まずは一滴の光を探してみよう<中級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、春のツーリングシーズンを楽しまれていますか?つい先日、ある書籍を見ていた時に思ったのですが著名な写真家の方は特定の焦点距離しか使っていない場合が多いようですね。多くは50㎜の標準レンズですが他にも35㎜や85㎜であったりと概ね標準に近い焦点距離のようです。

多くの経験を積み1つのテーマを追求して個人の作品を高めていくと、行きつくところは1つの焦点距離だけで十分なのかもしれません。「50mm一本あればそれでよい」というのはよく耳にしますね。

私は自分の写真に14mmや600mmといった極端なレンズを飛び道具のように使うことに躊躇いはありませんが、ふと思ったのですが私がよく使う14mm、35mm、135mmや超望遠などは、それぞれに別人格の自分が存在していて、14mmを使うときの自分と35mmを使う時の自分は撮る対象や表現が全く異なると感じます。言ってみれば多重人格のような感じですね。なんだか少し不気味ですが…

さて今回の<中級>ツーリング写真解説はツーリング写真、バイク写真においてなかなか上達を実感できず、ついいつもと同じような写真を撮ってしまう、自分の撮る写真に進化が感じられない…と悩まれている方を対象に解説してみたいと思います。




つい同じような写真を撮ってしまう…。自分の撮る写真に進化が感じられない…。その原因は風景や被写体だけを求めてしまい、光や影に対して無関心であるからかもしれません。

この写真は何の変哲のない田舎の道路で撮りましたが遠景となる山の上から強烈な夕陽が燦燦と注ぎ込んでいる様子に心打たれ撮った1枚です。ススキや草地が逆光によって輝きを放っているのも重要なポイントかもしれませんが、それより光そのものを主題としてレンズを向けてみました。光の様子を表現する手段の1つとしてキャノンEF50mmF1.8STMから発生するレンズフレアも積極的に演出に利用した例です。

RICOH GR APS-C

こちらの作例は仕事中に都内で見かけたバイクのある風景を写真にしてみました。ここで写真を撮ろうと思った理由は画面の右手側から午後の暖かい光がビルの谷間から差し込んでいる光の様子が美しかったからです。この光が無ければ全く同じようなシーンであっても撮らなかったと思います。




 

こちらの作例は南伊豆の舗装林道で出会った光景です。鬱蒼とした林道の風景自体は特にレンズを向ける対象とは思えませんが、早朝の光が森全体を輝かせ空間に存在する水分や粒子までも輝く様子は美しいの一言でした。まるで光の精霊たちが森の中で朝のミーティングをしているような空間です。

 

この作例は紅葉した舗装林道で日中の高い太陽光が木々の合間から差し込んでいる様子を撮ってみました。注目していただきたいのは地面で周囲の薄暗い様子に対してスポットライトのように当たっていることです。紅葉した木々の葉は強い光が透過して独特の葉自体が輝いているようにも見えます。




風景や被写体を見つけてソレをどう撮ろうかと悩むのも決して悪いことではありません。しかしそれだけではなく光と影は写真に重要な要素であり、ないがしろにしてしまうと何かが乏しい写真になってしまいます。何か?…それはドラマチックさ、インパクトなど人の感情に訴える要素です。人は本質的に光に感情が反応するようになっているそうです。

しかしイキナリ光、影を撮るといってもまずは対象となる「いい光」を見つけるのが先決です。これは日常的に光の存在を意識して、どのような光がいい写真を撮るのに適しているのか覚えていく必要があります。最初のうちは難しいので、ここでチョット面白い方法をご紹介します。

「暖かい光が溜まり込んでいる空間」「午後の光がするどく差し込んでいる」「水分を持った光が集まっているようだ」といった具合に抽象的な(要はよく分からない)言語化をしてそれを頭の中に在庫させておくのです。これがうまくいくと実際の撮影シーンできっと見つけることが出来ると思います。

光と影のお話でした!ぜひ実践してくださいね。

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