ヘリノックス ビーチチェアのフレームが折れた悪夢

中央自動車道だろうか。

これといってビール工場や競馬場の風景が見えた訳ではないけど、中央自動車道は何となく雰囲気が独特だ。私は深夜の高速道路を淡々とR1200GSを走らせている。前にも後ろにも車はいない。そしてひどく寒い。

ふとミラーに目をやると懐かしいイエローバルブの1灯がかなりの速度で追い上げてくる。それは私のR1200GSの近くまで来ると減速して真横に並んだ。NSR250R-SPだ。しかし全体が昔のローリング族のような改造で原型をとどめていない。

乗っているライダーは革ツナギだがクシタニをコピったプリカーナ製で昔、上野のバイク街で売っていたヤツだ。…まてよ?この格好はどこかで見た覚えが。

そうだ、高校時代の同級生のSだ。もう20年以上は会っていない。いったいどうしてここに?しかし根拠はないが横に並んだNSR250R-SPが間違いなくSである確信はあった。

Sは私の方をじっとみたままAraiアストロのシールドをパカっと開いた。その瞬間、凍り付いた。顔が無い。いやヘルメット内がからっぽなのだ。

数秒の空白のあと、からっぽのヘルメットの中は突如「ボワン」と目が光り私はさらに恐怖に怯えた。その光る目はアメーバーのような形だった。

「あの時、俺はブレーキが効かなかったんだぞ!!」

からっぽのヘルメットからではなく耳元でささやかれた感じで背筋がゾワっとした。

あの時ってあのブレーキレバーが折れて赤信号の交差点に突っ込んだあの時??

※参考文献 こちら




「そんな今さら恨まれてもあの時は結果、事故にはならなかったし。そもそもあの時にオマエ何とも思ってなかったじゃねぇか。」

そう言い放ちたかったが声がまったく出ず、急に息が苦しくなったかと思うとアメーバーの目がフッと消えた。

嫌な予感がして進行方向に目をやると中央自動車道のはずなのに、とつぜん赤信号の交差点が現れた。行き交うトラックやタンクローリー、明らかに止まれない危機的な状況に再び凍り付いた。

次の瞬間、巨大な穴のようなものに私とR1200GSは真っ逆さまに落下した。その感じは昔、羽田発小松行の飛行機でエアポケットに落ちた時と同じだった。

何かに着地する前に左ももに激痛が走った。何かが突き刺さったようだ。見ると銀色のブレーキレバーが私の左ももに突き刺さっているではないか。

「ぎゃあぁぁぁぁ~」

「あれ…」

夢か。やっぱり夢か。

しかし左ももが痛いのは夢ではない。まさかブレーキレバーが…

いや・・・違いました。キャンプ場で昼寝をしていた間にヘリノックス ビーチチェアのフレームが折れてしまったようです。

脚の部分ではなく左もものフレームがベースとの付け根でボッキリと折れました。これは金属疲労ですね…。ヘリノックス ビーチチェアの耐荷重は145kgとされています。体重はある方ですがさすがに145kgに対してはかなりの余裕のはずですが。本物のヘリノックスなら折れないと安心して使っていたのが原因でしょうか…。




パチノックスと違って諦めて買い替える訳にもいかないのでヘリノックス ビーチチェアのフレームが折れた場合の修理手段を探してみました。

ヘリノックスの日本での正規代理店は主にA&Fです。私のビーチチェアーはパームリーブスという柄でこちらのモデルに限ってはモンベルが代理店。しかしA&Fもモンベルも家の近所にはありません。A&Fを扱っているSPORTゼビオが近所のショッピングモールにあったので電話で問い合わせてみましたが、はっきりしない返答だったので却下。

しかし職場の近くであればA&F本店という手があったので、ここに持ち込むことにしました。

東新宿なんて普段はまったく足を運ばない所ですが、大都会の真ん中にひっそりとした不思議な空間が存在していました。喧騒の無い新宿という感じです。そこにアウトドアギアのワンダーショップ・・・いや深い沼が存在していました。

店内に入りフレームの折れてしまった愛用のヘリノックス ビーチチェアをスタッフの方に渡すと快く修理を受けてくださり、お店に在庫してあった予備フレームで10分もかからず修理完了でした。

気になる修理費用ですがフレーム1本の交換で900円。今回は左側が折れましたが金属疲労であることを考えると、同条件で使われている右側も同様に折れる日が近いと判断して左右で交換してもらいました。計1800円です。

まだ折れていなかった右側はスペアとして持ち歩くことにします。出先で折れたら自分で交換できますからね。

それにしても流石にあのA&Fの本店です。

魅惑のアウトドアギアがずらり。

ミステリーランチやYETIなどのアイテムも豊富です。

う~ん、たかがバケツですがカッコいい。

独身時代に来ていたら散財間違いなし。




A&F店内でこんな素敵なものを発見しました。YETIのパンガサブマーシブルという防水ダッフルバッグです。一目みてカッコいい、これは信頼できるギアだ!と確信しました。キャンプツーリングでリアシート上に積載する防水バッグとして最高に良さそうです。

しかし…ベルトの金具は専用の金物だしHydrolokの防水ファスナー、分厚いTPUに底の部分はEVA成型で皿状になっている…嫌な予感はしましたが75Lサイズで本体価格54000円!!

…ふう、ここは危険な沼だ。

無事に自分のヘリノックス ビーチチェアが直ったので、それだけ手にして大人しく帰りました。

ちなみに私がキャンプツーリングで古くから愛用しているダンロップテントのフレームはDAC-7001Sというジュラルミンポール。このポールのDACとは実はヘリノックスなんです。ヘリノックスは古くから多くのテントメーカーに高精度なジュラルミンポールを提供していたのですね。現在でもMSRやNEMOなどの高級テントはDACのジュラポールだと思います。しかし、あの安価なダンロップRシリーズのフレームがヘリノックス製とは意外ですね。

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ヘリノックス ビーチチェアのフレームが折れた場合の修理のお話でした!!!

日本の絶景キャンプ場 山形蔵王 蔵王坊平国設野営場

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、だいぶ冷え込んできましたが関東圏では冬キャンプにいい季節になりましたね。ひと昔前では冬にキャンプツーリングなんて言うと変人扱いされましたが、今では真冬にキャンプすることは珍しいことではなくなってきましたよね。

さて今回は絶景日本のキャンプ場のカテゴリーでございます。前回の八幡平の焼走り国際交流村に続き、また東北エリアでのキャンプ場のご紹介です。今回は山形蔵王の蔵王坊平高原国設野営場です。

蔵王坊平国設野営場 山形県観光情報ポータル

・山形県上山市蔵王坊平高原(無番地?)

