究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、突然ですがバイクの保険ってどうされていますか?私はR1200GSの購入店で加入したBMW Motorrad自動車保険(三井住友海上)に加入しているのですが、そろそろ満期なので少しでも安くするためダイレクト系なども検討してみようかと思いました。
特にバイク保険として評判の良さそうなチューリッヒのバイク保険はロードサービスが100kmまで受けられることと、携行品特約としてカメラ等の破損を保証してくれるサービスが魅力的です。
しかし携行品特約は5万円または10万円までで私の所有するカメラ機材としては少ないです…もちろん出ないよりはマシですが。それよりロードサービスの範囲が100km以内と限定されているのに対し、BMW Motorrad自動車保険は距離の明記がなく「最寄りの整備工場まで」とあるので、恐らく無制限なのだと思います。近場なら100km以内でも安心ですが北海道とかだと100kmでBMWのバイクを修理できるバイク屋があるか微妙です。
私の等級は最高といわれるノンフリート20等級なのですが、これでBMW Motorrad自動車保険で16000円くらい、チューリッヒでそれより2000円くらい安い程度でした。うーん、どうしよう。悩ましいですね。
さて、以前に私のバイク歴30年という拙いキャリアからバイク安全、ツーリングノウハウのあらゆる事を「教習所では教えてくれない☆バイク安全ノウハウ」として記事にしましたが、今回はそれの第二弾でございます。
前回までの 1~8はこちら
最近になって新たな読者様が増えたこと、データ解析から20代の方も多いことを受けてこんな事を始めた次第です。では続きの9からどうぞ。
9.晴れた日でも鉄の蓋と白線はよけて走ろう
マンホールや橋などの継ぎ目など濡れた鉄板、白線などのペイントは非常に滑りやすく、バイクには危険であることは教習所でも教わりますよね。しかし雨の時だけ気を付けて走る…ではミスが発生したときに転倒や事故になりかねません。晴れている日でもマンホールや白線を踏まないよう走る習慣をつけましょう。いつも避けて走るようにしておけば、ついうっかりマンホールに乗ってしまった!という事も少なくなるなずです。
10.どす黒いシミはオイルだ!
路面の一部が濡れていたら…滑るかもしれないので可能であればよけて通りますよね。水は光沢があってすぐに分かりますが、アスファルトの一部がどす黒いシミになっていたら何でしょうか?
…それはオイルかもしれません。水とは比較にならないほど滑り大変危険です。今どきオイル漏れしている車なんてないように思えますが、意外と交通量の多い国道とかでは大型車などから漏れている事があります。
どす黒いシミを見たら絶対に乗らない。気を付けましょう!

11.落下物を想定した車間距離と走行ライン
道路を走るときに前走車と十分な車間距離を保つのは常識ですよね。もしバイクが前の車の後ろにピッタリと付けたらどのような危険があるでしょうか?
車の運転をされる方でしたら誰でも経験があると思いますが、路面にゴミ等の落下物があった場合に高さのない物だったら無理に回避するよりは、またいでしまおうと車体の下を通して回避したことはないでしょうか?
