R1200GS 後期型 スパークプラグ交換方法 プライマリー側

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、ツーリング写真を楽しまれていますか?私が以前に勤めていたバイク用品メーカーの先代社長から教わったことなのですが「楽しんでいる人が最強である」というのがあります。楽しむことを見失わずやっていれば、苦難も乗り越えられるし偉業を成し遂げる可能性を秘めているとのことです。

日本人はつい真面目なので一生懸命にやることが正義としてしまうため、自身のライフワークである写真ですら目を三角にして勉強してしまうものです。もっと子供の遊びのような感覚で楽しみましょうね。

さて今回は空冷R1200GSのメンテナンス情報でございます。以前に空冷R1200GSの中期型(2008~2009年 SOHCヘッド)のスパークプラグの交換方法を解説しました。

空冷R1200GS 中期型 プラグ交換方法 プライマリー編

空冷R1200GS 中期型 プラグ交換方法 セカンダリー編

今回は空冷R1200GSの後期型(2010~2012 DOHCヘッド)のプラグ交換の手順を解説いたします。内容は前回の中期型と大きな相違点はないのですが、プラグの品番、プラグレンチのサイズ、取り外す部品の形状などが異なるため別の記事として書いてみたいと思います。

一部は中期型プラグ交換方法の記事と重複しますが、この記事を単体で見つけた方の為に同じことを書いて作ってみたいと思います。

いつも通り、究極のツーリング写真の解説では超絶詳しく書いていきますのでスペースの関係でプライマリー側プラグとセカンダリー側プラグで分けて書きます。まず今回はプライマリー側プラグの交換手順でございます。

まず用意する新品のスパークプラグですがNGKですと品番【8765】MAR8B-JDSです。前期型、中期型のSOHCヘッドのR1200GSとは違うプラグですのでお間違え無いように気を付けて下さい。このプラグはDOHC後期型が登場した当初はディーラー以外では入手できない・・・という噂がありましたが、現在は普通にネット通販で購入できます。しかし!高いです。いまざっと検索したところネット通販で1本で2500円前後でした。ディーラーだと確か1本で3500円。4本セットでしたらネット通販で8000円前後で売られているようです。

しかし…これ以外の銘柄のプラグは私はお勧めしません。

R1200GSは言うまでもなく2気筒ですが必要なプラグの本数は4本です。R1200GSをはじめとするBMWのRシリーズは1150㏄世代の末期からツインスパーク化され、1回の交換で4本必要になります。

用意する工具はラチェットハンドル、トルクスレンチのT30、薄肉のプラグレンチ KTC B3A-14SP(14mm 差し込み角9.5sq)ネット通販で2000円前後、エクステンション、トルク管理のためのデジラチェ、ダイレクトイグニッションコイルリムーバー。

当然ですがプラグレンチも前期、中期型のR1200GSと異なりますのでご注意下さい。

ネットを見ているとR1200GSのプラグ交換で「プラグキャップをラジペンで挟んで抜きました~」を見かけますが、ラジペンで挟むのはやめた方がいいです。R1200GSのそれは単純にプラグキャップなのではなく、ダイレクトイグニッションコイルです。昔のオートバイはディストリビューターからハイテンションコードを介して各気筒のプラグに接続されていましたが、点火効率が悪くハイテンションコードは劣化するとリークしたりとトラブルが多かったものです。

一見してただのプラグキャップであるR1200GSのそれはダイレクトイグニッションコイル本体なので、ここをペンチのような工具でストレスを与えるのは良くありません。それにラジペンで挟んでテコで引っ張るとヘッドカバーに傷も入ります。なので専用のリムーバー(プーラー)を用意しましょう。

写真の物はBEST TECHNOLOGY TOOLSの11002BMという物でAmazonで2500円くらいでした。

では左バンクでの交換作業で解説いたします。いつも通り作業はセンタースタンドを立てて車体を垂直にして行いましょう。




まずR1200GSアドベンチャーやR1200GSでもシリンダーヘッドガードをオプション装着している方は、このガードを外しましょう。BMW純正のアドベンチャー用のシリンダーヘッドガードの場合はトルクスレンチT30を使って3か所のボルトを外します。後方はこの2か所。

