デザインを極めればツーリング写真が変わる<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は久しぶりに写真に関わる基本的なこととして、写真におけるデザイン要素のお話を<初級>ツーリング写真解説として書いてみたいと思います。

以前に似たような解説を何度かしましたが、おさらいの意味も含めて違ったアプローチで解説いたします。

EOS6D Mark2 + EF35mmF2IS

まず「いい写真を撮るには?」というお話をサラっといってみます。いい写真…そう誰しもいい写真を撮りたいですよね。しかしいい写真を明確に定義するのは難しいです。美しい景色や珍しい被写体、可愛い子犬や美しい少女、カッコいいバイク、決定的な瞬間をとらえたスポーツシーンなどなど…まずは撮る対象である風景や被写体によって生まれたいい写真。

そして撮影者が構図や露出などを見事にコントロールして美しく整ったいい写真。あるいはシャッター速度を遅くして背景をぶらしスピード感を出したり、絶妙なホワイトバランスで夕空の色を表現するなど撮影手法で作品の意図を表現したもの。こういった撮影者の撮り方によるいい写真。

撮る対象は特別な絶景ではないし、日常にありふれた被写体である。構図や露出などの撮り方も特別な何かをした訳ではないけど、でも瞬間を捉えて作者が入魂したような熱い写真。




iphone7

何かのメッセージやストーリー性のある写真…。現実をドキュメンタリータッチで表現した写真…。抽象的な表現であるが芸術性の高い写真…。などなど、ほんと色々あります。

いい写真はコレといって明確な定義はなく撮る側とみる側の主観で決まるものですよね。

今回は写真をはじめたばかりのビギナーの皆さまが、3分割構図や比率などよく聞くけどどうも構図はうまく出来ない…というお悩みを解決させるために「まずは写真におけるデザイン要素を学んでみましょう」という事を解説致します。

最初に申し上げておきますが写真デザインを知ったことでいい写真が撮れるとは限りません。これは構図とか露出とかの撮り方も同じです。むしろこういった知識は学ぶほどに撮り方のルールと思い込んでしまい、個性的な写真を撮るための可能性が閉ざされてしまうリスクも潜んでいます。しかし撮り方に関わる基礎的な知識などは最重要ではないが重要なのは確かなのです。

例えば構図の基本と言われる三分割構図は絶対守るべきことではありません。しかし三分割構図が何なのかを理解していないと三分割構図を使わなくてよい時がどんな時なのか分からないものです。今回ご紹介するデザインもこれと同じです。

赤色はとりわけ色要素の中で存在感が強く上手に構成すれば印象作品を狙える

写真におけるデザイン要素とは主に・線(直線、曲線、S字線など)、・色(進出色、後退色、暖色、寒色、補色関係、反対色など)、・図形 ・立体感 ・質感 ・規則的なパターン ・シェイプフォルム などです。これらを知識として学び、いざ写真を撮るときに実践できるようになればレベルアップすること間違いなしです。

えぇ~なんだか難しそうだな。デザインとか美術とか苦手なんだよね…という方でもご安心下さい。決してアカデミックな話をするつもりはありません。例えばツーリング写真で道路にセンターラインがあれば、見る人はラインの先に視線が導かれるものです…とか桜の景色とカワサキのライムグリーンは補色関係といって抜群に相性がいいですよ、といった感じのお話です。




・線

デザイン要素における線は写真を見る人の視線を被写体などに誘導し楽しませる役割があります。ツーリング写真の場合、この作例のように道が登場する撮影シーンが多いので線や視線誘導の知識はとても役に立ちます。

写真を見た人の視線を泳がせない、確かな誘導線として作品の意図に導くよう画面という長方形の四角の中に線を理想的に配置します。

とりわけS字線は観賞者の視線を楽しませる効果が高く四隅から侵入させて確信犯的に構成してください。この写真ではセンターラインがオレンジであるのも色要素として効いています。

・色

現代のカラー写真の場合、色要素は無視できない重要なことです。それは鮮やかさ、カラフルであるのが良いという意味ではありません。色から受ける人の印象や組み合わせによる相性などの知識です。それを知って意識して撮るのと無知で写ってしまったでは大違いなのです。

赤、オレンジ、黄色などは暖色または進出色と呼ばれ、ぬくもりを感じさせたり画面内で見る側へ出てくる方向の視覚的な効果があります。一方で青、紺、水色などは寒色または後退色です。例えば望遠レンズで圧縮された画面は遠近感が失われますが、遠景の部分のホワイトバランスを僅かに青方向へ調整することで遠近感を補うことができます。

上の作例では日陰によって青っぽい空間の中に対照的な黄色、黄緑色の葉が規則的なパターンで落ちていることで印象を狙ったデザインとなっています。

・図形

図形要素は写真の観賞者に与える印象として視線を止める、安定させるなどの効果があります。線の要素と同様に観賞者の視線を泳がせない役割があります。例えば底辺が水平になる三角は抜群の安定感があります。上の作例のように円または球体は視線をそこに止めておく役割があります。

この写真の場合は漁に使う浮き(球体)がいくつも存在していることで視線を安定させて印象を与えるデザインになっています。赤色であるのも相まって相乗効果があると思います。




誘導線は画面の端から入れて最終的には被写体に接続させる

イラストを描くことや洋服をデザインするのと違って写真デザインとは既にそこにある物にデザイン的な要素を見つけて画面という長方形の中に構成することです。

そこにある風景や被写体からデザイン的な要素を見つけるのが最初です。色などは簡単に見つけることができますが、図形は意識して慣れていかないと気が付けないことがあります。

先ほども書きましたがツーリング写真として頻繁に登場する道は線の要素ですので直線や曲線を画面に理想的に配置できるよう意識してみましょう。色や図形は漁港などのシーンでユニークなものを発見しやすいです。

写真にとって構図や比率、今回ご紹介したデザインなどは言ってみれば写真の基礎工事のようなものです。重要ですが最重要ではない…。あくまで写真を見た人が最初に受ける印象ですので、構図やデザインを完璧にすることだけを追求しないよう気を付けて下さいね。大切なことはあなたが感動したことをあなたなりの方法で表現することです。

今回はこの辺で!!

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