事にしろ他の何かにしろ、私たち現代人は無意識下に誰かが確立した手法を真似することに縛られ過ぎではないだろうか…と思うのです。

まったくの白紙状態から誰もやったことのない手法を考えて生み出す能力。これって大切なんだけど失いつつあるように思えませんか?その背景にはインターネットがあって何でも簡単に情報が入手できる現代。これって便利なのは間違いありませんが考える前にググる癖がついていないでしょうか。または自分で考えるべきものと他者の情報を参考にすべきものの分別がつかず、手当たり次第にネットで情報を得ていないでしょうか。

その結果、さくらのレビュアーに翻弄されたり皆が撮っている撮影スポットに「自分もそこに行かなくてはいけない」という気持ちに駆られたり。自分が本来望むものは他者ではなく自分自身で考えないと導き出せない…この事を忘れてしまわないよう気を付けたいですね。

自分が撮りたい写真は何なのか、どんなオートバイを自分の愛車に選ぶか、どこへツーリングに行くか、どのようなスタイルで旅をするのか…こういった事は自分で考えて決めたいですね。ごく当たり前のことのようですが情報が飽和している昨今では改めて意識したいことであります。




さて今回は<初級>ツーリング写真解説としてシンプルなお話をいってみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

こちらの作品をご覧ください。千葉県市原市の人気ローカル鉄道 小湊鉄道です。そのとある里山風景でのツーリング写真です。特徴的な存在の木は桜で幹に絡んだツタの様子がフェラーリの跳ね馬に似ているので「跳ね馬桜」と勝手に名付けました。

いつもツーリングに出かけて写真を撮ってくるけど、なんとなく平凡で同じような写真を撮ってしまう…こんなお悩みをお持ちではありませんか?それっていつも同じような時間に出かけて同じような時間に帰る、またはお天気の良い日だけツーリングに行っているのが原因かもしれません。

ツーリング写真の多くは基本は風景写真がベースなので時間帯、天候、季節などが大きく写真の出来栄えに関係してきます。そして多くの場合、良い天気でポカポカ暖かいといった「お出かけ日和」なタイミングは良い写真が撮れないという何とも悲しい矛盾があるのをご存じでしょうか?




早朝の朝焼けや黄昏時の夕空はもちろんのこと、季節の変わり目や天気予報で「雨のち晴れ」といった不安的な天気の時、素晴らしい写真が撮れる条件がそろうものです。そうです、みんなが出かける行楽日和な天気、みんなが普通に出かける時間帯ではあまりいい写真が撮れないのです。

上の写真は朝のニュースで千葉県内は濃霧注意報が出ていました。この日の濃霧の正体は前夜から降った雨が翌朝の太陽光で温められて発生した靄ですが、出発の時は本当に牛乳の中を走るような視界不良でした。普通なら危険なので少し晴れるまで出発時間を遅らせると思います。しかし私はドラマチックな光景に出会える淡い期待を胸に出発しました。

想像していた通り、市原市を走るころには霧は晴れはじめ、辺りの景色は一変しました。朝の太陽光は地表付近の水分に反射、屈折、分散などの反応を起こし風景を幻想的に変えてくれます。霧がちょうど晴れた瞬間、直後であるからこその景色です。

作品の主題は後光が差し込む中の跳ね馬桜に他ならないですが、主要な被写体は跳ね馬桜、小湊鉄道のキハ200、BMW R1200GSの3つが存在します。以前も何度か解説しましたが奇数とは不思議な魔力があるものです。2つある被写体の存在感を2等分で撮れば美的バランスが崩れますが、3つある被写体を3等分するとバランスが成立するから本当に不思議です。この場合はR1200GSの大きさ(存在感)に合わせてキハ200の位置を決め3者の存在感を等分してみました。

この写真で最も良いのは濃霧が晴れる直前のタイミングをものにした事で光の存在が際立っていることです。不安定な天気かつ冬でも早い時間に出発したことで出会えた景色と言えます。




自然の美しさを感じ取れるツーリング写真を実現するには1.時間帯 2.天候 3.季節 の3つを意識して撮ってみてはいかがでしょうか。

今回はこの辺で!!

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