究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、毎日蒸し暑いですがご体調を崩されていませんでしょうか。今朝、出勤時にいつも通り都内を歩いていたら数メートル先でピシャっと音を立てて何かが空から落ちてきました。
近づいみると何と魚!ボラでした。近くの運河で魚をゲットしたカワウか何かの水鳥が空でうっかり落としてしまったようです。都会のビルやマンションが密集している場所でまさかボラが降ってくるとは思いもしませんでした。
こういったハプニング、奇跡は起こる物なのですよね。バイク旅や写真も全く同じだと思います。素晴らしい情景との出会い、感動の夕空、突然に出現した虹や希少動物などなど…奇跡を味方につけるよう普段から行いを正しく、清く生きていきたいものですね。まあ…ボラはいいですけど。
さて今回はいつものツーリング写真解説はお休みして写真はホームフィールドを作って技術を磨き、被写体への理解を深めていきましょう~というお話でございます。よくホームコースは聞きますが、写真でもよく行く場所や撮りなれた近所の公園などをホームフィールドと呼んでみましょう。
私の場合、職場から近い東京都中央区晴海にある晴海客船ターミナルがホームフィールドです。ここ数年、都内での人気撮影スポットとして有名になってきました、こんな素敵な場所がホームであるとは何とも幸せな環境であると実感します。
この写真は晴海客船ターミナル内にある最も奥の臨港広場に設置してあるオブジェです。人工池の中にやぐら状に組まれたサイコロ状のオブジェは正式名は「風媒銀乱」で風で回転する仕組みになっています。
ホームフィールドとは毎日のようにその場所で写真が撮れる環境な訳ですから、こういった美しく空が焼けた日などチャンスを逃すことがありません。これも臨港広場で撮りました。
3階の送迎コンコースから晴海運河を見た景色。対岸は竹芝の方で東京タワーや東芝ビルが見えます。ちょうど夕陽に向かって撮れる角度です。
停泊しているバースでよく見かける船は水産庁の船です。しんかい〇〇といった調査船?のような船がよく停泊しています。
水産庁のバースは隣接している晴海ふ頭公園にも続いていて、そちらにはよく帆船にっぽん丸、海王丸が停泊しています。なお晴海ふ頭公園は2019年7月現在はリニューアル工事中で立ち入り禁止です。
いつもいる訳ではありませんが大型の豪華客船も入港します。大型客船を見てみたい人は事前に公式ホームページで入港情報をチェックして行きましょう。この写真は池の水面ギリギリにカメラを構えてリフレクションを狙いました。
客船日本丸の出港シーン。3階送迎デッキからこういった様子を見ることができます。いま紙テープでの送迎は珍しいです。
3階のテラスと巨大な三角のオブジェ。建築家 竹山実先生の代表作のような建物なので、全体的にバブル期特有の贅沢な空間の使い方と凝ったデザインが楽しめます。コスプレイヤーの聖地、戦隊モノの撮影地でもあります。
夕景に限りませんが景色は2つとして同じ景色は存在しません。この場所は以前に撮ったことがあるから撮らない、あの場所は行ったことがあるからもう行かない…といったことは大変もったいないことです。
改めてまた撮ってみれば違った写真になるものです。それは時間帯、季節の違いなどもありますが感じ方の違う自身にも気が付くことができると思います。そんな事をホームフィールドは教えてくれます。
晴海客船ターミナルの最寄り駅は都営大江戸線の勝どき駅。そこから都営バスで10分程度です。施設の周辺はオリンピック選手村が建設中で昔の晴海を知っている人が久しく来たら、その景観の変貌に驚くはずです。
撮影は夕景から夜景がお勧めです。土日は人も多く、臨港広場のオブジェ前は場所取りになってしまいます。また風が常にあって池の水を水鏡で狙うのは、よほど運が良くないと厳しいです。
季節外れな写真ですが雪の風媒銀乱。こんな日は誰もいません…。毎日のようにここに居る人間の特権です。
~晴海客船ターミナル ギャラリー~
バイクツーリングでも〇〇は以前に行ったことがあるからもう行かない…という方がおられますが、それは本当に勿体ないことです。何度訪れても良い所は良いですし、写真道を志している方でしたら2つとして同じ景色が無い…の意味を実感できると思います。それに一度行ったところはもう行かない…ではすぐに近場は行き尽くしてしまい、行ったことの無い場所だけを求めていたら、どんどん遠くへ行くしかありません。これではキリがないです。
もちろん未だ見ぬ未開の景色と出会うために、知らない土地へ旅するのも素晴らしいことですけどね。
写真のホームフィールドのお話と東京の撮影スポット 晴海客船ターミナルのご紹介でした!!