知識、習得、応用の3ステップで撮り方の引き出しを増やせ!

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、毎度大げさなタイトルですが…今回は久しぶりに真面目に<中級>ツーリング写真解説を書いてみたいと思います。

何度か同じことを書いてきましたが多くの人が目指している「いい写真」とは簡単に定義できるものではありませんね。私が誰かに聞かれたときに言っているのは【いい写真とはいつも見る側が主観的に決めるもので撮る側にとっては永遠のテーマ】といっています。

いい写真を実現するには撮り方を駆使して魅せる手法と、撮り方はあえて駆使せずナチュラルに撮るものが存在します。演出を使ってアーティーに仕上げるか、事実を直視しドキュメンタリーに撮るかの2者がある訳です。個人的な意見としては後者はビギナーが最初に目指すべき領域ではないかな?と思います。

ここでは前者の撮り方を駆使する表現について、撮り方をマスターするにはどうすれば良いのか?をビギナーから中級者を対象に書いてみたいと思います。

撮り方と一言でいっても星の数ほどたくさんあって、撮り方の全てをマスターしたぞ!というゴールのようなものは永遠にありません。様々な撮り方をマスターして、それを撮影の引き出しとして自身のスキルに多数在庫させることで、そのシーンに見合った表現を選択できるようになる訳です。

撮り方は1つや2つでは全く話になりません。ビギナーでも10以上は持っていないと写真は撮れないと思います。100でも1000でも多ければ多いほど良いのかな?と思います。ナチュラル派の巨匠でも撮り方はゴマンと持っていて、あえて1つも使わないで表現する、だから素晴らしい作品が成立するのかな…と思います。




例えば写真の基本としてよく耳にする三分割構図で例えてみましょう。まず書籍でもネットでも良いですが三分割構図が縦横に3分割されたグリッド線であり、それに合わせて構図を作ることですよ…という【知識】を脳内に記憶します。次に実際にカメラを手にして試し撮りで良いので風景の境界を三分割線に合わせてみたり、被写体の位置を線の交点に合わせてみたりして撮影をします。何度か重ねて練習することで実際に出来るようになり【習得】となります。そして三分割構図で撮る、という撮り方の引き出しをスキルとして1つ身に付けたので、実際に本番と言えるツーリング先で三分割構図が使えそうな場面であるか判断し、実際に使ってみる。これが【応用】となります。

次に作例を元に解説してみます。

EOS6D Mark2

この作品は先日、東北をツーリングしたときの一コマです。早朝の蔵王エコーラインで撮ったのですが、撮影ポイントは宮城蔵王側で東から登る太陽をコーナーの立ち上がりにあった駐車場から撮影しました。

私は15年以上にわたるツーリング写真の経験から、脳内には稚拙ながらも撮り方の引き出しは数え切れないほど在庫させております。このシーンでその中から最も良いであろう撮り方を在庫リストから検索をかけてみます。




こういったとき「どう撮ろうか」と考えるよりも心をリラックスさせて純粋に風景に感動することが大切です。そうすることで本当に魅力的だと感じたものが何なのかが見えてきます。この作例の場合は露出設定とホワイトバランス、そしてデザイン要素の1つである線と色がキーとなりました。

日の出で明るく焼けた空と、それを逆光で望むことで美しく反射する路面に気が付きました。このように【気づき】がないと撮り方の選択ができません。空と地面でどちらに露出を合わせるのが正解なのか?と考え込んでしまうのです。気付きをきっかけに「焼けた空の光を反射する路面が美しい」と言語化できれば、おのずと路面に写り込んだ光に露出を合わせることが出来るはずです。

ここでは1.路面に写り込んだ光が最も魅力的になる露出を設定した 2.オレンジのセンターラインが描くカーブを導線効果として画面の角から入れた 3.導線の先にハイライト(およそ太陽の位置)がくるようアングルを探った 4.空の高い部分に残る青が消えないようホワイトバランスを設定した の主に4つを脳内の撮り方の引き出しから選択しました。

こういったたくさんの撮り方から検索をかけてチョイスする能力も「いい写真」を目指す上で重要なのかもしれませんね。




いくら本などで勉強しても、いざ撮影現場で目の前の状況と知識を関連付けることが出来なくては意味がありません。もちろん流し撮りのように技術も習得できていないと実践はできません。知識だけつけても撮る写真に反映できない原因は【習得】と【応用】を意識できていないからです。

知識をつけることは確かに大切ですが今回ご紹介した【知識】【習得】【応用】をセットとしてとらえてみましょう。習得は身近にあるもので試し撮りでもOK、応用は本番で忘れずに意識することがポイントです。

今回はこの辺で!!!

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↓↓↓撮影ポイント↓↓↓

蔵王エコーライン 縞の沢の駐車場あたりです