難しくない☆超広角レンズで撮るツーリング写真 EF14mmF2.8L作例集

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究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回の投稿で愛車のカッコいい写真の撮り方を解説いたしましたが想定外にPV数が伸びまして驚いております。やはり多くのライダーはご自身の愛車をかっこよく撮るバイク写真に関心が高いのだな…と実感した次第です。

ところで前回のバイク写真のカッコいい撮り方の解説で、さりげなくライダーを登場させてオーナーと愛車の関係性を表現した写真にしてみましょう…と解説しました。ここのぜひ注目していただきたいのですが、写真とは例えば構図とか露出とか撮り方が全てだと思われがちですが、撮り方はあくまで手法であり大切なのは中身です。「あ~このバイク、オーナーに愛されているのだな」「バイクとすごす時間、素敵な人生ですね」といった具合に目では見えないことを表現できれば何よりだと思います。

これ、当たり前のようで多くの人が忘れがち(私もですが)なので意識していきたいところですね。




さて今回は当ブログ 究極のツーリング写真でたびたび登場するキャノンEF14㎜F2.8Lという超広角レンズの話題についていってみたいと思います。

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L

キャノンEF14㎜F2.8L。キャノンの単焦点レンズの中でも最もワイドな超広角レンズでラグジュアリーラインのLです。とても高価なレンズですが私はこのレンズを10年以上使っているので元はもうとったかな…というくらい私のツーリング写真で活躍しているレンズです。

このレンズを購入する以前はSIGMAの14mmを使っていましたが、この超ワイドレンズで撮るツーリング写真の世界が昔から大好きで、途中で思い切ってキャノンのEF14mmF2.8Lに買い替えました。なので14㎜レンズはもう15年くらい愛用しています。

しかし一般的には広角レンズは難しいと言われ、特に14mmくらいのワイドレンズとなると画面内の何もかもを小さくトバしてしまうので尚更難しく感じるのも事実です。バイク写真の場合は強い歪みもどう処理すべきか悩ましいです。

しかし特徴を理解して正しく使えば決して難しいということはありません。注意点は歪みが強いので原則としてバイクを大きく撮らない、自分の影や足などが写らないよう注意する…といった具合に簡単なことです。




EOS6D Mark2 EF14mmF2.8L

よく聞く話ですが写真の基本は被写体に十分に寄って主題を明確にすることと言いますね。しかしこれは私が思うに28㎜から85㎜くらいの焦点距離の話だと思います。超広角や望遠レンズでは特定の被写体が対象とは限らず、その場所の雰囲気や背景を主題にすることもあるので特定の被写体を…に縛られると超広角レンズや望遠レンズの使い方が分からなくなるものです。

ツーリングシーンにおいてEF14㎜F2.8Lの出番となるシーンは主に空の表情など広がる要素があるときです。空に雲が広がって表情があるとき、あるいは砂浜に風でできた砂紋などです。

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L F20 1/250 ISO100

もう1つはスペースをとにかく広くとる、逆に言うと被写体を小さくしたいときです。この作例の場合はバイク+ライダー、それから太陽を小さく写して意図的にスペースを広くとったやり方です。

この写真の場合、本来ならウロコ雲でも出てほしかったシーンですが、こればかりは願って叶いません。そこで雲ひとつ無い空に存在する繊細な階調を表現しようとスペースを大胆にも大きくとった構図にしてみました。

バイク+ライダーは超広角で撮る多くの場合で米粒構図にしてしまいますが、存在感が沈まないよう何らかの工夫をしてみましょう。この写真の場合は海面のハイライトに重ねてみました。




EF14mmF2.8L2

いかがでしたか?魚眼レンズのように強烈な歪みが出てしまう超広角レンズの世界。一般に扱いが難しいと言われますが、ツーリング写真で使う場合の例としてご参考になったでしょうか?普通14㎜なんてレンズは星景写真をやる方くらいしか持っていないと思いますが、今回の解説は24mmくらいでも同じことが言えると思いますので、ぜひご参考にして下さい。

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