・バイク乗り入れ可能

・営業期間 6月1日~10月末

・シャワー、売店等はなし

東北エリアの人気ツーリングルート 蔵王エコーラインの山形側に位置する蔵王坊平高原。冬は樹氷で有名なところです。観光客も少なくひっそりと自然を満喫したい方にお勧めの場所です。

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

国設と名の付くからには公営で、何より嬉しいのが低料金です。大人1名1泊で350円です。関東圏のキャンプ場だと人ひとりの料金にバイク料金だのレイトチェックアウト料金だのと加算されるシステムが当たり前ですが、細かな料金システムなどなく有難い限りです。

この場所は蔵王エコーラインを楽しめるのは当然ですが少し西に走れば蔵王温泉、上山市の市街地方面に走ればかみのやま温泉、蔵王エコーラインを東に降りれば遠刈田温泉ありと、温泉天国といっていい場所です。キャンプ場にシャワーなど有りませんが、そもそもいらないですね。

特に蔵王温泉の大露天風呂は泉質も岩風呂の雰囲気も素晴らしいので超お勧めです。

買い出しできるスーパーは16kmほど市街地へ向かって走るとヨークベニマル上山店があります。この周辺に立ち寄り湯で良い所が点在していますし、食事処も多いので買い出し次いでに温泉も入っちゃいましょう。買い出しはコンビニで十分という方は蔵王温泉の温泉街にローソンがあります。

または蔵王エコーラインを宮城蔵王側まで走り切ると遠刈田温泉ですが、その遠刈田温泉 神の湯の前にセブンイレブンがあります。坊平国設野営場から30kmくらいありますので、東北自動車道 白石ICからアクセスする人は 最初に寄ってしまった方がいいかもしれません。ちなみに遠刈田温泉神の湯の入りましたが、こちらも素晴らしい温泉でした。足湯もあるので買い出しついでに足湯だけ、キャンプインした後に蔵王温泉大露天風呂なんてパターンも良いですね。

まず入り口から入ってすぐにある管理等へ。受付を済ませて料金の350円を払います。東北地方特有のあたたかさ感じる管理人さんでした。管理棟には私の行った時は薪や炭の販売などは無かったようです。

敷地内にはクロスカントリーコースがあって多目的に使われている施設だと分かります。全体が斜面で野営地管理センターより下の3、4のエリアは砂利ダートを下っていきます。1の辺りは高い場所でこちらはオンロードバイクでも安心して行けそうです。




管理棟から砂利道を下っていき、この写真よりさらに先は少しだけダートが荒れますがひっそりとした私好みの雰囲気の空間があったので、今回はここに貼りました。

EOS6D Mark2

この放射状にのびる木が立派だったので木の下でくつろぐ空間としてタープも設置。しかし寝るときになって気が付いたのですがドングリが頻繁に落下してくるのです。寝ていてテントに「ポトンっ」という音がするのが気になりました…。

サイト全体は適度にワイルドで手入れの行き届いたキャンプ場に慣れている人には抵抗があるかもしれません。私はこれぞキャンプ場のあるべき姿!と思っちゃいますが。

管理棟近くの炊事棟。昔ながらのキャンプ場を感じます。

2と3の間に位置するトイレ。このトイレがメインのようです。

清掃が行き届いて気持ちよく使えます。




このトイレより上にあるファイヤーサークル3のエリアですが道がこんな感じで、ちょっとバイクで入る気にはなれませんね。

これは1のフリーサイトでこちらは砂利道も走りやすくサイトもフラットです。無難にいきたい人は迷わず1ですね。

私がテントを張った3の近くには炊事棟とは別で蛇口1つの簡易的な水場がありました。私なんかはコレだけで十分です。

それにしてもこのキャンプ場、とっても静かです。私以外に1、2組しかいませんでしたがシーンとしています。風がふけば木々がザワザワしますが、ほんと自然に包まれている感が半端ではないです。人工的なキャンプ場の感じがなく本当に自然が好きな人に向いているキャンプ場…いや野営場ですね。

EOS6D Mark2

この時は前日の仕事を終わらせて寝ないで夜通し高速を走り、早朝に東北自動車道の白石ICを降りてここに来ました。まだ午前だったのでビールではなくコーヒーを飲んでウトウトしながらヘリノックスチェアーでくつろいでいました。とても気持ちいい時間の過ごし方です。




EOS6D Mark2

じつはここ蔵王坊平国設野営場は15年くらい前にF650GSダカールで来たことがあるのですが、その時はどんより曇り空に強風が吹いていて、木々のざわめきに何となく嫌な予感がして、すぐ近所のペンションにかけこんだのを覚えています。

今になって考えると、この自然深い雰囲気が少し暗めだったので経験の浅かった私にはチョットここの良さが分からなかったんだと思います。ちなみにその時のペンションは今でもちゃんと在りました。

蔵王エコーラインに位置する昔ながらのワイルドな野営地、蔵王坊平高原野営場でした!!

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ツーリング写真☆レベルアップの為の7つの心得

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、当ブログは皆さまのお陰で開設から2周年をむかえ堅調に成長しております。ブログの開設当初、ネット上で検索をしてもツーリング写真やバイク写真に関わる専門サイトというのは恐らく存在していなかったと思います。

愛車をかっこよく撮るには…といったHOWTOはメーカー系や雑誌系のトピックで紹介されている場合がありますが、サイト自体がバイク写真のそれも撮り方を解説するものは、恐らく今でも究極のツーリング写真だけだと思います。

せっかく唯一無二のブログを作ったのですから、中身も変わったアプローチで作ってみようかな…そんな思いで撮り方の解説は少し変わった表現で書いております。今回もそんな変わった観点でツーリング写真、バイク写真に関わることを綴ってみたいと思います。

さて今回は自身の写真をレベルアップさせるにはどうしたら良いのか?上達して今よりもイイ写真を撮ってみたい、これって誰でも願うことですよね。しかしレベルアップを実現するのはどうするのか?なんて検索しても何処にも出てきませんね。上級者の人たちが秘密にしているのでしょうか?そんな事は決してないと思いますが。

今回は私自身の約15年にわたる写真キャリアを元にビギナーだった頃からを思い出してレベルアップとは一体どういう事なのか?を7つの心得として書いてみたいと思います。

1.関心の対象は常に自分の憧れる写真であること

ごく当たり前のことですが常に写真のことだけを考えましょう。内面で憧れをいだく自分だけの最高傑作を夢見ましょう。

日本にいると世界最先端のカメラ、レンズメーカーのお膝元なので、ついカメラ、レンズのテクノロジーの進化の声に惑わされる環境にあります。いつものようにFacebookのタイムラインを見ればリスティング広告で最新のカメラの広告があなたを狙っています。本当にそのカメラが必要な理由があれば別ですが「私は写真を愛する人間、カメラが欲しいのではない」と意志を固くもちましょうね。

自分は写真を愛する人、個人的な写真家、写真をライフワークに生きる人、そう言葉にして写真家を気取りましょう。写真家を名乗るには免許も資格も実績も不要です。写真が好き、それだけで写真家を名乗っても誰に咎められる訳でもありません。

カメラ愛好家、カメラコレクター、いつも新しいカメラが欲しい人…こういった人たちの一部は残念なことに写真をあまり撮らないので上達が望めません。

そしてもう1つ、あまり取り沙汰されない事ですが承認欲求に支配されないことも大切です。承認欲求は誰かに認めてもらいたい、写真が上手な人と思われたい、という欲求から能力以上に見栄のようなものを張ってしまうことです。これは誰でも陥りやすい魔の落とし穴です。これに支配されると写真を良く見せようと盛る方向に走ってしまい、自分が本来撮りたかった写真を完全に見失って手遅れになると後からでは修正がききません。




2.いつもカメラを持ち歩いて「写真」を身近に生きる

いつでもカメラを持ち歩いて通勤中でもバイクに乗れない休日でも「あっ」と思った情景や被写体を発見したらパッとカメラを取り出してシャッターを切れるようにしておきましょう。これが最も上達するやり方でもあり、写真の楽しさを味わう最良の手段だと思います。

