これで解決☆縦構図と横構図の使い分け<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、北海道ツーリングに関わる投稿が続きましたので、今回は真面目にツーリング写真解説をしてみたいと思います。久しぶりの<初級>ツーリング解説でございます。

皆さまは普段写真を撮られるときに横構図とカメラを90度傾けて撮る縦構図のどちらが多いですか?縦構図…たまに撮るよ、いや横構図でしか撮ったことないや。という方はおられませんか?

多くのカメラの画面は長方形のフォーマットであり普通に構えた向きでのデフォルトは横構図になりますよね。あれって何故でしょうね?諸説ありますが昔、大正時代あたりにライカかAGFA???が映画に使われていた35㎜ネガをカットしてスプールに巻き写真機用のフィルムにしたと言われます。映画は横長ですからそれを切って使っただけなら当然ですが横構図になりますよね。

それにカメラがもし縦構図がデフォルトだったらフィルムのパトローネが約1.5倍高さがあって、カメラはファインダーを設けるスペースがかなり苦しくなります。デジタルが主流の現在でしたら縦構図がデフォルトのカメラを作ろうと思えば作れると思いますが。




スマホの場合は電話機能としては縦がデフォルトなのでカメラほど横構図に縛られませんが、それでもカメラのデフォルトが横構図なので多くの人は横を基準に考えてしまい勝ちなのは確かだと感じます。

今回は横構図に縛られていると損ですよ、というお話とどのような場合に横構図、縦構図と使い分けるかについて、ツーリング写真の場合で解説いたします。

と言っても簡単に言ってしまえば横長な被写体は横構図、縦長な被写体であれば縦構図で良いのですがツーリング写真の場合は風景が主体となりますので、目に見える情景の中から要素を見出して、縦がいいのか横がいいのかを考えてみましょう。

上の写真の例では横構図にすることで左右に広がる雄大な農地、遠景にある十勝岳連峰の様子を表現することができました。しかしこの構成だと綺麗な景色の場所である事実は伝わりますが、道、畑、山脈のそれぞれの存在感に明確な差がなく主題がボヤけた写真といえます。

このようなシーンの場合は思い切って道を主役に仕立て上げて、農地や遠景の山脈は良き脇役に徹してもらう程度に存在感を調整してあげましょう。道を主役にすると決めたら、この場合は長く続く直線路が登りになっている訳ですから重要な被写体は縦長になる訳です。望遠レンズで長い道を圧縮させて縦長の画面内に理想的に配置してみましょう。




これは富士山のように美しい裾をもつ羊蹄山ですが、このように重要な被写体の特徴が横長に存在しているのであれば横構図。この時に重要なのはシンメトリーで美しい裾を横長の画面内に理想的に配置させることです。

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8LⅡ

全く同じシーンでもこちらは空を主役に構成した写真です。羊蹄山は重要ではありますが名脇役として構成しましたので、先ほどのシンメトリーな裾…を画面内で理想的に構成する必要はありません。それより澄んだ青空の中に輝く太陽、それを見上げるライダーの様子でストーリー性を作ったので「空を見上げる = 高さ」なので縦構図という事です。




一般的には人物を撮る場合は縦構図で風景を撮るときは横構図などといった解説を散見しますが、こういった情報を見かけた時は要注意です。それを書いた人は「一般的には」とか「多くの場合で」といった注釈を付けているはずですが、見た側の印象としては「人物は縦構図で風景は横構図で撮るべきだ」と決めて記憶してしまい、それに縛られて風景では縦構図では撮れない人になってしまいます。

そしてあまり知られていませんが人間の視野範囲として有効な画角はおよそ50度の横構図であり、その中でよく見えている部分は中央の特定の部分でそれは縦長なのだそうです。素晴らしい絶景だ、なんと美しい人、カワイイ犬だな、キレイなお花…といった具合に目から脳へ電気的な信号として送られ感受性が反応を示したとき、それは縦構図なのです。

適切な例えではないかもしれませんがファインダー視野率に例えると横構図よりも縦構図の方が人間の心にうったえる視野率が100%に近いと言えるかもしれません。

コンテストに参加したい人は縦構図が嫌われるコンテストもごく一部にあることを覚えておきましょう。それは写真に関わる企業や団体が主催しているのであれば問題ありませんが、お店や写真と関係ない企業(バイク用品店とか)が主催している場合です。これらは入選作品を展示するスペースを予め決めてあり、それを横構図の写真だけを並べる計画で主催しているコンテストがあるのです。応募要項に「横構図で応募」なんて書いていない割には気持ち悪い程に入選作品が横構図だけになるのです。

バイクも横から見れば横長ですし、多くの風景は横構図がしっくりくるのは確かです。しかし全く縦構図を試さないというのはあまりに勿体ないと感じます。今回の解説を読んでもどういった時に縦構図を使うのか自信がないなぁという方へ、お勧めの手法があります。

それは横構図で一通り撮り終わった後に試しに縦も撮って帰る。コレです!帰宅してその日に撮った写真を見返してみると現場では分からなかったことが見えてきます。「あっなるほど、この場合は縦構図の方が確かにいいな」と見えてくるはずですよ。

ぜひ次回のツーリングで試して下さいね。

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