今さら聞けない☆三分割構図と日の丸構図

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今日から8月ですね。お盆休みにロングツーリングに行かれる方は準備は万端でしょうか?熱中症対策やキャンプツーリングの方は虫刺され対策をお忘れなく。

さて今回の<初級>ツーリング写真解説では写真の世界では誰でも知っている構図の基本「三分割構図」と、よく聞く「日の丸構図」のお話を軽めにサラっといってみたいと思います。

写真といえば構図…そう構図って大事ですよね。でも構図はなんで大事なのでしょうか?そもそも構図って何?

解釈はいろいろあると思いますが例えば主題、副題、被写体A、被写体B、アクセント被写体、背景、光と影、前景や近景、これらカメラを向けた先の様々なことを画面という長方形の四角の中に如何に整理して配置や大きさで存在感を調整し、写真の意図へ導くよう機能させるもの…それが構図でしょうか。

そう、写真を見た人がその作品の意図にたどりつけるよう導く役割。だから写真は構図が命!ではないのですね。あくまでも補助的に機能しているガイドのようなものです。もっとも大切なことがしっかり表現されていれば、構図自体は大して重要ではない場合もあります。

1.三分割構図

三分割構図は写真の基本的な構図として最も知られていると思います。縦横に3等分された9つのマス、3分割グリッドですね。多くのカメラでファインダーやディスプレイに表示できる機能を有しています。

3分割構図は古来から美術に用いられる基本的な考え方「すこしずらすのが美しい」がベースになっていると思います。あまりに基本的なこととして知られているので、少しばかにしている人もおられるかもしれません。しかし意外なことにSNSなどでバイク関連の写真を見ていると「上手に三分割構図を使ったな」と思える写真はほとんど見かけません。あれほど最初に教わることなのに不思議ですね。

では使い方を作例を元に解説いたします。

まず交点と線の両方を使った例です。三分割グリッドは画面内に縦2本、横2本の線が入ります。この線に例えば水平線などをぴったり合わせてやる方法がまず1つですよね。上の写真の例だと手前側の漁船の中心、そして遠景側にバイクを停めている堤防の横線で2本の線に合わせました。えっ?それはどうやるのかって?この場合は画面の横線な訳ですからカメラの高さで合わせます。

船のマスト(?)は右側の縦線に合わせています。

そして交点です。3分割グリッドは画面内に4ポイントの交点が存在します。このポイントに重要な意味をもつ被写体を配置するのです。上の写真の場合は左上のポイントにR1200GSを合わせてみました。足でよく動いてピンポイントなアングルを探ってくださいね。

このように線や交点などを使って最低2つ以上は三分割グリッドに合わせてやることで、はじめて三分割構図は生きてくると私は考えます。




これは三分割グリッドをマス単位で使ったフレーミングによる構図です。右下のマスを埋めるようにR1200GSを配置してみました。もちろんこのやり方は1マスに限らず2マスや3マスでも使えます。

どうでしたか?三分割構図を少しばかにしていた方は、ここで改めて三分割構図の良さを見直して、次のツーリング撮ってみてはいかがでしょうか。

2.日の丸構図

日の丸構図はその名の通り、画面の中央に重要な被写体等をドーンと置いた構図です。富士山などのシンメトリーな被写体やデザイン上で安定感を優先したい場合に多く使われる構図です。

稀に日の丸構図で撮ってはいけない…と思い込んでおられる方をお見受けしますがそれは間違いです。日の丸構図は作品の主題はこれです!と明確に表現できる使える構図です。ただその日の丸構図がよく似合うシーンはそう多くないのは事実かもしれません。

この写真はシンメトリーな被写体を日の丸構図で撮った例です。左右に美しくのびていく裾の様子。これを左右対称に置いた方が安定感、美しさが際立ちます。よって日の丸構図を選択した訳ですね。ちなみにこの写真は富士山ではなく蝦夷富士と呼ばれる北海道の羊蹄山です。




EOS1Dx + EF14mmF2.8L F2.8 1/6 ISO100

これは変化球的な使い方です。雲ひとつないマジックアワーの空には繊細なグラデーションが存在していたので、それを表現するためにこのような構図にしています。しかしスペースを主役に構図する場合の注意点は観賞者の視線がそのままだと泳いでしまうため、何らかの手段でアイキャッチを作る必要があります。この場合、伸びをしているライダーの両腕で輪を作り、その輪を画面の日の丸の位置に置きました。

これでスペースが主役の画面構成でも写真の観賞者の視線はぴたりと安定します。よく見ていただけるとお分かりかと思いますが、この写真は水平も出さずかなり右下がりです。なだらかに稜線を描くような砂浜の地面も相まって、夢想世界のような不安定感があるのですが、それをも安定させるのが日の丸構図の凄いところです。

 

こちらは私の十八番である走行中のライダーの視界を再現した走行写真です。スローシャッターで周囲の風景をブラしてスピード感を出しています。こういった横流しではなく前後流しの場合は台風の目のような中心点が発生し、吸い込まれるような写真が出来上がります。その場合の台風の目も日の丸構図で配置することをお勧め致します。




三分割構図も日の丸構図もその他の構図も、そのシーンであなたが表現したいことに最も適した手段はどれであるのか?を適宜選択することが何よりも大切です。場合によってはそういった構図だのフレーミングだのを全く無視した構図が似合うシーンもあると思います。導くまでもない大作であれば構図など大して重要ではないのですね。

今さら聞けない三分割構図と日の丸構図でした!!

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