いい写真が現場で生み出される☆魅惑のプロセス・見る・感じる・想像・選択

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究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回は写真における基本的な考え方で大変重要なお話に触れてみたいと思います。私たち写真を愛する人にとって、良き作品を生み出すには撮影現場で如何様なプロセスを踏むのが正しいのでしょうか?

今回は写真家が作品を生むまでの撮影現場でのプロセス「見る」「感じる」「想像する」「選択する」の4要素について解説してみたいと思います。3要素?4要素?…バイク乗りならまず思い浮かぶのが「走る」「曲がる」「止まる」でしょうか。バイクの運動性能の基本三大柱ですよね。その他にも教習所で習った「認知」「判断」「操作」、これも懐かしいですね。運転中の基本プロセスですがブレーキ操作して制動が発生するまでの空走距離は時速○○kmなら○○mとか習いましたよね。

企業や事業所ではSTPD(See Think Plan Do)といったマネジメントサイクルもあるようです。見る、考える、計画する、実行する。この4要素はSONYの元役員の方が最初に考案されたそうです。




では写真の場合はどうでしょうか?

EOS6D Mark2

へっ?写真にもそんなモノがあるの?ただ撮るじゃだめ?「電源入れる」「構える」「シャッターボタン押す」???いいえ違います!

「見る」「感じる」「想像する」「選択する」です。

今回はこの4つの写真プロセスをそれぞれ詳細に解説してみたいと思います。何も考えずにただ「撮る」だけだった方は、これを実践するだけで飛躍的に上達できるとお約束できます。

・見る

ここで必要なのは写真家の目です。写真家の目は「今日から私は写真家だぞ」と決意してもすぐに手に入るものではなく、たくさんの写真を撮って経験を積むことで養われていく身体的要素です。

それは撮りたい!と感じる被写体や風景を見つける目でもあり、被写体の特徴をよくとらえる目でもあり、光や影の様子を見極める目でもあります。またポートレートではモデルの繊細な表情から心の状態を察してあげる心の目も必要になってきます。

上の作例では富士山がよく見える、奇岩の小島が印象的、海の紺碧色が美しい。といった事実をきっかけに要素と特徴を把握します。




・感じる

ここで必要なのは豊かな感受性です。まずは作者が感動しないことには伝えたいコトも決まらないのです。作者が感動したもの、心震えた何かを伝えるために、この先で組み立てていくのですが、この感じたことが空っぽでシャッターを切っても事実の記録写真で終わってしまうものです。

豊かな感受性といっても「それ…俺、自信ない」という方もおられると思います。私が思うには照れを捨てるのが最初の一歩かもしれません。本当にいい写真が撮りたいなら、ここは避けて通れない部分なので是非、今日から幼い子供のように何にでも「わ~きれい、素敵~、優しい~!」と感動できるハートの持ち主に生まれ変わりましょう。

上の作例ではとにかく海の青さに心ゆさぶられる何かを感じたので、この海の青さを写真で伝えたいコトと決めました。

・想像する

ここでは現実の情景を見てどんな風に写真にしようかと頭の中で描く絵を想像する力が必要となります。ファインダー(またはモニター)をのぞく前に、海が青いのを印象的にするには画面内の多くの割合を海面にしよう…とか。重要な脇役である富士山をひっぱる意味でも望遠レンズを使うだろうから、このシーンを望遠でどんな風にしようか?といった感じです。

「見る」「感じる」のプロセスを経て決めたことを素敵な写真にするにはどうしようか?またはこのシーンの写真をあの人に見せて、喜んでもらえたらいいな。という想像力の世界です。

・選択する

ここで必要なのは技術や手法といった表現の引き出しです。望遠レンズか、標準か、広角レンズかの選択。構図を練ってカメラポジション、アングルを選択。海の青さが最も魅力的に伝わる露出の選択。フレーミングはどの位の位置でバイクとライダーを切るかの選択。絞りを調整してR1200GSをどこまで明らかに写すのかの選択。

これら写真に関わる経験、知識、センスであらゆる試行錯誤の結果、理想的と言える選択をしていきます。すべての選択が確定したら最後にシャッターボタンです。

またリアリズムやナチュラル派の「感じたままに撮る」という考えの人もここでは「何もしない」を選択したことになります。




いかがでしたか?どのプロセスもたくさんの写真を撮って失敗、成功を繰り返し感覚として身につけていくものばかりとお分かり頂けるかと思います。Howto本や高いお金を払って写真教室に通っても、それを実践しなければ感覚も身に付かないものです。「撮り方」は最後のプロセスである「選択する」で少しだけ出てきますが、撮り方が全てではない…を分かりやすいよう私なりに書いてみました。

まずは目、そして感受性、中間的なステップとして想像力を養っていく。こんな感じでステップアップを目指しては如何でしょうか?今回はこの辺で!!!

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~本日の毎日100ショットスナップ~

RICOH GR APS-C

スナップの場合は「あっと感じたらパッと撮る」の世界なので4要素はやっていても数秒の出来事です。これが割とスポーツ感覚みたいで楽しいんです。