信じたくはない。信じたくはないが…当たっているのかも。
出発前、あまり興味もなかった九星気学を見てしまい、5月は北が吉というので北の大地へ旅立ったのだ。しかし北は良いが北東はダメだと書いてあった。
自分の住む千葉県から見ると富良野や美瑛は北だが根室や知床は北東だ。
旅の後半戦、わざわざ高速道路まで使って大好きな道東エリアに移動してきたけど、とにかく絶不調だ。なにって気分がすぐれない。体調的にも精神的も。
当たっているのだろうか?九星気学に書いてあったことが…
経験上、腹が減らない、水を飲む気にならない、はかなりの体調不良の前兆であると知っている。おまけに十分に寝ているにも関わらず一眠りしたい気分だ。
こうなると面白くもない。走っていても下らないことばかり考えたり、何かを見つけても止まって写真を撮ろうなどとも思わない。
北太平洋シーサイドライン。北海道で最も好きな道だ。しかし東へ走るほどに気分が暗くなってくる。
人一人、車一台もいないような道が大好きなくせに、今はそれが返って暗い気分にさせる。何もする気力がないのに惰性でR1200GSを東に走らせているだけだ。この寂しい海岸線を。
当たっているのか?当たっているのだろうか…。今まさに自宅から北東を目指して走っているが状況は悪化するばかり。一応はライダーの端くれなので「岬」は目指そうと納沙布岬だけ拝んでUターン。
すっかり陽も傾いて海岸線は静かな夕景となっていた。そういえば明日のフェリーで帰るんだよね。旅が終わってしまう寂しさと帰れる安堵が同時におしよせる。
もうキャンプ場で何かを作る気力もないので根室のスーパーで何か買って帰ろう。