ツーリングに出かけるとき、特別な記念日、新しいカメラを買ったばかり、といった時だけ写真を撮る人は、まずレベルアップしないと思います。

その為に一眼レフとは別でポケットに入るくらいのコンデジ(マニュアル露出できるもの)を用意しておくと良いかもしれません。

RICOH GR APS-C  通勤中に撮ったスナップ

3.撮る楽しさと作品が生まれる喜びを見失わない

初めて写真を撮ったあの時(覚えていないかもしれませんが)の気持ちを大切にしてみましょう。パチッとシャッターを切ったときにソレが写真になる喜びです。目の前の光景が一瞬で二次元の静止画になって、それはまるで時間がストップしたような不思議な感じ。そう、写真ってそもそも撮ること自体が楽しいんですよね。

私が幼かった頃、何かの付録にあった紙の箱でできたあぶり出しカメラのような物で遊んだ記憶があります。太陽光に何分間か当てて待っているとボンヤリと風景が出てくる…確かそんな物でした。すごくワクワクしたのを覚えています。それとポラロイドカメラの初期の物も面白かったですね。今になって考えるとポラロイドカメラはその場でプリントされる事で写真が生まれる楽しさを正にインスタントで味わえる最高に楽しいカメラでした。

今ではシャッターを切れば綺麗な画像が出来上がるのはごく当たり前のことなので、むしろそのせいで写真になる楽しさを忘れかけているかもしれません。

4.被写体とテーマを見つけたら理解を深める

テーマなんて言うと大げさなと思うかもしれませんが、大切なことは自分の好きなモノ、コトを撮りたいという欲望に従順に撮り続けることだと思います。やがて好きなモノ、コトへの理解が深まり「よしコレを追求して写真を撮っていくぞ」と決意した時が貴方のテーマが決まった瞬間です。

私の場合は「ツーリングのワンシーンを切り取る」ですが15年以上にわたってツーリング写真を撮って、私なりにバイクツーリングに対する理解を深めてきました。それは作品にも当然反映されていると思います。例えば道のあるシーンであればバイクより前に大きくスペースを作れば出発のイメージ、逆に後ろにスペースを作れば到達したぞ!というイメージの写真が出来上がります。

EOS6D mark2 + EF14mmF2.8L

このようにテーマを追求していけば、それはその専門分野の研究成果としてノウハウが蓄積されていくのです。例えばフィギュアスケートであれば演技の専門的な知識や選手の特徴などを熟知していないと、真のシャッターチャンスをものにできません。セレブポートレイト専門の写真家はモデルの個性、魅力を最大限に引き出す術を知っています。歌舞伎を撮る写真家は役者が見得を切るとき最も姿勢の美しい瞬間を逃さないそうです。

私はツーリング写真の専門としてテーマを追求し日々研究しています。自分が専門としている被写体やテーマの見識を深めていくことは写真のステップアップと密に関係していると思います。

5.感覚は気の遠くなる反復練習で養う

いま目の前にある情景、被写体が写真になったらどんな感じだろう。またはこんな風に撮りたい、こんな風に写るであろう、とシャッターを切る前に脳内に描く想像の写真を描けるようになりましょう(これ凄く大事!)。

もちろん200mmの望遠レンズならこうなるだろう、24mmの広角ならあの辺りまで背景の範囲になるだろう、といった画角の感覚も然りです。

しかし、感覚の世界ばかりは勉強していても仕方ありません。ゴルフやピアノが上達するにはどうしたら良いですか?と聞かれたら「たくさん練習してください」としか言いようがないですね。それと同様に失敗でもいいからとにかく沢山の写真を撮って感覚を養うしかありません。




6.過去に撮った作品は何度も見返して

ここだけの話ですが写真の上達で侮れない手法の1つに既に出来上がっている写真の分析というのがあります。過去に自分が撮った写真でも他の誰かが撮った写真でもいいので解説者を気取って写真のあらゆることを分析してみましょう。

秀作であればどの部分がどう良いのか、駄作であればどこをどう撮れば良かったのか、明らかな失敗写真はもちろんのこと、説明のできないような不思議な作品まで自分なりの観点で誰かに解説するように分析してみましょう。

EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG

例えばこの作品の場合「船体にあるような赤があると、やはり印象的な写真になるな。望遠で圧縮されているけど遠景は青系統なので空気遠近法で補えている、やっぱり写真デザインにおける色は重要なのだな」あるいは「空の雲が流れていてちょうどバイクの位置だけが日向になった瞬間を撮った写真だ。シャッターチャンスって風景写真にもあるんだな」といった具合です。

美術館や書展とかに行って誰かの作品をああだこうだと論じるのは難しいことではないですよね。自分では描けないくせに偉そうに言う人いますよね…私ですけど。つまり出来上がったものを見てコメントするのは簡単なので、それを自身のスキルアップに使ってしまおう!という事なのです。

ただSNSなどで人の作品にコメントを入れるときは撮った人の気持ちを考えて優しさあるコメントにしましょうね。当たり前ですけど。

7.マンネリに屈しない無限ループを構築しよう

どうしても同じような写真ばかりを撮っていると変化がなくて飽きがくるのが人間というものです。同じような撮り方を追求して少しづつ洗練させていく考え方もありますが進化している手ごたえがないと面白くないものです。

そこでお勧めの方法はテーマから大きく脱線しないよう、被写体やシーンを少し変えてみることです。私の場合は「ツーリングのワンシーンを切り取る」がテーマですが、いつもいつも港や道でバイクとライダーの自撮りでは飽きてしまいます。

そこでツーリングシーンにおける愛車写真、ツーリング先で目撃した被写体、走行中にライダーが見ている風景、ヘルメット+グローブといった小物を主役に、お友達やパートナーにお願いしてライダーポートレートを、といった具合に撮ったことのない被写体やシーンにシフトすることです。

走行中のライダーの視線を表現した作品

それでもネタが尽きて一巡してしまったら再び当初に撮っていたものに回帰してみましょう。きっと以前は気が付かなかった発見があるはずです。これを繰り返していくと各々の被写体、シーンでの写真が洗練されて自分でもレベルアップが実感できるでしょう。レベルアップが実感できると楽しさ、遣り甲斐を感じるのでマンネリに陥いることはありません。この無限ループを作れれば最強なのです。




いかがでしたか?私の拙い写真キャリアから写真の上達とは一体どういうプロセスなのか?7つの心得として書いてみました。この7つの心得の中に敢えて「撮り方」については触れませんでした。多くの方が撮り方を身に付ければ上達できると思っているようですが、撮り方以外にも大切なことは沢山あるので、今回はこのように書いてみました。

本当はこんな事を書いても仕方ないよな…と分かってはいるのですが、あまりに多くの方がカメラやレンズ、撮り方や有名な撮影スポットにこだわり過ぎているように感じたので、どこにも書かれていないような写真の上達方法を私なりに書いてみました。少数でも誰かのお役に立てれば嬉しいです。

今回はこの辺で!!

