あなたは邪道だ「こんなのは写真ではない」と言われたときの対処法

究極のツーリング写真 touring-photofraphy.com 読者の皆さま、今回は通常のツーリング写真解説ではなく、ちょっと変わった話をしてみたいと思います。

上級者の方やある程度のキャリアのある方なら少なからずご経験があるかと思いますが、ご自身の作品に対して第三者から否定的な反応を受けた事がありませんか?「〇〇はけしからん」「演出の度が過ぎている」「〇〇は邪道だ」といったものです。ストレートに言われることはなくとも、間接的に否定されるケースは割と多いと思います。こういった事はベテランカメラマンから受けることもあれば、ご自身は一切写真など撮らないという方から受ける場合もあります。




今回はそんな否定的な反応を受けてしまったとき、どのように対処をしたら良いのか私なりの考えて書いてみたいと思います。

この作品は日没直後の海岸で撮った1枚です。水平線の真下にある太陽は、そのすぐ上に存在する薄い雲をマゼンタに染め非常に印象的な光景が現れました。しかし実際には空全体は曇りで、このように派手に焼けたのは極めて部分的でした。そこで400mmの望遠レンズを使って最も派手に焼けている部分を背景に構図したのですが、どうもこの写真をみると不自然な発色で悪趣味であると感じる方も一定数はおられるようです。

面白いのはこの作品をSNS等で発表したとき、その反応は「すごくドラマチックです」という嬉しい反応から、過度なレタッチと誤解を受けて冷めた反応の人と気持ちいいほど二分するものでした。




最近話題の写真家で分かりやすい例えがあります。人気テレビ番組クレージージャーニーに出て一躍知名度を上げたヨシダナギさんです。ヨシダナギさんはエチオピアの少数民族スリ族などアフリカの文化を撮る写真家ですが、その独特の表現手法が人気の理由で私も大好きです。それは通常の写真家であれば普通は避けるであろう、明らかな演出と思えるモデルの配置やポージング、まるで戦隊モノのオープニングを思わせる構成ですがとにかくカッコいい!ここまで潔くやると本当にカッコいいです。そしてレタッチもヨシダナギさんご自身が「ここまで画像を加工したら写真ではないと批判を受けました」とおっしゃるほどレタッチ処理による表現を強く感じます。

しかし、どんなに偉大な先人写真家に批判されようと、ヨシダナギさんにとってアフリカをカッコよく表現する最良の手段がこのような方法なわけです。他人の言葉などに惑わされては無しえなかった写真世界であるのは疑う余地がありません。

ヨシダナギさんご本人はカメラと写真には興味がない、とメディアにコメントされていました。カメラに興味のない写真家は多くいますが写真に興味がない!というのは私には衝撃でした。つまりヨシダナギさんはカメラを使って写真を撮っているのは間違いないのだけど、写真家という枠にはまらず、純粋にアフリカをカッコよく表現する表現者なのですね。

この例を参考にすると、他人が「〇〇はけしからん」「これは邪道である」といった意見にいちいち影響されてしまうのは、自分独自の表現世界を貫くことや、新たな事への挑戦の道は閉ざされてしまうことを意味します。




伝統的な従来の方法を踏襲するのか、それに縛れらず新たな手法に果敢に挑戦をするのか?このどちらかを自分の中でハッキリと決めておかないと「〇〇はけしからん」を受けた時に「すいません、以後気を付けます…」とせっかくの独自表現が従来派の世界に引きずり込まれてしまう訳です。

しかしいくら理由があって特異な手段で表現しているつもりでも、完成度が低いと本人が主張したところで陳腐な作品に陥ります。それはヨシダナギさんの作品の完成度の高さをみればよく分かると思います。

いってみれば「自分はこのスタイルでいくんだ」というポリシーのようなものを持っていれば否定的な反応を受けた時でもブレることはありませんよ、というお話でした。

今回はこの辺で!!

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