絞りの使い方が分からない人、必見<初級>ツーリング写真 絞りマスター

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究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、間もなく各地で桜の開花ニュースが聞こえてきそうですね。関東圏の開花は4月初旬でしょうか。今回は桜の写真の例で初級ツーリング写真の解説をいってみたいと思います。題して初級ツーリング写真「絞りマスター」。これを読めば悩んでいた絞りの使い方をマスターできるはずです。




露出に関わる絞りやシャッター速度などの解説は、あたかも写真の基礎のように最初に教わることとして有名ですが、果たして本当に最初に学ぶべきことでしょうか?私は個人的に最初に覚えた方がよいと感じるのは良く動いて構図を作れる足を養うことだと思います。

…今回は絞りのことは一度勉強したんだけど、実際の撮影シーンで絞りを実践できない、身に着けた知識を応用できないという方向けに説明してみたいと思います。

まず絞りとはレンズの中の穴ポコが大きくなったり小さくなったり調整できることにより、カメラ内に取り込む光の量が変わってきます。露出の観点では絞りを開けば明るい写真、絞れば暗い写真になるわけです。数値はFで示されて小さいほど穴ポコが大きく明るい、数値が大きいほど穴ポコは小さく暗くなります。

一方、それとは別の役割もあります。被写界深度といってカメラから見て奥行方向にピントが合う範囲を調整できるのも絞りの役割です。絞りを開けば被写界深度は浅く背景や前景はボケます。逆に絞り込めば被写界深度は深くなって背景や前景はシャープになっていきます。このように撮りたい写真の意図に合わせて被写界深度を調整する場合、明るさの観点での露出はシャッター速度またはISO感度に委ねることになります。これがカメラの絞り優先モードです。

…と、ここまでは一般によく聞く絞りの解説ですよね。これを知識として頭に入れておいて、いざ撮影現場ですぐに応用できるでしょうか?「いやぁ~ソコがよく分からんのだよね」という方、次の作例で解説いたします。

絞り値 F18

まずは絞り込んだ作例です。この写真のF値は18。なかなか絞り込んでみました。注目していただきたいのは画面の右下にある花です。これはレンズのすぐ前に存在する前景となります。レンズのすぐ近くにあるものほどボケやすい傾向になるので、例えばF5.6あたりでも大きくボケるものです。覚えておきましょうね。

私はこの時、足を使ってベストアングルを探り、立派な花をつけた枝が横に伸びているのを発見しました。この花を前景に大胆に構図してみようとひらめいたのです。近くにある花は大きく、遠くの花は小さく、バリエーション豊かにたくさんの桜を演出させて印象を狙ってみようとイメージしました。

そうなるとせっかくの前景の立派な桜、ボケボケにするのと明らかに写すの果たしてどちらが適切でしょうか??そう言うまでもありませんね。足で動いてベストアングルを探る、特徴を元にどのような写真にしたいか脳内にイメージする、その結果として絞りをいくつに設定するかを決めるのです。




絞り値 F2

続いてこちらの作例をご覧ください。この時に使用した135㎜レンズの解放値であるF2で撮影しました。解放、つまりそのレンズの最も絞りを開いた状態です。

このシーンではバイクより下側にある土手の様子が平凡な草地で魅力がなく、前景に使った桜も部分的に傷んでいました。そこで絞り開放で大きくボカすことにより草地の様子は前景の桜のピンクのボケで隠され、全体がピンクのベールで包まれたような抽象的な写真に仕上がりました。

構図についてはバイクの背景になっている黄色い菜の花畑と右上に存在する桜が魅力的になるよう、これもまたピンポイントなベストアングルを足で探りました。

いわゆる窓から覗く構図な訳ですが主題を明確に導くためのボケた窓を桜で作った訳です。この時は解放を選択しましたがF2.8やF3.2などの微調整を試しても面白かったかもしれません。




さて、ここでいちど確認です。前述の2つの作例はどちらも構図に前景が存在しています。つまり前景、被写体、背景と3レイヤーある構図ということです。絞りをコントロールすべきシチュエーションはこのように前景から最低でも3レイヤー作れた場合に有効です。前景もなく被写体と遠くの空だけでは絞り値をいくつに設定してもシャッター速度が変化していくだけで写真自体に大きな変化はありません。

そうです。絞りをコントロールするとはまずは前景や背景などの構図を作ることが最初なのです。この説明ががすっぽり抜けて被写界深度の説明だけしている解説が非常に多いのです。だから多くの方が絞りを調整することを撮影地で応用できないと感じます。

関心の対象がカメラや撮り方に偏ってしまい、写真という芸術に無関心だとボカした方が良いのかシャープにしたいのかを決める力も身に付かないものです。何度も同じ話をしてしまいますが、まずは関心の対象を写真にすること。写真が好きな人になることで表現の手法の意味も見えてきます。

最初のうちはボカすかボカさないかの二択でも良いと思います。上達につれて構図がうまく作れるようになると、作品の意図を表現する手段として例えばF5.0とF5.6のどちらにしようか微調整に悩めるほど上達するはずです。

     まとめ

・被写体の特徴をもとにどのように撮りたいかをイメージする

・前景のある構図をつくるため、足で動いてベストアングルを探ろう

・被写体の特徴や撮りたい写真のイメージに合わせてボケ具合を調整しよう

・ボカし具合を決めるには、まずは写真を好きな人になること

今回はこの辺で!!

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最近、通勤途中で自分の背後から追い抜いていく自転車や、すれ違う自転車を撮るのにハマっております。