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画面の4辺を意識して細部のクオリティを高めたツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、素敵なツーリングライフと写真を楽しまれていますか?写真って一般的にはプロ、アマチュア、趣味といった具合に分類されるかと思いますが、私個人としては趣味より少し先にある【ライフスタイル】という事でいきたいと思います。

お金をもらって仕事で写真を撮っている訳ではありませんのでプロではないですし、趣味というと少し何かが足りない感じです。写真をライフスタイルにしている写真家です。私はこれでいってみようと思います。




ところで日本文化のあらゆるものには「道」がつきますよね。柔道、剣道、書道、華道、茶道、弓道・・・相撲や将棋はなぜ日本文化なのに道がつかないのでしょうね。もし写真も日本の芸術文化として認められ【写真道】という言葉が生まれたら、きっと今の日本の写真文化のようにはならなかったと想像します。信じがたい話ですが国際的にみると日本はカメラ先進国、写真文化後進国と言われるそうですよ。

写真道って言葉、あるといいですね。襟を正してその道に入門する覚悟、決意、…心構えが違うというか。きっと写真道を志す者は己の至らぬ部分をカメラやレンズの性能に頼ったりはしないでしょう。

さて、前置きが長かったですが今回は<中級>ツーリング写真解説として画面の4辺を意識で作品のクオリティを高めるお話をサラっといってみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L IS

こちらの作品をご覧ください。先日の東北ツーリングで焼き走りから雫石方面へ向かう高原道路で撮った1枚です。白樺並木(ダケカンバかな…)が美しく朝の光が差し込んで爽やかな道路でした。

この美しい道の雰囲気が気に入ってすぐにここで写真を撮ろうとR1200GSアドベンチャーを停めました。しかしリアルサイドの状況を分析すると本当なら道の両サイドにあってほしい白樺ですが片側しかありません。さて…どう撮りましょうか。

片側にしかない白樺並木を魔法を使って両サイドにすることは出来ません。ここでは今一度、写真家の目を使ってリアルサイドを読み解いてみましょう。まず並木に朝の太陽光が斜めから差し込むことで、道に木の影が縞模様にあります。これに注目してみましょう。




道を主題に構成して白樺並木や紅葉した木々の様子は潔く脇役に徹してもらう作戦でいきましょう。そうと決まればどう魅せるか?自分の撮り方のスキル在庫の中から良さそうな撮り方を検索をかけてみます。

木々の影が縞模様になって道路に写っている、その様子を分かりやすく、つまり強調するには??そうです間隔を圧縮してみましょう。空間を圧縮した場合は望遠レンズを選択します。

道を大胆に切り取る構図を大まかに完成させたら画面の四隅または四辺のチェックでクオリティを高める作業をしてみましょう。

この場合、画面の下の辺に注目です。路面に連続していた光と影の縞模様を影の部分でフィニッシュさせました。それも少し多めに影の面積をとっています。




これは前回も似たような解説をしましたが、写真の観賞者は写真をパッと見た瞬間に画面内で視線を走らせます。その視線を泳がせないために導線や図形などの写真デザインが役立つ訳ですが、この作品の例では底辺を黒で締めることで視線の囲い込みと安定を狙っています。額縁効果にも少し似た効果ですね。

すごく地味なことですけど良作へのカギはこういった細部に宿るものです。

今回はこの辺で!!

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日本の絶景キャンプ場 岩手県八幡平 焼走り国際交流村

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は間が空いてしまいましたが久しぶりに「美しき日本のキャンプ場」カテゴリーでお勧めの絶景キャンプ場をご紹介したいと思います。

今回は岩手県の八幡平にある焼走り国際交流村キャンプ場です。

焼走り国際交流村の公式サイトはこちら

岩手山の北東側の麓、東北自動車道の西根ICから約7km。周辺に八幡平アスピーテライン、雫石、田沢湖、松川温泉などがあり、八幡平エリアのツーリングの拠点として適した位置にあります。キャンプ場の目の前が焼け走り溶岩流なので朝一で朝食後の散歩に溶岩流を歩くのがお勧めです!

とても嬉しいのは低料金であることに加えフリーサイト内にバイク乗り入れ可能なこと!取材した2019年10月の時点で1泊300円でした!この時はここを拠点にベースキャンプと決め、3泊もしてしまいました。

営業期間は4月下旬から11月上旬とありますので、お出かけになる前にご確認ください。たぶん積雪の状態で変わるのだと思います。

食材などの買い出しは西根の市街地、国道282号にある生協ベルフ八幡平がいいと思います。

コンビニで十分という人はもう少し近い、西根インター出口付近にファミリーマートがあります。

お風呂は焼走り国際交流村のセンターハウスに天然温泉があります。センターハウスは昼食の時間帯ならレストランもあり、炭や薪の販売もあります。

キャンプの受付をするセンターハウス。ここに温泉とレストランあり。




キャンプ場の利用者は温泉の入浴割引券をもらえます。通常600円が500円です。なかなかの泉質でした!

焼走り国際交流村の全体。プラネタリウムやコテージ、オートキャンプサイトなどもあります。フリーサイトは溶岩流の目の前です。この写真で小さく赤マルされているのはゴミ捨て場と炭壺のある場所です。

そう!ゴミも捨てられちゃうんです。ゴミは持ち帰りというキャンプ場が多い中、我らバイク乗りには嬉しいですよね。

受付を済ませてフリーサイトへ移動。ここは焼け走り溶岩流の駐車場でこの立派なトイレの向こう側がフリーサイトです。

車はフリーサイト内に乗り入れできないのでリアカーを。バイクは乗り入れ可能ですがお静かにとのことです。




サイトの割と奥側にあるキャンプファイヤーサークルの近くにテントを張ることにしました。目の前に岩手山がドーンと見える最高のロケーションです。

キャンプファイヤーサークル

サイトの入り口は坂道の砂利ダート。左上に見えるのは先ほどのトイレです。ここに自販機もあり。

炊事棟。キャンプ場としてオーソドックスな感じです。

入り口に近いフリーサイトの様子。全体的にフラットですが地面は固く、ソリッドステイクのようなスチールペグをしっかりとハンマーで打ち込む必要があります。

目の前が溶岩流だけに、こんな溶岩をサイト内でよく見かけます。

山の麓なので天気は変わりやすく曇ったり晴れたり。岩手山も雲に隠れたと思ったら突然現れて夕陽に照らされ絶景になったりを繰り返します。10月でも寒かったです。




寒い日のキャンプは焚火が最高ですね。もう焚火をしないキャンプツーリングなんてクリープを入れない・・・・古いか。

私のキャンプ食はいつも適当です。スーパーで良さそうな肉や魚を買ってきて、フライパンや焚火で焼くだけです。

10月でも翌朝はタープやバイクがうっすら凍っていました。

深夜3時ころ何やらテントの前でピチャピチャピチャ…と変な音が。どうやらコッヘルの水をネコが飲みに来たようです。食材はパニアケースに仕舞っているので、せめて水だけでも?起きてしまったらトイレに行きたくなったので、テントの外に出たら満月がちょうど岩手山の上にきていて息をのむほど美しい光景でした。

八幡平アスピーテライン、田沢湖、雫石、安比高原などのツーリングの拠点に、松川温泉、湯治場で有名な強酸性の玉川温泉、乳頭温泉など温泉を楽しむのにも最高のエリアですね。

絶景日本のキャンプ場シリーズ 八幡平 焼走り国際交流村キャンプ場でした!!

