お宝を校庭の土に埋めるようにRAW写真を保存しておこう

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究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、むかし撮った写真ってどうされていますか?DVDや外付けハードディスクにコピーを保存、いまはSDカードも安価になったのでSDカードで保存している方も多いかもしれませんね。

やってはいけないのはパソコンでレタッチ作業や写真の選別などの作業を済ませて、そのままCドライブに保存したまま何年も放置…というパターンです。ハードディスクは消耗品ですのでいつかは不具合を起こします。その時、大切な写真がそのハードディスク内にしか保存されていなかったら…破損したディスクから画像ファイルを救済してくれるサービスもありますが、高度な技術を駆使して修復するので個人としては支払いに躊躇うほど高額な費用が必要となります。多くの場合は諦めるしかありません…




そうならないために大切な写真データは一定の期間でバックアップをとりましょう。バックアップとは2か所以上に保存することです。私の場合は外付けのハードディスク、そしてもう1つはDVDに焼くことです。ネット上のクラウドサービスやストレージも友達や家族と共有したい場合は便利ですよね。

今回は撮った写真の保存について私なりに思うことを書いてみたいと思います。

EOS5D Mark2 + EF14mmF2.8L

こちらの作品をご覧ください。2012年の夏の北海道ツーリングで撮った1枚です。北海道ツーリングに詳しい方でしたら説明不要ですがエサヌカ線の南側で撮った写真です。この頃の私はコクピット風景にはまっていて、首からEOS5D Mark2をさげてリモコンで撮りまくっていました。

つい先日、お正月の暇を使って古いストレージから2012年の北海道のRAWを発見し、現在の感性とレタッチ技術で焼き直してみよう!と思い作業をはじめてみました。私の記憶の中では2012年の北海道ツーリングでは良い写真など1枚も撮れなかった…という記憶があるのですが、意外や意外なことにまあまあ良さげなカットが何枚か発見できました。




当時の自分はなぜこのカットをボツにしたのか全く不明ですが、このように何年かの時を経て再び撮影者に問いかけてくるような写真は確かにあります。この写真では日陰をぬけて間もなく日の光があるポイントに入る期待感がいい写真にしていると感じました。

もちろん当時の自分にはそういったことに気付ける感性や創造性を持ち合わせていなかった…というのが最大の理由かもしれません。その他にも年齢を重ねたことによる嗜好の変化なども関係しているでしょう。しかし私は撮った瞬間に止まった「時」が7年のタイムトラベル経て現れたからこそ魅力的に見えると信じたいです。

こういった「お宝」が必ず存在しますので撮影した写真データはできればJPEGではなくRAWの状態でバックアップすることをお勧めします。その時、たとえイマイチだなぁとか明らかな失敗写真だと感じても削除はせず全ての写真を保存しておきましょう。




明らかな失敗写真もとっておくの??? そうです。たとえば私はいまブレている写真にハマっています。ブレ写真特有の不安定感、緊張感などがたまらなく面白いです。もし昔に撮った写真の中で当時は失敗としていた写真でも、いまブレ写真が大好きな私が見れば最高の1枚なのかもしれません。

何年、何十年も経てばLightroomのようなソフトも劇的に進化を遂げ、RAWさえあれば過去の失敗写真が傑作に昇華する可能性も秘めているのです。

とにかく昔撮った失敗の中に傑作を見出す楽しさがあるので必ず全てのカットを大切に保管しておきましょうね!というお話でした。

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~本日の毎日100ショットスナップ~

RICOH GR APS-C

ふと見つけた商店でパチリと撮ってみました。本当はもう少しスーパーカブによってみようかな…と迷いましたが、この時は全体の雰囲気を大切にひいて撮ってみました。