初めての北海道ツーリング 持って行きたい7つのアイテム

究極ーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、毎度のように北海道ツーリングのネタばかりで、北海道に行けない方には大変申し訳ございません…が、またしても北海道ツーリングネタでございます。

スイマセン…しかし北海道ツーリングのHowtoは北海道以外のロングツーリングにも応用できますので、いつかロングツーリングに行くときの為にご参考にされて下さい。

前回の「初めての夏の北海道ツーリング知っておきたい10のこと」に続きまして今回は北海道ツーリング持って行きたい7つのアイテムでございます。




EOS6D Mark2

1.寒さ対策と暑さ対策

寒いエリアを走行する時のためフリースを1枚持っていくと良いです。特にキャンプの場合は夜中から朝方に冷え込みます。寝袋はダウンシュラフであれば特別な低温用でなくても大丈夫ですが万一のためにカイロを常備しておくと安心です。もちろん8月の場合の話ですよ。

暑いエリアでの対策はこまめに水分補給できるようナルゲンのようなボトルを用意するといいです。1Lくらいの容量があれば写真を撮りたいスポットや信号待ちなどでも手軽に水分補給できます。コンビニで売っている1Lの紙パックのお茶もちょうど入るので良いです。あとは暑さ対策でできることは小まめな休憩だけです。

1Lのボトル。保温カバーがあれば尚OK。

ウェアーは悩ましいのですが夏用のメッシュジャケットでは場所によっては寒くて耐えられません。着脱式インナーのあるオールシーズンウェアーが理想的ですが、無ければ中に着るもので調整しましょう。

インナーを着脱できるウェアー。写真はBMWのストリートガード。

2.サイドスタンドに敷く板

北海道のアスファルトは温度差でヒビ割れがしにくいよう柔らかいアスファルト舗装です。そのため夏場の熱いアスファルトはとても柔らかく、バイクのサイドスタンドがめり込んで、最悪は穴があいて倒れてしまいます。倒してしまうだけなら自分の損害ですが地面に穴をあけるのは迷惑行為です。

R1200GSのような接地面の大きいバイクなら倒れるまでいきませんが、スポーツタイプのバイクはスタンドの先端が小さいのであっけなく倒れます。

また駐車スペースが砂利のお店やキャンプ場などで使う事も想定するとスタンドの下に敷くベースを用意した方がいいです。写真はmotoFizzのサイドスタンドベースという製品で実は私はメーカー時代に考案して製品化したものですが、残念ながら今は生産終了です。

しかしかまぼこ板などで自作して紐を装着すればOKです。この紐がないと乗車姿勢で地面から回収できないので紐を付けるのがポイントです。タンクバッグに1つ忍ばせておきましょう。

3.万全な雨天走行対策

普段のツーリングと違い、どうしても雨天を走行する羽目になるのが北海道ツーリングです。特にここ10年くらいの北海道の気象状況は8月がとても降水量が多く、まるで梅雨です。

通常のツーリングと違い、ロングツーリングの場合は予約したフェリーや宿の関係で雨の中を1日中移動するなんてシーンもある訳です。最悪は土砂降りの中を朝から夕方まで走る…なんて事も。

そうなると普通にレインウェアーだけあればOKという訳にいきません。耐水性の高い信頼できるブランドのレインウェアー(古い物は出かける前に点検する)、作業用の耐水手袋で中の生地が起毛のものブーツカバー(安物はダメ)、ヘルメットシールドは曇り止めの塗布でもいいですが、二重になっているピンロックシールドが理想。

安物のレインウェアーや使い古したものは小さな穴やテープシームの劣化などで、少しづつ浸水してきます。透明の安い雨ガッパは間違いなく浸水しますし蒸れるので最悪です。




ガエルネのタフギアは防水と思われていますが数時間も雨天走行すれば靴下が濡れてきます。

作業用の長靴は長時間運転すると足が疲れますし、荷物としてかさばります。作業用長靴ならまだミッドカットデザインのレインブーツの方が良いと思います。

 

