使える☆ツーリング写真における斜め構図の作り方☆

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今年も残すところ2週間となりましたね。来年、2020年はいよいよ東京オリンピック、パラリンピックの開催ですね。私は千葉県民ですが勤務先は東京の真ん中でして、東京都や某局とからんでいる仕事のため、オリンピックの開催期間中はかなり忙しくなりそうです。

楽しみではありますがのんびり構えていられるのも今年まで…という感じです。しかし歴史的な瞬間に間近で立ち会えるのは喜ばしいことです。近くで選手とか見れたらいいな…なんて今から考えております。




さて今回は<初級>ツーリング写真解説としてバイク写真、ツーリング写真における斜め構図の解説をいってみたいと思います。

・どんなときに斜めにするのか?

まず初歩的なことですが風景写真やバイク写真はきちんと水平に撮らなくてはいけない!という考えをお持ちでしたら、これを機に変えてください。風景写真の多くの場合は確かに水平をしっかり出すことは基本ですが絶対ではありません。「水平でないといけない」は間違いです。

何か意図があって水平を崩した、被写体の形状を理想的にみせる為、または印象を狙うために大胆に斜めに傾けた…大いに良いことだと私は思います。

失敗写真と呼べるものは水平にしたつもりが少し傾いてしまった…といった具合に撮影者の意に反した技術面やチェックの甘さからくるミスショットのことです。

ここでは撮影者の意図のもと、斜め構図を作る場合について、その使い方と応用方法を解説してみたいと思います。

上の作品は富士山のふもと、樹里木高原で撮った1枚です。ほぼ45度と言っていい大胆な斜めのカットです。まず賛否や好みは置いておいて、これだけでインパクトがあるのがお分かり頂けると思います。




このような斜め構図はどのような時に使うのが良いのでしょうか?まず1つ目は何らかの表現の意図として不安定感を演出したい時に有効です。酔っ払って千鳥足のときの視界を絵に書いてみて下さい、と言われれば多くの人が水平を崩した風景を描くと思います。

2つ目は複数存在している被写体や要素が距離や画角の関係でフレームに収まらない時、画面を対角線上にパースさせてやることで、何とかフレーム内に入れてしまおう、という時です。上の作例だとS字を描いた道と富士山は水平を守った構図では離れすぎて無理が出てしまいます。

3つ目はS字の導線を作れた時です。S字を描く道はそれだけで写真の観賞者の視線を楽しませ、安定感も出るので地形の水平を画面に反映させる必要がありません。これが最も強くオススメしたい斜め構図の使い方です。

・縦の斜めと横の斜め

ごく当たり前のことですが縦構図で見せる斜めと横構図で見せる斜めの両者が存在します。完全に45度といえる斜め構図を作っても「縦横どちらで魅せてもOK」という斜め構図は少なくともバイク写真では考えにくいと思います。

1枚目にご紹介した縦構図は道の面積割合が多いため道が主題で富士山が副題になっているのが明確だと思います。一方で2枚目の横構図は道の存在感が少し弱まって、この写真の主題が道なのか富士山なのか、イマイチはっきりしなくなりました。以前も解説したことがありますが、やはり道を主題に撮るのには縦構図が良いようです(絶対ではありませんが)。

このように縦構図、横構図はそのときの情景や被写体を元に「どう魅せるか」のイメージを練った上で決定させましょう。

・左上がりか右上がりか?

これは書かなくて良いかな…と思いましたが念のため解説しておきます。どちらの方向へ傾けるか?正解などはありません。これもまた然りで情景や被写体の特徴に合わせて表現したいイメージにどちらが適しているかで決定させましょう。

この作例の場合は美しい富士へ続くS字の道。それをツーリングシーンとして表現したい写真なのですから、重要なのは1に道、2に富士山です。それ以外は遠慮していただいて存在感を弱めたいところです。ここでは単純に面積で判断してみましょう。




そうと決まれば右上がりの方はこの空のスペースがやたら無駄です。傘雲や渦巻雲などで表情があれば別ですが、ただ青いだけのスペースとしては少々広すぎます。よってこの横構図を選ぶ場合は左上がりの方が空の割合が少なくて良さそうです。

「う~ん、むずいな。オイラには分からんと思う」という貴方。ご安心ください。究極のツーリング写真では解説をしているので理屈っぽく聞こえますが、単純に「しっくりくる方」で決めてほぼ間違いありません。直感による判断は9割は正解というデータがあるくらいです。

いや、むしろ理屈ではなくこの【しっくりくる】が地味に超重要なのが写真の世界です。説明はつかないけどこちらの方がしっくりくる、もう一方は何だか釈然としない。この感覚はとても大事です。斜め構図は特にこの辺の感覚で決めていい撮り方だと私は思います。

だって水平なら水平線や地平線を水平に、建物や道路ならそれらに安定が出るように水平にすればOKじゃないですか。しかし斜め構図でいくぞ!と決めたらどれくらい斜めにするか?右左のどちら方向に傾けるのか?自分の感覚で決めるしかないですよね。だからこそしっくりくるを信じて構図を作るべきなんだと思います。

今回はこの辺で!!

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↓↓↓撮影地↓↓↓

富士サファリパークの信号から170mくらい東のポイントで小道に入ります。目印はジンギスカンの美味しい忠ちゃん牧場です。樹里木高原のこの道は比較的交通量が少なく撮影がはかどります。宝永山が中心にくる富士山の姿も立派です。