写真は引き算??いいえ、時に足し算、時に掛け算

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、9月は2回も3連休がありましたが、どちらもお天気はあまり良くなかったですね…。ツーリングには行かれましたか?

私は地元千葉が台風15号の被災地であるにも関わらず、些か不謹慎ですが東北にツーリングに行ってみました。宮城から蔵王エコーラインに入って坊平高原でキャンプ、蔵王温泉と遠刈田温泉をいただいて、白布峠から檜原湖へ移動。そこで2日目のキャンプをして最終日には磐梯吾妻スカイライン、そして土湯温泉に入って帰宅しました。

磐梯吾妻スカイラインや裏磐梯のエリアは年に1度はツーリングするのですが、蔵王は10年ぶりくらいで凄く新鮮な感じがしました。お釜はガスで視界不良でしたがエコーラインのロケーションは最高でしたね。まだ紅葉は早かったですが、逆に時期がずれていたので人が少なかったです。





さて今回の<中級>ツーリング写真解説では写真の基本と言われる「被写体に寄る」と「写真は引き算」という有名な事について、ちょっとだけ再考してみたいと思います。

EOS6D Mark2

「被写体に寄る」「写真は引き算」確かによく聞く写真の基本ですよね。前者は作品の主題を明確にするために構図の上で被写体の存在感を確かにするもの、後者も同様の意味で主題以外のものは潔くそぎ落としてメイン被写体を際立たせる考え方です。

しかし、これら両者はあくまで基本であって縛られることではありません。時に敢えてで「被写体から引く」や「写真は足し算」しても良いと思います。

上の写真はメイン被写体は白い灯台ですが、ちっとも寄っていません。逆にこれでもかと引いて小さく構成しました。たっぷりとスペースをとったことにより、逆に被写体の存在感を強調させる手法です。





このやり方は雑然とした場所では難しく、空や海などのシンプルな背景が必要となってきますが、日の丸構図を有効に使えるやり方なのでお勧めです。

この写真の場合は遠景に存在している雲の様子や右奥にある赤い灯台(赤なのがポイント)が控え目なアクセント被写体として機能してくれました。

いちど寄ってから敢えて引いてみる。引き算を終えてから少し足し算してみる。こういった被写体やスペースなどについて、各々の存在感を決まったパターンに捕らわれず撮影者の裁量でコントロールするのは大切なことだと思います。

もちろん作品の意図を明確にするため主題を明らかにするのは大切なんですけどね。その為の手法は撮影者の自由でいいんだと思います。

今回はこの辺で!!




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写真を現像、レタッチ、管理する最適なモニター 広色域ディスプレー

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、秋のツーリングシーズンを楽しまれていますか?ツーリングのベストシーズンとは・・・夏は暑すぎるし冬は積雪や路面凍結…、春は良いですが山間部の道路は開通していなかったり、花粉症だったり、5月病にかかっていたりと何かと忙しいです。そう考えるとツーリングのベストシーズンはやはり秋でしょうか??

空気が乾いて青空は爽やか。山は紅葉に色付いて温泉やグルメも満喫できますよね。キャンプツーリングする場合も日中でもサイトで快適に過ごせますし、焚火を楽しむのも秋からですね。

さて、今回は撮った写真をパソコンに取り入れて写真のレタッチ、RAW現像、管理などをされている方に、モニターのお話「高色域ディスプレー」の話題をいってみたいと思います。




私の場合いままでノートPC レノボThinkPadのE570を使ってLightroomのレタッチと現像、写真の管理を行ってきました。このE570には購入時よりIPS液晶のFHDモニターが搭載されていますが、どうもこのモニターではシャドウ部分が潰れてしまう傾向がありました。

せっかく仕上げた写真も後でiphoneで見たら見え方がだいぶ違うのです…。この問題を解決するのにノートPCをRAW現像などが得意なmouseコンピューターのNG5500に買い替えようか…と検討しましたが、E570も2年も使っていませんし買い替えは勿体ないので却下。そしてモニターを外部出力させて写真の作業をする時だけ広色域ディスプレーで作業してはどうだろうか…と思いついたのです。

といっても広色域ディスプレーは基本的にプロが使う物です。どれも非常に高価でキャリブレーションなどの高度なカラーマネージメントが前提となります。

私のかかえていた問題はノートPCのモニターではシャドウが潰れてしまうから…という事なので広色域を求める訳ではないのですが、面白い製品を発見したので試して買ってみました。

それはI.O DATEのLCD-HC241XDBというモデルです。AdobeRGBカバー率90%の広色域モニターですが、キャリブレーションには対応していない「お試し」的なモデルです。通常なら何十万円もする広色域ディスプレーですが、2016年の発売時で5万円台。ネットのアウトレット品で1万2千円で購入できてしまいました。個人がお試しで使うには最高に丁度良いですね。

ここで作業用色空間のお話に少し触れてみたいと思います。写真の世界では作業用色空間は主にsRGBかAdobeRGBの2つが存在します。難しい話なので手短に説明しますとAdobeRGBの方が主に緑などの色領域が広くてクリエイターや印刷業界などのプロの世界では常識的に使われている作業用色空間です。

しかし、ここで注意しなくてはいけないのがAdobeRGBが美しいのであれば自分もそれでいこう…と安直に考えると失敗を招きます。多くの人が使っているPCのモニター、スマホやタブレット、そしてWEBサイトはほとんどsRGBなのです。

AdobeRGBで仕上げたデータをsRGBでは正しく見ることができませんし、その逆も駄目です。

AdobeRGBは主に高品質なプリントを前提とした色空間で、通常の使用はsRGBと覚えておきましょう。ここでは高度なカラーマネージメントについては触れませんが、間違えてAdobeRGBを使ってしまわないよう…正しい知識を身に着けましょうね。




さて…I.O DATEのLCD-HC241XDBですが接続してみた感想としてはE570のディスプレイとは明らかに鮮やかに美しく見ることができました。

ここで試しに色域をワイド(つまりAdobeRGB90%カバーの状態)にしてみました。モニターで表示される画像の違いをiphone7で撮って比較してみましょう。

sRGB

 

そして…

ワイド(AdobeRGB)

・・・どうでしょう?あまり変わらないですよね??そうなんです、これを撮ったiphone7も、いまコレを見ている皆さんのスマホやPCモニター(もといWEBも)もsRGBなので、この両者を比較しても違いはよく確認できないのですね!

実際にはワイド表示させたモニターは「うわぁ~なんだこの気色の悪い色は!」という感じです。sRGBで撮影から仕上げまで行った画像をワイドで表示させると、変なふうになりますし、その逆はもっと酷いと思います。




話が作業用色空間に脱線してしまいましたが、I.O DATEのLCD-HC241XDBをカラーマネージメントまでやらずに、sRGBで仕上げる使用用途で十分に機能してくれる良いモニターでした!というお話でした。

それにUSB電源が出ていること、縦横にディスプレイが動くなど便利な機能もあります。本格的なクリエイターさんから見たらカラーマネージメントのできない広色域ディスプレーなんてオモチャのようかもしれませんが、いまネット上での実売価格がとても安いのが魅力だと思います。

ノートPCなどで画質に疑問を感じている方にお勧めですよ。今回はこの辺で!!

