これでスッキリ。広角レンズと望遠レンズの使い分け<中級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、素敵な写真を撮って日常を充実させていますか?いつも写真を撮って感性が鈍らないよう意識していきましょうね。写真が好きであること、表現する手法を持っていること、写真を誰かに見せて喜んでもらえることは幸せなことだと思います。

さて今回は基本的なお話のおさらいを、以前に書いた解説とはアプローチを変えて解説してみたいと思います。広角レンズと望遠レンズの使い分け方、もしくはズームレンズの場合はワイド側とテレ側の使い方でございます。

カメラの多くの機能は人間の眼球によく似ていると言われます。しかし決定的に異なる部分はカメラは焦点距離の変更が可能ですが人間の目はできません。一眼レフであればレンズを交換したり、コンデジやズームレンズであればワイドと望遠で調整する機能がありますね。しかし人間の目は固定でカメラの焦点距離でいうとおよそ50㎜と言われます。

50mmが人間の肉眼に近いことから50mm前後の焦点距離を標準域と呼びます。そして35mm以下くらいから広角(またはワイド)、80mmくらいから望遠(またはテレ)といいます。ご存じですよね?

今回はバイク写真、ツーリング写真においてこれら焦点距離の異なるレンズ、またはズームレンズの特徴や使い分け方を大まかに解説してみたいと思います。




・広角レンズ

EOS1Dx + EF14mmF2.8L F8 1/500 ISO100

広角レンズ、またはズームレンズのワイド側は苦手意識を持っておられる方も多いと思います。写真の基本は被写体に寄れ、というけれど広角レンズは見えるもの何もかもを小さくトバしてしまい主題を明確にできないと…

上の作例はキャノンEF14㎜F2.8Lという超広角レンズなので特に難しいレンズです。樽型の強烈な歪みが発生するのでバイクをアップで撮るのは避けた方が良いですし、建物といった人工物は特に歪みが気になります。また少しでもカメラアングルを下にすると自分の影や足が画面内に入り込んできます。

超広角レンズをツーリング写真で使う場合の主なシーンとして・空や大地などに広がる要素がある、広がり感を強調したい ・星空を撮るとき の2つです。例えば古びた漁船とか何かのオブジェとか特定の被写体を狙うのは通常は使いません(通常は)。そういった被写体は35mmくらいの中広角か標準が望ましいです。

特徴としては見る人が写真の世界に吸い込まれるような感じ、写真が観賞者を誘い込むような印象になるので表現したい意図に合わせて上手に使ってみましょう。

・標準域

EOS30D + EF28-70mmF2.8L 28mm

人間の肉眼とほぼ同じとなる焦点距離です。50mm前後で写真の基本とよく言われます。上の作品は28mmで撮っていますがカメラボディがEOS30DというAPS-C機なのでおよそ換算すると42mmくらいで標準域となります。

標準域をツーリング写真で使う場合はずばり臨場感です。写真を見る人がその場所にいるような臨場感です。上の作品はライダーの姿がありませんが、自然な画角である標準はカメラの側がライダーであることを容易に想像させてくれます。

標準域の特徴は見る側に無意識下に違和感やストレスを与えない優しく自然な画角と覚えておきましょう。




・望遠レンズ

EOS1Dx + SIGMA150-600㎜F5-6.3DG

望遠レンズは遠くに存在する被写体や背景などをグッと引き寄せて画面全体に圧縮感を与えます。遠近感が失われ写せる範囲も狭くなります。特定の被写体や背景の存在感を絶対的にしたいときに使います。上の作品では房州から遠く望む富士山を引き寄せてみました。

画面内に入れたくない要素を容易に画面の外に除外できるので、構図の上ではビギナーの方にやさしいと言えます。それと当然ですが下がれるスペースがないと厳しい場面が多いです。注意点としてはブレやすいのでしっかりカメラホールドするか三脚を使用することです。一般的に手持ちのシャッター速度の下限は焦点距離と同じと言われ200㎜のレンズなら1/200を限度とするのが目安です(上手い人ならもっと遅くても大丈夫だと思いますが…)

特徴としては空間がギュッと圧縮された勢いがそのまま画面から飛び出してくるようで写真を見る側へ無意識下にプレッシャーを与えます。

・ズームレンズとコンデジのズーム機能

ズームは焦点距離をレンズ交換することなく調整できるので大変便利です。持ち運べるカメラ機材のボリュームが限られている我々オートバイ乗りにとっては特に有難いですよね。しかしズームレンズには落とし穴があるのも事実です。

ファインダーを覗きながら被写体の大きさや写せる範囲の調整をしている人は大抵は足が止まっています。「ファインダーを覗きながらズームリングをグルグル…」たとえそこが広い場所で自由に動ける場合でも、ズームリンググルグルを癖にしている人は動くことを忘れているものです。

上に紹介した各焦点距離の特徴をよく意識して、例えば「よしこの場合は35mmでいこう」とイメージを頭の中で作ってから、ズームを35mmの位置にし、その後でファインダーを覗いてみましょう。ズームリングを回しながら微調整するのは撮影者のスペースを奪われた場合です。たとえばそれ以上は壁で下がれない、これ以上よったら海に落ちる、尖った岩のてっぺんに立って撮る、といった時に初めて使う物です。




今回、作例をもとにご紹介した解説はあくまで参考としてお考え下さい。解説とは逆に広角レンズでも特定の被写体に存在感を持たせたり、望遠レンズでも遠近感を出すことは可能です。星空の写真でも特定の星座を狙うなら50mmもありです。今回はあくまで使い分け方に困っている方向けに目安的に書いてみました。

カメラやレンズの買い替えを検討されている方もご参考にしてみて下さい。

ではまた!

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