私が空冷R1200GSを乗り続ける理由☆しかしNorden901はカッコいい

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ところでつい先日に古い友人と久しぶりに会ったら、私のR1200GSを見て「まだこのバイクに乗っているんだ!」と驚かれました。考えてみるとその友人と最後にツーリングしたのは、私が新車でR1200GSを購入したばかりの2008年の頃でした。

もう11年も前なのに今でもR1200GSに乗って津々浦々のバイク旅を楽しんでいる自分。しかも2014年にはディーラーで売れ残っていた最後の空冷R1200GSのアドベンチャーを購入し、空冷GSを2台体制にするという変態っぷり。ここ、一番不思議がられるポイントでして何故にR1200GSとR1200GS-ADVENTUREの両方を所有してるのか?実際に2台を乗り比べてみると両者は別物であると力説しても、多くの人は理解不能のようです。

今回はそんな私の愛する空冷のR1200GSについて久しぶりにその魅力を語ってみたいと思います。

…とその前にこんなトピックを!

ハスクバーナ Norden901

EICMA(ミラノモーターサイクルショー)2019でハスクバーナから新たなコンセプトモデルとしてアドベンチャーバイクが発表されたようです。その名もハスクバーナ ノーデン901  カッコいいですよね。

既に発売されているビットピレン401といい、最近のハスクバーナのキスカデザインがいちいち私のハートに刺さります。丸目単眼のアドベンチャーという意味ではVスト250などと同じですが細部のデザインの洗練さが流石はヨーロッパデザインといったところですね。ちなみにスズキはEICMAでかつてのDR800を連想する角目ライトのV-STROM1050を出展したようです。




このノーデン901、排気量は889.5㏄との事で恐らくKTM DUKE890と同じエンジンと思われますが、いったいどんな走りをするのでしょう。直線と面を組み合わせたようなフォルムはかつてのKTM990ADVを連想しますが、やはりフロント21インチのラリーテイストはカッコいいですね。しかしハスクバーナはこのNorden901をアドベンチャーバイクとは位置付けていないようですね。

off1.jpさんより  フロント21インチ ノーデン901 このタイヤはスコーピオンラリーかな。

個人的に最もハマったポイントは、ちょっと懐かしい印象のディスクブレーキカバーとフォークのカバーです。この部分のボリューム感が車体全体の雰囲気とよくマッチしているように感じます。むかしビッグオフ(死語)といえばディスクブレーキカバーは当たり前の装備だったのですけどね。

これは・・・?純正TFT(?)の上にIphoneを装着すれば、専用アプリでラリーマップになる?という事でしょうか。よく分かりませんがカッコいいのは確かです。

細部を見るほどコンセプトモデルと言うよりは、いつでも市販できる状態という印象でしたが気になるお値段はどうでしょうね。写真ではミラーがありませんが、これにナポレオンGSミラーを装着したら似合うだろうな…。

さてハスクバーナNorden901の話題はこのくらいにして、私がなぜBMW空冷R1200GSにこだわって乗り続けているのか?という本題に入ってみたいと思います。

2008年式 空冷SOHCヘッドのR1200GS 中期型モデル

もし誰かにR1200GSってどんなバイク?と聞かれれば簡単に答えるのであれば「とにかく乗りやすいバイク」の一言に尽きます。乗りやすいが一番速い、乗りやすいが一番安全、乗りやすいが一番楽しい…バイクにとって「乗りやすい」は正義ですが、一方で乗りやすいだけでは面白くない、というのも確かに理解できます。ではR1200GSは面白くないバイクでしょうか?

その答えはバイクの使い方によって変わってきます。私はかつてバイクを峠やサーキットで走らせたり、マフラーやらサスペンションを交換してカスタムにハマったり、林道走行にハマったり・・・30年のバイクキャリアの中で私なりに経験を積んできましたが、いま一言でバイクの魅力は?と言うとずばりツーリングです。




R1200GSはツーリングの本質的な魅力を体験するのに理想的なバイクだと思います。このバイクの乗り味としての印象は大きくて軽い、そして走り出すと小さくなって速い、です。なかなか大きくて軽い乗り物ってないですよね。R1200GSはスペックとしての車重は特別軽いという訳ではありませんが、実際に取り回したり走らせてみると体感的にとても軽くて初めて乗る人は驚きます。

コーナーは特別なモーションは不要でどこからでもバンクを開始する謎の動きをします。この辺はライディングテクニックに覚えのある方ほど違和感を感じると思いますが、サーキットを走るようなシーンでは良さはなかなか見えてきませんが、ツーリング先でのスポーツ性という意味でとても良く出来ています。とにかく良く曲がり操る楽しさを体感できるのです。

BMWのアイコンとも言える左右に突き出たボクサーツインエンジンはそれだけでマニアックですが、横の鼓動とシャフトドライブのジャイロ効果も相まって、すこぶる安定感を生み出しロングライドを支えてくれます。飛行機のエンジンを連想する空冷ボクサーは趣あるローテクな印象ですが、それを最新のデバイスで制御している妙が空冷R1200GSの魅力だと思います。

テレレバーやパラレバーをはじめとする独創的な機構については話が飛躍するので割愛しますが、エンジンの特性、車体の動き、サスペンションや装備などすべてにおいてツーリングにおけるスポーツ性を考えて作られている、そんな印象を受けるのが空冷R1200GSです。

オフロードについては日本の林道ではなかなか良さを発揮できる広大なステージがありませんが、狭い林道を巨体で入っていく楽しさはスリリングであり刺激的です。

日帰りツーリングでもロングでキャンプツーリングでも、何でも平然とこなしてしまう万能さ。万能というと面白くないバイクみたいですが、そのラインがとてもハイレベルな位置にあるのがR1200GSというバイクです。ライダーのスタミナを無駄に削らない寛容さはツーリング先で何しよう?という余裕も与えてくれます。私の場合は言うまでもありませんが写真活動です。




バイクが好き、ツーリングが好き、走りが好き…こういったバイクの本質的な魅力を味わい尽くしたい、そんな人にぴったりなバイクがR1200GSだと思います。ハイテクデバイスやパフォーマンスの面でさらに上が欲しい人は現行の水冷ヘッドモデルが良いかもしれませんが、やはり私のお勧めは空冷モデルのR1200GSです。

高い車高とアップライトなポジションから眺める景色は格別ですし、楽しいコーナーがあればスポーティーに走りを楽しめる。長距離もキャンプも楽しい。なかなかツーリング性能をこんな風に具現化したバイクは他にないと思います。

いま空冷モデルのR1200GSは中古車相場がこなれてきましたし、中古パーツも豊富に流通して維持しやすいBMWと言えます。メンテナンス性も良いので維持費もそれほどかかりません。気になっている方はいかがですか?

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