モアレとローパスフィルター

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究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、突然ですがお料理はお好きでしょうか?

よく写真は料理に例えられることがあります。被写体や情景は写真の素材のようなものです。誰しもが狙いたい真っ赤な夕陽、一面に咲き乱れる花々に大きな虹、あるいはモデル級の美女やカワイイ子犬など…。

これらをフツーに写真にすれば素材が良いので良い写真に見えます。しかしそれは料理に例えると高級な大トロをお刺身にして皿に盛っただけとも言えます。

そうではなく台所に転がっていた余りの食材などを普通の調味料、普通の調理器具をつかって料理人の手腕だけで絶品料理を作るように、写真も一見すると平凡な被写体、景色にレンズを向けて傑作が撮れる人は素晴らしい写真家であると言えます。

ぜひ腕のいい料理人のような写真家を目指したいところですね。




さて今回の究極のツーリング写真<初級>ツーリング写真解説ではモアレとローパスフィルターのお話に触れてみたいと思います。といってもベイヤー配列やらRGBのお話やらアカデミック的な解説は眠いので作例を元にさらっと書いてみます。理論的に完全に理解したい方はモアレ、ローパスフィルターでググってみてくださいね(無責任…)。

 

リコー GR APS-C F9 1/250 ISO100

こちらの作品をご覧ください。毎度、私の大好きな漁港での撮影シーンですが、このとき私は前景として面白い物を発見しました。浮きやシートなどを保管して上に網をかけ、さらに風で飛ばされないようロープで重しを置いてある物を見つけました。

この重しに使っているロープがユニークな導線を作れそうだったので、RICOH GRを構えてこんな写真を撮ってみました。

ロープの導線は良いとして網に注目してください。皆さまが今、見られている端末がスマホ、タブレット、PCなど画面の大きさによって違って見えるはずですが網に不自然な縞模様があるのが分かるでしょうか?これがモアレです。

最近はあまり見かけませんがテレビでネクタイをした人が映ったとき、実際には存在しないような変な縞模様が出ることがありました。これはネクタイの繊維や模様の配列と、カメラの素子の配列がうまく合わずに発生する現象です。




上の写真では網目の配列とリコーGRの撮像素子の配列(画素ピッチなど)が合わずに発生していると思われます。モアレには光学的なもの、物理的なもの、撮像素子の輝度モアレ、色モアレなど種類がありますが簡単に覚えるのであれば「周期ズレ、偽色」でも良いと思います。

こうした実際にありもしない縞模様や偽色が発生してしまうのを回避するためローパスフィルターというスリガラスのようなフィルターが撮像素子の前に装着されているのが一般的なカメラです。これさえあれば多くの場合でモアレを回避できます。

ではなぜ上の漁港の写真では網が派手にモアレを起こしたのか?それは私の愛用しているRICOH GRがローパスフィルターレスのカメラ、つまりローパスフィルターの無いカメラだからです。

ローパスフィルターは前述した通り、スリガラスのようなフィルターで少し像をボヤけさせています。なのでモアレなど心配しなくて良い撮影シーンでは無い方が高解像度で良いという考え方です。GRをはじめ特定のカメラでローパスフィルターレスは採用されています。

確かにGRのカリッとした印象の画像はローパスフィルターレスの恩恵なのかもしれません。そう考えると普段はメリットを受けているので今回のようなシーンでは目をつぶっておくのが良いのでしょうか…。

ちなみにSONYの高級カメラ RX1 Mark2ではローパスフィルターの切り替え機能があるそうです。

もしローパスフィルターレスのカメラで上のようなシーンに遭遇したらどう対処しましょうか? 1.モアレは気にしない 2.背景や前景であれば絞りを開いてみる 3.カメラを傾けたり角度を変えてみる

この辺はどう対処するかかなり個人差が出ると思います。モアレのような現象が気になって仕方ない人、言われるまでモアレが出ていることに気が付くこともない人、演出に使えないか?と考える人(いないか…)。




ここではモアレやローパスフィルターについて、すぐに自分なりの結論を出す必要なないと思います。ただ写真をやっていく上で知識としては持っておいた方が損はないと思います。

ちょっと眠い話でしたが今回はこの辺で!

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