実は大損☆逆光はダメと決めること…☆<初級>ツーリング写真解説

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、突然ですがバイクツーリングと写真って本当に相性の良い趣味だと思いませんか?ツーリングに行けば素晴らしい景色、驚きの被写体、カッコいい自分のバイク、そして素敵なライダー(自分)の姿、これらを写真にすることは単純に撮る楽しみだけではなく、それを見せて誰かに喜んでもらうことにもあります。

そして見せた誰かに「私もここにツーリングに行ってみたい」「俺もバイクの免許とろうかな」といった具合に人の役に立てれば、これ以上に嬉しいことはないですよね。

我々ライダーは普通の旅行客と違い特別な風景を見て感じているのですから、その世界をイメージ通りに写真にできた時は最高ですよね。イメージ通り?そう本当は「こう撮りたい」というイメージが誰でもシャッターを切る直前に脳に描くと思いますが、今回はイメージ通りに撮れなかった…という典型的な例「逆光」について初級ツーリング写真として解説いたします。

多くのビギナーの方が写真は逆光で撮ってはいけない…という思い込みをしています。間違いです!!!

このような誤解を生んだ経緯はカメラの歴史でさかのぼると露出を自動で測定できるようになった時代、オートボーイの誕生や「オートモード」という言葉が定着した頃に遡ります。

多くの逆光のシーンでカメラのAE(自動測光)は正確に露出を決められず暗く写ってしまうものです。旅行や記念写真で「私はいつもオートモード」なカメラユーザーがAEに任せて撮れば、逆光のシーンでは顔は真っ黒で誰が見ても失敗写真と呼べるものを生んでしまうのです。




「私はいつもオートモード」な人はフィルム時代末期からデジタル時代にかけて爆発的に人口増加しました。そして現代も根強く存在していて、頑なに露出は全てカメラにお任せするため、いつまでも逆光ではイメージ通りの露出を得ることができず、失敗写真を量産するものです。その結果「写真は逆光で撮ってはダメだ」という誤解を生んだ…と私は推察します。

EOS30D F16 1/100 ISO100

逆光とは被写体や情景に輝きを与え、コントラストが豊かでドラマチックな印象写真の狙える最高のシチュエーションです。

やるべき事は単純でAEが出した露出値は全くアテにならない(稀に当たりますが)ので積極的に露出補正をしてイメージ通りの露出にすること。空の色は諦めて地上物を優先すること。この2つだけです。

それと「画面内に太陽を入れてはいけない」という方もおられますが、こちらも同様に間違いです。上の作品のように画面内に太陽を入れても全く問題ありません。

レンズフレア、ゴーストなどの画質劣化(と呼ばれる)要因が発生しますが、写真らしい演出として使ってあげれば、あとは好みの問題です。上の写真ではF650GSダカールの後部に六角形のゴーストが入りましたが、私はこれが気に入ったので良しとしました。レンズフレア、ゴーストはいけない…という先入観は捨てましょう。

しかし、スマホで楽しまれている方はこの限りではなく、太陽が画面内に入るような強い逆光シーンでは上のような写真は諦めざるえません。スマホの苦手なことは主に3つで1つは強い逆光シーン、2つ目は夜景などの暗い場所、3つ目は望遠の画角がほしいときです。

露出補正はほとんどのカメラに付いている機能です。一眼レフなら全てのカメラに付いていると言い切って良いと思います。露出補正を使いこなすのは決してビギナーの方にとって難しいことではなく、AEが決めた露出に対して「おいおい、もうちょっと明るくしようぜ」といった具合に貴方のイメージに合わせて補正するだけのコトです。

もし今お使いのカメラがシャッター、画像再生、電源ボタンくらいしかない簡易的なコンデジであれば、本気で写真をやりたい方の場合は買い替えた方が良いかもしれません。それくらい露出補正は大切な機能です。

露出補正は機能メニューから複数の階層を経て操作するようなカメラはダメで、本体の操作しやすいダイアルやボタンでいつでも直感的に操作できるカメラを選びましょう(ちゃんとしたカメラはみんなそうなっていますが)。




海岸の野営地

くどいようですが逆光のシーンでは空の色は諦めて地上側や被写体に輝きを与えることです。なので最初にそういったイメージを脳内に描きます。そのためにはまず地上物や被写体の何が輝いているかに注目します。上の作品では冬の枯れた草地に傾いた夕陽が強烈に反射していました。これを絞りを開いてボカせばご覧の通り、玉状のボケで写真に演出を加えてくれます。

この写真、海面のハイライトは一部は白トビしていますが、強烈な太陽光であるという表現なので気にしません。露出を学ぶときに白トビ、黒潰れは避けましょうと学びますが「原則として…」と教わったと思います。絶対に避けましょう…ではないのでこれも誤解されていた方はこの機会に正してくださいね。

写真表現には正解はないので多くの場合で「絶対にやめましょう」はないものです。もちろんマナー問題とか安全面とかは別ですよ。

夕景が2枚続いたので日中の逆光写真の作例です。広角レンズを使ってローアングルで見上げるような写真であれば空の割合が画面の多くを占めるので逆光になります。この場合でもAEはイメージ通りに機能してくれない場合があるので、積極的に露出補正をするか中級者以上の方でしたら思い切ってマニュアル露出で撮影しても良いと思います。




以前に写真は光が命…みたいな記事を書きましたが、光が大切な訳ですから「光に向かって撮りにいく!」という意識が大切です。逆光は強烈でAEが機能しませんが、それに臆せず光に果敢にレンズを向けて下さいね。

最後にもう一度書きますが逆光とは被写体や情景に輝きを与え、コントラストがありドラマチックな写真が撮れる最高のシチュエーションです!

今回はこの辺で!!!

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