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バイク写真、ツーリング写真を解説する専門サイト「究極のツーリング写真」とは

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、また最近になって新たにブックマークして頂いた皆さま、いつも当ブログを見ていただき有難うございます。

ブログのアクセス解析を見ますと半数以上がリピーターの方で、新規にブックマークの方も堅調に数字がアップしております。そして私がこのブログを立ち上げた当初、メインのユーザー層は40~50代の男性が中心と予測していましたが、その予測に反して20代や女性ユーザーも多いのは本当に嬉しい限りです。

さて今回は新たなユーザー様が増えたことを受けまして、改めて当ブログ【究極のツーリング写真】とはどのような趣旨のブログなのかを書いてみたいと思います。

究極のツーリング写真 touring-photography.com はバイク旅の魅力を1枚の写真として表現するツーリング写真の専門サイトです。

私、立澤重良はアマチュアで活動している個人的な写真家です。約30年のバイクキャリアと拙い写真キャリアで得たツーリング写真のことについて主に撮り方の解説などを綴っております。

ツーリング先で出会った風景、見つけた被写体、かっこいい愛車、キャンプツーリングのシーンなどなど、カッコいい、素敵、かわいい~といった感情に呼びかける写真作品の具体的な撮り方です。

例えばこんな解説です。ツーリング先で見つけた素敵な風景、それを表現するには1.子供のように純粋な気持ちで感動しよう2.景色をよく見て特長をとらえよう3.自分が一番好きだと思ったことを言葉にしよう4.それが写真になったらどうなのかイメージを描こう5.構図、フレーミング、露出やズームなどから選択をしよう。といった解説です。ちょっと変わっているでしょう?




ギャラリーを見るだけで楽しんでいただくのも大変嬉しいですが、当ブログではツーリング写真の撮り方について<初級><中級><上級>と分けて詳細に解説しております。

従来、ツーリングで写真は撮っていたよ!という方々。SNSで使うレポート的な写真やツーリングの記念の写真だけで満足していませんか???

我らバイク乗りは通常の交通手段では出会う事のない素晴らしい世界を見ています。せっかくなら人に見せて喜んでもらえる写真、表現の世界の門をたたいてみませんか?

従来、鉄道写真は鉄道という車両にフォーカスされた割と閉鎖的な写真ジャンルでしたが、中井精也さんの「ゆる鉄」により鉄道のある風景が認知され、写真文化として一躍市民権を得ました。…それに似たことをバイクでやってみたいのです。

バイクというと危ないとか負のイメージが未だにあるかもしれません。しかしそこを払拭して【ツーリング写真】の力で「バイクでツーリング、素敵かも」と思っていただけるようツーリング写真文化を広めていきたいのです。

皆さんが撮ったツーリング先での1枚を誰かに見せて、そしてバイクツーリングの魅力が広がったら素敵だと思いませんか?それほど難しいことはありませんよ。

カメラも恐らくいまお持ちのデジカメで大丈夫です。最初はスマホのカメラ機能でも問題ありません。




網走で名もない風景

何かと忙しい現代人。そう簡単に「旅」なんて呼べる体験は一般の人にはできないかもしれません。徒歩や自転車やローカル鉄道では時間的、体力的にハードルが高いです…。

しかしオートバイであれば免許をとってバイクを買うだけです。バイクでツーリングに出かければ、近かろうと遠かろうとそれはたちまち冒険であり旅の世界です。

バイクとは無縁だった人、免許はあるけどツーリングに行ったことのない人、中学生や高校生、むかし乗っていたけど久しく遠ざかっている人。そんな人たちにツーリング写真でバイクの旅の魅力を伝えてみませんか?

ノウハウは惜しまず全公開しています。カメラの操作、レンズの使い分け、三脚の積み方、構図、デザイン、フレーミング、露出、光や空気の読み方、奇跡のシャッターチャンス、秘密の裏技などなど…

個人的なツーリングレポートや日々の日記を綴ったような普通のブログとはチョット違うんです。「みんなツーリング写真やろうよ」というLearning型ブログです。




宗谷丘陵 白い貝殻の道

「私もやってみようかな」という方はもちろん「う~ん、写真を見るだけなら」「R1200GS好き!」という方でもOKです。

気になった方はブックマークをお願いします!

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上級者なら直感で比率を作ろう☆究極の黄金比は勘でOK

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、食欲の秋なのでツーリング先でもつい美味しい物を食べ過ぎてしまう季節ですね。

私も健康のために少しは減量したいのですが、こう涼しくなってくるとツーリング先でつい美味しい物を食べ過ぎてしまうものです。そこで何とか楽をして対策できないものか?と調べていたところ、難消化性デキストリンなるものを発見しました。これは特保のお茶などに入っているそうなのですが、食事による糖の吸収を穏やかにしてくれるのだとか…。

薬品ではなくトウモロコシ等から作ったデンプン成分なので、無味無臭で副作用などなく、食事のときに飲み物に溶かして飲むだけで良いそうです。バランスの良い食事に適度な運動…が一番良いのは分かってはいるのですが、それがなかなか長続きできないので、難消化性デキストリンをしばらく試してみたいと思います。




さて今回の<上級ツーリング写真解説>では今まで当ブログで何度か解説してきました、比率のお話をさらに掘り下げてマニアックに解説してみたいと思います。ビギナーの方はサラッと読んでご参考までに。

フィボナッチ数列の「黄金螺旋構図」

比率と言うと例えば画面に海と空といった具合にスペースが2つ発生したとき、あるいはバイクと鉄道といった具合に2つの被写体が存在するときなど、両者の大きさや面積、存在感などの比率を撮影者の意図で作る比率のことですよね。

比率を意識しないで撮れば意図なき2等分を作って陳腐な構図に陥ったりと何かと写真の世界では重要と言われる比率です。

比率はエラい順に並べると黄金比(1:1.618)、白銀比(1:1.1414)、1:1.5、青銅比1:2.303といった具合になります。有名な三分割構図も黄金比で割った三分割線「ファイグリッド」があったり、ダビンチの絵画のようにフィボナッチ数列のスパイラル曲線で作られた「黄金螺旋構図」なんてのもあります。

こういった黄金比や比率の知識は写真をやっていく上で重要なことですが、撮影地で精密に1:1.618を測定する術はありませんよね?ではどうしたら良いでしょう?