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最強の導線【S字曲線】でツーリング写真に視線誘導を作ってみよう

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、だいぶ冷え込んできましたがツーリングに行かれていますか?寒いと朝がしんどいですが、寒い日ならではの美しい景色が待っているので、頑張って早起きしてツーリングに出かけてみましょう。

それと寒いと空冷エンジンの調子もいいですしね。しかし北国では積雪の便りも聞こえてきますので、シーズンアウトの準備も忙しいかと思います。鉄タンクのバイクの人はタンク内が錆びないようガソリンを満タンにして、バッテリーのマイナスケーブルを外して…来年の春まで準備万端に。

以前、10年ほどのキャリアですがスノーボードをしていたので雪国は憧れますが住むのは本当に大変だなと思います。




さて今回は<中級>ツーリング写真解説として写真デザインの1つである【線】について、作例を元に詳細な解説をしてみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

この作品は先日、岩手の安比高原まで走った時に林道で撮った1枚です。砂利ダートの先にバイク+ライダー、そして遠景には紅葉した山といった構成です。使用したレンズはキャノンの大三元の1つEF70-200mmF2.8L ISで焦点距離はテレ端の200mm、望遠レンズの圧縮効果を利用し印象を狙った構図です。

絞りは画面の下側1/3のエリアのボケ具合を調整してF4を選択。この辺は中級者以上の方でしたら説明不要ですよね。バイクの存在感を落とし過ぎないようハザードランプと補助ライトを点灯させてみました。ライダーのポージングは後方を振り返るポーズでミラーに写った美しい紅葉の様子を、バイクを停めて振り返って見るというSTORY性を演出してみました。SHOEIホーネットADVやAraiのツアークロスなどバイザーの付いたオフ系ヘルメットだと、ライダーの視線の方向を強調してくれる効果があります。

写真におけるデザイン要素とは線、色、図形、質感、立体感、規則的なパターン、ディティール、シェイプ、リズミカルな連続、光と影などありますが、中でも印象として効果が大きいのは線と色です。線には直線、曲線、ジグザグ線などがあり写真を見た観賞者が最初に画面内で走らせる視線を誘導する効果があります。中でもS字曲線は最も視線を楽しませる最強の導線効果をもっています。




この作品の場合はこのように画面の角から導線を進入させ、S字曲線の中間に被写体(バイク+ライダー)を通過して遠景にのびていきます。このように線を使った導線効果は画面の四隅角から入れると最も効果が大きくなります。

写真の観賞者は写真をパッと見た瞬間に無意識下に写真内で視線を上下左右と動かし、まずは目で写真を楽しみます。視線誘導は必ず必要という訳ではありませんが、視線を安定させる何かしらの要素が写真中に無いと観賞者の視線は不安定に泳いでしまい「この作品には自分の関心の対象は写っていない」と判断されてしまいます。

では実際の撮影シーンで導線効果を写真に盛り込むにはどうしたら良いでしょうか?最も簡単な見つけ方は道、遠景や空との境界、木や建物といった垂直線です。まずはこういった使えそうな素材を見つけ、意識してアングルを探ってみましょう。肉眼で見た感じではS字を見つけられなくても望遠や広角レンズを使用することでS字が成立する場合もあります。




こういった線や導線といった写真のデザイン要素は重要ではありますが、あくまで写真の骨格というか基礎工事のようなものです。本当に大切なものは撮影者が感動したこと、目撃した事実などを撮影者なりに表現することですが、しっかりした基礎の中にソレが入っていればさらに良作になりえるのではないでしょうか…というのが写真デザインです。

写真デザインにおける線の効果、S字曲線の解説でした。

今回はこの辺で!!

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R1200GSスパークプラグ交換手順【中期型】セカンダリー側

前回の投稿よりR1200GSのプラグ交換方法を解説しています。2008~2009年の中期型のR1200GSで解説しています。投稿の容量の関係で1回で終わりませんでしたが、前回までがプライマリー側プラグ、今回はセカンダリー側のプラグ交換方法です。

揃えるべきプラグや工具など、前回のこちらをご参照下さい。

ではR1200GSセカンダリー側のプラグ交換方法です。

不完全燃焼ガスを燃やして排ガスをクリーンにする目的のセカンダリー側プラグは補助的な役割ですので、こんな辺鄙な場所に装着されています。見えずらい場所なのでライトを地面に置いて作業することをお勧めします。

まずダイレクトイグニッションコイルのカバーを外します。こちらはトルクスのT30で1か所の固定ボルト外します。すぐ隣にO2センサーの配線が通っているので注意してください。ちなみにアドベンチャー用シリンダーヘッドガードを装着していない人の場合は、手前側にもう一か所、T30のボルトで固定されていると思います。シリンダーヘッドガードとセカンダリー側ダイレクトイグニッションコイルのカバーは共締めされているのです。




ボルト1本(または2本)でカバーは外れますが、このカバーにO2センサーの配線が固定されているのでカバーを引っ張ったりしないように。

プライマリー側の時と違ってダイレクトイグニッションコイルが露出しているので作業性は良好です。

手で下に引っ張るだけですが場合によってはゴムがへばり付いて、なかなか抜けない場合があります。その場合は一度、プライマリー側の時と同様にダイレクトイグニッションコイルに接続されている配線を抜いてから作業しましょう。グイグイ引っ張って勢いよく抜けた時に配線をブチ切ってしまう恐れがあるからです。

コイルを外すとプラグの頭が見えます。

プラグレンチをラチェットハンドルに装着し古いプラグを緩めましょう。今回はエクステンションは不要です。

左がプライマリー側で使用していたプラグ、右がセカンダリー側で使用していたプラグ。このようにセカンダリーの方がカーボン汚れが多く付着しますが、これで正常です。主役のプライマリー側と違ってあくまで汚れ仕事を担っている証でもあります。





ではプライマリー側の時と同様にまずはプラグレンチに新品プラグをのせて手で絞めていきましょう。

いきなりラチェットハンドルを使うのではなく、まずは手でクルクルと回しスムーズに回転するのを確認しながら締め込んでいきます。プライマリー側の時と同様ですね。

デジラチェを使って指定トルク20N・mで締結します。この角度だとデジラチェの液晶が見えないのでプリセットしてアラーム音で判断しましょう。

ダイレクトイグニッションコイルを取り付けます。端子にプラグの先端がしっかりと入ると「コクッ」という感触が手に伝わってきます。ちゃんと入っていないとコイルの先端がブラブラと動くのでよく確認しましょう。

外す時に配線も抜いた場合は忘れずに配線のコネクターを差し込んで下さい。

ダイレクトイグニッションコイルのカバーをトルクスT30でボルトを固定します。ボルトを斜めに入れないように注意して下さい。この写真・・・露出オーバーだな。

ここまででセカンダリー側のプラグ交換作業は完了です。

後は最初に外したアドベンチャー用のシリンダーヘッドカバーの取り付けです。R1200GSでヘッドカバーに何もガード類を付けていない人はこの作業はありません。

ボルト、ワッシャー、シリンダーヘッドガード本体、スペーサーの順番です。スペーサーやワッシャーを紛失しないように気を付けましょう。

下側の1本はダイレクトイグニッションコイルのカバーと共締めです。ボルト、ワッシャー、シリンダーヘッドガード本体、スペーサー、カバー内の金属の黒ワッシャーの順番です。





R1200GSプラグ交換手順の解説は以上です。解説では右バンクでしたが左バンク側で全く同じ作業をして全ての作業が完了です。念のためエンジンを始動して始動性やアイドリングの安定などに問題がないか確認をしましょう。

