9日間にわたるロングツーリングの最終日。
単なる疲労が原因なのか「北が吉、北東は凶」を無視して北東へ走ったのが原因か不明だけど、とにかく不調だったので夕食後にはビールも飲まずにテント内で眠りこけた。
22時くらいに隣のテントから「それじゃお休み」という声が聞こえて目が覚めた。う~む、トイレに行きたいが面倒だな。しかしまだ22時じゃ今いくしかない。
重い腰をあげてテントの外に出ると来止臥の夜空は満天の星でまるで銀河に居るようだった。

こりゃスゴいな。
お隣の焚火の炎が消えるのを待ってEOS6D Mark2に我が青春のEF14mmF2.8Lをセットして撮影の準備をはじめた。
~この美しい夜空はこの1枚を撮らなくてはきっといつか忘れてしまう~
見上げていると幾つもの流れ星がシューっと流れては消える。遠くには波の音、時おりパタパタと何かが羽ばたく音がするのみ。
30秒のシャッター、その30秒が自分の記憶回路にも焼かれていく感覚を覚えた。
やっぱり自分は写真を撮らないとダメなんだな…
心に焼き付けておく、そんな器用なことが出来ない人間だから
写真を愛しているのかもしれない。
明日の船で帰る… 帰るから旅なんだな。
帰ればこの旅で撮った写真達が待っている。
見せたい人もいる。
旅と写真はほんとうにいいな。
作品の撮影地
日本の美しいキャンプ場 来止臥野営場