私の出した答えは極めて単純です。「だいたいこんなもんかな」という勘でOKだと思います。もし心配なら比率の微妙に異なるカットを数枚撮っておいて、帰宅してからどれが理想的な比率なのかを選別すれば良いと思います。




EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L

先日、館山市の天の川のスポットで再び写真を撮ってみました。8月も後半になると天の川の位置がだいぶ北よりになってしまい、このポイントでは道路とからめて構図するのが苦しくなってきました。これが7月の初旬くらいですとS字の先にちょうど天の川が位置するのですが。

この時、暗闇の中で肉眼ではよく見えない景色を相手に構図を作るのに苦戦しました。とはいえ美しい天の川と満天の星空に興奮をおさえきれず夢中になって撮っていたのですが。

まずS字を描く道路と組み合わせるのに選んだのは縦構図で斜めにしてしまう方法でした。斜め構図は通常は避けたい撮り方ですが異空間という演出には効果的ですし、斜め構図によって失われた安定感はS字の導線効果が補ってくれます。

それから水平線と天の川の中心線の位置関係ですが、私はこの撮影地で三角構図に当てはまらないかとイメージしていました。しかし出来あがった写真をLightroomのガイドオーバーレイで三角構図を表示して照らし合わせてみましたが、三角構図とは少し違っていたようです。




実際に線をトレースするとこんな感じです。水平線と天の川が90度であるのは三角構図に近いですが、何とも不思議な構図です。ポイントは測る術はありませんが①と②のエリアが黄金比1:1.618なのでは?という事です。

①と②のエリアの比率は正直、現場では全く意識していませんでした。ただ1つ覚えているのは試し撮りの画面をプレビューしたときに「よく分からんけど、何となくしっくりくるな」と感じたことです。

結論を言ってしまえば有名な〇〇構図には当てはまりませんが、成功した構図と言えそうです。地上部にはS字導線で視線誘導と安定を、夜空には天の川の右と左のエリアで黄金比を。空と地上の割合も白銀比に近い…?くらいにはなっていると思います。

黄金比1:1.618はDNAやオウムガイの断面構造など自然界に数多く存在する神秘の比率です。DNAにも通ずる比率なのであれば人間の直感に任せてしまっても強ち間違いとは言えません。端的に言ってしまえば黄金比は直感的に良いと思った比率ということです。

比率やグリッド線といった知識は確かに大切ですが、スケールのような物を当てがって景色を測定することはできません(近い将来は出てきそうですが)。知識は知識として脳内のどこかに置いておいて、撮影地では自分の直感を信じて比率を作ることも上級者には求められる能力なのかもしれませんね。

今回はこの辺で!!!

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裏ワザ☆あまり知られていない3等分構図と奇数の法則

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、3連休ですが秋のツーリングを楽しまれていますでしょうか?

私のテリトリーである房総半島方面は先日の台風15号の影響で幹線道路は問題ありませんが、ツーリングで楽しむような山道は通行止めの区間などもあります。またお店なども営業が再開できていない店舗が多くありますのでご注意ください。




さて今回の<中級>ツーリング解説では、ちょっと珍しい構図の法則をご紹介してみたいと思います。従来、当ブログでは構図と言えば三分割構図や黄金比を応用したファイグリッド、8分割線や日の丸構図などをご紹介してきました。

それと同時に特別な理由のない限り2つの被写体や2つのエリアを2等分してしまう構図は避けましょう…という解説をしました。被写体Aと被写体Bがある場合、どちらが主題なのか存在感を明確にしましょう、2等分は作品の意図がボヤけてしまうので気を付けましょう…という解説です。

もちろん意図して2等分に撮った写真は問題ありません。例えば双子の赤ちゃんとか、水面のリフレクションでシンメトリーデザインを狙ったとか、こういった意図した2等分は大いにアリです。

今回ご紹介する構図はとても不思議な話なのですが、2個を2等分は駄目だけど3個を3等分ならイケますよ!という3つの被写体を3等分する構図【奇数の法則】のご紹介です。

EOS6D Mark2

こちらの作品をご覧ください。海岸で朝日のツーリングシーンを撮った写真です。バイクを置いてある場所は砂浜に見えますが、実際には駐車場です。強風で駐車場にも砂が堆積して境界がよく分からなくなっていました。




ここで水平線から登った赤い太陽を光源にコントラストのある印象的な写真を撮ってみようと思いました。構成している被写体はバイク、ライダー、太陽の3つです。通常、このように被写体が複数ある場合は各々の存在感を大きさ、ボケ具合、フレーミングや配置などで調整し、作品の主題へ導く構成を作るべきですが奇数の法則の場合は等分でもOKです。

この作例では3つですが5つや7つでも等分でいけます。

さらにこの作品のように3つの被写体の位置関係で三角を作れれば、デザイン上での安定を得ることも可能です。

3者で正三角形または二等辺三角形を構成すると安定が出る

2等分はダメで3等分ならなぜOKなのか?私もよくは分からないのですが、例えば三分割構図でも3等分断線で作られていますよね?基本的に人間の美的感覚として2等分より3等分、4等分より5等分といった具合に、偶数よりも奇数であれば等分が美しく感じるという事でしょうか。

バイクと船。2つを等分に構図すると、このようにたちまち陳腐な写真に。

写真の構図についてネット等で検索すると三分割構図の話は必ずヒットしますが、この3等分構図や奇数の法則についてはまず見かけないです。作るのが簡単な割にはレアな手法と言えるかもしれません。3等分構図、奇数の法則、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

今回はこの辺で!!!




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超広角ズームレンズSIGMA12-24mmF4.5-5.6DG バイク写真作例集

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回の投稿でヤフオクで中古のSIGMA超広角ズームレンズ12-24mmF4.5-5.6DGを買いました!というお話をしました。今回はその12-24mmF4.5-5.6で撮った作例をご紹介してみたいと思います。

12mm

まずは前回の投稿で「ここで24mmが欲しかった」と書いた場所へ再び行って試し撮りしてみました。これはワイ端の12mmです。やはり中央の小さな島よりも手前のテトラポッドの存在が強い構図になります。

日の高い日中に逆光ぎみで撮りましたが、中央よりやや右上あたりにゴーストが入りました。

24mm

そしてこれが欲しかった24mmです。中央の島が程よい大きさになって手前のテトラポットの存在感は一気に控え目になりました。そして全体の広がり感も広角レンズらしさがあります。

この島の背景にある堤防にR1200GSを停めて撮ってみたくて、この場所にこだわっていたのですが、よく見ると無断で入って良いか微妙な場所だったので諦めることにしました…。




次に強い逆光で撮ってみましたが想像していた以上に逆光耐性が良好で不自然なフレア、ゴーストは見当たりません。これならキャノンEF14mmF2.8Lと大差ないように感じます。しかしよく見ると周辺光量落ちがだいぶ目立ちますね。これはこれでOKの場合もありますが…

LightroomのレンズプロファイルにちゃんとSIGMA12-24F4.5-5.6DGが入っていました。周辺光量落ちはプロファイル補正ワンクリックでOKです。

この通り、周辺光量落ちはキレイに補正され歪みも有る程度は補正されました。




次に期待していたコクピット風景での走行シーンを試してみました。狙い通り14mmでは両ミラーが画面に入りませんでしたが、12mmではばっちり画面内に入ってくれましたよ。

しかし良く見ると、この時は太陽を背に走っていたのでミラーが反射していました。至近距離の逆光にはさすがにゴーストが発生しています。ただこれはキャノンEF14mmF2.8Lのときも良く出ていたことで、比較すると少し派手に出ていますが私は嫌いではないです。