長靴よりはかさばらない 安価なレインブーツ
一般的にはブーツカバーで対応。

雨対策に失敗して下着や靴下を濡らしてしまうと、体温を奪われて一気に消耗します。体力だけでなく気力も奪われて何もする気がなく、ただズブ濡れで運転しているだけ…という苦行に…みじめですね~。

motoFizzのキャンピングシートバッグ2を使う人は付属のレインカバーでは防水対策は不十分です。アウトドアブランドの70Lクラスのバッグカバーで縦横比の合う物を探してそれを被せ、走行風でバタつかないようネットで上から覆います。それと絶対に濡らしたくない寝袋や着替えなどは事前にビニール袋に入れて口を結んでおきましょう。

タンクバッグにモンベルのレインカバーを装着

タンクバッグ内の財布、スマホ、デジカメなどはジップロックに入れればバッグ内が少々濡れても問題ありません。ジップロックは何かと万能で役に立ちます。

ちなみにヘルメット用曇り止めなる製品をバイク用品店で高いお金で買う必要はありません。中身は界面活性剤(つまりママレモンのような洗剤と同じ)です。小さな容器(飲むヨーグルトLG21の容器がおススメ)に入れてキャンプ用の洗剤と兼用しましょう。メーカーにいた私が言うので間違いないです…。

4.補充用オイル、パンク修理キット

2サイクルエンジンのバイクの人は少数だと思いますが、言うまでもなく2サイクルオイルは走る予定の分だけ持っていきましょう。そして私のR1200GSのように4サイクルでも空冷エンジンのバイクの人は長い距離を走ることによるオイル消費を想定して、補充用のオイルを持っていきましょう

炭酸用のペットボトルは丈夫にできている

私のR1200GSの場合、3~4000㎞程度走ることを考えると0.5Lもあれば十分です。容器は炭酸飲料用のペットボトルが丈夫なのでお勧めです。

チューブレスタイヤの人はパンク修理キット、チューブタイヤの人は予備のチューブと作業に必要な工具を持っていきましょう。ハーレーのように容易にパンク修理できない場合はロードサービスの連絡先をメモで持っておく。またはチューブタイヤの場合はパンク防止剤もアリかもしれませんね。

5.強力蚊取り線香「富士錦のパワー赤函」

キャンプをする人に限った話ではありますが通常の蚊取り線香よりも強力な屋外作業専用の赤い蚊取り線香があります。その名もパワー森林香。明らかに通常の蚊取り線香より効くのが分かりますよ。まるで赤い彗星…通常の3倍??(すいませんガンダムです)

この写真は積載用に何か良い入れ物がないか探したところ、お土産のお菓子の缶がシンデレラフィットしました。加山雄三さんの経営する加山キャプテンコーストというスキー場で買ったクッキーの缶か…?

虫よけアロマと虫刺されの薬は前回の投稿でご紹介したので、そちらをご参照下さい。




6.予備の燃料ボトル

私のR1200GSアドベンチャーのように33Lものビッグタンクがあれば不要ですが、通常のオートバイであれば念のため予備の燃料ボトルを携行した方が良いです。ツーリングマップル北海道にはガソリンスタンドの無い区間が分かりやすく記載されていますが、うっかり給油タイミングをミスるとガス欠で立ち往生する危険があります。

北海道では営業時間が短いスタンド、日曜日は休みのスタンドなども多いです。地図で見て目指したスタンドが休みだった…なんて事も。最寄りの営業中のスタンドを簡単に検索できるアプリもありますが、北海道の場合はないものはない…になってしまいます。

山中でガス欠、立ち往生したら熊に遭遇するかもしれませんよ…「大丈夫だろう」と高を括らずお守りとしても有ると安心なので予備燃料ボトルを持って行きましょう。

もちろんガソリン専用の製品ですよ。

宗谷丘陵 白い貝殻の道

7.その他

ロードサービスやバイク屋さんの連絡先などをメモしたもの、予備のヘッドライトバルブ、耳栓、アイマスク、ジップロック、新聞紙、雑巾、洗濯ばさみ、針金やテープ類、ビニール袋、電池、筆記用具、絆創膏。腰痛持ちの人は出かけるときに調子よくても湿布やベルトは念のために持っていきましょう。持病のある人もお薬を忘れずに。

それと意外と持っていかない人がいるのですが健康保険証は何かの時のために持っていきましょうね。それと免許証と一緒に家族などへの連絡先をメモしたものを入れておきましょう。

備えあれば憂いなし。バイク歴30年、北海道ツーリングを12回経験した私の感覚で書いてみました。初めての方はご参考までに!

良い旅を!

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