今回、交換したスパークプラグは新車時に装着されているメーカー指定 NGK DCPR8EKCを使用しましたが、他の銘柄の互換品は例え性能が良いと評判のものでもお勧めいたしません。交換直後は性能の効果が体感できても長くは持たないです。ネット上の情報ですと1万kmも使用しないで始動性が低下したり、アイドリングが不安定になったりと良い噂を聞かないです。DCPR8EKCは私の2008’R1200GSで11年以上も愛用してきましたが(今回の交換で2回目)、不調をまねいたことは一度もないので純正はやはり信頼できると思います。マイナスが2極あるのも4万キロ持続できるロングライフの理由なんだと思います。

それと車検でノーマルマフラーであるにも関わらず排ガス濃度で落ちた場合はセカンダリー側のプラグが機能していない場合があるので、その場合は今回ご紹介した作業手順でプラグの点検をしてみましょう。

プラグ交換と関係ありませんがマンションや集合住宅などガレージの無い環境の方は、作業できる場所まで離れていると思います。作業に必要な工具やパーツをこのようなツールバッグに入れて行くと便利ですよ。電気工事屋さんがよく使っているヤツです。ホームセンターで安く売っていますよ~

BMW 空冷R1200GS スパークプラグ交換方法でした!!

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R1200GSスパークプラグ交換方法【中期型】プライマリー側

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、先日R1200GSのブレーキフルード交換方法を解説いたしましたが、とてもPV数が多くて好評でした。バイク整備に詳しい方が見ればクドいくらいに詳細に解説していますが、整備に自信の無い方でも挑戦しやすいように詳しく書いております。実はいつも書いているツーリング写真の撮り方の解説もそうなんですけどね。

…で今回も空冷R1200GSの整備について解説してみたいと思います。今回は中期型R1200GS(2008-2009年)のスパークプラグの交換方法でございます。

まず用意する新品のスパークプラグですがNGKですと品番【7168】DCPR8EKCでネット通販で1本で540円前後で入手可能です。これ以外の銘柄のプラグは私はお勧めしません。

R1200GSをはじめとするBMWのRシリーズは1150㏄世代の末期からツインスパーク化され、1回の交換で4本必要になります。

いちおう今回は2008年モデルのR1200GS中期型で解説いたします。後期型も作業手順はほぼ同じですがプラグの品番やレンチのサイズなどが異なるので、後期型はまた機会をみて改めて解説を作りたいと思います。

用意する工具はラチェットハンドル、トルクスレンチのT30、薄肉のプラグレンチ KTC B3A-16SP(16mm 差し込み角9.5sq)ネット通販で2300円前後、エクステンション、トルク管理のためのデジラチェ、ダイレクトイグニッションコイルリムーバー。

ネットを見ているとR1200GSのプラグ交換で「プラグキャップをラジペンで挟んで抜きました~」を見かけますが、ラジペンで挟むのはやめた方がいいです。R1200GSのそれは単純にプラグキャップなのではなく、ダイレクトイグニッションコイルです。昔のオートバイはディストリビューターからハイテンションコードを介して各気筒のプラグに接続されていましたが、点火効率が悪くハイテンションコードは劣化するとリークしたりとトラブルが多かったものです。

一見してただのプラグキャップであるR1200GSのそれはダイレクトイグニッションコイル本体なので、ここをペンチのような工具でストレスを与えるのは良くありません。それにラジペンで挟んでテコで引っ張るとヘッドカバーに傷も入ります。なので専用のリムーバー(プーラー)を用意しましょう。

写真の物はBEST TECHNOLOGY TOOLSの11002BMという物でAmazonで2500円くらいでした。

では右バンクでの交換作業で解説いたします。いつも通り作業はセンタースタンドを立てて行いましょう。




まずR1200GSアドベンチャーやR1200GSでもシリンダーヘッドガードをオプション装着している方は、このガードを外しましょう。BMW純正のアドベンチャー用のシリンダーヘッドガードの場合はトルクスレンチT30を使って3か所のボルトを外します。1つめはここ。

2つめは下側に。ガードとヘッドの間にスペーサーが入っているので無くさないように気を付けて下さい。

最後は前側です。ボルトの長さは3本とも同じですがスペーサーのサイズは違いますので後で分からなくならないように。

こんな感じでスペーサーが装着されています。

取り外したBMW純正アルミシリンダーヘッドガード。

では本題の作業を開始です。メインである上側がプライマリー、下に隠れるようにある一方がセカンダリープラグです。ちなみにツインスパークとは排ガスをクリーンにするための環境性能であり、ツインスパークだからパワーがあるとかではありません。

まず黒い樹脂製のカバーを外しましょう。このカバーは「エイやっ」と手で引っ張るだけで外れます。

ダイレクトイグニッションコイルとプラグコードの様子。作業前の様子をよく確認しておきましょう。

ダイレクトイグニッションコイルから配線を外します。このコネクターは小さな棒で爪を少しだけ起こして引き抜きます。無理に線を引っ張らないようコネクターごと引き抜くのがコツです。




ダイレクトイグニッションコイルのリムーバーを装着します。上から被せるのではなく横からスライドして入れる感じです。

リムーバーの穴にドライバーを入れて引き抜きます。コイルの先はラバー製でプラグ穴までの空間を密閉し防水性を保っています。引き抜く感触は「キュポン」という感じです。

外れたダイレクトイグニッションコイル。ここに汚れがあると防水性が落ちるので綺麗に清掃しておきましょう。

薄肉プラグレンチKTC製 B3A-16SPの出番です。

エクステンションを介してラチェットハンドルと接続して下さい。

ではプラグを緩めます。

古いプラグが外れました。今回使用したプラグレンチ KTC製のB3A-16SPはマグネット内蔵なので外しやすいですね。

外したプラグの焼け具合でエンジンの調子が分かる…とは昔の話かもしれませんが、一応は目視でチェックしましょう。

電極を新品と比較してみました。マイナスは2極あるのでまだまだイケそうですが、プラス側は摩耗しているのが分かります。ちなみにBMWが推奨するR1200GSのスパークプラグの交換時期は40000㎞毎です。これで3万ちょい使ったので、どうやら本当に4万使っても問題ないようです。R1200GSは経済的ですね~

では新品のプラグを取り付けましょう。ここから先の作業は相手がシリンダーヘッドであることを肝に命じましょう。万一、何らかの作業ミスでシリンダーヘッドのネジ山にダメージを与えたら…後悔しきれない結末が待っていますので慎重に!!!

まず最初は手締めが基本です。プラグレンチ+エクステンションの状態で新品プラグを先端にのせて、この状態で手で回していきます。

クルクルとスムーズに入っていくのを確認しながら手で回していきます。ちなみにプラグのネジ山にスレッドコンパウンドを塗布する場合もありますが、大手プラグメーカーであるNGKのホームページではスレッドコンパウンドの塗布は推奨していなかったので、私は何もネジ山に塗りません。

手で回らないところまで締めたらデジラチェまたはトルクレンチで本締めします。BMW指定の締結トルクは20N・mです。しくじらないよう慎重に!