EOS6D Mark2 + SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG

こんな感じのは以前は無理でしたからね…ずっと撮りたいと思っていたコクピット風景のイメージが実現できた感じです。これで紅葉の林道とか桜のトンネルとかで撮ってみたいです。




と、いう事で買って良かったSIGMA12-24mmF4.5-5.6DG!ツーリング写真の作例集でした。超広角レンズにご興味をもっておられる方にお役に立てれば嬉しいです。

今回、感じたのはメーカー純正や高級なレンズと比較しても、収差や逆光時のゴーストなどは大きな差はないな…少なくとも価格差以上の差は体感はできないな、と感じました。もちろんSIGMA12-24mmF4.5-5.6DGも2003年の発売当初は約10万円したレンズなので高級なレンズなのかもしれませんが、それでもキャノンEF14mmF2.8Lが30万円であることを考えると…超広角レンズという意味では安いレンズと言えます。

カメラ選び、レンズ選びは「こんな写真が撮りたい」というイメージに対して具体的に条件を作って検討するものです。今回の私のように24mmが欲しいときがある、コクピット風景で両ミラーを画面に収めたい、といった具合に要求に具体性が出てはじめて検討すべきと感じます。

メディアで話題になっているカメラやレンズとはみな新製品です。新製品は当然ですが中古の入手が難しいですし、ユーザーが欲しくなるように策略的に宣伝を打っています。つい欲しくなるのは分かりますが「欲しい」だけでカメラやレンズを購入しても、撮る写真に変化がなければガッカリするものです。

撮りたい写真のイメージ、これが大事ですね。

今回はこの辺で!!!

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超広角ズームレンズSIGMA12-24㎜F4.5-5.6DGを買ってみました

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、突然ですが皆さまはブログやSNSなどはいつ頃からやられていますか?私は最初に作ったYahoo!ブログが2005年でしたので、けっこう古くからこういった事をしています。2005年頃といえばブログ元年とも言うべきブログ大ブームでしてYahoo!ブログもかなり盛り上がっていたと記憶します。

そのYahoo!ブログも今はすっかり利用者が減ったようで今年いっぱいで終わりになるので寂しい限りです。ブログは当初は個人の日記を発信するコミュニティーでしたが、やがて企業が広告を出したりステルスマーケティングなどが登場してビジネス化してきました。

やがてリスティング広告という読者の趣味嗜好やライフスタイルに合ったものを表示するという凄いものが登場しました。そしてブロガーはアフェリエイトやADSで広告収入を目的に運営するようになり、企業もその宣伝効果に大いに期待して、広告業界は過渡期を迎えたと言って良さそうです。




Yahoo!ブログはそんな波に乗り遅れた感が否めず、どうもユーザーの囲い込みが裏目に出てしまったのでしょうか?もっと早い段階でGoogleアドセンス広告に対応していれば…と思うのですが。

そんなYhaoo!ブログの消滅を受けて、懐かしい10年前の記事を読み返してみたのですが、いま以上に稚拙極まりない文章に内容、ほんと顔から火が出そうなほど恥ずかしい投稿ばかり。しかし考えてもみれば私がこうして究極のツーリング写真を書いていることも、何年後かには同様に恥ずかしいと思うのでしょうね。

結局、恥をかかずに生きていくことはできないのかもしれません。

さて今回の究極のツーリング写真ではバイク写真、ツーリング写真の撮り方の解説はお休みして一眼レフ用のレンズの話題をいってみたいと思います。

といっても単純に超広角ズームレンズの中古をヤフオクで買ってしまったぜ~という内容なのですが。お好きな方はお付き合いくださいませ。

今回、新たに私のレンズバリエーションに加わったのは私の大好きなSIGMAです。SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG HSM の1型。超広角ズームレンズです。

SIGMA12-24mmF4.5-5.6DG HSMは2003年頃に発売され、その後に2011年ころにSIGMA12-24mmF4.5-5.6DGⅡ HSMと進化しました。現在ではあの好評なARTラインとしてSIGMA12-14mmF4DG HSMがラインナップしている事もあり、だいぶ古いモデルというイメージです。そのお陰で中古相場がかなり割安で、通常のユーザーだと超広角というのも出番の少ないレンズのせいか程度も良いモノばかり。恐らく定価は10万円くらいですが2万円台で入手できました。




今回、このSIGMA12-24mmF4.5-5.6DGを買おうと思ったきっかけは2つあって、1つ目は24mmの画角が欲しかったことです。

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L

そのきっかけになったのはこの写真です。この海岸で中央にある小島が気に入って撮影を開始したのは良いのですがEF14mmF2.8Lでは島が小さすぎで、前景に入れたテトラポットの様子はもう少し存在感を下げたいと思いました。これではテトラポットが主題みたいですから。しかしこれ以上は寄れません。テトラポットの上に三脚を立てても高さが足りないのです。

そこで手持ちの単焦点レンズであるEF35mmF2ISを試したのですが、それでは空の広がり感が一気に失われてしまい、当初に描いたイメージとはかけはなれていました。

ここでは24mmが欲しいな、と強く感じたのです。

そして2つ目の理由は私がよくやるコクピット風景です。

いつもこれをやるときはキャノンEF14mmF2.8Lなのですが、14mmの画角でも微妙に両手を写せないことが多いのです。手を入れることでライダーの存在を見る側へ感じさせるとともに、危険な片手運転ではありませんよ!という証明もしたいので、この撮り方では両手とできれば両ミラーを画面内に入れたいのです。

そこで欲しいのが12mmです。おそらく魚眼ではないレンズの選択肢としては最も広角となる焦点距離ではないでしょうか。コクピット風景写真は特殊な撮り方ですが、画質やAF性能は求めませんしキャノン純正にこだわる理由もありません。




本当は予算に余裕があれば素晴らしい性能のARTが欲しかったのですが、予算オーバーと重量も1150gとかなりの重量なのでこれは却下。割り切って旧型の中古とした訳ですが、こちらも998gとまあまあ重かったです…。ひとつ新しいSIGMA12-24mmF4.5-5.6DGⅡでしたら670gとかなり軽量だったので、頑張ってⅡにすれば良かったかもしれません。

以前も書きましたがレンズを購入する時は、このように撮りたい写真の要求が発生したときに、選択肢を具体的にしていくものです。撮りたい写真を先に決める!ここがポイントですね。

次回はSIGMA12-24mmF4.5-5.6DGを実際に使ってみた感想と撮影サンプルをアップしてみたいと思います。

今回はこの辺で!!!

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写真が確実に上達する唯一の手段 毎日撮って写真好きになろう

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、この3連休はツーリングに行かれましたか?

