R1200GSリアファイナルドライブ、リアデフの不具合対策

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は空冷R1200GSに関わる話題でございます。

以前にR1200GSのインプレッションなどでも書いてきましたが、04~11年モデルまでの空冷R1200GSの泣き所であるリアファイナルドライブ。オイルシールの劣化によるオイル漏れ程度でしたらシール交換で直りますが浸水による発錆やベアリングの不具合など、重大な不具合が発生してしまうと場合によってはアッセンブリー交換となってしまい、部品代だけで30万円オーバーという高額な修理費用が発生してしまうものです。




予防策としては高圧洗車などでファイナルギア周辺部に水圧をかけないこと、ブーツの劣化が確認されたら穴があく前に交換すること、センタースタンドをかけて後輪を手で回しスムーズに回転するかの点検、こまめにファイナルオイル交換をして浸水の有無を管理することなどです。

ちなみに私のR1200GSアドベンチャーは前回のファイナルオイル交換時に抜いたオイルが乳化現象、つまりオイルと雨水が混ざった状態でした。メーカーで決められたスパンで交換するよりも、マメに交換することで浸水を早期に発見できるものです。マディなオフロードコースや川渡りなんてした人は、さらに気を使ったほうが良いですね。

しかしR1200GSのファイナルギアがデリケートであると知っていても、いつ不調がやってくるかもしれません。その時になって30万円コースの修理費用に青ざめてしまう前に、事前にスペアパーツを探して入手しておくのも賢いやり方です。

この写真は先日、ヤフオクで入手したR1200GSアドベンチャーのリアファイナルドライブのアッセンブリーにスイングアームとリアブレーキディスクローターまで付いた中古品です。

色がグレーなので割と高年式のR1200GSに存在したトリプルブラックだと思います。ブレーキディスクローターの厚みを測定したところ5mmありましたので、推測ですが走行距離1万キロ未満の事故車から外したものと思われます。

空冷R1200GSも2004年の登場から15年経過して台数も売れたことから、こういった程度の良い中古部品がちらほらと出回るようになりました。




これはドライブシャフトと接続する部分です。ゴムブーツの劣化を放置したり、高水圧によって内部に浸水した経緯のある車両はここが錆びています。重度の錆だとドライブシャフトが抜けなくなっているものもあるそうです。

今回入手したこのファイナルドライブはほぼ錆がなく、もしかしたら雨天走行の経緯すらない車両だったかもしれません。

ブレンボ製の純正ディスクローターは新品時とほぼ変わらず厚み5mmでした。メーカー推奨で4.5mmまで摩耗したら交換が必要とのことですが、このブレンボ製のBMW純正ディスクローターは約3万円もするものです。

ハブはリコール以前のアルミ製ですのでディーラー管理下にあった車両とは考えにくいですね。恐らく年単位で中古車(BMWディーラーではない)流通にて在庫していた車両を、最近になって売れて不運にも事故で廃車になってしまった…という経緯でしょうか。

ところでR1200GSのリアファイナルギアは当初は密閉構造となっていましたが、温度差による内圧でオイルシールが傷んでしまうので、後期型のあるロットからブローバイラインを設けて解放式に変わったそうです。そのタイミングでデフオイルの定量が200ccと指定されていたのが180㏄へと変更されました。今回入手したこのリアファイナルは宅急便で届いた時点で段ボール箱の中でオイルが垂れていましたので解放構造のものと思われます。




スイングアーム部分とリアファイナルドライブケースの連結部分。このようにゴムブーツは内側にハマっているだけの構造です。ディーラーで交換してもらえば接着してくれるので少しは耐水性がありますが、それにしてもコレは構造的に疑問が残る部分ですね。意匠の関係でこうしたと思いますが、少なくともオフロードを走れるGSなのですからゴムブーツはケースの外側に被せて金属のリングクランプで固定するのが通常だと思いますが。

ちなみにこのゴムブーツだけでも約5000円します。もしこれから空冷R1200GSの中古車購入を検討されている方はファイナルギアの状態のチェックをお忘れなく。ブーツの破れ、後輪を手で空転させてベアリングがゴリゴリと回る感じがないか、オイル漏れの有無などチェックしましょうね。

今回はこの辺で!!

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