ダイレクトイグニッションコイルを差し込みます。奥まで入れてプラグの端子に接続されると「コクッ」という感触が伝わってくるはずです。

もしプラグの端子に正しく接続されていない場合は、コイルを指で揺らしてみてグラグラするはずです。正しく先端まで接続されるよう確実に作業しましょう。

コイルに配線のコネクターを装着します。

奥まで正しく入ったかよく確認しましょう。

黒いカバーは手で押し込むか軽くたたくと「パコッ」っとはまります。ここまででプライマリー側の作業は完了です。

すいません、画像を貼りすぎて容量が苦しいのでセカンダリー側の交換作業は次回に続きます!!

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私が空冷R1200GSを乗り続ける理由☆しかしNorden901はカッコいい

究極のツーリング写真 touring-photography.com読者の皆さま、秋のツーリングと初冬の風景を楽しまれていますか?

ところでつい先日に古い友人と久しぶりに会ったら、私のR1200GSを見て「まだこのバイクに乗っているんだ!」と驚かれました。考えてみるとその友人と最後にツーリングしたのは、私が新車でR1200GSを購入したばかりの2008年の頃でした。

もう11年も前なのに今でもR1200GSに乗って津々浦々のバイク旅を楽しんでいる自分。しかも2014年にはディーラーで売れ残っていた最後の空冷R1200GSのアドベンチャーを購入し、空冷GSを2台体制にするという変態っぷり。ここ、一番不思議がられるポイントでして何故にR1200GSとR1200GS-ADVENTUREの両方を所有してるのか?実際に2台を乗り比べてみると両者は別物であると力説しても、多くの人は理解不能のようです。

今回はそんな私の愛する空冷のR1200GSについて久しぶりにその魅力を語ってみたいと思います。

…とその前にこんなトピックを!

ハスクバーナ Norden901

EICMA(ミラノモーターサイクルショー)2019でハスクバーナから新たなコンセプトモデルとしてアドベンチャーバイクが発表されたようです。その名もハスクバーナ ノーデン901  カッコいいですよね。

既に発売されているビットピレン401といい、最近のハスクバーナのキスカデザインがいちいち私のハートに刺さります。丸目単眼のアドベンチャーという意味ではVスト250などと同じですが細部のデザインの洗練さが流石はヨーロッパデザインといったところですね。ちなみにスズキはEICMAでかつてのDR800を連想する角目ライトのV-STROM1050を出展したようです。




このノーデン901、排気量は889.5㏄との事で恐らくKTM DUKE890と同じエンジンと思われますが、いったいどんな走りをするのでしょう。直線と面を組み合わせたようなフォルムはかつてのKTM990ADVを連想しますが、やはりフロント21インチのラリーテイストはカッコいいですね。しかしハスクバーナはこのNorden901をアドベンチャーバイクとは位置付けていないようですね。

off1.jpさんより  フロント21インチ ノーデン901 このタイヤはスコーピオンラリーかな。

個人的に最もハマったポイントは、ちょっと懐かしい印象のディスクブレーキカバーとフォークのカバーです。この部分のボリューム感が車体全体の雰囲気とよくマッチしているように感じます。むかしビッグオフ(死語)といえばディスクブレーキカバーは当たり前の装備だったのですけどね。

これは・・・?純正TFT(?)の上にIphoneを装着すれば、専用アプリでラリーマップになる?という事でしょうか。よく分かりませんがカッコいいのは確かです。

細部を見るほどコンセプトモデルと言うよりは、いつでも市販できる状態という印象でしたが気になるお値段はどうでしょうね。写真ではミラーがありませんが、これにナポレオンGSミラーを装着したら似合うだろうな…。

さてハスクバーナNorden901の話題はこのくらいにして、私がなぜBMW空冷R1200GSにこだわって乗り続けているのか?という本題に入ってみたいと思います。

2008年式 空冷SOHCヘッドのR1200GS 中期型モデル

もし誰かにR1200GSってどんなバイク?と聞かれれば簡単に答えるのであれば「とにかく乗りやすいバイク」の一言に尽きます。乗りやすいが一番速い、乗りやすいが一番安全、乗りやすいが一番楽しい…バイクにとって「乗りやすい」は正義ですが、一方で乗りやすいだけでは面白くない、というのも確かに理解できます。ではR1200GSは面白くないバイクでしょうか?

その答えはバイクの使い方によって変わってきます。私はかつてバイクを峠やサーキットで走らせたり、マフラーやらサスペンションを交換してカスタムにハマったり、林道走行にハマったり・・・30年のバイクキャリアの中で私なりに経験を積んできましたが、いま一言でバイクの魅力は?と言うとずばりツーリングです。




R1200GSはツーリングの本質的な魅力を体験するのに理想的なバイクだと思います。このバイクの乗り味としての印象は大きくて軽い、そして走り出すと小さくなって速い、です。なかなか大きくて軽い乗り物ってないですよね。R1200GSはスペックとしての車重は特別軽いという訳ではありませんが、実際に取り回したり走らせてみると体感的にとても軽くて初めて乗る人は驚きます。

コーナーは特別なモーションは不要でどこからでもバンクを開始する謎の動きをします。この辺はライディングテクニックに覚えのある方ほど違和感を感じると思いますが、サーキットを走るようなシーンでは良さはなかなか見えてきませんが、ツーリング先でのスポーツ性という意味でとても良く出来ています。とにかく良く曲がり操る楽しさを体感できるのです。

BMWのアイコンとも言える左右に突き出たボクサーツインエンジンはそれだけでマニアックですが、横の鼓動とシャフトドライブのジャイロ効果も相まって、すこぶる安定感を生み出しロングライドを支えてくれます。飛行機のエンジンを連想する空冷ボクサーは趣あるローテクな印象ですが、それを最新のデバイスで制御している妙が空冷R1200GSの魅力だと思います。

テレレバーやパラレバーをはじめとする独創的な機構については話が飛躍するので割愛しますが、エンジンの特性、車体の動き、サスペンションや装備などすべてにおいてツーリングにおけるスポーツ性を考えて作られている、そんな印象を受けるのが空冷R1200GSです。

オフロードについては日本の林道ではなかなか良さを発揮できる広大なステージがありませんが、狭い林道を巨体で入っていく楽しさはスリリングであり刺激的です。

日帰りツーリングでもロングでキャンプツーリングでも、何でも平然とこなしてしまう万能さ。万能というと面白くないバイクみたいですが、そのラインがとてもハイレベルな位置にあるのがR1200GSというバイクです。ライダーのスタミナを無駄に削らない寛容さはツーリング先で何しよう?という余裕も与えてくれます。私の場合は言うまでもありませんが写真活動です。




バイクが好き、ツーリングが好き、走りが好き…こういったバイクの本質的な魅力を味わい尽くしたい、そんな人にぴったりなバイクがR1200GSだと思います。ハイテクデバイスやパフォーマンスの面でさらに上が欲しい人は現行の水冷ヘッドモデルが良いかもしれませんが、やはり私のお勧めは空冷モデルのR1200GSです。

高い車高とアップライトなポジションから眺める景色は格別ですし、楽しいコーナーがあればスポーティーに走りを楽しめる。長距離もキャンプも楽しい。なかなかツーリング性能をこんな風に具現化したバイクは他にないと思います。

いま空冷モデルのR1200GSは中古車相場がこなれてきましたし、中古パーツも豊富に流通して維持しやすいBMWと言えます。メンテナンス性も良いので維持費もそれほどかかりません。気になっている方はいかがですか?