つい先日、当ブログを読んでいただいている方に撮り方のノウハウを公開しちゃっていいの?と聞かれました。確かにノウハウは本来は秘密にするべきかもしれません。しかしバイク写真において、ツーリングの魅力やバイクに乗ることの良さを広める【ツーリング写真】を世に認知させたい…という想いで個人的なノウハウ(大したものではありませんが)を公開しております。

また、その一方で解説を作成することで私自身も勉強になっている、というのもあります。その昔、最初に就職した会社で専門的な分野において顧客相手に講習会をやってほしいと言われました。やがて、その仕事が増えて使いやすいように教科書やマニュアルを自分で作ったものです。教科書やマニュアルを自分で作ると抜けていた知識や間違った知識を見つけられて自分自身が勉強になったものでした。その時の経験で「教えるは教わる」「人に分かりやすく説明できなければ理解していないのと同じ」ということを学びました。

今は読者の皆さまがこのブログの写真解説を読んで、写真がレベルアップしてくれたら良いな…という想いと、私自身へのセルフピグマリオン効果を期待して書いております。




さて今回のツーリング写真解説では、上達するにはどうするのが良いのだろう?というざっくりとしたお話をいってみたいと思います。

上達とは大きく2つに分けて考えると1つは上手に撮れるようになること、2つ目はいい写真を目指す人になること…でしょか。前者の上手になる…はキレイに撮る事、整った構図や美しいバランスで撮る事ですが、これはビギナーから見ると憧れかもしれませんが実際には数年やれば誰でも達成できることです。ここを目標にするとキレイな写真が撮れるようになった途端「上手に撮れるようにはなったけど、何か違うな…」と感じてしまうものです。

2つ目の【いい写真を目指す人】を常に心のどこかに置いて写真を楽しみましょう。いい写真とは常に写真を見る側が主観的に決めるもので、撮る側にとっては永遠のテーマです。キレイに撮る事、上手に撮る事とは別次元であり極端に言ってしまえば下手だけどいい写真、酷い画質だけどいい写真も有りえる訳です。

EOS30D F16 1/100 ISO100

写真といえばカメラで撮るのですから、つい関心の対象がカメラやレンズにいってしまいますね。しかしカメラの知識はご自身のカメラを使いこなすことや基本的な構造や理論などを勉強したら、それ以外のことはさほど重要ではありません。

関心の対象はカメラやレンズではなく常に写真にしましょう。写真が好きな人になる。写真を撮ることの楽しさ、写真作品を生み出すアーティストのような自分の発見、写真とともに旅することで変わるツーリングスタイル、写真を見ることが好きな人…

写真に対する想いは人それぞれで自由です。記録としての写真、芸術としての写真、楽しさの追及、どれにも共通して言えるのは見る人がいてくれて自分が表現者になれることでしょうか。

しかし見る人の存在を強く意識しすぎると承認欲求が強く出てしまい良く見せよう…という見栄のような写真を生んでしまうので注意が必要です。

写真はレポートのような記録写真や旅行の記念写真を除き、人にみせて喜んでもらえるような写真を撮る場合、個人の発表となりますので少なからず恥を覚悟でやらなくてはいけません…。

自分がツーリング先で出会った風景、見つけた被写体、それらに対して個人的に感じたことを写真にしたい…これをやるために構図やら露出やらといった撮り方が存在します。しかしやり方によっては撮り方はこだわらず敢えてナチュラルに撮ったという表現方法もあります。




自分が出会ったものに感動して、それをこんな風に写真にしてみました・・ってこれって考えようによっては発表するのは恥ずかしいものです。誰かが撮った写真がインスタなどのSNSで話題になると、こぞって同じ撮影スポットに行って全く同じ構図で撮るのは恥ずかしい事ではありませんけどね。

個人の作品の発表とはそれくらい、ある程度の恥をかくことを覚悟の上でやらなくてはいけないと思います。シャイな性格の人でも写真は大胆に発表しましょうね。

CASIO エクシリム EX-10

上達の過程とは撮って失敗しての繰り返しの中で「あっそうゆうコトだったのか」という気づきを幾つも得ることです。それは被写体に対する理解であったり画角の感覚であったり、露出の概念であったりと実に様々あります。

人間は失敗からしか学ぶことが出来ないと、どこかの偉い人が言っていましたが写真については成功から学ぶことも多いです。後になって見てみたら我ながら良く撮れたな、と思える写真をたまに手に入れるものです。それは嬉しくウキウキしてしまい何度もその写真を眺めては友達や家族見せたりするはずです。

そのよく撮れたお気に入りの一枚は、上達の重要なカギとなります。その写真を撮ったときの実際の様子やその日のツーリングのことも深く記憶に刻まれるからです。




EOS6D mark2

いつも私が大切にしていることはイメージです。カメラの電源を入れる前に頭の中で描く空想の写真です。こんな風に撮りたいな、きっとこんな風に写るはずだ。というイメージです。目の前の光景は眼球という体のパーツが情景や被写体を脳に信号として送っている訳ですが、写真はこれとは異なって二次元の静止画です。

この様子をシャッターを切って写真にすると、どんな風になるか?このイメージがとても大切です。

イメージを脳内に描く想像力、構図を作る足、被写体の特徴や魅力を解明する目、いい写真を手に入れたいという情熱と行動力…そして写真が好きな人であること。これらを育むには兎にも角にも写真をたくさん撮るしかないと思います

いつも写真を撮って写真を身近に生きることで、理解を深め感覚を養うのでは…最近、そんな風に思います。

以前も書きましたがツーリングに行く時だけ、休日だけに写真を撮っているのではなく、いつでもコンデジをポケットに忍ばせて、通勤路や仕事の休憩時間なども利用し毎日、何かしらの写真を撮るようにすると、みるみる上達していきます。

皆さまもぜひ毎日スナップを撮り、写真を身近に日々を送ってみてくださいね。

今回はこの辺で!!

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庶民の経済力でBMW 空冷R1200GSを維持する方法 R1200GSの維持費

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、3連休の中日ですがツーリングに行かれてますでしょうか?南房総の方は災害の影響でまだまだツーリングという雰囲気ではありませんが…一日も早く通常の生活に戻ってほしいと願っております。さて今回はツーリング写真、バイク写真の解説はお休みして、私の愛車BMW 空冷R1200GSの話題をいってみたいと思います。

当ブログにバイク写真や北海道ツーリングがお好きで見に来られる方が多いと思いますが、作品に登場するBMW R1200GSがちょっと気になるな…でもBMWの維持費って高そう、故障とかも大丈夫なのかな?といったBMWバイクに関わる維持費などの疑問について書いてみたいと思います。

維持費と言えば自動車税、自動車保険、車検費用などが最低かかってくる固定費ですが、これは自動車税が年間6000円。自動車保険は20等級でしたら16000円くらいです。車検については以下に詳しく触れますがユーザー車検で約2万円、ディーラー依頼で10~20万円(内容によりけり)です。

あとはガソリン代ですが燃費はカタログ値で23.2km/L(90km/h定速走行)で実測は18~21km/Lくらいを安定してマークします。もちろん乗り方にもよるとは思いますが、ツーリングメインでしたらこれくらいです。2019年現在、比較対象としてホンダのサイトを確認したところCRF1000Lアフリカツインで32.0km/L、NC750Xが42.0km/L、CB1300SBが26.8Km/Lです。これらホンダ3車種は60Km/h定速走行での値ですのでCB1300SBと同じくらいと考えて良いと思います。

