露出で魅せる☆桜のバイク写真 上級者の撮り方

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究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今年の桜は気温が低いお陰で長く楽しめますね!この投稿が公開される日くらいが南房総は桜が満開だと思いますが、東京の桜もまだ満開と呼んで良さそうな感じです。

例年だと東京より少し遅れて千葉が満開になり、それより少し遅れて南房総が満開となるのですが、仕事は東京、家は千葉、ツーリングは南房総としている私にとって、今年はかなり長く桜の景色が楽しめます。人生も折り返し地点を過ぎると「あと何回、この桜の風景が見れるだろうか?」などと考えてしまいます。自分の誕生日を迎えるよりも桜の景色を見た方が「残りの人生あとどれくらい…」を意識できるのは何故でしょうね。




さて今回はここ数日でぐっとクエリ(検索の問い合わせワード)が上がった桜のバイク写真、桜のツーリング写真の撮り方について、上級ツーリング写真のカテゴリーで解説いたします。

題して「露出で魅せる桜のバイク写真」でございます。

まずこちらの写真をご覧ください。スマホで撮影地の様子を撮ったものです。この時、私は通り過ぎてしまったある景色を「やっぱりさっきの撮りたいな」と思ってUターンできそうな場所を探して走っていました。しかし丁度よいスペースがなく仕方なく小道を左折して何処かで方向転換してこようと考えました。するとその小道の先に田園の中に小さな集落と小高い山に墓地があり山桜が見事に咲いていました。

「綺麗だな、あの墓地の山桜」そう感じ、まずはここで撮ってみることにしました。こういった里山にある山桜は街中では見かけませんが、田舎道を走っていると至る所に存在するものです。いつも都心のソメイヨシノや大島桜ばかり撮っているせいか、この時は山桜の美しさに強烈に惹かれました。

時間帯は午前9時頃。よく晴れた春の日差しを高い位置から逆光で受けているシチュエーションです。山桜は美しい光を受けて雫のように輝きを放ち、墓地に眠る人々を優しく包み込んでいました。この様子を表現することにします。




EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5.6-6.3DG C F7.1 1/250 ISO100

まず第一に最も重要な要素である山桜ですが、これに露出を切り詰めてやります。肉眼で見た景色の明るさとは、かけ離れたほど暗い露出を選ぶことになりますが、考えてもみればSNSなどで良くみかける桜の写真の多くは景色全体を平準に評価測光した露出であり、肝心な桜は飛んでいると思います。多くの人が「桜のピンクがうまく出なくて白っぽいんだよね…」と悩む原因もコレだと感じます。

しかし実際の肉眼で見た景色では露出を切り詰めるとどのように写るのか?よくイメージができないので、まず手順として構図や焦点距離などを選択する前に最初に露出を決めます。そしてその露出で撮った1枚を見てようやく明らかになった様子を確認し構図を決めてみましょう。

上の作品ではまずF7.1 1/250 ISO100という露出が最も桜が魅力的に見えて、最初に感じたイメージに合致していると分かりました。こんどはその露出で桜以外のものに注目し、これらシャドウに包まれて写らなくなったモノ達の構成を練り上げます。見るモニターのダイナミックレンジによりますが、暗い部分は真っ黒であったり僅かに墓石や草地が見えたり、といった感じだと思いますが写る部分と写らない部分の両者を意識して構図を作り直すのです

桜を魅力的にするため黒バックに近い背景を作りをする、露出を決めては構図して、また露出を見直す。これを何度か繰り返すといつの間にか山桜が撮影者に心許してくれたように、その魅力の全貌を明らかにしてくれるはずです。

注意点が1つ。以前に星空の撮影の解説時にこんなお話をしました。暗がりで目が慣れてしまうとカメラのモニターを確認した時、真っ暗な画像でも液晶バックライトが眩しく感じて十分に明るい写真に見えてしまう。結果、家に帰って確認したらただの真っ黒な画像だった…というお話です。

これと同じことが今回の撮り方にも言えます。1枚目の写真の通り、現場はよく晴れていて十分に明るい場所です。そこに目が慣れていると、カメラの液晶モニターで確認したときに狙ったイメージ通りに十分に暗めの露出で撮れたように見えてしまうのです。ヒストグラムを確認するか念のため「こりゃいくらなんでも暗すぎだろ」というのも撮っておきましょう。案外それがストライクだったりします。




<上級>ツーリング写真解説なので割愛しようかとも思いましたが、念のため最後に付け加えておきます。

これは露出を利用した魅せ方の一例にすぎません。撮り方、魅せ方といった手法はいい写真を撮るための最重要なコトだとは私は思いません。こういったことに過度に執着せず、例えば今回の作品であれば上で書きましたが「山桜は美しい光を受けて雫のように輝きを放ち、墓地に眠る人々を優しく包み込んでいるようだった」といった具合に被写体や情景に心を動かされ、どう感じたかを言語化できる…そういったハート面でのアプローチの方が「撮り方」よりも重要なのかもしれませんね。

今回はこの辺で!!

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東京都江東区 芝浦工業大学 豊洲キャンパスにて