ガードの間にはこのようなアルミ製のスペーサーが挟まっているので、スペーサーやワッシャーを紛失しないように外します。

あと1本は前側のここです。

3か所のボルトを外せばシリンダーヘッドガードは簡単に外れます。

外したシリンダーヘッドガード。これは社外品ではなくアドベンチャーなのでBMW純正品です。固定していたボルトやスペーサーは3か所とも同じサイズです。

おや…ヘッドガードとシリンダーヘッドカバーの間に挟まっていたゴムが車体側に張り付いていました…。外しましょう。

シリンダーヘッドガードを外した状態。ガード類を装着していない方はここがスタートです。

では本題の作業を開始です。メインである上側がプライマリー、下に隠れるようにある一方がセカンダリープラグです。ちなみにツインスパークとは排ガスをクリーンにするための環境性能であり、ツインスパークだからパワーがあるとかではありません。

まずダイレクトイグニッションコイルのカバーを外すのですが、SOHCの時ほど簡単には外れてくれません。隙間にマイナスドライバーを差し込んでヘッドカバーに傷を付けないよう少しずつ出して引っ張ります。ある程度出たら手で引っ張るとパコンと外れます。

ダイレクトイグニッションコイルとプラグコードの様子。作業前の様子をよく確認しておきましょう。

ダイレクトイグニッションコイルから配線を外します。このコネクターは小さな棒で爪を少しだけ起こして引き抜きます。無理に線を引っ張らないようコネクターごと引き抜くのがコツです。




ダイレクトイグニッションコイルのリムーバーを装着します。このように上からスライドして入れる感じです。

リムーバーの穴にドライバー等を入れて引き抜きます。コイルの先はラバー製でプラグ穴までの空間を密閉し防水性を保っています。引き抜く感触は「キュポン」という感じです。他のサイトではなかなか抜けない…というコメントを散見しますが、むしろ簡単に抜けてしまったら防水が甘いと言えます。

外れたダイレクトイグニッションコイル。ここに汚れがあると防水性が落ちるので綺麗に清掃しておきましょう。

薄肉プラグレンチKTC製 B3A-14SPの出番です。えっ?新品じゃんかって?そうです。私はR1200GS-ADVの方では今回の作業が初めてのプラグ交換なんです。何といっても4万キロで交換なんですからね。

エクステンションを介してラチェットハンドルとプラグレンチを接続して下さい。

ではプラグを緩めます。

古いプラグが外れました。今回使用したプラグレンチ KTC製のB3A-14SPはマグネット内蔵なので外しやすいですね。

外したプラグの焼け具合でエンジンの調子が分かる…とは昔の話かもしれませんが、一応は目視でチェックしましょう。

電極を新品と比較してみました。マイナスは2極あるのでまだまだイケそうですが、プラス側は摩耗しているのが分かります。ちなみにBMWが推奨するR1200GSのスパークプラグの交換時期は先ほども触れましたが40000㎞毎です。これで41600㎞使用したので、どうやらノーマル状態で乗る分には本当に4万キロ毎の交換で問題なさそうです。R1200GSは経済的ですね~

では新品のプラグを取り付けましょう。ここから先の作業は相手がシリンダーヘッドであることを肝に命じましょう。万一、何らかの作業ミスでシリンダーヘッドのネジ山にダメージを与えたら…後悔しきれない結末が待っていますので慎重に!!!

まず最初は手締めが基本です。プラグレンチ+エクステンションの状態で新品プラグを先端にのせて、この状態で手でクルクル回していきます。

クルクルとスムーズに入っていくのを確認しながら手で回していきます。ちなみにプラグのネジ山にスレッドコンパウンドを塗布する場合もありますが、大手プラグメーカーであるNGKのホームページではスレッドコンパウンドの塗布は推奨していなかったので、私は何もネジ山に塗りません。

手で回らないところまで締めたらデジラチェまたはトルクレンチで本締めします。BMW指定の締結トルクは20N・mです。しくじらないよう慎重に!

ダイレクトイグニッションコイルを差し込みます。奥まで入れてプラグの端子に接続されると「コクッ」という感触が伝わってくるはずです。




もしプラグの端子に正しく接続されていない場合は、コイルを指で揺らしてみてグラグラするはずです。正しく先端まで接続されるよう確実に作業しましょう。

コイルに配線のコネクターを確実に装着します。

黒いカバーは手で押し込むか軽くたたくと「パコッ」っとはまります。ここまででプライマリー側の作業は完了です。

次回、空冷R1200GS後期型 セカンダリー側スパークプラグ交換方法に続きます・・・

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