オンボードの平均燃費表示 20㎞/L を表示している。

私の車、ルノーカングーもそうなのですがヨーロッパ車の多くは燃料が95オクタンで設定されていて日本で使用する場合はハイオクを推奨されるものです。R1200GSの場合はBMS-Kという燃料制御により、中期型(2008年モデル)以降についてはレギュラー、ハイオクのどちらも可能です。しかし燃料の品質の観点でハイオクガソリンを使用した方が好ましいです(最近は聞きませんがごく稀に粗悪な燃料もあるため)。

次に点検や消耗品に関わる維持費ですがディーラーにお願いした場合と、自分でやった場合の比較を書いていきたいと思います。

・オイル交換

まずエンジンオイル交換の場合、BMW純正オイルとBMW純正オイルフィルターを交換してもらい、工賃を含めた金額はBMWディーラーの場合およそ15000円くらいです。一方、自分でオイル交換をする場合、コスパで有名なシェブロンシュプリーム20W-50を使用、オイルフィルターはMANNなどの市販品を使い合計で3500円程度です。(シェブロンシュプリーム20W-50 ネット通販でおよそ600円/1クォート)

ミッションオイルの場合はBMWディーラーだと大体工賃込みで5000円自分で作業する場合はカストロールUNIVERSAL80W-90の1L缶が1150円。800㏄しか使わないのでこれだけ。

リアファイナルドライブのオイル交換はディーラーだとオイル代1411円+工賃5000円で6411円。自分でやるとミッションを交換したときの余り200㏄で足りてしまいます。一応計算するとUNIVERSAL80W-90の1L缶1150円÷5で230円くらいです。




・タイヤ交換

タイヤ交換については銘柄によってずいぶん差があります。コンチネンタル、メッツラー、ミシュラン、ピレリーなどはモノによって高いです。コスパの良いタイヤはシンコーです。

高いタイヤでもBMWディーラーのタイヤ交換キャンペーンのタイミングでやると5万円以内で収まる場合もあります。通常は前後交換してタイヤ代+工賃で6~7万円程度です。

自分でネット通販で購入し工賃の安い持ち込みOKなお店に持っていくとお得です。シンコーのE705であればネット通販で前後購入して15000円くらい。持ち込み交換工賃でやってもらってトータル3~4万円です。

タイヤ交換費用を最も安くするお勧めの方法があります。シンコーE705をネット通販の最安値で購入して車体へのホイール着脱は自分で作業し、タイヤ組み換えのみをお店に持ち込んでやってもらう方法です。ホイール持ち込みであればどこの店も工賃は安いですし、何よりR1200GSというバイクは通常のバイクに比べてホイールの着脱がとても容易なのです。

普通のバイクはリアホイールはチェーンがあるので手間ですが、R1200GSはシャフトドライブで片持ちなので簡単に着脱できます。センタースタンドで自立するのでジャッキも不要です。

ホイールをお店に持ち込んで作業する投稿を書きましたので コチラ を参照ください。

タイヤはオフロード対応のブロックパターンは4000~8000㎞程度しか持続しない物が多く、オンロード向けのタイヤであればその倍以上は持続します。R1200GSに限った話ではありませんがアドベンチャーバイクを買ってオフロード指向で楽しむぞ!という方は維持費の上でタイヤ代を忘れずに考えておきましょう。

持ち込みタイヤを交換してくれるショップは最近になって増えました

・法令点検

法令12か月点検または法令24か月点検はその名の通り、法で義務付けられている点検です。国土交通省が定めた道路運送車両法第四十八条に準じて定められた項目の点検ですが皆さんご存じですよね?ただ法令点検を行わなかったからといって罰則規定がある訳ではないので、やっていない人も多いというのが実態です。

この点検をディーラーでお願いした場合と自分でやる場合の費用を比較してみましょう。

まずディーラーに点検に出すメリットですが、ブラックボックス化されたCPU系、電装部品系統、制御系統やセンサー類など、一括でチェックできる専用の診断機がディーラーにあります。以前はGT-1というものでしたが現在はMOSS-PCといいます。

このMOSS-PCをR1200GSに接続して診断をかけると、故障コードの検出や履歴、BMSフォルトメモリー、ABSコントロールユニットの故障コードと履歴、アイドリングの自動調整、ダイナミックメンテナンススケジュールの管理などが可能です。大変信頼できる素晴らしいシステムであるのは間違いありませんが、何も問題がなければ特にメリットもありません。問題が無かったことの確認という意味で価値があるのかもしれませんが…。

ディーラーでの1年または10000km定期点検は点検基本料金(MOSS-PCの診断、ケミカル費用、産廃処理費用など含む)25000円くらいです。

アイドリングは調整しなくても狂う事は稀ですし、そろそろディーラーに点検に出してください、というメッセージがメーターに表示されるダイナミックメンテナンススケジュールは表示を気にしないなら別にリセットする必要もありません。

ダイナミックメンテナンススケジュール そろそろディーラーに点検に出してください…という表示

ディーラーに点検を依頼するもう1つのメリットはヘッドのバルブクリアランスの測定と調整があります。R1200GSは空冷ヘッドな訳ですから、クリアランスにはシビアなものです。しかし私はR1200GSを2008年に購入した当初から7年くらいはディーラーさんで見てもらっていましたが、バルブクリアランスが大きく狂っていた事は無く、いまはもうバルブクリアランスはみなくて良い!と結論付けました。

あとはスロットルの同調とか燃料ホースの交換とか、オルタネーターVベルトの交換などありますが、必要になったときにその部分だけディーラーさんにお願いするのが費用を節約するコツです。バルブクリアランス調整は約9000円程度、オルタネーターVベルト交換は7000円くらいです。燃料ホース交換なども高くはないです。

あとは法令に準じた項目についてはパッドの残量確認やプラグやバッテリーの消耗具合、サスペンションやマフラー等に異常がないかなど、ユーザーで出来てしまうものばかりです。もちろん異常があれば別ですが異常がないかの点検だけならユーザーでも簡単なのです。

ディーラーに法令点検に出すと整備内容や交換部品によって違いますが5~10万円の費用が発生します。

2008年 R1200GS 中期型 カラーはオリジナルペイント

点検記録簿がつくのもディーラー点検のメリットですが、これは自分で整備した場合はつきません…。私の場合は作業内容や交換部品、走行距離などを詳細にFacebookに記事にして保存しています。ただの記録として公開範囲を「自分のみ」にしておけば人に見られませんし、後で過去の整備履歴もFacebookで簡単に検索できます。

・バッテリー交換

バッテリーも消耗品の代表選手ですね。目安としては2年で交換ですが使用状況によってだいぶ変わってきます。CPUや電子制御に依存したR1200GSですので弱ったバッテリーを騙しだまし使うのは絶対にやめましょう。