もちろん車はその回避方法で問題ありません。しかし、その車の後ろを走っているバイクからすれば、突然前の車の下から落下物が出現するので驚くものです。
前走車との車間をつめてしまうと、こういった突然の事態に対応が遅れてしまいます。バイクは前の車から見るとヘッドライトも常時点灯ですし圧力的に感じるものです。マナーやトラブル回避の観点からも車間距離は十分に保って突然の落下物に注意しましょう。
12.キャンプ道具は低重心がキホン
キャンプツーリング、楽しいですよね!私ももう長い事やっていますが飽きることなくキャンプツーリングをしております。しかしキャンプ道具を積載能力の限られたオートバイに積むのは、意外とノウハウが必要とされます。
メーカー時代にツーリングバッグの開発をしていた頃、さまざまなテストやデータをとっていましたがキャンプツーリングでの平均的な荷物の重量は10kg前後だと思います。もちろん個人差はかなり有ると思いますが、テントや寝袋などの装備から着替えや食材やビール…そしてバッグ類自体の重さなども含めれば、なかなかの重量です。
メインの積載はリアシート上になるのが一般的だと思いますが、なるべくサイドバッグやパニアケースなどで両サイドに振り分けて、ペグ、テーブル、チェアなどの重量のあるものを低い位置に積載させましょう。
積み上げて重心が高くなると取り回しでフラ付くだけでなく、走行中に不測の事態を回避するときに安定が悪く、最悪は積み方が悪いのが原因で事故になることもあります。
13.真冬の冷えたタイヤは想像以上に滑る
真冬の冷え込んだ日。走り始め、または休憩の直後など冷えたタイヤは想像以上にグリップしません。とくにハイパワーなスポーツ車やトラクションコントロール(TRC)がない車種は注意が必要です。低速であっても少しラフにアクセルを開けると、ハイパワー車ほど冷えたタイヤを派手に空転させて、そしてグリップが回復した瞬間に激しく路面に叩きつけられます。
高速道路の長時間走行でも前輪だけが走行風で冷えていく現象があります。私はタイヤ空気圧と温度をモニターする製品を愛用しているのですが、実際に冬の高速道路の走行でみるみるフロントタイヤだけが冷えていくのを確認しました。
これにより高速のインターなどのカーブでフロントから呆気なくスリップダウン…実はよくあるケースなんです。気を付けましょうね!

14.日陰の凍結とトラックが落とした雪に注意
冬ネタが続きますがやはりバイク乗りにとって冬の方が危険が多く潜んでいるのは事実です。山間部は標高が高いぶん気温も低いので路面凍結には細心の注意が必要ですが、平野部であっても決して油断はできません。
とくに夜間に雨の降った翌日の朝などは日陰の凍結に気を付けましょう。降雪地帯でなくても長距離トラックが雪国で屋根に積もらせた雪を、カーブで落としていくこともあります。油断は禁物です。
15.前走車の追い抜きは脇道や後方も確認
前走車をオーバーテイクしたい場合、対向車の有無以外にも注意すべきことはたくさんあります。まず前にいる今から抜く車のチェックです。遅いということは右折する場所を探して迷っている人かもしれません。運悪く、こちらが追い越しを開始した瞬間に右折したいポイントを発見して急に右折を開始するかもしれません。前の車がなにをしたいのか?どんな状態なのかをよく確認しましょう。
追い越しをかけるとき、反対側車線を走る訳ですが脇道から車が出てこないか?脇道があるような場所では追い抜きはやめましょう。車は脇道から左折するときに右は確認しますが左も確認する人は少ないです。まさかバイクが来ているとは思ってもいません。
もちろん後方もよく見ましょう。後ろから派手にゴボウ抜きを企む他車がきているかもしれません。
16.タイヤの点検と空気圧チェックは怠らず!
タイヤは命を乗せているので日常的に点検するのは誰でもご存じだと思います。しかし空気圧や残溝の管理以外にも表面のヒビ、キズ、製造年月などもよくチェックしてみましょう。スリップサインが出るまで十分な残溝があってもキズやヒビが発生していると高速道路で突然バースト現象を起こしたり、本来のグリップを発揮できず予測できないようなスリップを誘発します。
小さな傷からスローパンクなんてタチの悪いトラブルも存在します。また銘柄によって冷えている時にやたらグリップしないタイヤや、ウェット路面が苦手なタイヤなど色々あるので、ご愛用のタイヤの特性も把握しておきましょう。
タイヤの製造年月はサイドに4桁の数字で表記されています。例えば1824と記載があれば2018年の24週目(6月)に製造されたタイヤということです。製造から2年以上が経過したタイヤはコンパウンドなどの成分が徐々に硬化していき、本来の性能や品質を保てなくなります。
危険な事態が発生する前にタイヤに対する意識を高めていきましょうね。少し神経質が過ぎるくらいで丁度良いと思います。
教習所で教えてくれない☆バイク安全ノウハウ 9~16でした。
今回はこの辺で!!