究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、また新たな読者の皆さま、当ブログはバイク写真というジャンルの小分類として「ツーリング写真」を確立しバイク旅の魅力を写真作品として発信していくサイトでございます。
そして共感していただける方々へツーリング写真のノウハウ、撮り方の解説、撮影スポットなどをご紹介しております。
「ずいぶん本格的だなぁ…楽しければそれで良いと思うけど」というノリの方も、見るだけでもOKですのでお気軽にブックマークしてください。

ところで私は昔から「楽しければそれでイイ」というノリが苦手でして、何をやるにも本格的に追及してしまうタイプの人間です。楽しいだけだと、その時間が終わった瞬間に何も残らなくて虚しいといいますか…。
かつて4輪でレースの真似事をしていた時もスノーボードでパウダーランにハマっていたときも、技術の向上や装備の研究など我ながら熱心なものでした。それはその時だけ楽しめれば良いというレジャー的なものと違い、高みを目ざして失敗を繰り返し前進、成長していくことが最もやり甲斐を感じると思っていたのです。
遊びだからこそマジでやりたかったのです。
バイクの楽しみ方、ツーリングも同じです。最初は「せっかくバイク持っているし、たまには遠くへ行ってみるか」という単純なきっかけでした。私がバイクと出会った30年前はレーサーレプリカ全盛期で若者はみな峠、レース、改造に夢中でした。ツーリングという言葉自体が今ほど浸透していなかったかもしれません。
その頃、VFR400Rに南海の革ツナギでキメていた私は、房総の海岸線を流すのにも何故か革ツナギでした。夏の北海道、鈴鹿8耐に行く人たちも何故か革ツナギ。モーターショウ見に行くのも革ツナギという時代です。チームに所属している走り屋はチームトレーナーの袖を切り落としベストのように着るのが流行でした。そして憧れのGP500レーサーのスポンサーに見事に影響されて、マズい洋モクをふかしていたものです(私は若いころからタバコはやりませんが)。
峠で速さとカッコいいハングオンだけを追求し雑誌バリバリマシンで〇ゼッケンを頂くなど、ごく平凡な走り屋でしたが、それでもたまに糸が切れた凧のように、あてもなく遠くに走りに行くことがありました。その感覚が今の私のツーリングライフの原点かもしれません。
「たまにはどこか遠くへ行くか」
これって人間に元来ある本能的な欲望なのでしょうか?オートバイと縁のない人でも旅行すらしない人でも、どこか遠くへ行きたいなという欲望は誰にでもあると思います。

せっかく遠くへ行ってみよう!と決意したのであればレジャー感覚ではなく、自分の内面にある旅心と向き合って、少し寂しいかもしれませんが一人旅がいいものです。そして旅の世界を追求してみたい、そんな風に思って今に至るのかもしれません。
行先や移動の手段などを人任せにしてしまうと楽ですが旅としての中身は空っぽのような気がします。お金をかけて贅沢や快適を盛り込んでしまうと、それも旅の本質が霞んでしまいます。家族サービスでの旅行なら別ですが。
楽しいだけでは何か満たされない、楽しいの先にある何かを求める人。または自分の内面と向き合う時間を大切にする人。これが旅人なのでしょうか。
写真もこんな感じでキャリアとともに追及するようになり、いつしか今のようなスタイルに行きつきました。最初は撮った写真を自分で見て「撮れたこと」に満足している完全自己完結でした。やがてアウトライダーのツーリング写真コンテストに参加するようになり、発表すること人に見てもらうことの喜びを知りました。
そうなると自己満足では何の意味もない写真だ…と思うようになり、自分の撮った写真が何かの役に立たないだろうか?と漠然と思うようになりました。その頃からSNSの原点とも言えるブログが流行し、ネット上で繋がったお友達に写真を見ていただき、その反応に写真の手ごたえを感じたものです。

中でも嬉しかったのは「あなたの写真をみて北海道にツーリングに行くことにしました」「私もこんどカメラを買ってツーリングで素敵な写真を撮ってみようと思います」といったもので、自分が撮った写真が誰かの幸せに役立ったのかな?と手ごたえを感じた時です。
こんなことを繰り返していたら今の私のようになった、とでもい言いましょうか。何で今回はこんなことを書いたかと言うと、はじめて究極のツーリング写真を見に来られた方が「なんかスゴいなこの人、なんでツーリングでこんな写真撮っているんだろう?」と驚いた人の疑問に答えてみようと思ったからです。
しかし!!そう思った貴方。ツーリング写真はもう密かにムーブメントして世に輝き始めているのですよ!よろしければ貴方も如何でしょう?やり方は当ブログで解説しておりますので。