ディーラーでバッテリー交換をお願いするとおよそ2万円。自分でやればネット通販で6000円程度で入手できます。交換方法はとても簡単です。

参考記事 R1200GS バッテリー交換方法




・その他の部品交換

部品交換についてはBMW純正部品にこだわってBMWディーラーで交換してもらうか、アフターパーツメーカー製をネット通販で購入して自分で作業するかの比較をしてみたいと思います。

まずブレーキパッドの例です。例えばリアですと純正ブレーキパッドは9000円。フェロードやベスラなどのアフターメーカー製で4000から6000円程度。私が先日買ったチョット怪しいCyletoでしたら1200円程度です。

激安のブレーキパッド Cyleto 少しダストが多くホイールが汚れますが、それ以外は問題ありません。

ブレーキディスクローターはBMW純正品で前後揃えて交換すると工賃と合わせて約15万円もかかります。例えばリアディスクローターのBMW純正は約3万円ですが、Arashiという同じく少し怪しいブランド製でしたら約5000円で購入できます。CyletoのパッドもArashiのディスクローターも愛用していますが性能、信頼性ともに問題ありません。

ブレーキパッドの消耗は国産車とはだいぶ違い、リア4万キロ、フロントで5万キロも持続しました(私の場合ですよ)。ディスクローターはリアで7万キロ、フロントは8万キロで限度値になりました。国産車はパッドを削ってディスクは削らずという感じなのでパッドは1万キロくらいで交換となりますが、BMWの場合はディスクも削るようです。どちらが経済的なのかは走行距離をたくさん走るか、あまり距離を走らないかで変わってきます(5万km以内で乗り換えてしまう人はとっても経済的)。

スパークプラグはR1200GSの場合はツインスパークで2気筒ですので4本必要です。DOHCヘッドの後期型でNGK MAR8B-JDS 4本で8000円程度、中期のSOHCの場合はNGK DCPR8EKCで4本で2800円程度です。

自分でやれば工賃は0円。部品はネットで最安を購入できる。

後期DOHCヘッド用のMAR8B-JDSは高いですが電極が2極構造なのでメーカー指定の交換目安は40000km毎となっています。実際に私のR1200GSアドベンチャーは40000km使用しましたが問題ありませんでした。一概に高いとは言えませんね。

・車検継続検査

車検の継続検査はディーラに依頼した場合、車検代行費用+車検整備基本費用で55000円です。お店によって少し違いがあるかもしれませんが、私が過去に依頼したときはこの値段でした(10年くらい前は40000円くらいでしたが…)。

そして車検のタイミングで消耗品や問題があった場所の整備などをすれば、その部品代や調整費がかかってきます。

標準的な内容で合計は10~15万円くらいでしょうか。車検と同時に前後のタイヤ交換でもすれば軽く20万円オーバーです。

一方、ユーザー車検として自分で陸運局で通す場合は最低費用として自賠責保険料、重量税、検査費で2万円あれば足りてしまいます。

R1200GSのユーザー車検の通し方はこちら

もちろんユーザー車検の場合でも事前に整備をしなくてはいけませんので、その整備に必要だった消耗品や油脂類の費用は必要となります。しかし車検の場合は灯火類やブレーキ機能、オイル漏れなどを重点的に見られるため、車検のための整備という意味ではテスター屋さんに払うヘッドライトの光軸調整(2000~3000円程度)くらいと言えます。

ミッションオイルを注入しているところ。サクションガンはAmazonで1500円でした。




・まとめ

ディーラーに整備をお任せする場合、一度の点検で5~10万円、車検であれば10~15万円。オイル交換なら1.5万円、バッテリー交換なら2万円…。

これを極力自分でやることで、整備の基本作業費、車検代行費などは0円に。純正部品やメーカー指定オイルなどにこだわらなければ部品費用や油脂類の費用は1/3から1/5程度まで抑えることが可能です。

少しの手間と時間、トルクスレンチやフィルターレンチなどを購入する初期投資が必要になってきますが、BMWの大型バイクを維持!という最初のイメージよりははるかに現実的な維持費だと思います。

もちろんディーラーにお任せするのも悪いことではありません。BMW認定マイスターの手による厳しいチェックと専用の診断機を使い、高度な整備を受けられる安心感は絶大ですし、お任せするなら自分は楽チンなのですから高いと感じた整備費用は正当な対価と言えます。

私の場合は一年の走行距離を1万キロ以下と仮定して、年間でかかる維持費は常に10万円以下です。

重大な故障が発生してディーラーの保証も受けられない…という最悪の事態は確かにありえます。それは故障個所は大体は定番化されているので、事前に中古パーツを入手してストックさせておくのも賢いやり方です。空冷R1200GSはとても売れたヒット車種なので、中古の部品流通量も多くこれからはもっと増えると予想されます。中古パーツが入手しやすいのは大事なことです!そういった意味でも維持しやすいBMWと言えそうです。

R1200GSの泣き所であるリアファイナル。ここはASSY交換で30万円コースなので事前に中古品を入手してストックしておく。

最後に重要なポイントなのですがR1200GS特有の構造を理解して日頃から丁寧に扱ってあげる、という事です。例えばクラッチは普通のオートバイと違ってミッションが別室構造になっている乾式単盤クラッチです。むやみに半クラッチを多用すると、あっというまに摩耗して交換時期が来てしまいます。ディーラーでのクラッチ交換はディスクだけなら15万円コース、クラッチカバー交換やオーバーホールになると30万円コースです。しかし構造を理解して日頃から丁寧にクラッチを繋いでいれば15万キロ以上は持続してしまうものです。私の2008’R1200GSも8万キロオーバーですが、まだまだ大丈夫ですよ。

これから中古車で空冷R1200GSの購入をご検討されている方に参考になればと書いてみました。究極のツーリング写真では整備に自身の無い人でも安心して整備に挑戦できるように詳細に整備方法を記事にしております。

また機会をみて空冷R1200GSの中古車を買う時のポイントなども記事にしてみたいと思います。

今回はこの辺で!!!

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教習所では教えてくれない☆バイク安全ノウハウ集9~16

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、突然ですがバイクの保険ってどうされていますか?私はR1200GSの購入店で加入したBMW Motorrad自動車保険(三井住友海上)に加入しているのですが、そろそろ満期なので少しでも安くするためダイレクト系なども検討してみようかと思いました。

特にバイク保険として評判の良さそうなチューリッヒのバイク保険はロードサービスが100kmまで受けられることと、携行品特約としてカメラ等の破損を保証してくれるサービスが魅力的です。

しかし携行品特約は5万円または10万円までで私の所有するカメラ機材としては少ないです…もちろん出ないよりはマシですが。それよりロードサービスの範囲が100km以内と限定されているのに対し、BMW Motorrad自動車保険は距離の明記がなく「最寄りの整備工場まで」とあるので、恐らく無制限なのだと思います。近場なら100km以内でも安心ですが北海道とかだと100kmでBMWのバイクを修理できるバイク屋があるか微妙です。