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バイク写真☆7つのお悩みスッキリ解決【後編】

前回よりバイク写真、ツーリング写真の撮り方における7つのお悩みスッキリ解決と題してQ&A形式で解説をしております。今回はその続きで【後編】となります。

バイク写真☆7つのお悩みスッキリ解決【前編】はこちら

バイク写真☆7つのお悩みスッキリ解決【中編】はこちら

6.逆光で撮ると写真が暗くなっちゃう

「あーその向きだと逆光になっちゃう」「逆光で撮ったらダメでしょ」というお話は本当によく聞きます。旅行先での記念写真で人物を逆光で撮ると顔が真っ暗…これはカメラの評価測光に任せて撮った結果であり、逆光がいけない訳ではありません。

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

逆光のシーンで諦めなくてはいけないのは爽やかな青空、地上物なら鮮やかな色彩などです。それ以外はツーリング写真においては良いことばかりです。逆光でとらえることで被写体に輝きを与え、豊かなコントラストでドラマチックな印象作品が狙えるのです。

ただ1つ、やらなければいけないことは露出補正です。露出は写真の明るさを決める重要なことですが、現代の多くのカメラは自動で適正(であろう)露出を決める機能があります。しかしこの自動露出(AE)は画面全体の平均などでコンピューターが計算するもので、撮影者が期待する芸術的な表現などは当然のように反映させません(アップルやIBMがカメラを作るようになったら分かりませんが)。逆光の時はAEが決めた露出に対して積極的に露出補正してイメージに近づけましょう。




東京湾の夕景

逆光で撮るとレンズフレア、ゴーストといった一般的には歓迎されない画質低下の現象が発生します。個人的にはフレアやゴーストはダメと決めるのではなく写真らしい演出の1つとして使えないか熟考の余地はあると思います。簡単に言ってしまえば好みであればゴーストが出ても歓迎すべきだと思います。

それと太陽にレンズを向けてはいけない…というのも思い込みですので、上の作例のように太陽が画面内に入るようなシーンにも果敢に挑戦してくださいね。失敗作を恐れてはいけません。

ここまで説明すれば逆光はダメではなく、むしろドラマチックなツーリングシーンを演出する最高のシチュエーションであることはお分かり頂けたと思います。しかし自分が撮りたいと感じた情景の方向に対して太陽の向きをすぐに変えることはできません。このシーンをどうしても逆光で撮りたいとなったら、時間帯や季節を変えて出直すしかありません。

7.画像のレタッチっていけないの?

デジタルカメラで撮った写真をパソコンに取り込んでイメージに近づけるための再編集、それがレタッチです。今ではもう知れ渡っているのでレタッチを驚く人はいませんが、以前と変わらず「レタッチはインチキである」的な意見が聞こえてきます。

インチキかそうでないかは誰にもジャッジできる権利はありませんが、私の場合は多くの作品でLightroomというソフトを使用して何らかのレタッチを施しています。特に天の川や星景写真ではLightroomの【かすみの除去】という機能で天の川を明瞭に仕上げているので必須とも言えます。

レタッチについては人それぞれの考え方がありますが、私は当初の撮影シーンで「こう撮りたい」と作ったイメージにより近づける仕上げ作業と認識しています。「より近づける」とはカメラでは無しえなかった部分を帰宅後にLightroomで仕上げるという意味です。

全てのデジタルカメラはCCDやCMOSといったイメージセンサーが受けたデータを最初はRAW(生)として受けます。そのRAWのデータをデジカメ内のCPU(現像エンジンなど呼ばれる)で現状処理を施してJPEGに圧縮した画像データが完成します。この過程では現像エンジンはレタッチと同じようなことを自動でやってくれます。

入門機カメラによく付いているシーンモードは、この現像エンジンが風景なら青や緑を鮮やかに、人物なら肌を少し赤みをつけて…といった具合にRAWからJPEGに現像する際のレシピを調整しているのです。つまりJPEGモードで記録している限り、カメラにレタッチをお任せしている、という事なのですね。

ネット上やSNSなどで思わず目を背けたくなるような過度なレタッチ写真は確かにあります(近年は減少傾向ですが)。例えば地面や人の顔までピンクになった桜の風景写真や絵みたいに見えるほどシャドウリフトさせた写真などがそうです。

こういった過度なレタッチ写真はベテランほど抵抗感を感じ、写真の見識が浅い人にとってはキレイな写真と見える傾向があるようです。過度なレタッチ写真が一時期にネット上で蔓延したことで「レタッチは邪道である」的な意見も目立つようになりました。




カメラにはダイナミックレンジといって写せる光の範囲が限られている、という事を以前も記事にしましたが、デジカメの当初の画像(再生ボタンを押してディスプレイに表示する画像)はダイナミックレンジの範囲の全てを写真にできていません。その最たる例が天の川です。殆ど画像に出ていなかった天の川が【かすみの除去機能】で明らかにされるのは、紛れもなくカメラが写していた天の川なのです。それをレタッチで明らかにする調整は果たしてインチキでしょうか?

上の夕陽の作品は明暗差の大きいシーンを明るい部分、暗い部分で個別に露出を調整した作業例です。本来、撮影時のままですと夕陽に露出を合わせればバイクは真っ暗、バイクが分かるように露出設定すれば夕陽は明るすぎて雰囲気が出ません。それを個別で調整してイメージに近づけました。これはインチキでしょうか?

リコー GR APS-C

ここまで書けばもう多くの方がご理解できたと思います。レタッチはインチキではありません。写真に対する理解を深めている人であれば、脚色などではなく節度ある使用ができるはずですね。

多くの写真コンテストなどで「過度なレタッチや加工は禁止」というのを見かけます。ある物を消したり無い物を加えたりといった切った貼ったも禁止しているのを見かけます。「さすがに切った貼ったはマズいだろ」と思う方もおられると思いますが、それとてモンタージュ写真、コラージュ写真という列記とした写真ジャンルが存在しているのです。ただ今の時代には流行っていないだけなんですね。(モンタージュを聞いて太陽に吠えろを思い出した人は40~50代!)

当初に「こう撮りたい」と作ったイメージに近づける仕上げ作業なのか、単なる自身の写真を目立たせようと脚色した作業なのかでレタッチの存在価値は大きく変わってきます。

雨の宗谷国道

レタッチの大切なポイントは一通りの作業を終えたあとに作業前と作業後の画像を表示し、レタッチに過不足がないか慎重にチェックすることです。やり過ぎはもちろんいけませんが、遠慮し過ぎも勿体ないことです。また発表する場に合わせて仕上げを変えたり、プリントサイズや紙質によって調整したりもします。

夜に書いたラブレターが恥ずかしい内容なのと同じように、翌日に改めてチェックするのも悪くありません。撮影日から数か月や数年といった一定の冷却期間をおいて改めてレタッチするのも素晴らしい発見があります。




・さいごに

いかがでしたか?私が周囲の人たちによく質問を受ける、写真についての様々なことをQ&A形式で7つにまとめてみました。いい写真を撮りたい!というのは多くの人の共通の願いですが【いい写真】を定義するのは簡単ではありません。私個人は「いい写真とは常に見る側が主観的に決めるもので撮る側としては永遠のテーマ」と考えています。いい写真を実現するには何より写真が好きであること、写真の素晴らしさを知り被写体と理解を深めることだと思います。結局は「いい写真が撮りたい!」という熱意がいちばん大切なのかもしれませんね。

今回はこの辺で!!

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