秘密の撮り方☆キラキラに輝く海岸シーンとバイク写真

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究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、この美しい景色をどうして写真にできないのだろう…と悩んだことはありませんか??どうして見えている通りに写らないのだろう?どうして画像を確認すると、いつもガッカリしちゃうのだろうか?と。

しかしカメラは無機質な機械なので間違いなく目の前の風景を忠実に画像化しています。あなたに意地悪をしようとデータに何か細工をしている訳ではありませんし、逆にあなたを喜ばせようと頑張ってもくれません(i phoneのカメラ機能は気が利いていますが)。

ダイナミックレンジという光の観点での「写せる範囲」という意味では確かに見た通りに写らない場合が多々あります。この問題については私は範囲が限られているからこそ写真は面白いと常々感じるのですが、ここにジレンマを感じている人は多くおられるようです。何しろ人間の目はピント合わせにしろ明るさの調整にしろ実に良くできていますからね。




しかしこういった光の範囲の問題とは別に、うまく写真にできないという悩みは多く存在します。これは私の個人的な考えですが人間の目は心が反応してから見える様子と、心が何も反応していないまま見える様子では全く印象の異なるイメージだからなのではないでしょうか?

異性に例えると分かりやすいです。「あんな彼のどこがいいの?」と友達に言われても、いちど惚れてしまったら太い眉毛も四角い顔も、その人の特徴の何もかもが素敵に見えてしまうものです。せっかく期待して撮ってもガッカリした写真とは彼と出会う以前の赤の他人だった頃の彼といったところでしょうか。

つまり写真が見た通りに撮れない…と言うのは正確に言うと「見て感じた通りに撮れない」なのではないでしょうか?だとしたら「どう感じたか」を自分自身で分析できない限り、永久に望む写真を手に入れるのは難しいのかもしれません。本当なら理屈抜きでpassionだけでシャッター切りたいですよね。私もそうです。しかし実際にはpassionだけでなく時にCoolに分析しなければいけない…この少しだけもどかしい所が写真という芸術なのかもしれません。

EOS6D Mark2 + EF135mmF2

さて、熱く語った前置きがやたらウザいなと思った皆さま、本題の写真解説をしてみたいと思います。上の作品は強烈な逆光の海岸をドラマチックな表現として演出したツーリング写真です。強いコントラストに黄金のキラキラはきっと多くの方にインパクトを与える印象写真ではないでしょうか。

しかしこういった写真をイメージに抱いて、いざツーリング先で同じようなシチュエーションに出会った時、普通にシャッターを切っただけでは冒頭の話と同様にガッカリすること間違いありません。先ほど「ドラマチックな表現として演出した…」と書きましたが、この作品は正真正銘の演出をしていますのでその仕組みを解説いたします。




実際にこの撮影シーンでは空を直視するのも困難なほど強烈な太陽光が降り注いでいました。キラキラ系を実現するには、それくらい強烈に眩しくないと無しえません。露出は評価測光は役に立たないのでマニュアル露出モードに切り替えて、まずはF11辺りに絞り込んで1/1000くらいで試し撮りしてみましょう。そして撮影時間は午後3時頃です… って、ええ?夕方じゃないのか?と驚かれたと思います。夕方ではありません。

実際に夕焼けになるほど陽が落ちてしまうと、光は地表付近の塵や水分に屈折、分散、吸収されて昼間ほど強烈ではなくなります。それでは海面にキラキラのハイライトが豪快には入ってくれないのです。

空を直視できないほど強烈な太陽光は瞼を細めて手をかざし、その上でなお脳内に強烈に入り込んできた光だけが撮影者の心に刺さったはずです。夕方の赤というよりは心に刺さったときの黄金色をイメージしてホワイトバランスを調整したのです。

はぁ~・・・そういうカラクリだったのね~。と複雑な心境の貴方。写真ってこういったシーンに限らず、案外とカラクリだらけなものですよ。ただそのカラクリをどのように使うかは撮影者の人柄や愛に関わっています。インチキな人物ではカラクリをインチキにしか使えませんし、相手に少しでも喜んでもらえる為にプレゼントを丁寧にラッピングし手紙とサプライズまで加える…そんな愛のある人はカラクリを素敵に使えると思います。




そして最後に…こういった撮影裏を聞かされて夢が壊されてしまう…というのもあると思います。せっかく太い眉毛や四角い顔も愛せるほど好きだったのに、それを聞いて100年の恋も冷める瞬間だわ…と。だから皆さまは私が今やっているように撮影裏を公開するなんて愚かな行為はしないでくださいね。

今回はこの辺で!!

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