私の等級は最高といわれるノンフリート20等級なのですが、これでBMW Motorrad自動車保険で16000円くらい、チューリッヒでそれより2000円くらい安い程度でした。うーん、どうしよう。悩ましいですね。




さて、以前に私のバイク歴30年という拙いキャリアからバイク安全、ツーリングノウハウのあらゆる事を「教習所では教えてくれない☆バイク安全ノウハウ」として記事にしましたが、今回はそれの第二弾でございます。

前回までの 1~8はこちら

最近になって新たな読者様が増えたこと、データ解析から20代の方も多いことを受けてこんな事を始めた次第です。では続きの9からどうぞ。

9.晴れた日でも鉄の蓋と白線はよけて走ろう

マンホールや橋などの継ぎ目など濡れた鉄板、白線などのペイントは非常に滑りやすく、バイクには危険であることは教習所でも教わりますよね。しかし雨の時だけ気を付けて走る…ではミスが発生したときに転倒や事故になりかねません。晴れている日でもマンホールや白線を踏まないよう走る習慣をつけましょう。いつも避けて走るようにしておけば、ついうっかりマンホールに乗ってしまった!という事も少なくなるなずです。

10.どす黒いシミはオイルだ!

路面の一部が濡れていたら…滑るかもしれないので可能であればよけて通りますよね。水は光沢があってすぐに分かりますが、アスファルトの一部がどす黒いシミになっていたら何でしょうか?

…それはオイルかもしれません。水とは比較にならないほど滑り大変危険です。今どきオイル漏れしている車なんてないように思えますが、意外と交通量の多い国道とかでは大型車などから漏れている事があります。

どす黒いシミを見たら絶対に乗らない。気を付けましょう!

EOS6D Mark2

11.落下物を想定した車間距離と走行ライン

道路を走るときに前走車と十分な車間距離を保つのは常識ですよね。もしバイクが前の車の後ろにピッタリと付けたらどのような危険があるでしょうか?

車の運転をされる方でしたら誰でも経験があると思いますが、路面にゴミ等の落下物があった場合に高さのない物だったら無理に回避するよりは、またいでしまおうと車体の下を通して回避したことはないでしょうか?

もちろん車はその回避方法で問題ありません。しかし、その車の後ろを走っているバイクからすれば、突然前の車の下から落下物が出現するので驚くものです。

前走車との車間をつめてしまうと、こういった突然の事態に対応が遅れてしまいます。バイクは前の車から見るとヘッドライトも常時点灯ですし圧力的に感じるものです。マナーやトラブル回避の観点からも車間距離は十分に保って突然の落下物に注意しましょう。

12.キャンプ道具は低重心がキホン

キャンプツーリング、楽しいですよね!私ももう長い事やっていますが飽きることなくキャンプツーリングをしております。しかしキャンプ道具を積載能力の限られたオートバイに積むのは、意外とノウハウが必要とされます。

メーカー時代にツーリングバッグの開発をしていた頃、さまざまなテストやデータをとっていましたがキャンプツーリングでの平均的な荷物の重量は10kg前後だと思います。もちろん個人差はかなり有ると思いますが、テントや寝袋などの装備から着替えや食材やビール…そしてバッグ類自体の重さなども含めれば、なかなかの重量です。

メインの積載はリアシート上になるのが一般的だと思いますが、なるべくサイドバッグやパニアケースなどで両サイドに振り分けて、ペグ、テーブル、チェアなどの重量のあるものを低い位置に積載させましょう。

積み上げて重心が高くなると取り回しでフラ付くだけでなく、走行中に不測の事態を回避するときに安定が悪く、最悪は積み方が悪いのが原因で事故になることもあります。




13.真冬の冷えたタイヤは想像以上に滑る

真冬の冷え込んだ日。走り始め、または休憩の直後など冷えたタイヤは想像以上にグリップしません。とくにハイパワーなスポーツ車やトラクションコントロール(TRC)がない車種は注意が必要です。低速であっても少しラフにアクセルを開けると、ハイパワー車ほど冷えたタイヤを派手に空転させて、そしてグリップが回復した瞬間に激しく路面に叩きつけられます。

高速道路の長時間走行でも前輪だけが走行風で冷えていく現象があります。私はタイヤ空気圧と温度をモニターする製品を愛用しているのですが、実際に冬の高速道路の走行でみるみるフロントタイヤだけが冷えていくのを確認しました。

これにより高速のインターなどのカーブでフロントから呆気なくスリップダウン…実はよくあるケースなんです。気を付けましょうね!

EOS6D Mark2

14.日陰の凍結とトラックが落とした雪に注意

冬ネタが続きますがやはりバイク乗りにとって冬の方が危険が多く潜んでいるのは事実です。山間部は標高が高いぶん気温も低いので路面凍結には細心の注意が必要ですが、平野部であっても決して油断はできません。

とくに夜間に雨の降った翌日の朝などは日陰の凍結に気を付けましょう。降雪地帯でなくても長距離トラックが雪国で屋根に積もらせた雪を、カーブで落としていくこともあります。油断は禁物です。

15.前走車の追い抜きは脇道や後方も確認

前走車をオーバーテイクしたい場合、対向車の有無以外にも注意すべきことはたくさんあります。まず前にいる今から抜く車のチェックです。遅いということは右折する場所を探して迷っている人かもしれません。運悪く、こちらが追い越しを開始した瞬間に右折したいポイントを発見して急に右折を開始するかもしれません。前の車がなにをしたいのか?どんな状態なのかをよく確認しましょう。

追い越しをかけるとき、反対側車線を走る訳ですが脇道から車が出てこないか?脇道があるような場所では追い抜きはやめましょう。車は脇道から左折するときに右は確認しますが左も確認する人は少ないです。まさかバイクが来ているとは思ってもいません。

もちろん後方もよく見ましょう。後ろから派手にゴボウ抜きを企む他車がきているかもしれません。




16.タイヤの点検と空気圧チェックは怠らず!

タイヤは命を乗せているので日常的に点検するのは誰でもご存じだと思います。しかし空気圧や残溝の管理以外にも表面のヒビ、キズ、製造年月などもよくチェックしてみましょう。スリップサインが出るまで十分な残溝があってもキズやヒビが発生していると高速道路で突然バースト現象を起こしたり、本来のグリップを発揮できず予測できないようなスリップを誘発します。

小さな傷からスローパンクなんてタチの悪いトラブルも存在します。また銘柄によって冷えている時にやたらグリップしないタイヤや、ウェット路面が苦手なタイヤなど色々あるので、ご愛用のタイヤの特性も把握しておきましょう。

タイヤの製造年月はサイドに4桁の数字で表記されています。例えば1824と記載があれば2018年の24週目(6月)に製造されたタイヤということです。製造から2年以上が経過したタイヤはコンパウンドなどの成分が徐々に硬化していき、本来の性能や品質を保てなくなります。

危険な事態が発生する前にタイヤに対する意識を高めていきましょうね。少し神経質が過ぎるくらいで丁度良いと思います。

教習所で教えてくれない☆バイク安全ノウハウ 9~16でした。

今回はこの辺で!!

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