イタすぎる失敗例☆ミスから学ぶ写真術 星景ツーリング写真の場合

Pocket

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回の投稿でミラーレス一眼SONY α7Ⅲの広告でバイク写真がイメージカットに使われていました!という話題を書きました。いま改めてSONYのサイトを見てみましたがSONY α7Ⅲをはじめ最新のミラーレス フルサイズ一眼レフの性能は本当に素晴らしいですね。

写真を志す人であれば多くの人が高画質、高性能は喜ばしいことと思っていると思います。しかしこの部分を少し冷静に考えてみましょう。写真は画質の観点でハイクオリティになることで何が良くなるのでしょうか?写真家や写真愛好家が欲しいのはいつの世も「いい写真」という定義なき理想です。高画質といい写真は必ずしも関係しているのでしょうか?

従来の技術では無しえなかった表現が広がるから…これは間違いないですね。こんな風に撮れたらいいのにな、という憧れが技術の進歩によって実現されるのであれば、何より喜ばしいことです。そういった方は迷わず最新のカメラを購入するべきだと思います。

高画質であることは被写体の質感を高めたり、撮影時に作者が見えていなかったものまで写っていたり、まるで本物がそこに有るかのようなリアルな写真が手に入ります。ここで言うリアルとはリアリズム写真とは意味が違っていて、本物のような写真という意味です。リアリズム写真は1950年代に有名な写真家が提唱し、それに賛同した多くのアマチュアで盛んになった文化のようなものです。

まるで本物のように撮れる…という表現手段が必要か否かを考えてみましょう。写真は正解がなく自由なもので、表現の手法は無限大だと私は思います。いい写真を実現するには追い続けるテーマや被写体への知識なども関係しています。無限大にある表現手法の1つとして「本物のような」があるわけですね。多くの人にとって喜ばしいことですが、全ての人が必ず必要な事とは思えません。

もちろんカメラは高性能なほど良いですし、画質は良いに越したことはありません。しかし写真という芸術分野で考えると、技術の進歩はもう数年前に成熟期をむかえ、過度なまでの高性能を追求している時代に突入したのかな?と考えられなくもありません。

マスコミやメディアがソレで盛り上がっていると、ついソレじゃないと駄目だみたいに感じてしまいますが、写真に対する考えをしっかり持っていれば情報に振り回されることはないと思います。カメラメーカーはカスタマーのあらゆるニーズに応えシェアを伸ばす目的で新製品を開発します。しかしあなたが憧れる写真を実現できる機能が必ずしもその新製品に備わっているとは限りません。




さて今回は<中級>ツーリング写真解説として失敗談を元に人間がミスを犯すしくみ、失敗から何をどう学ぶべきかを考えてみたいと思います。

人間はミスをおかすもの。我々バイク乗りなら誰でも理解していることですよね。「俺は事故らない」とか「私はミスをしない」では想定外を想定できない、ただの浅はかな人です。

かく言う私も当ブログで偉くもないのに偉そうに写真のことを綴っている訳ですが、つい先日に何とも情けないミスをしました。

それは館山市で撮った海岸線での天の川の撮影です。

以前に当ブログでご紹介したカットは私の大好きなレンズ、超広角単焦点のEF14mmF2.8Lで撮ったのですが、この時は天の川だけを少し引き寄せて撮ってみよう!と思いEF50mmF1.8STMを試してみることにしました。

後ろにも十分に下がれるスペースがありましたし、星景をいつもいつも14mmで撮っていてはマンネリとも言えますので。しかし、かつて私は50mmという焦点距離で星空の写真など撮った経験はありませんでした。

何も考えずにいつもの露出設定である絞りは解放、シャッターは30秒、ISO感度は1000~2000くらいで試し撮りしてみました。今になって思うとミスはこの直後からです。

試し撮りした画像をモニターでプレビューしたのは覚えているのですが、チェックが甘く「これで良いな」と思ってしまったのです。本来、星景写真であれば特定の部分を拡大させてブレなどをチェックするべきでしたが、それを怠ったのです。

結果、帰宅して撮った画像をチェックしてみると天の川を大きく撮ることに成功はしているものの、全体が不明瞭でとても採用できるカットではありませんでした。

失敗の原因は極めて単純です。拡大してみるとこのように星が軌跡を描いてしまっているのです。普段、14mmという画角で撮っている分には30秒というシャッターは何とか軌跡を描かないギリギリでしたが、それよりずっと長い50mmで30秒も開けてしまうとこの通り。




これが前回に投稿しましたEF14mmF2.8Lで撮った天の川の写真です。

シャッター速度は30秒ですが拡大して見てもこの通り、星はほとんど軌跡を描かず止まっています。

長いレンズになればシャッターもあまり開けられなくなる事は理解はしていました。しかしミスをおかした上にチェックまで甘いという二重の要因で見事な失敗写真を生んだ訳です。50mmで天の川を撮るならせいぜい5~10秒が限界なのだと思います。

天の川の露出に限らず、写真をやっているとこういったミスはちょいちょい有るものです。うっかりISO感度を戻し忘れていたとか、三脚に固定しているのに手ブレ補正機能を切り忘れたとか、被写体に自分の顔が写り込んでいたとか…。

間違いを犯す原因は幾つも考えられます。思い込み、慣れ、疲労、認識不足、準備不足、どれも事前に回避できたはずの事ばかり。いつも「いい写真」に憧れをいだき傑作を手に入れたいという情熱を絶やさずにいれば抜かりなくやるべきなのに、それが出来なかったのですね。




しかし悔しい失敗は記憶にも深く刻まれます。私はこの失敗経験をもとに二度と50㎜レンズで天の川を30秒で撮ったりはしないでしょう…。

どこかの偉い人が人間は失敗からしか学べないと言っていましたが、想像力を豊かにし意識を高めていれば事前に防げることも多いと思います。これは写真に限らずバイクの運転も、長旅もキャンプも、もちろんその他の事にも言えると思います。

そのためには自分を客観的に分析し、いかにも自分がやっちゃいそうなミスがこれから始まるシチュエーションで起こりえないか予測を立てることです。私は方向音痴がひどいので林道で何度も分岐したときは「そろそろまずいな」と思って一度止まります。現在地をロストして目的地からどんどん離れてしまうという最悪の状況を回避するためです。

自分を分析して予測を立てる。これって地味に重要かもしれませんね。

今回はこの辺で!!

にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング